直前のお知らせになりまして恐縮ですが、下記の日程で、平戸の大仏の入仏開眼式をおこないます。源宗寺境内の収容人数には限りがございますので、参列ご希望の皆様のすべてにご参加頂くことは難しいのではないかと考えております。会場に入れない、あるいは立ったままの見学、ということになる可能性が高いかと思います。大変恐縮ではございますが、そのあたりをご理解いただいた上でご参加くださいますよう、よろしくお願いします。○入仏開眼式・日時:11月4日(土)13:30~・源宗寺へのアクセス等については、下記ページをご覧くださいませ。https://oobotoke.com/一般公開については、原則として毎月第1日曜日と第3日曜日の午前中におこなっております。入仏開眼式の翌日の5日(日)にも公開がございますので、こちらでのご参拝もお願いいたします。○年内の一般公開日にち:11月5日(日)、19日(日) 12月3日(日)、17日(日)時間:10:00~12:00
8月4日に、寄附者名簿奉納式が行われました。まだ足場がありますが、第2期修復が完成した像の状況です。奉納に先立って、大仏の第1期・第2期修復のためのクラウドファンディングの支援者のお名前を和紙に書いて準備しました。和紙には、埼玉県内の和紙で、国の重要無形文化財でユネスコの無形文化遺産である「細川紙」を使用しました。細川紙技術者協会会長で技術保持者である内村久子さんに漉いていただきました。大仏の修復以外にも、本堂の保存修理(建て替え)のための寄付者のお名前もあるため、大変多くの人数となっています。お名前を書いた名簿は巻いて桐箱に箱に納めました。さらにその桐箱を漆(脱乾漆技法)で制作された箱に納めました。箱の蓋には観音菩薩と薬師如来を表す梵字が書かれています。こちらの箱は、修復をご担当いただている吉備文化財修復所に制作いただきました。 名簿を納めた箱は、吉備文化財修復所によって薬師如来像の頭部内に納められました。箱を納めた後、いったん取り外しておいた頭頂部の部材を設置しました。こののち足場を取り外して、修復も完了となりました。9月の一般公開は下記の日程でおこないます。修復完成した姿をぜひお参りくださいませ。日程9月3日(日) 10~12時9月17日(日) 10~12時
(株)文化財マネージメントの宮本です。源宗寺や地区との地域連携事業について、立正大学 地理学科・准教授の原美登里さんと学生さんにご執筆いただきました。全4回のうちの最終回を掲載します。立正大学地理学科原研究室の動画班では、文章では伝わりにくい情報を動画で伝えることを目標に活動しています。動画班としてはメイキングやドキュメンタリー、インタビューをもとに動画を制作しています。また、これらを子どもたち用にアレンジしたものも制作予定です。メイキングやドキュメンタリーでは、地域連携での活動の様子や保存修理委員会の方々との話し合いの様子など、実際の活動をリアルに感じてもらえる動画を紹介します。その他にも、源宗寺の保存修理に関わっている方々へのインタビューでは、関係者ならではの視点から源宗寺のことを語ってもらっています。また教育用の動画では、源宗寺のことについて小学校低学年の児童でも理解できるような内容を制作し、実際の教育現場で利用してもらうことを目指しています。グッズの試作品を製作している様子本格的な動画の制作は初めてであるため、撮影の方法や動画の編集方法などについて初めて知ることも多く、手探り状態で進めています。そのような中でも、源宗寺や平戸の大仏について隠れた魅力を探したり、学んだりすることも楽しみの一つになっています。源宗寺、平戸の大仏について多くの方々に知ってもらい、興味を持ってもらえるよう、取材など素材集めに奔走しています。完成したらぜひご覧ください!
(株)文化財マネージメントの宮本です。源宗寺や地区との地域連携事業について、立正大学 地理学科・准教授の原美登里さんと学生さんにご執筆いただきました。全4回のうちの第3回を掲載します。立正大学地理学科原研究室のイベント班では、地域連携の核となるイベントの企画立案や企画準備を行っています。我々が企画を立案したイベントについて地域の方々や源宗寺護持会の方々にプレゼンし、意見交換会を実施しました。意見交換会でいただいた助言をもとに企画を練り直し、二つの企画に絞って地域連携事業として行う活動を決定しました。一つは平戸の大仏を題材とした「絵はがきコンクール」の実施、もう一つは旧源宗寺の建材を活用した「木工クラフトワーク教室」の開催です。この二つの企画の実施に対し、同大学仏教学部秋田ゼミとの合同ゼミで意見交換を行い、仏像に深くかかわる学生だからこその発想、提案をすり合わせながら、企画のブラッシュアップを行いました。2023年4月に行われた合同ゼミの様子現在は、このクラウドファンディングの返礼品の一つである絵馬について、刻印の作成や資材切り出しなどを地域の方々と一緒に行っています。
(株)文化財マネージメントの宮本です。源宗寺や地区との地域連携事業について、立正大学 地理学科・准教授の原美登里さんと学生さんにご執筆いただきました。全4回の第2回を掲載します。地図班の活動立正大学地理学科・原美登里研究室私たち地図班では、地域に興味をもってもらい、地域資源の認知を広げることを目的に熊谷市「上川上」、「上之」、「平戸」「星宮」の4地区を対象地域にガイドマップを作成中です。ガイドマップの内容は、神社・寺社、文化財、食事処などのカテゴリーを中心に掲載します。 現地調査で得られた内容をもとに地図見本を作成し、地元関係者の方々との意見交換会で意見を頂戴したり、地域資源の紹介文を考えたりしています。マップ作成では地元の方々のご意見をもとに、交差点名やランドマークとなりうる建物を追記し、初めて訪れた方に「ガイド」できるガイドマップを目指しています。また、仏教学部秋田ゼミと共同でガイドマップに掲載する神社・寺社のアイコンとなるイラストや表紙のデザイン作成といった学部間の連携も行っています。現地調査の様子誰でも見やすくわかりやすいガイドマップを意識しながら現在も作成に励んでいます。このガイドマップを通じてより多くの人に、この地域資源の魅力を感じていただき、ゆくゆくは「平戸の大仏」維持・継承活動の協力者の増員に繋げていければと考えています。