
冬になると甘みが増して美味しくなる大根。
実は薬膳では「調理で性質が変わる」珍しい食材として知られています。
生では“涼性”、加熱すると“温に寄る”——
同じ大根でも、体に与える印象が変わるのが面白いところ。
生の大根は辛味が残り、めぐりを軽やかにサポートする方向へ。
一方、加熱すると甘みがぐっと増して、胃腸をやさしく包みこむような温かさに変化します。
冬は特に、冷えやすい季節。
巡りの土台=胃腸を温めて整えることが血流ケアの第一歩。
煮る・蒸す・焼く大根は、まさに“じんわり巡りを育てる”冬向きの食べ方です。
薬膳では大根は「肺・脾・胃」に関わる食材とされ、
呼吸の流れや消化リズムを整える方向へ。
その結果、体の中に“巡るスペース”が生まれやすくなります。
分をため込みやすい冬こそ、大根の軽さと甘みが心地よく働いてくれます。
生と加熱を使い分けられる大根は、まさに“巡りの名脇役”。
毎日の食卓に少し加えるだけで、体がふっとラクになる感覚を持つ方も多い季節です。






