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静岡市の幻の寺・建穂寺に伝わる400年前の仏像を修復したい!

静岡市にはかつて建穂寺という大寺院がありましたが、廃仏毀釈によって廃寺になり、今は新たに建てられた観音堂があるのみです。そうした経緯から、住職や檀家がいないため収入はなく、地域の人々がなんとか管理しています。今回は観音堂に安置されている、400年前に制作された地蔵菩薩像を修復しようとしています。

現在の支援総額

1,288,000

125%

目標金額は1,030,000円

支援者数

91

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/07/11に募集を開始し、 91人の支援により 1,288,000円の資金を集め、 2016/08/24に募集を終了しました

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静岡市の幻の寺・建穂寺に伝わる400年前の仏像を修復したい!

現在の支援総額

1,288,000

125%達成

終了

目標金額1,030,000

支援者数91

このプロジェクトは、2016/07/11に募集を開始し、 91人の支援により 1,288,000円の資金を集め、 2016/08/24に募集を終了しました

静岡市にはかつて建穂寺という大寺院がありましたが、廃仏毀釈によって廃寺になり、今は新たに建てられた観音堂があるのみです。そうした経緯から、住職や檀家がいないため収入はなく、地域の人々がなんとか管理しています。今回は観音堂に安置されている、400年前に制作された地蔵菩薩像を修復しようとしています。

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株式会社文化財マネージメントの宮本です。   木造地蔵菩薩像の修復作業が行われています。修復を担当していただいている「吉備文化財修復所」代表の牧野隆夫さんから、修復作業の解説と画像をいただきましたので、掲載します。今回は解体作業もあり、ダイナミックな印象を受ける工程です。   4.表面の清掃柔らかな刷毛で、表面に積もったホコリを払い落としました。清掃を行いながら、さらに細かな損傷部分を探します。次に湿らせた脱脂綿で、固くこびり付いた汚れを落としていきます。  (柔らかな刷毛でホコリを落としている) 写真はお像が座っていた「台座」の上面ですが、左半分が清掃作業前で右が作業後です。かなりすっきりとした印象になりました。  (台座上面の清掃前後 左半分が作業前で右半分が作業後)   5.解体作業頭、身体ともに、それぞれ数材を「膠(にかわ)」という接着剤で貼り合わせています。膠は動物(牛など)のコラーゲンで出来ています。時間が経つと接着力が弱くなり、材と材が外れてきてしまいます。あえて一度全てを解体して、新たにしっかりと組みなおします。膠の劣化が進んでいたため、容易に外すことができました。  (体幹部を前と後ろの部材に解体したところ 胎内の墨書がはっきり見える)  (頭部を前と後ろの部材に解体したところ)


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(修復作業前の頭部) 株式会社文化財マネージメントの宮本です。   プロジェクトが終了してからだいぶご無沙汰してしまいましたが、木造地蔵菩薩像の修復作業が始まっています。修復を担当していただいている「吉備文化財修復所」代表の牧野隆夫さんから、修復作業の解説と画像をいただきましたので、掲載します。   1.梱包・搬出(搬送)観音堂からお像を運び出しました。表面の塗膜はパラパラと落ち、頭部などの部材が本体から外れかけています。これ以上お像を傷めないよう、柔らかな和紙の「薄葉紙(うすようし)」と真綿で作った「紙座布団」で全体を包み保護します。全体を「さらし」でしっかりと固定して箱に納め、埼玉県の工房まで輸送しました。  (薄葉紙で像を包んでいる)                                2.修復前調査記録・写真撮影実際の修復作業に入る前に、修復前の状態を記録します。「表面が汚れている」「塗膜が剥がれている」「組み寄せられた部材が外れている」「部材が無くなっている」など項目ごとに確認し、今後の作業内容や手順を決めていきます。文章だけではなく、お像全体や損傷部分の写真を撮り、細部まで記録に残します。  (修復作業前の全体)   3.欠失部分の試作・検討今回の修復は、外れた頭部を適正な位置に戻し、外れて無くなってしまった部材を補い、全体のお姿を整えることを目的としています。まずは全体のかたちを捉えるために、無くなった部材の試作をしました。左手にのせる「宝珠(ほうじゅ)」、お像の背面にある「光背(こうはい)」、台座の下の「框(かまち)」です。お像にふさわしい形を検討して、今後作業の中で決定していきます。  (欠失部分を厚紙などで制作して検討する)  


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株式会社文化財マネージメントの宮本晶朗です。   8月21日(日)に、建穂寺観音堂の地蔵さまのお祭りに参加してきました。今回修復する地蔵菩薩像が主役のお祭りです。 町内の方々が朝早くからテント設営などの準備をなさっていて、9時から法要が始まりました。最初に、町内のご婦人方による御詠歌。 続いて、近隣のお寺である見性寺のご住職にお経を上げていただきました。   来年は、修復された地蔵菩薩像がお戻りになってのお祭りとなる予定です。皆さま、そのときにはぜひお参りくださいませ。


株式会社文化財マネージメントの宮本です。   お陰様で、昨日の夜に目標金額であった103万円を突破して、プロジェクトがサクセスしました。これで、地蔵菩薩像の修復を無事におこなえることになりました。ご支援や情報拡散、誠にありがとうございました。   クラウドファンディング期間の終了まではまだ5日ありますので、引き続きご支援は受け付けます。当初目標を越えた分につきましては、地蔵菩薩像以外の像も含めまして、建穂寺観音堂の文化財の保護体制づくり等に使わせていただく方向で協議しております。 よろしくお願いいたします。


地蔵さまのお祭り
2016/08/17 18:41

株式会社文化財マネージメントの宮本晶朗です。   今回修復を目指している木造地蔵菩薩像のお祭りが、8月21日(日)におこなわれます。年によって日にちが前後はしますが、毎年この頃におこなわれています。前回の投稿にあるように、先日は開山忌で御本尊の御開帳でしたが、この日は地蔵さまが主役。   住職はいない建穂寺ですが、この日は近隣にある見性寺のご住職にいらしていただき法要を執り行います。どなたさまもご参拝いただけますので、修復される前の姿にはなりますが、地蔵菩薩像をお参りにいらしてくださいませ。   日にち:2016年8月21日(日)参拝時間:概ね9:00~12:00法要:9:00頃~住所:静岡県静岡市葵区建穂2-12-6交通案内:JR静岡駅から藁科線バス20分、服織小学校入口下車徒歩15分