自分は一応研究者なんで、課題を見つけた場合は、ロジックで考えるんですね。背景、目的、目標、方法、結果、考察、まとめ、展望。復興って、展望だと思うんですね。こうしたい、こうなってほしい、という想い。だから、復興を語ってよいのは、能登に住んでいる人たち。復興が遅いという人たちは、どうなったら満足するんだろう。永遠に遅いというのかな・・・。最近よく見聞きするようになった、関係人口。これは、方法だと思うんですね。なので、研究者としては、お手伝いする立場としては、能登の人たちの目標か知りたいんですが、ネットで調べても見つからないんですね。共通の目標が明らかになれば、大きな流れができて、復興も加速するのかな、と。
初めて能登へ行ってから1年経った、令和7年のゴールデンウィーク。給水が再開(引き込み線の修理は必要)し、避難所も全て閉鎖となり、災害ボランティア募集も縮小。復旧から復興にシフトする過程を、現地で経験しておくことは、キャリア形成に有益と考え、予定が空いていた研究室の学生を連れて、奥能登へ。初日は観光しながら珠洲市の飯田へ。見附島集合にて、復興ツアーに参加。二日目は、こいのぼりフェスやスーパー立ち上げのお手伝いをしてから、テント設営撤収実習を行い、火起こし練習を兼ねたバーベキュー。学生たちは木ノ浦ビレッジに宿泊し、外浦の景色を堪能。三日目は、上黒丸の集落におじゃまして、ヒアリングや片づけのお手伝い。支援者のお話を伺ってから、畑作業のお手伝い。最後はケロンの小さな村で村づくりを学び、もとやベースで支援者と交流。貴重な経験をさせて頂きました。
令和6年ゴールデンウィークでは身近な先生への声がけでしたが、教育的効果の手応えを感じ、夏休みはWebページやフライヤーを作成し、所属学科企画として実施。他学部の学生団体が参加してくれることになったので、行程を学生たちに考えてもらいました。テントの張り方と撤収方法、バーベキューコンロを利用した火起こしから調理および後片付け。社教のボランティア。奥能登の被災場所視察。被災者や支援者へのヒアリング。ゴールデンウィークでの経験を元に、学んでほしいことを盛り込むことができ、良い学びになったと思います。一方、参加人数が想定以下となりました。旅費を減らしつつ野宿経験してもらおうとテント泊にしましたが、寝袋持参のハードルが高かったこと。交通費は自己負担としていたので費用負担が大きかったこと。要因はこのあたりかな、と分析しました。
能登へ行くときの交通費を必要としている学生向けのWebページを作成しました♪https://notostay.com/support_student/学生への案内用にご利用いただければ幸いです。学生達も夏休みの計画を立て始める時期かと思いますが、能登へ目を向けるきっかけになれば、嬉しいですね。
生まれて初めて能登へ行ったのが、令和6年のゴールデンウィークだったんですが、その時に数名の学生も同行したんですね。のと里山空港の定期便が再開したばかりで、レンタカーも貸し借り時刻限定。教育の一環だったので、領収書がほしい。唯一対応してたのが、日産レンタカーのセルフライドゴー。貸し借りがアプリで完結するので、以降も大変お世話になることに。現地の様子がわからなかったので、自分は下見で先に現地入り。一通り走ってみて、感覚がつかめたので、翌日から受け入れ可能と判断。学生にお手伝いしてもらったのは、民家の荷物出しや海岸清掃、宿泊施設の清掃、テント張り、露天風呂の設置など。火起こしや二層式洗濯機なども体験。市町内の視察や、被災者にインタビューもさせて頂きました。同行したのは、災害関係の研究に取り組む学生たちでしたが、百聞は一見に如かずだなと。良い勉強をさせて頂きました。







