<クリエイター紹介>商品タグ・デザイン制作担当グラフィックデザイナー あらい しのぶさん埼玉県立和光南特別支援学校でつくられているリサイクルペーパーを見た時、真っ先に浮かんだのがあらいさんでした。あらいさんは、埼玉県小川町産の和紙「小川和紙」を使って和紙雑貨を制作しています。本業はグラフィックデザイナー。もともと「紙もの」は全般的に好きで、和紙に出会ってからはその風合いに魅了され、和紙を漉くまでの手間や紙漉きの技術を知るほどに、和紙への愛が深まっていったといいます。不要になった牛乳パックからつくるリサイクルペーパーは、多くの学校や福祉作業所でみかけます。きれいに洗った牛乳パックを水につけてフィルムをはがし、細かくちぎってミキサーにかけて。。。と、いくつかの工程を経て生まれるエコな紙。あらいさんに送ったところ「味があっていいですね」とお返事いただき、商品タグのデザイン制作を依頼しました。カットした部分が自然な「耳」(手漉き紙特有の波)に見えるようにひと手間加えて、紙の美しさをキープ。生徒さんのイラストの中にあった「+Let’s」の文字と、特別支援学校の校名を、活版印刷。80枚以上あるタグは、すべて手作業によって仕上げられています。商品タグは、15cm×5cmほど。商品からとりはずした後は、しおり(ブックマーク)としてご活用ください。あらいさんは、紙雑貨をつくるときにこう思います。「完成までに時間と手間のかかっている紙を使い、身近に置いたり、大切な方へ贈ったりすることで、いつもより少しでも温かい気持ちになれたら。。。」この商品タグも、人をやさしい気持ちにする存在になれたらうれしいです。こちらのタグは、バッグとマルチケースにもれなくついています。<あらいしのぶプロフィール>小川和紙クリエイター。シンプルで飽きないデザイン、凛とした和をめざしている。日本の伝統工芸でもある和紙は、手触りの優しさに癒され、光を通した時の透明感、紙が呼吸をしている感じ、佇まいの美しさ、どんなことをしても素敵になってしまうポテンシャルの高さと懐の深さに魅力を感じている。WABISUKE-DESIGNhttps://www.instagram.com/wabisukeno/
<クリエイター紹介>キービジュアル/テキスタイルデザイン担当グラフィックデザイナー 佐藤京子さん本プロジェクトでもっとも大切な部分、ビジュアル面を支えてくれたグラフィックデザイナーの佐藤さんは、所沢市出身。一度、所沢を離れたものの、およそ10年前に帰郷。しんとこパルコへの想いをこう語ります。「新所沢PARCOが、他の近隣商業施設とは一線を画していたなぁと思うのは、書店や映画館のほかにも、画材や楽器・スポーツ用品などがすぐ手に届く場所に集まっていて、それは、ただ生活必需品を買うという以上に、何気ない日常にも感性を刺激されていたのではないかと思います。パルコを象徴する<アート><スポーツ><ミュージック>などのテーマで描いてもらった生徒さんたちのイラストは、100枚以上あり、力作揃いで選ぶのに苦労しました。イラスト単体で魅力があっても、他のイラストとの重なり具合で泣く泣く却下することも。どこの地色を出すか、白で抜くか、アミかけにするか…。また、どこをトリミングしても使えるようにするなど、さまざまな条件をクリアするのは、本当に根気のいる作業でした」テキスタイルデザインは、ひとつの図柄をパターン化して展開するのが一般的ですが、今回はセオリーをはずして独自の方法でレイアウトしました。また、生徒さんたちのイラストは、ほとんど手を加えず、そのまま使用。線の太さもニュアンスも違う素材を一枚にまとめるのは、簡単なようにみえて、じつはかなりテクニックがいる作業です。その苦労の裏には、佐藤さんの「横並びにしたくない」というこだわりがありました。ほかと違ってもいい、自分のままでいい、一般的なテキスタイルデザインでなくても、それぞれのイラストがもつ自由さや勢いをストレートに表現したい。「まさに、パルコっぽいね。多様性だね、多様性」私たちは、仕上がったテキスタイルを見ながら、パルコと福祉の関連性がすとんと一つにおさまったのを感じました。やっぱり、佐藤さんにお願いしてよかったと思った瞬間でもあります。「このテキスタイルは2度とつくれない」と笑う佐藤さん。こちらのテキスタイルは、マルチケースに使用しています。<佐藤京子プロフィール>有限会社ViA(ヴィア)代表1969年 所沢市山口生まれ 埼玉県立所沢高校卒業 東洋美術学校卒業就職を機に一度は所沢を離れ、都内の企画会社、広告会社、印刷会社等にグラフィックデザイナー/クリエイティブディレクターとして勤める会社員をしながら2006年 1級きもの着付け士認定取得2012年に所沢に居住を戻し、2016年、図書印刷株式会社を早期退職2017〜所沢市山口民俗資料館での「所沢飛白(絣/かすり)復元勉強会」に参加2018〜西所沢SAVE AREAにて着付け教室を開く「暮らすトコロマーケット」所沢織物紹介ブース担当&スタッフ2020〜所沢織物インスパイア商品「tokori(トコリ)」立ち上げ2023〜所沢市市民学芸員参加インスタアカウントgreen_perilla【所沢織物インスパイアtokori(トコリ)】出店情報2023年9月23日(土)〜24日(日)とこロコ!マルシェ vol.3 新所沢PARCOガレリアhttps://instagram.com/tokolocomarche2023?igshid=MzRlODBiNWFlZA==24日(日)にはライブもあります♪
