こんにちは、細谷枝里佳です。撮影2日目、11月3日の撮影始めとオールアップは中央大橋での撮影でした。朝からお天気も良く、とても気持ちのいい中央大橋での撮影がスタートしました。太陽の明かりで川が反射して、とても綺麗な場所に合わせて、えりかの生き生きとしたシーンから。夜は、また朝の雰囲気とは打って変わって、夜景とともにとても良い橋の上からの景色でした。作品の一番最後となるシーンの撮影だったので、この二日間の撮影のこと、作品のことを思い返しながら、監督來人さんと芝居、映像共に、妥協をせず、最後まで納得するようしっかりと撮り切ることができました!最後のシーンは役者は私だけでしたが、最後までずっと手伝ってくださったスタッフの皆さんと記念写真を…スタッフさん、お手伝いをしてくださった皆さんが居てくれたからこそ、無事に終えられた撮影二日間だったと思います。
ご覧いただきありがとうございます。私からは、特に緊張したクランクイン前のおはなしをさせていただきます。撮影初日、メイクのためスタジオへ入ると制服に身を包んだ細谷がいました。同じ高校に通っていたこともあり、見慣れない姿では無かったはずですが、私の知っている先輩細谷はそこにはありませんでした。役者の彼女が自分と同じ制服で目の前にいることがなんだか小っ恥ずかしいような、嬉しいような、妙な気持ちでした。メイクしている時間は好きなミュージカルや地元のことをメイクさんを交えて話していましたが、心の内ではよく分からない的はずれな気負いを振り払うことに必死でした。ロケ地へ車で移動し、そこから撮影までの間、ひとりで高校時代のことを少し思い出しました。学校から20分歩いたところに看板が錆びたコンビニがあったこと、そのコンビニでよく肉まんを買っていたこと、制服に合わせる靴下はふくらはぎに届かない長さがお洒落で、鞄は肩掛けがイケていたこと、日に焼けた肌がかっこよかった先輩のこと、女子バレー部のあだ名で呼び合う文化が妙に羨ましかったこと、通学路にある神社の階段でグリコをしたことえりかと過ごしたゆうこの高校時代が私の想像の中できちんと色をつけて、記憶になったような気がしました。撮影の準備が整い、川沿いの道で傘をさして細谷と並びました。普段友人として会っている細谷と私から、物語のえりかとゆうこにふわっと変化しました。そこに明確な違いはありませんが、お互いにそれを感じたように思います。カメラが回り始めたことに気付かないほど、穏やかに、いつもの私たち が 作品 になっていきます。この作品の状況が、身近な生活の地続きにあると感じています。是非、より多くの方にご覧いただけたらと思います。写真は、高校時代と普段の私たち、そして、撮影時の私たちです。
こんにちは、監督の來人です。映画の撮影スタッフのことを「撮影クルー」と言いますが、長い航海で命を預け合うような、心から信頼できる仲間のことを「クルー」と呼ぶと聞いたことがあります。映画とTV番組の決定的な違いは「作り手の表現へのこだわり」にあるのだと思います。その「こだわり」は、経済合理性とは噛み合わせが悪いものが多く、TVの番組制作の場合は否応なく切られてしまう部分でもあります。映画の場合、監督の「こだわり」に対してその意図や目的を理解し、実現するため時に経済合理性と反しながらも、自分の技術をフルに発揮するスタッフ達の姿があります。そんなところが「撮影クルー」と言われる所以なのかもしれません。今回、本当に幸せだったことのひとつが、僕が心から信頼できる撮影クルーと作品作りができたこと。助監督/制作の黒田佳澄さんは、僕が現場でこうして欲しいなと思うとことは大抵いつも先回りして仕事をしてくれる、スーパーマン的存在です。撮影助手の樋田隆裕さんは、僕の機材を知り尽くしているのはもちろん、僕が撮影したい演出意図をすぐに汲み取り、いざとなればカメラマンとして力を発揮してくれる相棒的存在です。ヘアメイクの奥村麻那さんは、ヘアメイクの素晴らしい技術はもちろん、現場にいる時の機転が素晴らしく何度も救われました。そして撮影とは離れてしまいますが、音楽をフォローしてくださる中間正太さんは、僕と長い間たくさんの作品を共作してきた戦友でもあり、素晴らしい実績と才能のあるクリエイターです。そして今回の撮影にはたくさんの方がボランティアでお手伝いをしてくださいました。「一人で映画は作れない」「素晴らしい仲間がいてくれるからこそ作品が作れる」。クラウドファンディングで応援してくださる方々も含めて、みんなでひとつの作品を作る喜びを日々感じています。素晴らしい仲間や、応援してくださる方々には感謝の気持ちでいっぱいです。素敵な作品に仕上げたいと思います!どうぞご期待ください!
こんにちは、細谷枝里佳です。11月3日、撮影2日目。ゆうこ宅のシーン。実は私の自宅にて撮影をしました。るいの音読から始まります。子役ちゃんが音読の練習をしてくれている中での撮影準備が、とても和やかで、普段の現場では感じられないような心地よさと温かさでした。ハンバーグを食べるシーンも美味しすぎて黙々と食べてしまい、みんなでしっかりと平らげました!またね〜とえりかがゆうこ宅を後にするシーンは、枝里佳と美波がまたすぐね〜とバイバイをしているようで、すごく自然でとてもお気に入りのカットです。お母さんたちの周りにも「またね〜」「またすぐね〜」と言い合える人たちが増えたらいいなと思いながら撮影をしました。私たち3人ののんびり和やかな雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです。
こんにちは、監督の來人です。今回の映画のテーマ曲は、オリジナル楽曲を制作することことになりました。作曲するのは企画・主演の細谷枝里佳さん。なんと作曲は初挑戦!サポートしてくださるのは、ミュージシャンの中間正太さん。中間さんはシンガーソングライターとして活躍する一方、プロのスタジオミュージシャンとしても数々の仕事をしている才能溢れるアーティストです。10月29日、横浜市のスタジオにてテーマ曲の作曲がスタートしました。まずは、枝里佳さんが考えてきた印象的なフレーズをキーボードで演奏します。それを受けて中間さんがいくつかのパターンを提案して、お互いにしっくりくるイメージを探していきます。スタジオに入ってからわずか1時間程度で、骨格となる素敵なメロディラインが出来上がってしまいました。いやいや嘘でしょ!?早い!早すぎる!!!でも、すごくいい!粗方のメロディができたので、中間さんがそれを持ち帰ってさらにブラッシュアップをした後、最終的に枝里佳さんが演奏した音源を使い、映画に合うように最終調整して完成。現時点では作業が進行中なのですが、すでにとても素敵な曲なので、どんな仕上がりになるのか、監督の僕自身も非常に楽しみです。