2024/06/17 08:32
【組織の上層部、管理職の、「カスハラ」に対する意識をかえたい!】
2023年、厚生労働省は労災の項目に「カスハラ」を追加しました。
組織は従業員、職員の安全を配慮する義務があります。
「カスハラ」による被害者が出た場合(うつ病による休職、退職。最悪は自殺、等)
組織が従業員、職員の安全配慮を怠ったということで訴えられる可能性もあります。
実際にそういう事例も増えています。(例えば大阪の551)
最悪の場合、組織の信用は失墜し、倒産するということも起こりうるでしょう。
そして現在、東京都が「カスタマーハラスメント防止条例」の制定に動いています。
おそらく2024年秋頃には制定されるでしょう。
カスタマーハラスメント対策はいまや
「やったほうがいいのかな?」ではなく、「やらなければならないこと」なのです。
ぼくは研修で様々な企業や自治体で研修を実施しておりますが、正直、会社経営者や組織の上層部の認識の甘さ、知識のなさに落胆しております。
クレーム、カスハラ最前線で対応している従業員や職員の訓練ばかりしていて、ハードクレームやカスハラに強い「組織作り」をしている企業はとても少ない。仮に対策は考えていても(マニュアルを作っていたとしても)、知識がないからピントがずれている。だから現場の役に立たない。
ぼくが今回の本『カスハラ、悪意クレームなど、ハードクレームから、従業員、組織を守る本』を作ったのは
そういったジレンマが理由でもあります。
ですが、いまだに、「カスハラ」に対する危機感のない組織はたくさんあります。
カスハラ対策はもうまったなし。
今回の本を読んでほしいのは、カスハラに苦しんでいる方々がメインではありますが、管理職、上層部、経営者の方にもぜひ読んでほしい。というより、本当に読んでほしい。
「従業員満足」を表明するなら、「カスハラ対策」は必然でもありますから。