はぎれを再利用したサスティナブルなスクラップ・コースターきびるアクションの本業であるバッグ制作。その過程で生まれる民族衣装のはぎれを、一枚一枚ていねいにつなぎあわせ、ミシンステッチで仕上げたアップサイクルなコースター。県内外の飲食店からもご注文をいただく人気商品をリターン商品として追加しました。今回のコースターは、埼玉県立和光南特別支援学校の「校内実習」で取り組んだものです。高等部の生徒が中心となって、先生方と二人三脚ではぎれのレイアウトに挑戦しました。生徒それぞれの感性をいかしたアイテムになっています。生徒さんたちは、ドキドキしながらつくりました。はじめての作業だし、自分たちで手がけたものがそのまま商品化されることにプレッシャーもあったと思います。仕上がりを確認しに学校を訪れた際、4人の女子が胸に手を当てながら私の返事を待っていました。「上手にできてる。これなら売り物になります」と伝えた時の4人の喜びようといったら、いまでも忘れられません。隣にいた先生も「よかったね~、合格だって!」とキャ~キャ~はしゃぐ。まるでオーディション番組を見ているようでした(笑)。さて、裏面は、繊維廃棄物再利用フェルト。シナジーメディア株式会社が取り組む「グリーンアップサイクル︎︎」の素材です。https://www.greenupcycle.jp/(グリーンアップサイクル︎は、シナジーメディア株式会社の商標登録です)。どこまでもサスティナブルをめざしています。中国・ミャオ族の型染、フィリピン各地の少数民族の古布、インドのメキシカンドビー、日本人アーティストによる手描きプリント、さまざまな国の手仕事のかけらがつまったコースターです。お届けするコースターの柄は選べません。なにが届くのかはお楽しみに。
クラウドファンディングは、残りおよそ1ヶ月となりました。たくさんのご支援、本当にありがとうございます。特別支援学校では、スケジュール等の関係上、受注前ではありますが、すでにバッグのパーツづくりがスタートしています。普段、私が障がい者支援施設に仕事を発注するときは、こちら側が3割適度ルールを決めて、残り7割は、作り手の感性で仕上げてもらいます。今回も同様に、ルール以外のやり方は、ほぼ学校側に任せて、生徒たちの感性に賭けています。埼玉県立入間わかくさ高等特別支援学校にオーダーした縫製は、こういうものでした。ぐにゃぐにゃでもいいから、自由に好きなように、ミシンステッチを4本入れて欲しい。すると、「他社の受注品に影響がでないように、できればまっすぐに縫わせてもらいたい」とか、「ぼくたち、自由は習っていません!」とか先生からも生徒からもいろんな声が聞かれました。ですが、最終的には、私の意思を優先してくれて、あえてぐにゃぐにゃの自由な縫い方にトライしてもらっています。私たちが学校に渡したサンプルは、画像の通り。ゆるやかに、右に左にミシンステッチを走らせています。ところが、あがってきたのはこちら。なんと個性的!赤い線を越えないように自由に縫う、が彼らのミッションサンプルに忠実な子。まっすぐなラインが得意な子。そして、グラフィカルな柄を作り出す子。これが、彼らとコラボレーションする楽しさ!狙ってできるものじゃない。この自由さは、見る人の感性を大いに刺激します。「なるべくたくさんの生徒が携わるようにしていますので、独創的な仕上がりもありますことを、ご理解いただけると嬉しい」という先生からのメッセージ。その独創性は期待以上でした。私には真似できない彼らの感性をみなさんにお届けできる日が本当に楽しみでなりません。入間わかくさ高等特別支援学校の服飾デザインコースの生徒たちが一部制作する2wayトートバッグ「なかよしのともだち」(16,000円)は、残り10点。1点ずつステッチが異なります。柄は選べません。届いてからのお楽しみです。彼らの「チャレンジとセンス」がつまったトートバッグから、みなさんにもなにかを感じとってもらいたい。
プロジェクト開始から約1週間。ネクストゴールの600,000円に到達しました。心より感謝申し上げます。昨年、はじめて特別支援学校へ伺った時、私がお願いしていた内職作業について、数名の生徒が「むずかしかった」「とても緊張した」と感想を話してくれました。ドキドキするって素敵です。これが練習ではなくて、実際に販売されるものと理解している証だし、仕事というものに対しての責任感も感じ取れました。失敗しないように、お客様に喜んでもらえるように、いろんなプレッシャーや想像力が働いたかと思います。こうしたリアルな体験が彼らを成長させる。学校と社会を結ぶ機会がもっともっと増えて欲しい。本プロジェクトがそのひとつになればと願っています。「これだけたくさんの人が応援しているよ!」と、生徒や先生方に伝えられるように、さらなる目標は100万円、支援者100人に挑戦します。支援金の一部は、生徒たちへ向けて将来の仕事をテーマにした特別授業の資金に充当します。私たちのチャレンジは、最終日まで続きます。夏休み明け、みんなで笑顔で喜び合えるよう、引き続き、応援よろしくお願いいたします。いいね!と思っていただけたら、◉ご支援◉シェア◉ご紹介などで、ご協力いただけるとうれしいです。kibi-ru ACTION武堂詠子2023年7月10日