みなさまこんにちは。あしたの箱の映子です。まずみなさまにご報告です。先日、保健所から無事に営業許可をいただきました。検査の日のギリギリにガスが開通し、タイルを貼り終わり、水道がつながり、換気扇が届き。本当に冷や汗ものでしたが、嘘みたいに全てが間に合い、問題なく申請を通していただくことができました。ギリギリガールズな私ですが、やっぱり最後までギリギリでした。保健所の方が、「はい。これで大丈夫です。許可証を発行しますね。」と言った瞬間に、体の力が抜けてぼーっとなってしまいました。そして急にこのキッチンが現実のものとしてドーンと私の前に現れた感じがしました。とうとう私のキッチンができたんだ。昨年の7月からスタートしたわたしのお店づくりというミッション。いつまでも終わりが見えず、カタチも見えず、本当にできるんだろうかという不安と焦りでこの一年を過ごしてきました。思えばこの一年、日常は遠い霧の彼方に霞んでいました。大道具の宮本くんが、何度も長いなー!と言いながら作ってくれたカウンター。カッコ良い。図面はないフリースタイルで作っただけに、臨場感溢れる出来上がりになりました。カウンターのレジの部分には、真鶴のガラス作家の橋村さんに素敵な照明を作っていただきました。キッチン奥の壁は、友人のなおちゃんと。タイル選びが遅くて宮本くんに相当怒られた。少しづつ実感がともなってくると、これまでのいろんな場面が次々と思い出されてきました。嬉しいことも苦しいことも、同じような顔をして起こりました。それを一つ一つ受けとって、大切に箱にしまっていくような一年でした。悩みに悩んで傾いたお家を借りると決めた朝。母が毎日物件の周りで四葉のクローバーを見つけてきてくれたこと。クラウドファンディング公開日の前日、友人のみゆきちゃんとたくさん話して、ギリギリで目標金額を2倍に変更した夜。クラウドファンディングの目標金額を3日で達成した夜。契約した物件を解約することに決めた夕方。川口水産さんの物件を見せてもらいに行った時、大家さんが「どうぞ使ってください」といってくれた朝。宮本くんが4メートルもあるカウンターをぶつぶつ言いながら作ってくれて、ここは何センチ削ったら使いやすい?って聞いてくれて涙が出てしまった午後。最初からずっと並走してサポートしてくれている友人のなおちゃんと何度もぶつかって苦しかったこと。友人の竜さんが板に足をつけて机にして持って来てくれた日。次女と旦那さんが交代で夕飯を作ってくれた夜。直接は知らない方が、一層シンクを届けてくれて、ピカピカの蛇口までつけてくれた日。初めてのタイルがうまく貼れて、なおちゃんと飛び上がって喜んだ夜。友人の山田さんが泊まりがけで内装を手伝いに来てくれて、一緒に照明を選んだ夜。私がどうしても作りたかった「海を見るための席」をどう作るかを瞑想中の宮本くん画家で元ペンキ屋さんの竜さん。ある日、道具をたくさん車に積んでやってきて、ほとんどの壁を何日も通って塗ってくれました。何度も泊まりがけで手伝いに来てくれた横浜の名店「shelter people 」の山田さんとコンクミ。お店の二番手の音響システムをカバンに入れて持ってきて、設置してくれました。トイレ掃除のために、東京からびっくりするような装備で駆けつけてくれた友人たち。リターンの名簿など、私が苦手なデータの整理をささっとやってくれたなおこK。風のように現れて、厨房機器のステンレスをチャチャっとカットしてくれた鉄のアーティストのトモヤン。何度も何度も手伝いに来てくれたメンバー。一番右のなおちゃんは、何度も喧嘩しながら、それでもずっと並走してくれている。彼女がいなかったらここまで来れなかったと思う。あしたの箱のお店作りは、クラウドファンディングから始まり、たくさんの方のサポートを受けてスタートしました。それからもいろんな人に助けられて、数々の偶然や出会いに恵まれてここまできました。私一人ではとてもできなかったことができたのはなぜなんだろう。今回のプロジェクトは、私にとって、世界を信じてみたらどうなるか?という公開実験プロジェクトでした。そのことについて、次回もう少しみなさまにお伝えできたらいいなと思っています。さて、保健所の申請も通り、お店作りはやっと終わりが見えて来ましたが、もう次の、リターンの準備や、営業の為の準備などの作業が始まっています。お店のオープンが当初4月予定だったのが8月まで遅れてしまったことで、4月から7月に発送予定だったリターンがまだ発送できていない状態となっています。