
なれずし特訓旅に出ている2人。
初日を終えての夜ご飯は、なれずし!
この日、ちょうど師匠のお弟子さんがお店で出しているなれずしがあり、取り置いてもらっていたのです。
初めて見るなれずし。
うちの田舎では秋刀魚寿司は有名で色んなところに置いていますが、なれずしは決まった店にしか置いていません。
臭いのを想像していましたが、開けてみると…
いい香り!!
シュクシャの何とも言えない芳香に、秋刀魚とシャリの程よい発酵香。
見た目は、シャリが柔らかくて瑞々しく、ツヤがある。
秋刀魚は、そこらへんに売っている秋刀魚寿司と見た目は変わらない。
カットするのは、少し技が必要。
シャリはもち米も入っていて水分多めに炊くので、カットしても、すぐにくっつく。
それ程に水分があり、フレッシュなのです。
いよいよ実食。
良い香りがするので、美味しくない訳がない!と思いながら口に頬張ると…
「うまーーーー!!」
「え?なにこれ?」
2人して感動。
日本酒に合う。
葉っぱの香りを纏った寿司は、お酢を入れていないのに酸味のあるシャリ。これが、自然発酵の成せる技。
水分を保ったシャリと秋刀魚の身が口の中でひとつに馴染む。
本当に美味しい。
冬になると毎年食べたくなるの、わかる。
季節の風物詩。
お正月に開けて、年初めを愉しむ。
そして、新年のご挨拶に一本お裾分けをする。
「今年のなれずしはうまいなあ」
「今年のはもひとつやったなあ」
などと言いながら。
決して同じものはできない。
それがまた、マニア心をくすぐるのです。
さて、いよいよ翌日はなれずしの仕込みです。



