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100年後も魚を食べ続けるために。‘未来’へ繋ぐレストランをつくりたい!

日本の海から魚が減り続けています。漁獲高はピークの1/3以下に。このままでは私たちは魚を食べ続けられず、豊かな食文化も途絶えてしまいます。この現状に立ち上がったシェフチームChefs for the Blueは、全国から選抜した15名の学生とともに、8月に期間限定レストランをオープンします。

現在の支援総額

1,370,000

171%

目標金額は800,000円

支援者数

93

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/07/08に募集を開始し、 93人の支援により 1,370,000円の資金を集め、 2024/08/04に募集を終了しました

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100年後も魚を食べ続けるために。‘未来’へ繋ぐレストランをつくりたい!

現在の支援総額

1,370,000

171%達成

終了

目標金額800,000

支援者数93

このプロジェクトは、2024/07/08に募集を開始し、 93人の支援により 1,370,000円の資金を集め、 2024/08/04に募集を終了しました

日本の海から魚が減り続けています。漁獲高はピークの1/3以下に。このままでは私たちは魚を食べ続けられず、豊かな食文化も途絶えてしまいます。この現状に立ち上がったシェフチームChefs for the Blueは、全国から選抜した15名の学生とともに、8月に期間限定レストランをオープンします。

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伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。最終回となる第6回は、東京チームでサービスを担当する安永和矩(わく)。大学で水産を学んでおり、知識も魚愛もチーム内随一。ポップアップレストランの開催も目前に迫る中、彼は何を思うのか。試作を堀内シェフ宅にて行った日の、夜の帳が降り始めた頃。完成した料理の撮影が始まり、手が空いたタイミングで別室に移動した。お互い楽な姿勢で床に座り、和やかな雰囲気のなか、録音ボタンは押された。ー 元々わくさんはどういう気持ちで参加されたんでしたっけ?わくさん: 水産の研究をする側だから、漁師さんの努力や技術の開発が進んでいることは知っていたんだけど、それが消費者に届いていないことに課題感を持っていて、それを伝えたいっていう気持ちで参加したんだよね。三ヶ月間色んな体験をしたり、学びを得たけど、何を伝えたらどう変わってもらえるかとか、自分自身が消費者にどういう行動をして欲しいかっていうのがあんまりないなと思った。いやほんとにね、消費者啓蒙を甘く見ていた(笑)ー 水産の流れをよく俯瞰されているから、アプローチとかも浮かんでるのかなぁとか思ってたりしたんですけど、やっぱり学んでいても厳しいですか?わくさん: いやほんとそう(笑)大学で水産を学んで、魚屋でバイトをして、ブルーキャンプだったりで消費者について学べば全体の線がパッと見えるかなって参加したんだけどね。…いやまぁ実際流れは見えるしわかるんだけど、それぞれの分野が抱えている悩みとか課題があって、全分野にとって良い解決策っていうのがなかなか見つからないんだよね。「海の資源を守っていこう」っていう考えの人もいれば、「養殖で明るい未来を作ろう」っていう立場の人もいて、それはどっちかが完全に正解とかではなくて。どのセクションにも頑張ってる人はいるんだけど、上手くそういう折り合いをつけられるポイントがないんだよなぁ。ー そういう大きな壁というか葛藤をきちんと認識した上で、わくさんは海の未来についてポジティブだと思うんですけど、それはどうしてですか?わくさん: 俺は元々楽観的というか、新しくてワクワクするものが好きで、マイナスだった面がプラスになっていくようなニュースに積極的に触れてるんだよね。そういうこれからの未来を明るくしていける技術とかに積極的に目をやってるから、そういう部分から、今ある課題に対しても何か切り口があるんじゃないかなと思えてる。ーレストランに来たお客様にもその明るい部分は伝えたいですか?わくさん: そうだね、課題を提示しつつも、その解決に向けて明るくて前向きな気持ちにできればいいなと思う!


