こんばんは。お世話になっております、NPO法人せぴうるにゃん理事長の渡邉です。プロジェクトの達成率が10%を超えました。皆様のご支援、拡散のお陰でございます。本当にありがとうございます。各種SNSでも拡散いただいている投稿を見かけます。こちらからアプローチして良いものかわからず、いいねも出来ずにいる小心者で申し訳ないのですが…皆様の応援、確実に届いています。確実に、猫に還元していきます。本当にありがとうございます。引き続きご支援、拡散にご協力の程何卒宜しくお願い申し上げます。サムネイルの写真は幼い頃の「ひので」です。
2025年5月26日ごみ箱に入っていた猫さん、名前は「しろろん」になりました。問診票を書いた時に、毛色の欄と間違えて、「しろ」と書いてしまい…保護活動の大先輩の愛猫さんのお名前を一部借りて「ろん」と付け加え「しろろん」になりました。ほんのすこーしだけ、目つきが穏やかになった気がしませんか?そんな気がするのは私だけかな…窓際のラックの上がお気に入りで、そこに毛布を敷いています。生きる気力が本当に感じられなくて、もう厳しいと思っていたのですが、主治医の先生の適切な医療のお陰で、だいぶ持ち直してきました。本当に枯れかけてただただ生きているだけの状態から、少しだけ生きる力を感じられるようになりました。通院を続けていますが、点滴の時はもう、大抵抗で七転八倒しています。今まで無抵抗・無反応だったので、少しは元気になったのでしょうか。相変わらず全然食べてくれませんが、先生がしろろんの顔を見て「だいぶ顔つき良くなりましたね!」と。食べていないので体重はまた減っていましたが、たしかに顔つきは明るくなってきたのです。食べていないとは思えないくらい。昨日から、ヒルズのa/d缶とロイヤルカナンの退院サポートを強制給餌であげています。昨日はとんでもない抵抗で、口に入れたものは全てヨダレと共に吐き出さないと気が済まないという感じでした。お陰で私の手にもいくつか穴が空きました。今日は爪切りして再挑戦。なんと吐き出したのは5cc程度で、残りの20cc程は全て吐き出さずに自力で飲み込みました。すごいよしろろん!お利口さん!よく頑張った!えらいよ!褒めて抱き締めると、白濁して見えない目で一生懸命、私の顔を見ようとしていました。ずっと伏せていた姿勢も、ゴロンとひっくり返って寝るようになりました。少しは安心出来る環境だと思ってくれているのかな…まずは自採(自力で食べること)が出来るようになるまで、全力でサポートします。2025年5月28日しろろんが、しろろんが自力でご飯を食べました(大泣き)もう、私は、嫌がるしろろんに強制給餌をしながら、あと少し頑張ろう、生きるんだよ、頑張ろう、と声をかけながら、正直こんなことして、しろろんのためになってるのかなと思いました。強制給餌の準備をする度に身構えて固まるしろろんを見て、目が見えなくてもしろろんにとって怖い音がしているんだと…強制給餌が終わってから震えるしろろんを抱き締めて、ごめんね、ごめんね、ごめんなさい、本当にありがとう、頑張ってくれてありがとうと声をかけて、もうこんなことしなくてもこの子の好きなようにさせたらいいんじゃないかと、心折れそうになっていました。さっき強制給餌の前に、カルカンパウチと銀のスプーンのパウチをみんなに配っていました。そしたらラックの上にいたしろろんが、今まで自分からご飯タイムに参加したことがないしろろんが、にゃあにゃあと可愛い声で鳴いて、こちらに来ようとしました。もしかしたら食べてくれるのかもしれないと思い、気が変わる前にと急いでカルカンパウチと銀のスプーンのパウチをお皿に入れたら、目が見えないのにお皿の元へ走って来ました。それで、あっという間に4袋、たいらげてしまいました。食べ終わってから、ありがとう、ありがとうとしろろんに言って泣きながら撫でました。不思議そうな顔をして、見えない目でじーっとこちらを見ていました。それから私の膝に、スリーッと頭をこすりつけました。しろろん、ありがとう。こんな状態になるまで生きていてくれて、ありがとう。また生きようと思ってくれて、本当にありがとう。思えば我が家に来て初めて隔離部屋で食べたのが、カルカンパウチと銀のスプーンのパウチでした。覚えていてくれたのかもしれません。
