こんばんは。九州北部豪雨&平成30年豪雨における農業復興支援「島らっきょうプロジェクト」です。 今回のお話を端的にまとめると図の通りです。 復興支援のボランティア活動というと基本的に手弁当で参加するものです。 「泥出し」や「災害廃棄物の撤去」など、基本的に身体を使って活動するので、旅費交通費や食費等、個人的な部分を負担する必要があります。 自分自身が復興支援活動に参加し続けて実感しました。 それらの経費を手弁当でご参加頂いているボランティアさんには本当に頭が下がります。 そこに重機等まで持ち込んでくださる方には五体投地なくらいに頭が下がります。 ですが、農業復興支援はそういう訳にもいきません。 何故なら農業の復興には、種(苗)代、肥料代、農薬代、重機を稼働させる費用、(場合によっては)農業機械代、各種資材、その他諸経費がかかる為、その経費は決して安くはありません。 昨年発生した「九州北部豪雨」では、その大部分(殆ど)を私の手弁当でプロジェクトを運営していました。 「九州北部豪雨」における「島らっきょうプロジェクト」には年間で延べ2,000名近いボランティアさんに手弁当でご協力頂きましたこと、本当に感謝の念に絶えません。 ですが、私たちはこの状況に対して疑問を抱きました。 ボランティアさんだからって本当に完全な手弁当で良いものか? ボランティア活動そのものには参加できない方とも繋がる方法は無いものか? 数々の方法を考えた結果「島らっきょう」を、そして「島らっきょうプロジェクト」を媒介にしたソーシャルビジネスのモデルを作って、様々なジャンルで活躍されている方々と「島らっきょうプロジェクト」を接続し、野菜としての「島らっきょう」以外のモノを新たに生み出し、世に発信すること。 そしてそれを何らかの事情によって被災現場にボランティアへ赴くことが出来ない方などにご購入頂く。 それに最も適した形を模索した結果がクラウドファンディングでした。 「島らっきょうプロジェクト」を媒介にして支援者さんと繋がり、作り手さんと繋がり、繋がりの中で復興支援の輪が広がり、支援者さんは復興の願いを託すことができ、作り手さんは復興の願いを形に表すと共に少額ではありますが、継続的に支援に対する対価を受けることができ、我々は自己資金では賄いきれない復興支援の予算面の問題を解決でき、被災現場の農家の方々に一人でも多くの支援を受けることができるようになる。 これこそが今後の日本の食を守る為に必要な形ではないでしょうか? 私は、私たちはそう信じています。 この想いに共感頂けましたら、是非ご支援のほどよろしくお願い致します。 余談 「平成30年豪雨」発生前、催事等の場面で「島らっきょう」を販売しているときによく受けた質問があります。 「食べ方を教えて欲しい」 現在、活動報告の中にレシピ関係の投稿をするべく準備中ですので、少々お待ちください♪
こんばんは。九州北部豪雨&平成30年豪雨における農業復興支援「島らっきょうプロジェクト」です。 今回は前回の活動報告で予告致しました通り、「島らっきょうプロジェクト」の根幹である「島らっきょう」についてのお話です。 ※ここでは農業的な「何科の植物で」から始まるような専門的なお話ではなく、消費者的な視点(のつもりです)や、復興支援に取り組みたい農業素人さんの視点でお話できればと思います。 「島らっきょう」とはその名の通り、沖縄が主たる産地の野菜です。 沖縄以外ですと、鹿児島や熊本、宮崎、大分、福岡で栽培されている方がチラホラいる程度です。(私の知っている範囲の話です。) 主産地である沖縄の「島らっきょう」は独特の辛味と香りがあり、沖縄料理との相性が非常に良く、あの独特な味と香りがクセになります。 対する「島らっきょうプロジェクト」の「島らっきょう」は主に、「大分県臼杵市」で栽培されてきた種を使用しており、独特の辛味と香りが大幅に抑えられております。 クセになる味わいという点では沖縄産に劣る部分もありますが、「島らっきょうプロジェクト」産の「島らっきょう」は辛味と香りが抑えられている分、対応できる料理のジャンルが広い万能型の食材になっているとも言えます。 「沖縄産」と「島らっきょうプロジェクト産」。 