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伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。第5回は、京都チームでサービスを担当する中上志穂(しほ)。幼少期を舞鶴で過ごした彼女にとって、大きな存在である海。学び、考え続けた彼女の心境を探る。夜も更け、時計の短剣が1の数字を指した頃。レストランまで1週間を切り、両チームともに忙殺されている。長い長い1日の最後、私たちは仕事を切り上げ、液晶越しに顔を合わせた。ー もう本番まで一週間切っちゃったね…。しほちゃんはこの三ヶ月で何か変わったこと・変わらなかったことはある?しほちゃん:それを聞かれるって分かってたから今日一日中ずっと考えてたんだけど、本当に、断言できる大きな変化とか思い当たらなくて…。でも、魚に関してアンテナを張れるようになったっていうのは大きいかなって思う。例えば、スーパーに行って魚コーナーに行った時に、これまでは「国産の魚で安心できるから買おう」とか、割と曖昧な感覚で買うものの取捨選択をしていたんだけど。今では、サバだったら「なんでこれは小さいんだろう」って、その魚の背景を自然と考えるようになったんだよね。以前ひろこさんが「魚を買う時、その魚がどこで、どんな漁法で取られたか確認している」って仰っていたんだけど、その気持ちが分かるようになったかな。あとは、漁師さんに対して「資源量の減少によって収入が減って生活大変だろうな、大変な状況の中にいるんだから気持ちを理解しないと」という心配というか、同情みたいなものが、正直結構大きかったんだよね。合宿の二日目、定置網漁をなさってる日吉さんからお話を伺ったときに、もちろん苦労されているんだろうけど、やっぱりご自身の職業が好きなんだなっていうのとか、漁をされている時の高揚感だったりが伝わってきて…憧れというか、「漁師さんかっこいいな」ってすごく感じた。ー 水産全体に心の矢印が向いたんだね。ちなみに、「水産のこれから」については、割とポジティブ?しほちゃん:うーん…ポジティブではない、かも。三ヶ月間学んできて、私には何もできないかもしれないっていう無力感も、もちろん感じたし。でも、自分がブルーキャンプに応募した時に書いた文章を見たら「今の漁業の問題は暗い問題ばかりで、悲観的になることも多いけどどうにか明るい方に持っていきたい」って書いてたんだよね。三ヶ月間、解決し難い現状を学んできたけど、やっぱりそういう明るい方向に持っていかないとなって。ー しほちゃん自身がこのプログラムの後にやりたいこととかはある?しほちゃん:仮に資源が戻ってきても食べる人がいなければ意味がないって思う。私は栄養教諭になりたくて、直接資源管理に携わることはもうないと思うけど、次世代の子供達が美味しいと思って魚を食べてくれる環境ができるように努めるのが私の使命かなって思う。ー ポップアップレストランへの意気込みをどうぞ!しほちゃん:私たちが考えてきたことを伝えたい、行動を起こしてもらいらい、っていうのも大事だけど、これまでの”当たり前”を見つめ返して考えて欲しい。正解のない問いでも、今できるベストをみんなで考えていければいいなと思う。


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伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。第4回目は、東京チームで料理を担当する出口龍。プログラムも終盤。果たして彼の熟考にピリオドは打たれたのか。頭の真上に陽が昇る頃、渋谷のカフェで若者が数名、コタツ型の席で膝を交えていた。生姜の主張の激しい自家製ジンジャーエールで眠気の解消を試みるも、ただむせるばかり。何かはっきりとしたスタートの合図もなく、インタビューのような、雑談のようなものに、私たちは取り掛かった。ー かなり漠然とした質問になりますが、このブルーキャンプを通して変化はありましたか?龍さん:変化に対して意識的かっていうのはあるよね。変化にはさ、意識的な変化と無意識的な変化って二つあると思うんだよね。で、その意識的な変化というのを僕はまだ経験したことがない気がするんだよな。…とりあえず和食は好きになったよね。今までも好きだったけど、より、好きになった。今なら「和食を食べるために日本に住んでいる」と自信を持って言える。和食の精神、調理法、味は世界に類を見ないし、そんな和食の凄さを多くの人に知ってもらいたいし、そうすれば自然と魚の凄さにも気づくと思うんだよね。せっかく日本に住んでいるんだから美味しい魚を味わってほしいなと思う。ー味わってほしいといえば、東大生である龍さんが料理チームにいることに疑問を覚える人もいると思うんですけど、最初から料理はするつもりだったんですか?龍さん: もちろん。そりゃ、シェフに料理習いたいでしょ(笑) それに昔から料理は割とする方だし、魚もよく使ってたから。初めて魚を捌いたのは小学五年生とかだったかな。ー レストランを企画していく中で心がけてきたことはありますか?龍さん: 綺麗事にしないというのは絶対気をつけてた。上っ面だけの美辞麗句を並べたてることはしたくないなぁと思ってやってきてるけど、それ故に東京チームは議論が沼ってしまったよね(笑)今後水産業がどうあるべきなのか、我々が消費者として何をするべきなのか、いまだに明快な答えは思いついていないけども、水産の今に関する難しさをありのままに伝えることが、現時点では自分たちにできるベストなんじゃないかなぁと思いますけどね。