こんばんは!いつも応援ありがとうございます、NPO法人せぴうるにゃん理事長の渡邉です。2025年5月24日三毛猫のさよがくしゃみをしていたので、病院に連れて行こうと思って家を出た。すると、家の前に置いてあるゴミ箱が倒れていて、中に猫が入っていた。少し様子を見ましたが猫は座り込んで動かない。涙をぽたぽたと流して、目が白濁しているように見えた。遺棄だろうか。捨て猫だよな、たぶん。警察に電話した。朝、外に出た時は居なかったんだから、今ならまだ、犯人の目星がつくかもしれない。状況を聞かれて説明すると「野良猫が自らゴミ箱に入った可能性が高い」と軽くあしらわれてしまった。うーん、たしかにその可能性も否めない。でもこのあたりは餌やりさん同士の繋がりがあるので、捨て猫、特に目立つような子はすぐに情報が回るはず。とりあえず病院に連れて行こうとキャリーに入れたさよがワーワー鳴くので、一旦リビングに戻してから、また玄関に行った。まだ居る。「こんにちは。君は誰ですか?どうしてここに居るの?」話しかけてみたが涙をぽたぽた流しながら俯いて無反応。耳が聞こえないのか…「こんにちは!!!」ハッと顔を上げた。うーん、やはり見たことがない顔。耳は遠いけど聞こえているのか…恐る恐る手を伸ばすと、攻撃性は無さそうで、そのまま撫でてみる。嫌がりもしない、喜びもしない。抱っこしてみた。軽い…地面に置くと、トボトボと道路の方へ向かっていく。いやまてまてまて。やっぱり野良猫じゃない。捨て猫だ。仕方ないので隔離部屋を作ってそこに入れる。ずっと上を向いている。涙がこぼれないように…?目はやっぱり、見えていないようだ。とりあえずパウチをあげると、がっついて食べた。水も器に顔が沈むんじゃないかってくらいガブガブ飲んだ。病院に連れて行った。駆虫と諸々の検査をした。歯がほとんど無い。それなりに口が痛そう。去勢されているのか…不思議な術式で、睾丸の中に何か残っているとのこと。猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)陽性。不治の病である。目は光を感知することも出来ないみたいとのこと。血液検査上、大きな問題は無し。翌日、夕食を食べて部屋に戻ると、口の周りがぶくぶくあわあわになってヨダレをダラダラと垂らしていた。また涙がボロボロと出ている。慌てて口の周りを拭くと、ケコッケコッケコッと言ってから大量に吐いた。何も出なくなっても黄色い汁を吐き続ける。終いには吐きながらぎやー!!と絶叫。あぁ、そうか。だから捨てたんだ。なんかしら末期で、死ぬのが見たくなかったから、捨てられたんだ。パジャマだったのでとりあえず着替えながら近くの夜間救急に電話をする。「すみません、診察が立て込んでいて…」まじか。頼みの綱が…系列の病院に電話をかける。受け入れ不可。もう一軒電話をかけるが、また受け入れ不可。めちゃくちゃ焦ってきた。これこのまま死ぬのでは?個人病院で夜間救急をやっているところにもかけたが繋がらない。最後の一軒。祈りながら電話をかける。「〇〇病院、●●病院、△△病院、□□病院、☆☆病院に受け入れ不可と断られています、どうか診ていただけないでしょうか」呼吸が早い。言葉も早い。自分の焦りがまた余計に自分を焦らせる。