こんにちは、エファ事務局の高橋です。
本日は、カンボジアとエファ海外事業担当 鎌倉幸子(かまくらさちこ)の話をさせていただきます。
▶︎参考:ラオスとエファ事務局長 関尚士(せきひさし)の話はこちら
鎌倉は、18歳よりアメリカの留学・勤務経験を経て、1999年、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会カンボジア事務所に入職しました。
図書館事業課コーディネーターとして行った事業の一つが、ポル・ポト政権下で失われた物語をよみがえらせる仕事でした。
カンボジアは、1970年から1998年まで30年にも及ぶ内戦状態にありました。
多くの学校や図書館は、処刑場や刑務所として使われました。図書館員は殺害され、図書館の蔵書の大部分が焼却されたといいます。
ほとんどの本はゼロから作り直さなければならなくなりました。
赴任当時のカンボジアは高齢者が人口に占める割合が3%程度。内戦で体力のない高齢者の多くが亡くなったからです。
鎌倉は、「いま、物語を聞き取らないと、絶滅してしまう」と、村々を回り、民話を収集しました。
カンボジア各地に、その地域にまつわる民話があります。
「カンボジア人は龍の子孫だからさ」と楽しそうに物語を話す村人の顔を見ながら、鎌倉は「カンボジアは物語でできた国だ」と思いました。
ポル・ポトの恐怖政治と闘ったカンボジアの人々。
絵本や紙芝居を出版する過程で「私たちは祖先から伝わる物語の根を途切れさせない」と多くの人が口にしたそうです。
「カンボジアで本や紙芝居をつくることは、ただ教材をつくることではなかった。失いつつあったこの国の『物語』を、カンボジアの人の『記憶』と『自身の手』でよみがえらせることだった」と鎌倉は感じました。
鎌倉は、9年間、カンボジアで絵本や紙芝居の出版、図書館建設、学校の図書室の設置、図書館員育成に携わりました。こうした経験が、現在のエファの活動に活きています。
さて「海外事業担当の鎌倉のことをもっと知りたい」「カンボジアの経験談を聞きたい」と思ってくださった方は、ぜひぜひエファのオンライン飲み会へご参加ください。
皆様とお話しできるのを楽しみにしています。
◆◇◆エファ「海外駐在話」をつまみに飲む会◆◇◆
開催日:3-22(水) 21:00 - 22:30
開催方法:Zoom 途中入退室歓迎!
参加費:無料
お問い合わせ: info@efa-japan.org
趣旨:【エファスタッフと一緒にゆるりと飲みませんか?】東南アジアの国々で教育福祉支援を行うエファジャパン。支援の現場に根差し、現地の行政やNGOと密に連携して活動しています。エファのスタッフは、ラオス、カンボジアでの長い駐在経験もあり。そんな海外支援の現場では、涙の感動ドラマから笑ってしまうようなハプニングまで、話のネタは尽きません。エファスタッフが海外支援事業にこめる等身大の想いもお話します。しばらく海外に行けていないあなたも、アジアの風を感じながら、飲み物片手にゆる〜りとお話しませんか?
※参加者様と双方向に会話させていただく交流イベントです。ぜひおしゃべりしましょう!
※ビデオオフ・マイクオフでの「耳だけ参加」も大歓迎!
▼お申込みはこちら
Googleフォーム もしくはFacebookイベントページにて受付中。
飛び入り参加も大歓迎です!
(参考資料)シャンティ国際ボランティア会 「【寄稿】カンボジアで絵本と紙芝居をつくる(鎌倉幸子)」(最終閲覧日 2023/03/18)