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伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。第三回目は、東京チームで料理を担当する石田律貴(りつき)。水産を学ぶ彼の心情は、ブルーキャンプでの体験を通してどのように変化したのか。「準備できました!」というラインの通知を見て、慌てて時刻を確認すると、とっくにインタビューの時間になっていた。急いでzoomを開き、ひたすら謝るも「ぜんぜん大丈夫だから!」と笑ってくれる。律貴さんの寛容さに感謝しながら、雑談は挟まずに早速一つ目の質問を投げかけた。律貴さんって京都チームでどういうポジションなんですか?律貴さん: 水産の人間の言葉って強いかなって思ったし、水産を勉強していない一般の人の意見って貴重で、新しい視点とか良い意見が多いから、最初の方は、みんなの意見を聞く方に回ってたかな。でも、みんなで「何が正解か」っていうのを迷った時期っていうのももちろんあって。そんときはある程度引っ張っていくというか。みんなの心に火を灯すチャッカマンみたいな役割になれたらなって思って動いてたかな。この三ヶ月間の活動を通しての心境の変化とか、逆に変わらなかったものとかってありますか?律貴さん: 今まで結構水産を勉強したり海に関わってきて、魚が減っているのは分かっていたんだけど、それに対して何かのアクションを取ることは全然なくて。やっぱり自分ごとじゃない感じが強かったかな。でも実際やってみて心に火が灯ったというか笑。これはどうにかせなあかんわってほんまに真剣に思ったし、シェフの皆さんやひろ子さんたちが真剣に取り組んでいるのを見ると、「この人たちと一緒に魚のある将来を作り上げていきたいな」って感じになった。その心の火はこのブルーキャンプが終わっても消えなさそうですか?律貴さん: そうやね、というか終わった後のことにすごくワクワクしている。今回、色々勉強させてもらったし、ここで終わらせちゃいけないなと思う。水産を学んでいる人間である以上、きっとこの先水産には関わるから、今回学んだ資源管理っていうのは自分の軸として大切にしていきたいし、果たしたい大きな目標になったかな。これから自分が何をしていくか漠然とはしているけど、将来に魚を残すっていうのは自分の夢になったな!


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伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画。第二回目は、東京チームで料理を担当する杉山茉珈奈(まかな)。普段は明るいムードメーカーである彼女の、料理人としての一面に迫る。「やっぴ〜!」入店のベルの音に少し遅れて明るい声が近づいてきた。30度の最高気温にも負けない明朗さと星野サロンの仄暗い店内が混ざり合っていて少し不思議な感じがする。注文したクラブハウスサンドウィッチを求め、キッチンに熱い視線を送っている彼女に構わず、私はマックブックを開いた。ー もう本番まで一ヶ月を切っちゃったわけだけど今までやっきてたなかで思っていることはある?まかな:料理人が、課題に関する料理を作ることで何になるんだろう、本当に形になるのかなっていうのはすごく考えるんだけど。やっぱ料理は自分のやりたいことを表現するわけじゃん。地球の問題を料理にするとかっていうのも結局は自己満足かもしれないけど、それでも料理人のあり方として「美味しさは勿論だけど自分のやりたいことを表現する」っていうのは大事かなってまかなは思うよ。ー かっこいいね!…ん〜と料理チームはストラン研修や合宿で色々な経験をしたと思うんだけど、一番記憶に残っているのは?まかな:てのしま!!本当にまかなはね、てのしまで感動したんだよ?(てのしまのリンクや訪問した際の画像とか)思い入れのある地へ、林さんがかけている思いとか、店内の細部へのこだわりとか、てのしまを構成する要素全てに感銘を受けたの!自分のやりたいことをとことん突き詰めるっていう姿勢に涙を浮かべました私は!ー その姿勢にまかなは憧れたわけね。まかな:そうですそうです…まかなの作りたい料理は想いが詰まっている料理なの。ほんと、そこにかける思いはシェフたちにも負けたくない。ー となるとポップアップレストランでの料理に込めたい思いとかっていうのもはっきりあったりする?まかな:まだ分からないっていうか、自分ごととして完璧に捉えきれてないし、ブルーキャンプも料理も、何が正解かってまだ自分で求めきれていないかな。ー その正解の探究っていうのは妥協したくない?まかな:うん。その一回限りだけじゃなくて、料理人としてのまかなのその先とか、そこからの原動力にも繋がっていくから…そもそも一回一回の食事はまかなが大切にしていることだし、当然ポップアップレストランも妥協したくない。美味しくないものを食べたら次の活動のエネルギーにならないじゃん。私は何かのエネルギーになれるくらいの力を秘めた料理を作りたいんだよねぇ…ー 次の活動の活力になる「エネルギー」と気持ちを掻き立てるような「エネルギー」のどちらでもあるってこと?そうだね!はい!両方料理に込めたいね!