「先生に確認したところ受け入れ可能とのことです」「わかりました、今からタクシー捕まえるので30分くらいで着く予定です!!」準備を済ませ猫をキャリーに入れ外に出てタクシーを待つ。夜風が涼しい。こんな時も変わらず星が綺麗だ。辺りは静まり返っていて、気付けばもう、日付けが変わる。タクシーに乗っていざ病院へ。運転手さんは優しい女性で、気を遣ってたくさん話しかけてくれ、猫が鳴けば「うんうん、もうすぐ着くからね」と返事をしてくれる。優しさが荒んだ心に染み渡った。病院に着いて問診票を書く。急ぎすぎて字が汚い。これは果たして読めるのだろうか。手が震えて上手く丸がつけられない。生年月日、年齢、いつ頃去勢手術をしたか、ワクチン接種はしてあるか…不明、不明…「不明」と書きすぎてゲシュタルト崩壊してくる。なんとか書き終えて診察へ。「前日にこれだけ検査して大きな異常が無かったとしたら、今日また検査してもあまり結果は変わらないと思うので、触診で問題無かったら点滴と吐き気止めで様子を見ましょうか。朝までに気になることがあれば、今晩は私も朝まで居るので、お手数ではありますがまた来てもらうか、お電話くださいね。」「触診で問題無かったので、点滴と吐き気止めの注射をしておきました。何か気になることがあれば、いつでもお電話ください。」どうやらそんなに大慌てする事態でもなかったようだ。帰宅して、ペーストのご飯をあげるが、食べない。吐き気止めが入っているから、少しは食べられそうなものだけど…それからずっとご飯を食べない、毎日ぶくぶくあわあわなので、かかりつけの病院でなにか進行していないか、また検査してもらった。先生が顔を見て「あらー、これはしんどいね」と。血液検査の結果、良好。うーむ。エコーでは胃液や腸液が溜まっているが、大きな病変等は見られない。ただ状態を診るに本人はすごく気持ち悪いだろうとのこと。とりあえず、毎日の点滴と、5種類の注射液を点滴に混ぜることになった。3日間やってみて、回復の兆しが見えなかったら、静脈点滴に切り替えた方が良いと…入院は避けたい。これ以上環境を変えたくないのと、入院中に死なれるのが怖い。看取るなら、たとえ本人(本猫)が自分の家だと認めてくれなくとも、自分の家で最期を過ごしてほしいのだ。今日で3日目。相変わらずご飯を食べてくれない。先生に電話をした。看取るなら、うちで過ごさせたいと。先生は、人間の動きは大変になるけど、朝送って夕方迎えに来る半日入院ならどうでしょうと提案してくださった。もうこの子には、生きる希望が無いのかもしれないね、と涙を拭い母と話した。撫でても喜ばない。表情も尻尾も、動きがない。ただただ生かされている。大好きな人に、信じていた人に、ゴミ箱に入れて置いていかれる。彼は今、どんな気持ちで生きているのだろうか。
おはようございます!いつも応援ありがとうございます。今日はクラウドファンディングでお金が集まったら、一部医療費に使わせていただこうと考えている保護子猫「ひので」のご紹介をいたします。一番初めは撮影の時。なんとなく他の子に比べて体力が無いな、と気になっていました。小さいせいなのかもしれない。亡くなった兄妹のあさひがそうだったように。なんとなくモヤモヤしたままご飯の時間に。抱っこすると、ゴロゴロ言ったのですが…なんか、変。何が変なのかわからない。けど手に伝わってくる振動がおかしい。違和感がある。落ち着いてから呼吸数を測ると、70回/分。これは…!肺炎だ。間違いない。こまちの時、肺炎の所見が、呼吸数が多いだけで気付けなかった、それが今、目の前のひのでに起きているんだ。入院するなら近くの病院でICUがあって、いつでも駆け付けられるところが良い。ということで、とりあえずかかりつけの病院を受診。相変わらず呼吸数が多い。元気はある。体力が無いだけで元気なのが逆に厄介だったりする。