それぞれに持ち味が違っており、非常に面白い食材と言えます。 また、「島らっきょう」には多くの人にとって嬉しい効能も豊富に含まれているそうです! 一部例を挙げますと、 ・便秘改善 ・疲労回復 ・夏バテ防止 ・整腸作用 ・冷え性改善 特に便秘改善については、先日某テレビ番組でも取り上げていましたが、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の含有割合が1:2であるのが最もお通じに良いとされているそうですが、島らっきょうは・・・。 なんと1:2に限りなく近い割合な上に、同程度の比率を持つ他の作物を凌駕する含有量を誇ります! 更に、数年に渡って「島らっきょう」栽培の研究をされてきた臼杵市の農家さんは、この割合を1:2にもっと近付けると自信を見せているとのこと! 頼もしい限りです! このように我々のプロジェクトは、食文化の新たな価値観の創造にも繋がればと思い、行動をしています。 近い将来、各家庭には沖縄産とプロジェクト産の「島らっきょうが」常備され、各々の特徴に合わせた料理が日々家庭に並ぶ日を夢見ております。 「おかーさーん!今日の島らっきょうはどこ産ー?」 「今日は沖縄(またはプロジェクト)産よー!」 なんて微笑ましい会話が家庭で広がると楽しいですね♪ 「島らっきょうプロジェクト」は誰が言ったか「育てて応援、食べて応援」という素敵なキャッチコピーを掲げてくださいました。 そんな世の中を作る為にも、被災地での栽培の再開と、応援農地の拡大を進めていきたいと思っています。 その為には皆様のご支援が必要です。 ご支援をどうぞ宜しくお願いします! 次回予告 「島らっきょうプロジェクト」を媒介にした、ソーシャルビジネスの実現とは?その①をお届けする予定です。
はじめまして。 九州北部豪雨&平成30年豪雨における農業復興支援「島らっきょうプロジェクト」です。 2018年8月11日より、クラウドファンディングを開始させて頂きました。 昨年の7月に発生した「九州北部豪雨」の農業復興支援として立ち上げたこのプロジェクトは1年間でテレビ・新聞・政府機関など、様々な方々のご協力により多くの人に情報発信して頂き、多くのボランティアの皆様と復興に向けて走ってきました。 それでもまだまだ「何そのプロジェクト?」と言う方はたくさんおられると思います。 と言うわけで第一回目の活動報告は、「島らっきょうプロジェクトってそもそも何?」をテーマにお話しさせて頂きます。 そもそも「島らっきょうプロジェクト」とは何か? スタートは、2017年7月5日に発生した「九州北部豪雨」で被災した農地での営農を再開し、農業の復興支援を図ろうと言うところから始まりました。 その主旨は、被災農地でも栽培可能な作物を栽培することで早期営農再開を実現し、短期間で収穫が見込める作物を栽培することで被災した農家さんになるべく早く生業を復興してもらい、販売益から事業経費を回収して、次なる被災農地での栽培を開始するというサイクルを繰り返すことで行政主導の補助事業としての農地復旧と並行して、行政の手が入るのが遅れている(またはプロジェクトの趣旨や今後の展開等を理解して頂けた農家さんが自発的に希望された)農地に対して支援に入らせて頂くことで、農業復興支援を加速化させると言う点にあります。 復興支援に最も大切なのは迅速さです。何回でも言います。迅速さです! 迅速さを欠いてしまえば復興は遅延の一途を辿り、最悪の場合は離農を決めてしまわれたり、自ら命を絶たれる方も出てきます。 毎年のように何処かで大災害が発生している今、災害の都度農家さんが離農してしまうようでは、近い将来に日本の農業は著しい衰退を見せていることでしょう。 世界に誇る日本の食文化を守るためにも、農業への復興支援は各種生活ニーズの復旧と同じくらい大切なことなのです。 我々は日本の食文化を守るためにも、「島らっきょうプロジェクト」の規模を拡大し、少しでも多くの被災農地と、少しでも多くの被災された農家さんを支援させて頂きたいと考えています。 それには皆様のご支援が必要です!日本の食文化を守る為にも、ご支援をお願い致します。 次回予告 「島らっきょう」ってどんな野菜?をお届けする予定です。