山梨県の高校生が考えた『わたしの想いノート』を形にする!

山梨県高校生探究発表大会で入賞した山梨英和高校の『わたしの想いノート』 素晴らしいこのノートを賞として終わらせるのではなく、実際に形にさせ、高校生の継続的な教育を支えたい。高校生が夢を追求し、成長するための手助けをしたい。 そのための資金を集めたいと考えています!

現在の支援総額

163,000

23%

目標金額は700,000円

支援者数

29

募集終了まで残り

17

山梨県の高校生が考えた『わたしの想いノート』を形にする!

現在の支援総額

163,000

23%達成

あと 17

目標金額700,000

支援者数29

山梨県高校生探究発表大会で入賞した山梨英和高校の『わたしの想いノート』 素晴らしいこのノートを賞として終わらせるのではなく、実際に形にさせ、高校生の継続的な教育を支えたい。高校生が夢を追求し、成長するための手助けをしたい。 そのための資金を集めたいと考えています!

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)は、将来どのような医療やケアを望むのかを、周囲の人と共有していく取り組みです。一般には高齢者医療の文脈で語られることが多いものですが、実は高校生にとっても大きな意味を持つ考え方です。高校生の時期は、人生の選択が増え、自分が何を大切にして生きたいのかを模索する大切な時期です。ACP という概念に触れることで、「自分の価値観」や「人生で大切にしたいこと」を考えるきっかけが生まれます。これは医療に限らず、進路選択や人間関係、日々の行動の選択にまでつながる、重要な自己理解のプロセスです。また、突然の事故や病気は、年齢に関係なく誰にでも起こり得ます。「もしものとき、自分の思いを誰が伝えてくれるのか」という視点は、高校生にとって、自分の命や家族とのつながりを見つめる機会にもなります。実際、ACP に触れた若者たちの中には、家族と普段話さないテーマを共有できたという声もあり、家族間のコミュニケーションを深める契機にもなっています。さらに、医療・福祉分野を目指す高校生にとっては、ACP は将来の専門職としての姿勢にも直結します。患者や利用者の価値観を尊重し、寄り添う姿勢を理解するうえで、ACP は非常に重要なテーマです。このように、ACP は「死」や「医療」だけを扱うものではなく、若い世代が自分自身の生き方を考えるための、普遍的で本質的な学びにもつながっています。今回の取り組みを通じて、より多くの高校生が自分の人生観を見つめ直す機会を得られるよう、引き続き活動を続けてまいります。                                  齊藤


先日、東京でコンカフェを運営されている方から、胸が熱くなるメッセージをいただきました。その方は、日々、働く女の子たちの“心のすり減り”と向き合っています。親や恋人、あるいはお客様との関係のなかで、何度も傷つき、「自分の気持ちなんてどうでもいい」と思い込んでしまう子も少なくないそうです。支えようと手を伸ばしても、気づけばまた同じ負のループへ戻ってしまう――。その現実を前に、「もっと早い段階で、自分の感情を大切にできる力を育ててもらえたら…」と、ずっと悩んでいたと打ち明けてくださいました。そんな折に『わたしの想いノート』を知り、「自分の感情に気づけなくなってしまう子たちの力になれる、とても意義深い取り組みだと感じました」という、温かい言葉を寄せてくださったのです。現場で誰かの痛みを受け止め続けている方からのこのメッセージは、まるで、暗闇の中に灯された光のように感じられました。私たちの活動が、小さくても確かな“希望の手がかり”になれるかもしれない。そう思わせてくれる、大きな励ましとなりました。これからも、ひとりでも多くの人が「自分の気持ちを大切にしていいんだ」と思える社会に近づくよう、丁寧に、まっすぐに取り組みを進めてまいります。