信頼している前の主治医の先生の「子猫は元気が無くなったら終わり」という言葉を思い出して、まぁ元気があるだけ良いか…と思いつつ。主治医に呼吸数が多いということ、肺炎だと他の所見に心当たりが無いので、原因を知りたいということを伝え、聴診してもらう。炎症マーカー等諸々、血液検査をしたいのと、一応経験豊富な先生にも聴診してもらいたいとのこと。お願いして、結果を待つ。経験豊富な先生にも聴診してもらいたい……それはつまり、先生が自分では判断がつかない何かが聞こえたということ…戻ってきた主治医の診断は「重度の心雑音」。追加で心エコーを診たいというので、お願いして結果を待つ。戻ってきた主治医が言うには、左心室が腫れ上がっているように見える、大動脈が通常より細いのではないかとのこと。そして、もしそうだとしたら、高度医療センターでの精密検査や、出来るなら外科的処置が必要とのこと…一回目の検査で診断をつけるのに、どれくらいお金がかかりますか…?と聞くと、恐らく10〜20万円程度とのこと。うーーーむ。黙り込んでしまう。頭ごちゃごちゃのまま、それこそ外科的処置になったら、どれくらいかかるんでしょう…?と恐る恐る聞くと、100万円、200万円単位になると思います、とのこと…そりゃあそうですよねぇ。人工心肺装置を使うような手術が数十万円で出来る訳が無い。苦笑いしか出来ない自分が情けない。今、うちの団体にそんな資金は無い。今、本人は苦しいんでしょうか?今の時点でQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げるために出来ることは?と先生に聞くと、「診断・処置を急いだ方が良いことには間違いない。呼吸数が多いということは、恐らく多少なりとも苦しさはあると思う。今できることは、食事の時以外は安静にすること。」と言われました。帰ってゆっくり考え、ひのでたちを捨てられた場所から連れてきてくれた方とも相談しました。結論として、検査してみないと、どこがどうなっているのかもわからず、なんの判断も出来ない。外科的処置が必要なのかもわからない。もしかしたら、外科的処置もなにも、もう出来ることは無いのかもしれない。最悪の場合、このまま苦しい時間を長引かせるだけなら、安楽死の方が良いのかもしれない。なので、とりあえず10〜20万円程度との見立ての検査をすることになりました。2025年9月28日 8:00ひのでを連れて高度医療センターに向かいます。肌寒い季節になってきて、キャリーだと風がスースーなので、プラケースにカイロを当てて、温度を調整しながら向かいます。高度医療センターで受付を済ませます。問診票を渡され、生年月日や性別を書くのですが、どれも不明…保護した日から逆算して、8月11日頃生まれということにしました。医療も便検査以外はサイズ的に出来なかったので、ひたすら「いいえ」に丸を付けていきます。まるで全然医療にかけていない飼い主のようで、若干の罪悪感をおぼえながら、無事に書き終わります。私はひのでのこと、何も知らないな…わかってあげられているのは、一体この子の全体の何パーセントなんだろう?そんなことはさておき、機嫌が悪いひのでさんをあやしていると、診察室に呼ばれます。挨拶を済ませ、診療情報提供書に書いてある情報と、私が見てきたひのでと兄妹たちの今までの様子と経過を話してすり合わせていきます。兄妹のいぶきに漏斗胸と欠指が見つかったこと。あさひがうちに来てから亡くなるまでのこと。ひのでの食欲や体重の推移の記録。全てお話しした上で、まずは体重を計りましょう、と。先週は360gだったけど、食欲も落ち気味だし、どうなっているか…【400g】と表示されました。良かった!減ってない!とちょっと大きい声が出てしまって、すみませんと先生に謝ります。