こちらも慣らし営業が落ち着き次第順次発送させていただきますので、本当に申し訳ありませんがもう少しだけお待ちください。必ずお送りいたします。そして、一番大切なお知らせを最後に。まだ中途半端な箇所があちこちあるような状態ですが、8月1日からお店を少しずつ開けていこうと思っています。慣らし営業といったイメージで、ランチタイムのみ営業いたします。最初は木金土の営業でやってみます。様子をみながら少しづつ営業内容はブラッシュアップしていく予定です。長くかかったお店作りもいよいよ終わりに向かい、次の段階に入りました。本当に信じられない思いです。よく頑張ったなって自分で思います。でもそれよりも、こんな日々を一年も続けることを受け入れてくれた家族にありがとうと言いたいです。ほぼ巻き込まれたような友人達、そして温かい目で見守ってくださった支援者の皆さまにも、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。「有難い」という言葉の意味をこんなに感じたことは今までありませんでした。その感覚は、これからお店を営業するににあたって、とても大きな意味を持つだろうと思います。皆さま、真鶴半島の端っこにできた、あしたの箱にぜひいらしてくださいね。ここからの景色を見ていただきたいです。この場所をみなさんに楽しんでいただけたら、そんな嬉しい時間はないだろうと思います。来る人が、それぞれのあり方で過ごせる場所として◻︎8月の営業スケジュールのお知らせ8月から慣らし営業をスタートします。毎週、木金土の11:00〜16:30まずはこんな感じでスタートしてみます。これからいろいろな形で営業してみて、一番しっくりくる形を見つけられたらいいなと思っています。皆さま、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。次回の活動報告で、あしたの箱の物語は一旦終わりとなります。これからはお店で!次回に続く!
みなさまこんにちは。あしたの箱の松平です。前回の報告からまた少し時間があいてしまいましたが、うまくこれまでの流れをお伝えできるように書こうと思っています。みなさんにお伝えしたいと思う瞬間が日々たくさんあるのに、なかなか立ち止まる時間が持てず、ちょっと焦りそうになりましたが、とにかく目の前のことに集中するよう自分に言い聞かせながらお店作りを進めてきました。それにしても、のんびり屋の私には苦行のような一ヶ月でした。お店を作るって、ほんとに決めないといけないことがたくさんあって、自分がなかなか決められない一面を持っているという新しい発見も、あったりしました。5月14日に無事契約が完了して、すぐにお店のイメージを具体的なものに落とし込んでいく作業に取り掛かりました。それが思ったより大変な作業で、自分のイメージを掴もうとすればするほど、どれがいいのかわからなくなるという妄想のループにはまり、毎日朝から晩までピンタレストの沼に溺れる日々でした。あれもいいなこれもいいなといった、気持ち悪いほどの優柔不断さに自分でもうんざりしてしまうくらいでした。明確なお店のイメージが自分にはあると思っていたのに、それは単にピントの全く合っていない写真のようなものだったということです。自分がわかっていると思っていることって実は、「なんとなくこんな感じ」くらいで引き出しにしまわれていて、それって言葉にしたり絵に描いたり、カタチにしてみようとした時に初めて具体化という洗礼を受けるような感じなのかなと思います。カタチのある世界(現実)とカタチのない世界(頭の中)の狭間に自分は立っていて、人によってどちらに振れてるのかというのはありそうですが、みなさんはどうですか?わたしは間違いなく妄想に振り切れてる方だと痛感しました。ほとんど勘で生きてきたわたしにとって、これは何色で幅は何センチなのか?と聞かれるようなことって、もしかしたら人生の中でほとんどやって来なかったのかもしれません。そんなことをぼんやり考えていると、今回お店作りを一緒にやってくれることになった宮本くんに「エーコさんまだ色決めてないんすか!いい加減にしてください!」と電話で怒られる次第。ぼんやりし過ぎている私のイメージを一つ一つ現実に落とし込んでくれる神様みたいな宮本くん。怒ると怖い。あしたの箱のお店作りを引き受けてくれることになった宮本くんは、以前から友人伝いに存在は知っていて、もしかしたら一回くらいは話したことがあるかも?というくらいでしたが、真鶴には彼の仕事を見れる場所が何ヶ所かありました。