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日本で精子提供での出生者は2万人、でも彼らは遺伝的近親者を知ることができません

日本では70年以上も前から提供精子を使った人工授精(AID)が行われてきました。そしてこの技術で2万人もの人が生まれていると言われています。AIDはこれまで社会に隠されて実施されてきました。そのたAIDで生まれた人も精子ドナーも遺伝的つながりのある人を辿ることができません。もっと知ろう、この問題を!

現在の支援総額

2,103,123

105%

目標金額は2,000,000円

支援者数

158

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/02/01に募集を開始し、 158人の支援により 2,103,123円の資金を集め、 2024/02/29に募集を終了しました

社会課題の解決をみんなで支え合う新しいクラファン

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現在の支援総額

2,103,123

105%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数158

このプロジェクトは、2024/02/01に募集を開始し、 158人の支援により 2,103,123円の資金を集め、 2024/02/29に募集を終了しました

日本では70年以上も前から提供精子を使った人工授精(AID)が行われてきました。そしてこの技術で2万人もの人が生まれていると言われています。AIDはこれまで社会に隠されて実施されてきました。そのたAIDで生まれた人も精子ドナーも遺伝的つながりのある人を辿ることができません。もっと知ろう、この問題を!

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ドナーリンク・ジャパンの石塚幸子です。この写真は2008年に開かれた乳幼児精神保健学会にAIDで生まれた当事者のグループとしてブースを出していたときの写真です。このときもアメリカのAIDで生まれた当事者、ビル・コードレーさんが日本にいらっしゃっていました。ビルさんは37歳で自分がAIDで生まれたことを知りました。その後ルーツ探しを始め、ユタ大学医学部の卒業名簿をたよりに一人ずつあたっていき、写真に写っている当時はまだ提供者は見つかっていない状況でした。しかしその後、DNA検査を行い遺伝的なつながりを調べるサイトに自分の情報を登録したことで提供者が判明、それは2012年のことだったそうです。彼には少なくとも数十人の異母きょうだいがいて、彼の提供者は母親の主治医だったのです。この写真を載せるにあたって許可を取るためビルさんにも連絡をしたのですが、その際におっしゃっていたことは、もう隠し通せる時代ではなくなっているということでした。ビルさんと同様に遺伝情報を調べることで、海外では多くのAIDで生まれた当事者が自身の提供者や異母きょうだい、提供者の子どもたちとつながることができるようになってきています。日本ではまだDNA検査は広く普及していないかもしれません、しかし同じような状況は遠くない未来にくるのではないでしょうか。実際に提供者の見つかった人はそれをどう感じているのか、提供とどんな関係を築いているのか、提供者は今どういう気持ちなのか、などなど日本ではまだわからない、しかしこれから日本でも起こるであろういろいろな先行事例を、ドナーリンク・ジャパンでは翻訳し、日本国内にももっと紹介したいと思っています。ぜひご支援よろしくお願いいたします。


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ドナーリンク・ジャパンの心理・社会福祉支援担当の森和子です。提供精子や卵子で生まれた人にとって、提供者は親ではありませんが、遺伝的要因を与えてくれた人です。「父母を知る権利」はこの世に生まれたすべての人に保障されるべき権利ですが、提供精子や卵子で生まれた人のそれは長きに渡り見過ごされてきました。提供精子によって生を享けたことをテリングされず、何らかのきっかけでそれを知り、それまで築き上げてきた自分自身のアイデンティティが崩れ、苦しみを抱えて生きている方たちに、私は何人も出会ってきました。ドナーと生まれた人をつなげる本活動にご支援くださいますようお願い申し上げます。                    (写真:Unsplashのluana-azevedoが撮影)


猫の応援
2024/02/19 22:23
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仙波です。クラウドファンディングもあと残すところ10日ほどとなりました。ご支援してくださった方が今日でちょうど100人になり、目標の56%までやってきました。クラウドファンディングを始めて、色々な方に助けられていることを実感しています。目標を100%を達成できるかできないに関係なく、クラウドファンディングに挑戦してみてよかったと思います。私はものすごく猫が好きです。しんどいと猫に癒しを求めます。飼っていた2匹の猫は、最近、天使になって旅立ちましたが、野良猫を見たり、SNSの中の猫を見て癒されます。そんな私のことをよく知っている叔母が、おもいがけず「がんばれ」というように、手作りの猫の小物をたくさん送ってくれました。猫の台にはコインがはいっているそうです。すごくうれしかったです。私の宝ものだった猫たちは、今、うちの庭に眠っていますが、庭に出るといつもお願いしています。「猫の恩返しをしてくれるなら、ドナーリンク・ジャパンを応援してね」と。