「循環器科において、体調不良の間、体重が減っていないというのは良い兆しですからね。」と、先生が仰ってくださいました。ひのでをケースに戻し、持参した離乳食とともに先生に預けます。たぶん1時間かからないで検査自体は終わるとのこと。数日しか間を空けないで首から何度も採血するのは子猫にとって良くないとのことなので、持参した血液検査の結果を元に、心エコーとレントゲンを撮ってもらうことになりました。朝から何も喉を通らなかったので、飲食可能なフロアに移動して、朝食を食べながら、結果を待ちます。持参したおにぎりでは足りなかったので、小さいバームクーヘンとココアを購入して、景色が良い窓辺でいつもより豪華な朝ご飯を食べます。1時間経過。スピーカーからポーンと音がして「4階でお待ちの〇〇様、1階の受付までお越しください。」と他の人に案内がありました。それが間を空けて6回くらい繰り返されて、検査開始から1時間45分が経過。嫌な予感がしてきます。簡単に診断がつく状態ではないのだろう。 ポーン。「4階でお待ちのわたなべ様、わたなべひのでちゃん、1階の受付までお越しください。」一気に心拍が上がります。ちゃかちゃかと準備を済ませ、1階の受付へ。「4階に居たわたなべひのでの飼い主です。」「2番の診察室にお入りください。」開いている扉をノックして入ると、検査を終えた先生が出迎えてくれました。どうぞと案内された椅子に座ると「結論から言うと、まだどういう状態なのか、全貌を把握出来ていないです。」と。「まずレントゲンを見てもらいたいのですが…」循環器科なのに背中側から撮るというのはなんらか意味があるのだろう…ん? R…?右ってこと?「これ、バンザイした状態でお腹側から撮っているのですが…」仰け反ると同時に、ひーっ!とまた大きめの声が出ました。「そうなんです。心臓の下の先端が右にあります。」まじか…逆位(ぎゃくい)している…身体の中の内臓が左右逆に出来ている可能性が高い。部分逆位といって、横隔膜から上が逆位しているだけの可能性もあるが、空腹時の胃のガスの位置的に、全身逆位の可能性あり。とのこと。心エコーの様子も見せてもらいました。やはり、心臓の左側の壁より、右側の壁が厚い。心臓は右心系より左心系の方が筋肉が分厚く出来ているので、右側が分厚いということは、左心系が右側にあるということ。「私も循環器科医として心エコーを撮る時、ある程度手元に癖が出るので、身体が小さくて左右が逆だと、正確に撮れているのか自信が無いのですが…」謙遜する先生。いやいや、必要な情報は全部映っているではないか。検査に時間がかかったのはそのせいだったのか…いや時間をかけたとしても、撮れるか撮れないかは機器の性能と先生の腕次第なんだけども…見事に撮れているんだから…「レントゲンの結果を見てもわかるように、胸骨が若干内側にへこんでいます。漏斗胸とまではいかないですが。横隔膜が目一杯息を吸おうとしても、胸骨が胸腔(きょうくう)を狭くしてしまっているので、酸素と二酸化炭素の交換が多少上手く出来ていない可能性が高いです。」うーむ。心臓だけの問題では無かったか。通常の大動脈狭窄症(だいどうみゃくきょうさくしょう)は弁下部(べんかぶ)が狭窄するもの(弁下部が狭窄している場合は、バルーンを入れて弁下部を広げて血流を良くすることも可能)な場合が多い。しかし、ひのでの場合は心臓の中の乳頭筋(にゅうとうきん)が筋でくっついている総合弁(そうごうべん)の他に、謎の筋があって、中隔壁(ちゅうかくへき)にもくっついてしまっている。中隔壁が引っ張られて、その先にある大動脈が狭窄を起こしているため、外科的処置は出来ない。乳頭筋と中隔壁を結んでいる謎の筋を外科的処置で切るのは、現実的では無い。心エコーの映像を見ると、血管が細くなっている影響で、心臓内で血流が激しく渦巻いている部分がある。