それでちょうど店舗が決まるか決まらないかくらいのタイミングで彼が我が家に来る機会があって、その時に、「あ、宮本くんだな」と思って、その後すぐにお願いすることにしました。彼が東京からやって来た最初の日にお店を見てまず、もともとのお店のまんま残っていた店内をいったんゼロに戻すという作業を1日でやってくれました。それは定食屋さんだった店内の記憶を一つ一つ剥がしていくような作業で、記憶とともに色もカタチもどんどん消えて、夜には何もないただの空間になっていました。そのゼロになった空間に立ってみて、わたしの頭の中の混乱がやっと静まった感じがしました。そういうことか!とわたしはちょっとびっくりしました。色が多過ぎたのか。そうしたらぼんやりと始めの色が見えてきたのでした。始めの色というのは、この場所自体が持っている色のようなもので、それは実際には景色も含めてグラデーションの集まりだったりと無数にあるんですが、全体として一つのトーンのようなものがありました。みなさんもそういった経験がおありではないでしょうか。この感じがうまく伝わるといいですが。そしてその色のようなものを、その時うまく宮本くんとも共有できた感じがして、やっと一つのとっかかりを見つけることができた日でした。それはとても嬉しい時間でした。いろんなことを決める前に、最速でゼロの状態にしてくれた宮本くんは、人の感性というものをよく理解している人なんだなと感じましたし、物事を動かす原理のようなものもよくわかっている人なんだろうと思いました。実際に手を動かしてカタチを作る人の在り方みたいなものをそこに感じました。それは料理をする人のそれとは全く違う種類のものだと思います。場所が実際に持っている色というのは時間帯によって移り変わったりもするし、一色ではないですが、全体として流れている一つのトーンのようなものがある気がします。色のように感じられたり、音のように感じられたりする人もいるかもしれません。そんな風にしてあしたの箱のお店作りは始まりました。ここまでたどり着くのに、ほんとにいろんなことがありました。恵比寿のビル街の一角でカレー屋をやっていた時は、こんな半島の先の海の真ん前でお店を作るなんて想像もしませんでした。あまりの忙しさに店裏に座り込み、ビルの隙間から見えるパズルのピースのような空を見上げていた時、ふと自分がこんなところにいることがとても不思議に思えたことがありました。その時も、今と同じように、今ここにいることの不思議を感じているわたしがいたことを思い出して、いつでも人生って予測のつかないもので、当たり前なんだけどそれってすごく面白いことだと思いました。その予測のつかない未来のために、いつでも予定は空けておくべきだなと思ったわたしでした笑。宮本くんが作ったゼロ地点から始まり、少しづつお店の輪郭が見えてくるまでに、ほんとにものすごく時間がかかりました。わたしの沈黙に気長に付き合ってくれた宮本くんをはじめ友人たちにこの場をお借りして感謝を伝えたいと思います。みんな本気で半分ブチ切れてました笑!気長に待ってくれていたこれを読んでくれているみなさまにも愛を込めて。ほんとにありがとう。なんとか山場は越えた気がします!次回もすぐにアップします。これからお店がカタチになっていきます。引き続きお付き合いいただけたらとても嬉しいです。夕暮れがとても美しい琴ヶ浜お隣の民宿「正徳丸」のお母さんと娘のマキちゃんが時々差し入れを持って来てくれたりします。妙蓮寺で不動産業と町おこしをしている酒井さん。みんなふらりと覗きに来てくれて嬉しい。真鶴の美味しいお惣菜屋さん「TAKE-O」のオーナーあっちゃんはよく覗きに来てくれる。
みなさまこんにちは。あしたの箱の松平です。風邪が流行ってるみたいですがみなさまお元気にされているでしょうか。わたしは先々週くらいから喉の風邪にかかって、2週間くらいずっと変な声で過ごしていました。それで気がついたんですが、声が変わるとちょっと人格が変わるなということです。みなさんはそんな経験ないですか?酒焼けしてるような声でいると、なんでもずけずけとものが言えちゃうわけです。この2週間、あんまり細かいことを気にしない大らかなおばちゃんって感じで過ごしました。みんなにはそっちの声の方がいいよなんて言われて、ちょっと複雑な気持ちにもなりました。でも、ということはつまり、声のバイブレーションがその人のマインドに影響を与えているということでしょうか。だとしたらマインドが変化すると声が変わるかもしれないですよね。