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ドナーリンク・ジャパンの仙波です。昨日、海外で提供型の生殖医療にかかわる研究をしていたり、実際に当事者支援を行っている人たちに、このクラウドファンディングに関する情報をお送りし、SNSなどでの共有をお願いしました。それで色々な方から、「がんばれ!」というメッセージを頂いています。私が精子提供での医療に関連する問題に関心をもちはじめたのは2003年で、もう20年以上も前になります。私自身、不妊という問題を抱えていたので、不妊治療で子どもを望む女性やカップルのことには、それ以前から関心を持っていました。そうしたこともあり、2003年に提出した私の博士論文の研究テーマは不妊治療支援についてで、特に不妊治療への経済的支援や不妊相談について研究しました。国が不妊治療助成事業を始める前で、日本の地方自治体の不妊患者に対する支援の状況などを研究していました。学位をとって2003年、AIDの研究プロジェクトのメンバーに加えていただき、私は、海外調査でオーストラリアに行って、はじめて提供精子で生まれた人やそのドナーにお会いしました。実はそれが不妊治療によって生まれた成人とのはじめての出会いで、結構衝撃を受けました。自分自身が不妊治療を受けていたときも、治療で子どもが生まれて、その子と幸せな生活を送ることを想像し、それを期待して治療を受けていました。でも今思い出すと、私自身も若かったせいもあり、その時に想像していたのは、子どもが幼く、その小さな子と一緒に生活している自分だったように思います。少なくとも、その子が大人になって、親から離れて、その後も長い人生を歩むということまでは深く考えてはいませんでした。それから、石塚さんと会い、彼女の話を聞くうちに、生まれた人が将来悩んだり、なにか苦しんだりするような医療の在り方はおかしいと思うようになりました。生まれた人たちは、こうした医療で生まれることを選んだわけではなく、それに親やドナーよりも長い人生が待っています。それならば、生まれた人たちの幸せを一番に考えるべきではないか・・・それにはどうしたらいいのか・・・。そう考えるようになったのが、私がこの問題に取り組むようになった理由です。そしてそれが、今のドナーリンク・ジャパンの活動につながっています。この問題に取り組むようになって、世界中の色々な専門家や、実際に精子提供や卵子提供で生まれた方、ドナー、お子さんを持たれた方に出会い、多くのことを教えていただきました。写真のペトラ・ソーンさんもその一人です。彼女には2003年頃にInternational Consumer Support  for Infertility(iCSi)という不妊当事者グループの国際的組織での活動で出会い、提供型医療で生まれた人に真実を伝えることの重要性や、親子さんや生まれた人への様々な支援のあり方などを教えていただきました。また、この問題を扱う世界の多くの関係者も紹介してもらいました。写真は、研究グループでペトラさんを日本に招聘したときのもので、おそらく2005年くらいに撮ったものです。ペトラさんとは今も、公私ともに親しくしていて、去年は、心理・社会支援専門家講座でも講師をしていただき、ドイツ滞在の際は、おうちにも泊めていただきました。これからも日本のみならず、世界の人ともネットワークを結んで活動を続けていきたいです。応援してください。よろしくお願いします。


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昨日、ご支援いただいた方から、以下のようなメッセージをいただきました。「今朝ちょうどCNNで、精子提供者を知らせていなかったクリニックからの精子で生まれた二人の成人が、付き合い始めて血縁関係にあったことがわかった、というニュースを報道していました。みなさんの活動がとても重要なものであることを証明したようなニュースでした。これまでの地道な活動が、確実に実りを得ていると思います。これからもがんばってください。」貴重な情報を共有していただき、ありがとうございました。実際に、外国では異母きょうだいとは知らずに、結婚して子どもが3人も生まれた後で、その事実を知ったという事例もあります。このカップルのそれぞれの親は異なる精子バンクで提供を受けたのですが、提供者はその両方の精子バンクに提供していたのです(『ドナーでうまれた子どもたち』サラ・ディンクル著、渡邉真里訳、日経ナショナルジオグラフィック 2022年 pp.235-236)こういうことが起こりえるからこそ、提供者を匿名にしておくことには大きなリスクがあると思います。そして、生まれた人たちが、提供者を知ることや同じ提供者から生まれたことを知ることが大事なのです。医療機関は 提供者や提供を受けた人の情報の保管・管理はされていると思いますが、きちんとそれを生まれた人に情報開示できる体制をつくることも大事だと思います。でも、それだけでは不十分で、生まれた人の情報も含めて、本来は国が国内の関連クリニックの情報を一括管理することが必要だと思います。でもなかなか政治家たちは動いてくれません。このままだと、自分の出自を知ることのできない人が日本には増えていくばかりです。ドナーリンク・ジャパンの活動がそんな状況に一石投じることができればと心から思います。皆様、どうぞ、ご支援ください。(写真:この子猫たち、全く違う模様の子もいますが、実は全部きょうだい、五つ子なんです)