- ついに始まった『TheMEAD』の醸造!
- 今回は、ミード造りの仕込み工程をご紹介します!
- 〇ミード造りの仕込み工程
- ①お湯と蜂蜜を混合し、蜂蜜酒の元となる液体(マストといいます)を作ります。
- 蜂蜜はお湯と溶けやすいようにあらかじめ低温で温めているので、24kgの蜂蜜が入った熱い一斗缶を持つのはなかなかの重労働。これを何度も繰り返し、蜂蜜とお湯を混ぜていきます。
- ②混ぜたマストを、ポンプを使用し 発酵タンクへ送ります。その際に温度、糖度、水量などを正確に測り、次回から同じ味を再現できるように記録します。
- ③発酵タンクに移送したマストは酵母を加えるために、一定の温度まで機械を使って冷ましておきます。
- ④次に準備するのは、蜂蜜の糖をアルコールに変えてくれる酵母です。酵母は眠っている状態なので、ぬるま湯に加え酵母に活力を与えます。同時に美味しい蜂蜜酒を造ってくれるように念を送ります(大事)。酵母はしばらく置いておくと、ぷくぷくと泡を出してどんどん元気になっていきます。
- ⑤酵母が元気になって来たら先ほどのマストを少し加え、しばらく馴染ませると、酵母はさらに元気になって活動を始めます。その酵母を発酵タンクのマストに加えます。(この作業をピッチングと言います)
- ⑥酵母を発酵タンク内のマストに加え醪(もろみ)ができました。このもろみが発酵していき、最終的に蜂蜜酒(ミード)になります。もろみに美味しい蜂蜜酒(ミード)になってもらうべく、念を込めて櫂入れ(かいいれ=かき混ぜること)をします。
これで初日の仕込み工程は完了です。
初回醸造では不慣れなこともあり、また細かい記録をしっかりと残すために、何度も作業を止めていたので、めちゃくちゃ時間がかかりました。お昼の13時に始めた仕込みが終わったのは、翌朝の4時。別のタンクの仕込みのときは12時間以内に終わったので、今後はもう少し効率的になっていくと思います。
あとは発酵タンクの中の酵母たちに頑張ってもらいます。その間に我々ができることは「発酵管理」といって、毎日もろみをサンプリングし、いろいろ測定すること。順調にいけば約4~8週間ぐらいで目指すミードになってくれるはずです。
正確な時期をお伝え出来ないのは、酵母の頑張りによるからです。美味しいミードになるように念を送りながら、酵母を応援して見守っていきたいと思います。
後日、仕込んだミードをスタッフと試飲しました。
右側の色の濃いのが仕込んで3日目のミード。蜂蜜ジュースのような感じで甘くて美味しいです。
左側は仕込んで10日目のミード。同じ原料とは思えないぐらいに爽やかで、甘みが控えめになり、ほのかなアルコール感を感じることができます。
このまま「完成!」と言って販売したいぐらい美味しかったのですが、もっともっと美味しいミードを造るために我慢します。
このまま目標の数値まで発酵を進めたあとは、最終工程を行います。
酵母除去、澱引き、フィルタリング、瓶詰など、まだまだ工程はたくさんありますので、その際もレポートできればと思います。