写真は染谷家住宅のナカノマ。この障子を開けると、美しい日本庭園が広がります。染谷家住宅には、村人があがる玄関、そして、身分の高い客人がのった駕籠をおろす板床のある「式台玄関」がありますが、この式台玄関からあがった客人が入る部屋がナカノマです。ナカノマと、つづくオクノマでは、「釘隠し」にぜひ注目してみてください。長押に打たれた釘の頭を隠すために、丸に三つ茶の実を描いた染谷家の家紋の装飾があちこちに施されていて、これだけでも当時の名主の村における存在感がいかほどなのかが感じられます。(写真撮影:小川兄弟)
叔母のお別れ会で、大阪へ。熱心なキリスト教徒だった叔母。 叔母が好きだったという讃美歌を、一生懸命、その場で覚えて歌いました。小さい頃、面倒みてもらったけど、熱心なキリスト教徒だったことも知らなかったな…。 キリスト教徒というキーワードで叔母の人生をふりかえると、府に落ちる感じがしました。お母さんに似てきたね…。 ここ数年、親戚が集まるたびに言われる言葉です。感覚派、運動神経のいい母。 私と真逆のキャラだったのにな…。 あの天然キャラと似ているといわれることに、まだ若干の抵抗感があるのです…。(写真撮影:小川兄弟、染谷家住宅)
クラファン14日目。2人の女性が佇んでいるのが、染谷家住宅の長屋門。住宅内で最も古い建物で、天保時代、今から約200年前に造られた建造物ということになります。長屋門というのは、門の両側に部屋が連なっている形式の門。江戸時代に、城下町の武家屋敷の門として始まりました。長屋の真ん中に門があるようにみえるところから長屋門と言われ、やがて庄屋や名主を勤めた農家でも造られるようになったのです。柏にはたくさんの長屋門が残されていますが、旧吉田家住宅などを除いては個人宅ですので、外からそっと見守ってください。(写真撮影:小川兄弟)
クラファン13日目。染谷家住宅の前には、竹林に囲まれた、趣きのある小道が続いています。あるとき、ツアーに参加したお子さんが「トトロの森みたい!」と私に語って以来、お子さんたちが参加するツアーでは、「トトロが出てきそうだね」とお話ししています。子どもたちは間違いなく、目を輝かせます。夏はひんやりして気持ちがよく、雨の日は日中でも薄暗くて近寄りがたさがあったり、通るたびにいろいろな変化を見られるこの小道が私は大好きです。染谷家の長屋門と周囲の土塁は、平成28年2月に柏市景観重要建造物第1号に指定されました。守っていきたい美しく厳かな景観。染谷家で今年お箏を弾かせていただいたとき、尺八奏者の渡辺淳さんにもご出演いただいたのですが、渡辺さん、この道で演奏しながら歩く…という演出もしてくれました。その雰囲気が実にマッチしていて…。やはりここは和文化だなと、思いを新たにしました。(写真撮影:小川兄弟)
クラファン12日目。昨日に続いて、鷲野谷香取神社のお話です。こちらの見どころは、何といっても、迫力たっぷりの、柱に巻き付く昇り龍と降り(くだり)龍。昇り龍は、これから天に昇って知恵の宝玉を取りに行こうとする姿。一方、降り龍は、天に昇りつめた龍が知恵の宝玉を手に入れて、地上の人々に伝えようとする姿です。神の降臨とか願いが叶うという意味があり、転職とか学業成就など、結果を出したいときに祈願するといいかもしれません。二つの龍の見分け方ですが、当然、宝玉を持っている方が、降り龍。どちらが昇り龍なのか降り龍なのか、ぜひ現地で確認してみてください!(写真撮影:小川兄弟)