わたしも大らかなおばちゃんマインドになることができたら、もしかしたらあの声に戻れるのかも。どうでもいい話でスタートしてしまいましたが、大切な活動報告です。当初予定していた物件を解約することになってから、ちょっと途方に暮れていた私でしたが、実はすぐに次の展開が始まることとなりました。嘘みたいなスピードでいろんなことが進んでいき、とにかく振り落とされないように一生懸命ついていくというような状況です。この思いもよらなかった展開のことを今回は書こうと思います。みなさまにこの報告ができるのが、ほんとうにとても嬉しいです。解約の手続きを済ました帰り道、お店を作る場所が本当になくなってしまって、一体これからどうなるんだろうなぁとぼんやり考えていました。6年目にやっと出会えた物件だったので、次の物件がすぐに見つかるとはとても思えませんでしたし、狭い町だからだいたいどんな物件があるのかもうわかっちゃっているというのもある。わたしはというと、去年の7月からずっと張り詰めていた緊張の糸がぷちんと切れちゃったような感じで、落ち込むとかはないんだけど、なんだかポカンとしてしまっていました。その時、なぜか急にあるお店のことを思い出したのでした。それは、わたしがいつも潜りにいく海のすぐ前にある川口水産という土産物屋さんでした。海に向かって立派な磯料理屋さんや宿が立ち並ぶ一角の一番奥のちょっと離れた場所にそのお店は立っていました。横に長いその建物は左半分は干物やお土産が並んでいるお店で、開け放たれたガラス戸の前に、いつも帽子を被った赤ら顔のおじさんがうちわを持って座っている。前を車や人が通るたびに、うちわを振って「おーい」と声をかける。客引きなのか、挨拶なのか。建物の右半分はいつも人の気配がない。ガラス戸の中には木のカウンターが見え、そこにA4の紙に手書きで「サワー」とだけ書かれている。その佇まいがなんとも可愛らしくて、広さもなんだかちょうどよい感じ。そして何より目の前は大好きな琴ヶ浜ということで、わたしはその前を通るたんびに、「あー。ここでカレー屋ができたなら、わたしはほんまに幸せやろなぁ」とつぶやいていたのでした。でもその物件、実は3年前に一度、親戚の方に空いているかどうか聞いていただいたんですが、まだ定食屋を時々営業しているということで、借りることはできませんでした。でもなんだか急に頭に浮かんだので、ダメ元で聞いてみようと思ったのです。すぐに、親戚である友人に聞いてみて欲しいと連絡したら、次の日の朝に電話がかかってきて、「今からすぐ見に来れる?」ということで、わたしはパッと飛び出していきました。通い慣れた琴ヶ浜への道。車を走らせながらなんだか胸がドキドキしました。お店につくと、お土産物屋さんから息子さんのHさんとお母さんが出てきて、お店の中を見せてくださいました。そうしたらHさんが唐突に、「どうぞ使ってください。」と言ったのでした。わたしはびっくりしてまたポカンとしてしまいました。ほんとにここお借りできるの?糸が切れちゃってるので、なんだか全然感情がついてこない。カウンターの中に入ってみたら厨房機器が色々並んでいて、ぱっと顔を上げたら、目の前一面に大好きな琴ヶ浜の海が広がっていました。その途端に涙がボロボロ出てきて、わたしは「ありがとうございます。」とHさんに言うのがやっとでした。Hさんは、クラウドファンディングをずっと見てましたよと話してくれました。そんなわけで、わたしは解約した翌日に、なんとずっと長い間思いを寄せていた物件をお借りすることができたのです。そんなことあるかな。ほんとに今でもまだ信じられないくらいです。応援してくださっている皆さまから、焦らないで大丈夫!応援してるよ!自分らしいお店をゆっくり探してねってたくさんのメッセージをいただきました。メッセージは送らなくても、たくさんの方が応援して下さっていると感じていました。とても心強かったし、そのおかげでそんなに不安を感じることはありませんでした。この場をお借りして、改めてみなさまに感謝申し上げます。とにかくみなさん、安心してください‼︎お店ありました‼︎息子さんのHさんと店内にて。カウンターの中で感激する松平。とそれをあたたかく見守る優しいHさん。ほんとに静かで、とにかく席からの眺めが最高なのです。これまでのことを振り返ってみて改めて思ったのは、目の前で起こる全てのことは、次のステップのための準備として起こるんだろうなということです。だからそれが良いことだろうが悪いことだろうが、ジャッジなどはしないで、その出来事を真正面から受け取ってみるのが大切なんじゃないかと思います。