いわば、ホースの先端を指で潰しているような状態のところがある。それと、健康的な大動脈と左心房の比率=1 : 1.5程度と言われているが、ひのでの場合大動脈 : 左心房の比率 = 1 : 2.5程度に見える。そうすると何が起きるかというと、左心房から肺に、水が出て行ってしまって、「肺水腫(はいすいしゅ)」という状態になりやすい、とのこと。通常この場合に出来る処置としては、肺水腫を予防するために利尿剤を飲ませることだが、ひのでは数日前の血液検査で尿素窒素という腎臓の数値が高く、また食欲が落ち気味なので、いま利尿剤を飲ませるのは、身体に負担が大きい。心拍数も正常で落ち着いているし、呼吸数も超苦しいという感じではないので、1ヶ月後に再度、尿素窒素等の血液検査と、レントゲン、心エコーを撮って、それからはかかりつけの病院でモニターしながら、利尿剤の量を決めていきましょうということになりました。それまでは、内臓逆位していると喉にある繊毛(せんもう)の動きが悪くなるケースが多く、慢性鼻炎のような症状が出るので、くしゃみや、鼻水を垂らしていないか、よく観察してほしい。それと、引き続きしっかり食べさせて体重を増やして来てほしいとのことでした。そして、本人が苦しそうでなければ、安静は解除して良いとのことでした!他の兄妹が走り回っているのを羨ましそうに見ていたので、これは本当に嬉しかったです。最後に先生から、兄妹のあさひの亡くなるまでの様子を聞いている限り、もしかしたらあさひも、先天性心疾患があって、衰弱死ではなく、突然死した可能性があるのではないか、と言われました。あまりにも小さかったので、あさひの剖検は諦めたのです。そして、これだけいろいろ抱えていると、ひのでもまた、その可能性(突然死する可能性)が十分にあるとのこと…1ヶ月後、大きくなったひのでを連れてまたここに来るぞと、いろんな覚悟を決めて診察室を出ました。ひのでは、ヒーターの上で休んでいることが多いですが、気が向くと私の膝の上によじ登ってじゃれたり、兄妹と走り回ったりしています。食後は、やはり呼吸数が上がるので、ヒーターの上で寝ていることが多いです。2025年10月30日11:00前回の検査から1ヶ月の再検査の日です。早速診察室で体重を計ったら、なんと850g!前回の400gの2倍以上です。すごい!体重が増えない可能性があったひのでには大きな一歩となりました。前回時間がかかったからか、今回は初めから2時間くらいかかります、とのこと。飲食可能なフロアに移動、ご飯を食べ、温かいミルクティーを飲んでほっと一息つきます。まさかのそのままウトウトしてしまって、2時間後にはちゃんと呼ばれ、起きて、また診察室へ。「ひのでちゃんは看護師さんの服の中でずっと寝ています(笑)」と先生。さすが生後2週間から人間が育てた猫は病院でもそんな感じなのか…という思いと「内臓逆位の子は知的障害の子が多い」という言葉が思い出され、複雑な心境に。早速胸部レントゲンと心エコーの結果を見せてもらいます。前回と大きく目立って変わっているところはなく。ある程度説明していただいたところで、先生が「これは個人的に危惧していることなのですが…」と。胸腔(きょうくう)の右下に見えている心臓の端っこ(下部)、先生の経験から見ると、なんとなく腹部の内臓が横隔膜ヘルニア(胸部と腹部の間にある横隔膜に穴が空いている)で胸腔に飛び出してしまっているようにも見える…と。心臓と飛び出した内臓が隣り合ってひとつの臓器に見えているのかも?と。それならたしかに苦しいに違いない。肺があるはずのスペースに腹部の内臓があるのだから。レントゲンでは影しか映らないので、そこにあるのが心臓なのか、横隔膜から飛び出してしまっている内臓なのかは、どちらも同じ色なので判断がつかず。