LGBT難民のシェルターを運営するFHIが借りている4部屋の一軒家、2部屋のマンションの家賃が払えず追い出される直前に至った件について続報です。
結局、私植田と韓国の支援者の李さんがそれぞれ緊急に自費で支援を行うことにしました。
植田:50,000円→42,996シリング
李さん:316,431ウォン→30,000シリング
(1シリングは約1.2円)
合計で72,996シリングをケニアのFHIの口座に送金しました。とりあえずこれでシェルターから追い出されることはなくなりましたが、クラウドファンディングの終わる6月末までは綱渡りの状況が続きます。店員オーバーとなっている難民の人に住んでもらうための小屋を建設することで、今回のようなケースの緊急避難先として利用できます。
家賃が払えなくなっている状況の原因ですが、
①レストランの売り上げがまだ旧店舗のレベルまで回復していない
これは再オープンからまだ1ヶ月半しか経っていないのが主な理由です。再オープン当初、1日の純利益は800シリングでしたが、今では1800シリングまで回復しました。しかし、旧店舗での1日平均2500シリングまでには達していません。
②医療費
シェルターでは先週末、2人のコレラ患者が発生しました。水から感染する病気で、手洗いの徹底を図っていますが、どれだけ気をつけても発生してしまいます。根本的な予防策はワクチン接種です。
また、性的指向が親に知られたことで殺されそうになって逃げ出し、ホームレス生活を経てシェルターにやってきたソマリア難民の女性は、結核にかかってしまいました。現在、治療を行っていますが半年はかかります。なお、BGCワクチンが唯一の予防方法ですが、成人は接種できません。
シェルターに住む難民全員に各種ワクチンの接種を行うことは、病気の発生を減らし、医療費負担による財政の不確実性を減らします。なによりも命を救います。今回のクラウドファンディングでは含まれておらず、次回以降の課題となりそうです。
なお、お知らせしています通り、諸事情で2回目のクラウドファンディングは別のサイトで行っています。さすがにこちらにリンクを貼るのははばかられるので、「ケニアに住むLGBT難民に医療と住居を届けたい!」で検索してみてください。引き続きのご関心、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
【画像】植田の送金証明
【画像】李さんの送金証明