小学校の時の、ドッジボールがめちゃくちゃうまい男子がものすごい勢いで投げてきたボールを両腕でがっつりキャッチするみたいなイメージです笑。痛そうだしよけたくなっちゃうんだけど、とにかく真っ正面で受け取ってみる。そうすると、必ず次のステップが立ち上がってくるはずです。ジャッジしないって難しいですけど。あれこれくだらない妄想を働かせてしまうのが人間だと思いますが、ちゃんと受け止めたら次にいける!と思えば、向き合う勇気が湧いてくるような気がします。もし今そんな状況にある方がいらっしゃったら、ぜひ試してみてください。でもそんなことを考えていたら、ずっと頭の中から消えないあのおみくじの言葉、「影がかがみか、かがみが影か」という言葉の意味が少し見えてきたような気がします。良いことも悪いこともどちらも同じであるということ。影のように見えてもそれは次に起こる出来事が反射しているだけなのかもしれません。というわけで、これからいいスピード感でお店を作っていきたいなと思っています。大体のスケジュールしかまだわかりませんが、4月はレイアウトやスケジュールなど細部を詰めていく。5月は塗装やら補修、必要備品を揃えるなど、とにかく体を動かしてお店を形にしていく。6月はフロアの塗装とカウンター作りと厨房設置。できれば6月中にプレオープンのお祝いくらいできたらいいなぁと思っています。報告もちょくちょくあげていくので、楽しみにしていてくださいね!みなさま、このような状況をあたたかく見守ってくださってほんとうにありがとうございました。ご心配をおかけしましたが、なんとかやれそうです。あしたの箱の海辺のキッチン。きっとみなさんに喜んでいただける場所になるんじゃないかな。なんだかわくわくしてきました。次回に続く!
ご支援くださった皆様。こんにちは。あしたの箱の松平です。急に温かくなりましたね。卒業式シーズンも過ぎ、次は入学式か。うちは、長女がこの春から北海道の大学に行くことになり、4月から家を出ることになりました。寂しいというよりは、希望しかない感じがなかなか良いです。あしたの箱のスタートはいかに。前回の活動報告から約1ヶ月が過ぎましたので、現状をみなさまと共有させていただきます。まずは、前回ご報告させていただいた店舗予定物件がどうなったかとういことについて。この1ヶ月、建築家のTさんと、あの手この手を考えアイデアを出しあったり、大家さんの方もいろいろと手段を模索してくださったのですが、構造を補強するとなるとやはりどうやっても予算が合わず、断念せざるを得ないという結論に達しました。それがはっきりと見えた時はズドーンと落ち込みましたが、後にも戻れない、先にも進めないというこの状況に留まるよりは、このあたりで軽やかに切り替えて先に進もう!という気持ちになりました。すぐに不動産屋さんに連絡して、今月いっぱいで解約という運びになりましたことをご報告させていただきます。物件が変わるということは、みなさまがご支援くださった内容と少し違うものになってしまうので、それはちょっと納得いかないという方もきっといらっしゃると思います。そういった場合は遠慮なくお知らせいただけたらと思います。返金も含め、精一杯対応させていただきます。いやいやそんなことは全然大丈夫!と思ってくださる方はぜひ、引き続きこのカレー屋の物語を見守ってただけたら幸いです。きっとみなさまと一緒にこの先にある何か良いものを見つけることができるとわたしは信じています。今回の出来事があって、あの時のあの判断がいけなかったんだとか、あの時あの人のアドバイスを聞いていれば、、などと自然と過去を振り返ってしてしまうんですが、結局思うのは、迷いながらも自分はその時出せるベストを選んできたなぁということです。大切なのはその瞬間瞬間に自分に正直でいるかとうことだなと改めて思いました。もしわたしが誰かのアドバイスを聞いて大事な判断を変更していたら、きっとあとで起こったことをその方のせいにしてしまうだろうと思うのです。それにあの物件との出会いが、クラウドファンディングを立ち上げるエネルギーとなったことは間違いありません。おうちに感謝を伝えて、先に進もうと思います。ずっと間借りで8年くらいやってきた私が実店舗を持つということは、ほんとに全然知らない世界に入っていくようなものなんだなと改めて思いました。自分としては、もっとお客さんに喜んでもらいたい、もっと自由に料理をしたいという気持ちしかありませんでしたが、そのためには今までとは違うやり方で物事や人と向き合っていく必要があるとしみじみ感じています。そんな風にして、当初予定していた店舗物件は解約という結果になってしまいましたが、実は、この活動報告を書いている間に(かれこれ4日くらい書いたり直したりしていますが笑)、心踊るような出会いがあったのです。どうなりますでしょうか。次回の活動報告に続く!最近空ばかり見ている松平。
