昨日は多死社会を迎える日本の現状を訴える150万都市イベントツアープロジェクト、6/30開催、岡山イベントでの実行委員会でした。委員会の後は、まさに一昨日、旅立ちがあった岡山でのケースを担当看取り士の口から実行委員会の皆様にシェア。看取り士がいる現場で行われる「看取りの作法」。今回の岡山イベントをはじめ、150万都市イベントツアーの各イベントの会場でご紹介をさせて頂いています。ぜひ、お近くの会場へ足をお運びくださいませ。
リターンに設定されているエンディングノートをご紹介します。このエンディングノートは、日本看取り士会10周年を記念して作られたものです。エンディングノートとは、自分が亡くなったときや意思疎通ができなくなったときに備えて、家族などに向けて必要な情報を書き残しておくためのものです。日本では1991年ごろから始まり、今では有料・無料、多種多様なエンディングノート(終活ノートとも呼ばれます)が広まっています。日本看取り士会のエンディングノートは、以下のような構成となっています。P2~ 私からのメッセージP4~ 人生の最後のことP5~ 延命治療のことP8~ 終末期についてP9~ 連絡先リストP10~ 葬儀のことP11~ 医療判断代理委任状このエンディングノートには、お金のことを書く欄は設けていません。「お金のことが書かれているから、大事に金庫に入れておかなきゃ」笑い話のようですが、そんなケースを防ぐためです。エンディングノートは、ただ記入して終わるものではありません。このノートを通じて、自分の最後の望みを家族や大切な人々に伝えることができます。記入することで、自分の人生の終わりをどのように迎えたいかを見つめ直し、周りの方々とその想いを共有することができます。また、なかなかきっかけがないと話せない最後の時の望みについて、ご両親にお尋ねになる際にもお使い頂ければ幸いです。
今回のクラウドファンディングで無料化されるイベントでも上映される劇場用映画「みとりし」が、この度、超党派の国会議員で構成される「映画議員連盟」主催で、国会議員の皆様向けに上映されることになりました。6月19日、衆議院第一議員会館での上映となります。映画「みとりし」で取り上げられている看取り、そして孤独死の現場は、全て実際にあったケースです。旅立たれた方々や、それを取り巻くご家族、縁のあった方々にはすべてモデルとなった方々がいらっしゃいます。そんな、色々な方々の想いがこもった映画「みとりし」。国政を動かす議員の方々に、皆さまの想いを届けてまいります。
先日は本部岡山にある朝日医療大学校の鍼灸学科よりご依頼を頂き、学生の皆さんに「人生の最期にどのように寄り添うか」という講義を行いました。この多死社会において、「死」はどんどん身近に、珍しいものではなくなっていきます。いずれは現場に立つ学生さんたちが、終末期の利用者様にどのように寄り添えばいいのか。講義は午前と午後の2回。真剣な表情で具体的な質問を頂き、思わず教室でご覧になっていた鍼灸学科の先生が深く頷かれる場面もありました。人の命は重く、ひとりだけで支えられるものではありません。よってたかって、みんなで旅立ちを支える、そんな社会を創るために、これからも全力で取り組んでまいります。
昨日も、こんな嬉しいお便りが届きました。「柴田さんとのご縁のおかげで、妻を自宅で幸せに看取ろうと覚悟ができました」聖路加国際病院の理事長だった日野原先生のお言葉に、「老を創める」という言葉があります。先生はこう言われます。「やったことないからやっちゃえ! できなくても問題ない。いくつになっても、自らが自らを支えて飛躍することができる」私もお年頃になり、この言葉に背中を押されています。これからも「やっちゃえ!」と、自分の人生を進めていきます。やさしく、やさしく、やさしく。クラウドファンディング終了まで残り1カ月を切りました。おかげさまで、現在60%まで達成しています。あと一息、皆さまのご支援を引き続きお貸しください。看取り士 柴田久美子