今や、庄内の在来野菜としてすっかり有名になった「藤沢かぶ」ですが、2007年、最初に“畑”に案内されたときの衝撃は忘れません。
「ここが、藤沢かぶの畑です」
連れて行かれたのは、山あいの斜面の木材伐採地あと。
周りにはまだ木がいっぱい生えている中で、伐採地あとに緑の葉っぱが生い茂っている、
よく目を凝らすと、その緑の根元に、藤沢かぶがたくさん育っているのでした。
木材用に森林を伐採したあと、焼き畑をして、その後一年間は藤沢かぶを植えて地力を保って、収穫したあとはまた木の苗を植える。
翌年は、別の一帯の木を伐採して、藤沢かぶを植えて、また翌年は別の場所の木を伐採して藤沢かぶを植えて…と、順繰りに木を伐採しては藤沢かぶを植えて、収穫をする。
そうやって場所をローテーションして、次に同じ場所に藤沢かぶが植えられるのは50年後。
自然とともに生きる。
その真ん中に、小さい在来のかぶが役割を果たしている。
まさに在来野菜がその土地の暮らしと文化を守っている。
それが庄内で守られている食文化です。
ぜひ、庄内に、藤沢かぶを食べに行きませんか?
ご支援の70,000円コースは、10/11(金)開催となります。
★奥田政行シェフ『勝手に庄内100景』出版プロジェクト
ご支援、お願い致します!
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