ううむ…で、診断をつけるとしたら麻酔をかけてCTで画像診断するしかない、とのこと。同じ症例(横隔膜ヘルニア)の子のレントゲンとCTを見せていただきました。たしかにひのでと似ている…レントゲンでは飛び出した内臓がまるで心臓の端っこのように見える…そしてCTでは、全く違う臓器として映っている。仮にCTで横隔膜ヘルニアがわかったからには、手術で腹部から飛び出した内臓を引きずり下ろし穴を閉じる必要があり。とすると、手術しないのであればCTを撮る意味はあまりなく(手術以外に治療法、対処法が無いため)。おそるおそる金額を聞いたら、CTだけでもカツカツ。CTで15-20万円、手術で30-40万円。計45-60万円とのことでした。とりあえず次の予約を取って、CTと手術をやる決心がついたら改めて電話をすることになりました循環器科に強い病院なので、そこを紹介してもらったんだけど…他の病院もまわるか…?いや、でもその別の病院で何かあったら後悔してもしきれない。麻酔をかけるリスクも心臓の影響で他の子よりうんと高いひのでなんだから、手術自体の難易度はもちろん、術中管理も一流でなければ下手すると死んでしまうだろう…うーんうーんと悩んでいます。苦しみを長引かせることだけはしたくない。今のところ口呼吸は見られないが、このまま放置すれば成長に伴って呼吸苦がひどくなり、肺水腫になるリスクも上がる。うーーーむ。今、うちから出せるお金は、12月の収入を含めてやっと30〜40万円ほど。残り5〜20万円があれば、ひのでが苦しい思いをすることはなくなると思われます。積み立ててきたお金を全額使ってもこの状況なのが情けない。でもあの日、4匹が生後2週間で突然お店の前に捨てられた日に、引き取らないでそのまま見捨てることは、私にはどうしても出来なかった…もしよろしければ、500円からのご支援、クラウドファンディングの拡散にご協力いただけないでしょうか。何卒宜しくお願い致します。
こんばんは!お世話になっております、NPO法人せぴうるにゃん理事長の渡邉果菜里です。活動報告欄があるのを知らず、更新していなくて大変失礼いたしました。今日はリターン品のサンプル画像を載せようと思います。こちらはポストカードのサンプルになります。全部で40種類くらいあるので、必ずこの中のどれかが入るという訳ではありません。ポストカードを複数ご支援いただいた場合には、種類がかぶらないようにお送りいたします。こちらはこねこフォトブックになります。個展の会場に飾っていたエピソードが、本の後半にそのまま載っています。もう何版目になるか、お陰様でたくさんの方に手に取っていただき、涙が出たと仰る方も多数いらっしゃいました。私自身も編集しながら涙を流した思い出深い1冊です。こちらはこねこカレンダーの1ページになります。モデルは元保護猫のカケル(左)と、こまち(右)です。こねこフォトブックでこまちを知ってくださった方がたくさんいらっしゃるので、1月の写真に採用させていただきました。こちらはほごねこ(成猫)カレンダーの1ページになります。モデルは飼い主さんが高齢になって飼い続けるのが難しいとのことで我が家に来た片目のシニア猫ラビです。推定お誕生日をバレンタインの日に決めてお祝いしていたので、2月に採用させていただきました。こちらはさくらねこ・のらねこカレンダーの1ページになります。モデルはチャッチャというシニアのさくらねこです。写真展とポストカードでも特に人気だった「みみ」というタイトルの写真を採用させていただきました。サンプルは以上になります!もし各種カレンダーに採用されている12匹がどの猫なのか知りたいという方がいらっしゃいましたら、お問い合わせいただければお答えいたします。引き続き500円からのご支援、拡散にご協力何卒宜しくお願い申し上げます。




