9月24日からスタートした鷲野谷観光のPR動画制作のためのクラウドファンディング。お陰様で無事、目標金額60万円に達しました。49日間、たくさんの方からご支援をいただき、本当にありがとうございました。今後は11月末と12月初旬に撮影会をおこない、来年1月1日には動画を公開する予定です。引き続き、本プロジェクトを見守っていただければ幸いに存じます。よろしくお願い申し上げます。(写真撮影:小川兄弟、染谷家住宅前の小道にて)
染谷家住宅や医王寺の近くにある「星神社」では、毎年2月後半「鳥ビシャ」という行事がおこなわれます。しん粉という、うるち米の粉のお餅と、赤、黄色、緑などの食紅を練って作った鳥の形をしたものを、盆栽のようにしつらえた鳥木(トリボク)という木に飾ってお供えする行事で、約400年続いているそうです。もともと、関東地方には、その年の豊作を願って、半紙に「烏」や「鬼」の文字を書いた的を弓矢で射る「オビシャ」という行事がおこなわれてきました。鳥ビシャは鳥の供養も兼ねて始まったもので、鷲野谷地区のほかは、泉地区印西市の浦部地区の3か所のみで受け継がれているという、とても珍しい伝統行事です。写真は、本日、とあるフェスティバルで制作された鳥ビシャたち。この鳥木の下部には、よく見ると、亀までいますね。
写真は、主屋の縁側から見たお庭(南庭)の景色です。染谷家住宅を訪れた際は、縁側に座って、全景をご覧ください。きっと雪が降ったときも、ステキだろうな…と、冬場も訪れる気満々の筆者です。こうした染谷家の長屋門等の建造物、旧畑地、屋敷林が一体となった庭園は、幕末から近代にかけて整備された旧家の屋敷地の地割や庭園の様子をよく伝える重要な事例として、国の登録記念物(名勝)に登録されています。かつて染谷家を訪れた客人たちも、現代の私たちと同じように、この景色に心癒されたことでしょう。
クラファン28日目。友人が座っているのは「オクノマ」。客人は「式台玄関」から上がったあと、「ナカノマ」をとおって「オクノマ」に入ります。ここから眺めるお庭が最もよい景色だといわれます。身分の高い客人をおもてなしする染谷家の人々の心遣いが感じられるような…気持ちを穏やかにさせてくれるお庭です。次回は、そんなお庭についてお話しいたします。(写真撮影:小川兄弟)
クラファン26日目。染谷家住宅は一般公開に向けて、令和2年から修復工事をおこなってきました。復元されたもののひとつが写真のかまど。土間の中心に存在感たっぷりに、見学者を迎えてくれます。建物正面から屋根の上を見ると、土間の煙を外に排出する「煙出し」が見えます。こちらも明治時代の銅版画をもとに、今回復元されたそうです。(写真撮影:小川兄弟)※写真の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。