コンサートのような特別な日ばかりではありません。むしろ、かのん[奏音]のほとんどの日には、特別なことは何も起こりません。本を読む学生がいる。勉強している人がいる。友達と話している人がいる。ピアノを少し弾いて帰る人がいる。何もせずに過ごしている人もいる。SNSに載せるようなできごとがない日です。でも、かのん[奏音]が残したいのは、もしかすると、こういう日の方なのかもしれません。イベントがある日だけ場所を開けるのであれば、もっと効率のよい運営方法があると思います。けれど、「今日は何もないけれど、行けば開いている」という場所には、それとは違う意味があります。クラウドファンディングでお願いしている家賃や光熱費は、コンサートのような特別な一日だけではなく、こうした何もない日を続けるための費用でもあります。何もしなくてもいい場所には、何も起きない時間がたくさんあります。その時間も含めて、この場所を残したいと思っています。