みなさまこんにちは。あしたの箱の松平です。もう3月ですね。虫も出てきちゃいました。お元気にされているでしょうか。あれからどうなったかなぁと気にかけてくださっている方もいらっしゃると思います。しばらくの間、活動報告が止まってしまったこと、お詫び申し上げます。状況がくるくる変わり、方向性を定めるのに少し時間がかかってしまいました。クラウドファンディング終了から今までの約1ヶ月のことをわかりやすくまとめてみようと思います。実はちょっとショッキングな内容になります。年明けから、クラウドファンディングと並行して、建築家のTさんと工事を具体的にどう進めていくかを話し合う中で、まず建物の劣化調査をしましょうということになりました。わたしは、これはなかなか微妙な選択だぞと思いました。通常の物件であればもちろんやるべきかと思いますが、この物件に関しては、そもそも傾いているのはわかっていて、劣化してるのは一目瞭然だったわけで。ただ、これからの設計の方向性を決めるためにはやった方がいいというTくんの迷いのない提案に、もうお任せしよう!ということでお願いすることにしました。何度も打ち合わせを重ねる。調査は、同じく真鶴の設計事務所、エフサイズの藤井さんが、粛々と丁寧に実施してくださいました。エフサイズの藤井さんの劣化調査の様子は、まるでお医者さんの診察のようでした。「どこか痛いところはないですか?気になるところはありますか?」天井や外壁を覗き込みながら、藤井さんはそんな会話を建物としているように思えて、ふと、家が喜んでいるような気がしました。お家もきっとそんな風に大切にされたいと願っているはずです。さて、肝心の調査内容について。まぁ大体予想していた通りでしたが。が!です。細かいところを言うとキリがないので、致命的な箇所だけまとめると、建物の地盤が北側に落ちていることにより、北側に引っ張られるような負荷がかかり、構造的に弱くなっているということ。ゆえに、基礎部分を補強しないことには、お客さんは入れられないだろうということでした。ということは、、、ということは、、、?工事は床を水平にするだけのつもりでしたが、構造的補強の工事も必要になってくるということで、それはわたしの予算を大幅にオーバーするということを指しています。これは、劣化調査しない方がよかったという話ではなく、ただ、最初からそういう物件であったということに他ならないと思います。かなりのダメージをくらいながらもTさんと話し合い、冷静に状況整理をした結果、次の三択しかないだろうという結論が出ました。1. 大家さんに現状を報告して、補強工事をお願いできないか交渉してみる。2. わたしがこの物件を買い取ることが可能か。可能であれば自分で補強工事をする。3. 上の二つがダメだった場合、この物件は諦めて他の物件を探す。先週、大家さんと打ち合わせをして、とりあえず検討していただくことにしました。さてどうなるでしょうか。とにかく毎日ずっとそのことが頭を離れない感じです。いろんな思いが頭を巡りますが、とにかく目の前に起こるいろんなことを、ひたすら冷静にこなしていくしかないと思っています。クラウドファンディングの本文の中で、3月をオープン予定にしていましたが、現段階ではいつ工事がスタートできるかまだ見えてきません。心待ちにしてくださっている方もいる中、予定通りにスケジュールを進めることができず、本当に申し訳ない気持ちでいます。さらに、3のパターンになった場合はこのプロジェクト自体が危うくなる可能性もある。せっかくクラウドファンディングでたくさんのみなさまに応援していただいたのに、ほんとにどうして!という気持ちです。でも諦めずに頑張ろうと思っていますので、みなさまどうかもう少しお待ちいただけたらと思います。いい方向にまたスタートが切れるように、とにかく最善を尽くします。今日、神社のおみくじを引いたら、なんだか意味深なことが書いてありました。「影がかがみか、かがみが影か 拝む心が神ごころ」わかるようなわからないような。神様、いろいろむずかしすぎます!いやほんまにどうしたらいいんだろう。次回の報告に続く!