4. 研究結果・考察 ①インタビュー調査の結果 医療現場では ACP をがん治療の後期など人生の最終段階で導入されることが多く、その内容は「本人 が何を大切にしたいか」をもとに治療方針を決める重要なプロセスであることが分かった。また、「死 について話すことがタブー視される日本社会の傾向」や、「若い世代が ACP を知る機会の不足」も指摘 された。また、若年層が早い段階で“自分らしさ”や“人生観”を言葉にしておくことの意義につい て共通して語られており、高校生において ACP を実施することの必要性を感じた。 ②質問紙調査の結果 全体の約 7 割が身近な人の死について考えたことがあると回答した一方で、身近な人と死について話 す機会はないと回答した人も約 7 割であった。しかし、身近な人と価値観は共有できていると感じて いる人はおよそ 6 割と半数を超えた。また、自分自身の死生観を「よくわからない」と感じている生 徒も約 6 割であり、多くの高校生が自分の価値観や死に対する考えを深く意識する機会が少ないこと が明らかとなった。(図 1 参照)③「もしばなゲーム」実践の結果 「もしバナゲーム」のようなカードゲームにより ACP のハードルが下がること、また生き方を考える 哲学的対話ができることを実感した。このことから、ACP は自分の価値観を見つめ、今後の「生き方」 を考える契機となりうるという示唆を得た。 ④高校生版「わたしの想いノート」の作成と活用 高校生向けに作成したこのノートは自分の価値観が可視化できるもの、かつ高校生が自分の想いを言 語化しやすい仕様にした。ノート記入者からは、「自分の死について考えたことがなかったが、死につ いて考えることにより、何を大切にして生活したいか、自分についてじっくり考えるきっかけになっ た」「迷ったときにこのノートを見返すことで、決意を新たにすることができると思った」という声が 聞かれ、若年期における ACP の有用性とノートが ACP の入り口として活用できることが推察された。 5. 結論・今後の展望 本研究では、高齢者や重篤患者に利用されてきた ACP が、アイデンティティの確立過程にある高校生 にとって、「生き方」を考える上で有用であることが分かった。また、作成したノートが ACP の入り口 となりえることが示唆された。今後は ACP が、十代の自殺防止に有効的であるかさらに研究を深めて いきたい。


2. 研究目的・意義 進路選択や将来に悩む高校生が、自分にとって大切なことや「わたしらしさ」を考えることは今後の 人生においても大いに価値があると考える。先行研究により、ACP は「死についての話し合い」だけで なく、「どう生きるか」を考える機会になるとわかった。また、高校生が ACP を学び考え、対話するこ とで得られた学びは、自分たちの将来を支える力になると同時に、「人生をどう生きるか」「大切な人 とどう向き合うか」という問いを、今この時から考える大切さにつながる。そこで、私たちは高校生 への ACP の有効性に着目し、若年期における ACP の意義と可能性について探究することにした。3. 研究方法 山梨英和高校、静岡英和高校、東洋英和高校、韓国の梨花女子高校の学生 477 名を対象に無記名によ る質問紙調査を行った。内容は、死に対する意識、身近な人との死生観の共有状況と価値観の把握状 況、ACP の認知度についてである。参加者は、各質問について6件法(1=全く当てはまらない;6= よく当てはまる)で回答した。また、山梨県内の終末期医療に関わる医療・行政関係者(医師、看護 師、行政職員等 計 5 名)にインタビュー調査を実施し、ACP の実際の運用や問題点について調査し た。また、実践活動として iACP が開発した「もしバナゲーム」を著者他 7 名が体験し、若者における ACP の意義を体感した。これらの活動から、高校生向けの「わたしの想いノート」という ACP の入り口 となるオリジナル冊子を作成し山梨英和の高校 1,2 年生に利用してもらい、感想と質問紙調査から若 年期における ACP の意義を検証した。


1. 研究背景 近年、医療の高度化と多様な生き方・価値観の尊重が求められる中で、「自分らしい人生の最終段階を どのように迎えるか」というテーマが注目を集めている。こうした背景のもと、自らの将来の医療や ケアに関する希望を事前に考え、信頼する人や医療従事者と共有するプロセスとして、Advance Care Planning(ACP:アドバンス・ケア・プランニング/人生会議)が、国内外でその重要性が指摘されて いる(秋葉, 2024)。従来、ACP は主に高齢者や重篤な疾患を抱える患者を対象に実施するものとして 理解されてきたが、宮下(2017, 2019)や川口ら(2021)などの研究は、「自分らしさ」や「尊厳ある 死」に関する意思決定が年齢を問わず人間にとって根源的なテーマであることを示している。日本で は高齢化が進む中で、ACP の重要性が医療・福祉の現場で広まりつつあるが、一方、若年層にとっては まだなじみが薄く、「ACP は大人や高齢者のもの」というイメージが根強く残っている。実際、高校生 を対象とした質問紙調査でも、「ACP を知らない」「死について話し合う機会がない」という回答が多数 を占めた。人生の選択や価値観に関わる対話は、高校生のような若い世代にとっても意味のあるもの であり、進路選択や生き方を見つめ直す機会にもなり得る。実際、米国では子どものころから死生観 や価値観を話し合う教育が取り入れられており(島薗・竹内,2008)、死を考えることを通じて自分自身 の「生き方」や「わたしらしさ」を主体的に考える力も育まれていることが推察される。


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