
こんにちは、エファ事務局の高橋です。
本日は、ラオスとエファ事務局長 関尚士(せきひさし)の話をさせていただきます。
ラオスは「世界で最も空爆された国」と呼ばれます。なんと7500万発もの不発弾が残り、国民一人当たり10発以上の不発弾を抱える状況です。
これは、ラオスで障害者が生まれる一つの理由となっています。
実は今から25年前、関が国際協力の世界に飛び込み、初めて赴任したのがラオスでした。
当時出会った一人の少年、ロー君。
村で初めての図書室にだれよりも早く駆けつけて、声を出しながら一心不乱に絵本を読んでいたそうです。彼は、対人地雷によって右足首を失ってしまい、松葉杖をついている少年でした。
あるとき関が生徒たちに将来の夢を尋ねると「警察官!」「看護師!」とみんなが目を輝かせて答えました。
でも、ロー君だけは目を伏せ、口を閉ざしてしまったのです。
そのとき関は「障害があることで学ぶこともままならない、自分の人生を切り開くことさえ許されずにいる、そんな子どもたちがいること」を痛感し、今でもそのことが記憶から消せずにいるそうです。
関は、1998年から2003年までラオスに家族で赴任し、初等教育教育副教材の開発・普及や家庭、地域社会、学校、教育関係機関が参画した統合的地域教育環境改善事業の普及推進推進に取り組みました。
当時の経験を活かし、いまもラオスのカウンターパートや支援先とラオ語でコミュニケーションをとっています。頼もしい事務局長です!





