164名の皆さんのご支援を受けて、メンバー全員がタイへ渡航し、BICT Festでの『Kaow Kome』バンコク公演を終えて帰国することができました!まずは、私たちをバンコクまで送り出してくださった皆さまに、心からお礼を申し上げます。子どもと家族のための国際舞台芸術祭BICT FestBICT Fest(Bangkok International Children’s Theatre Festival)は、タイ・バンコクで2年に一度開催される、子どもと家族のための国際舞台芸術祭です。あかちゃんから子ども、若者、大人までが楽しめる舞台作品が世界各地から集まり、「子どもたちが質の高い舞台芸術に出会うこと」を大切に、2016年から開催されています。2026年は10周年を迎えたアニバーサリーイヤー。9か国から11作品・プログラムが参加し、私たち『Kaow Kome』も、日本・タイの共同作品として、このフェスティバルに招聘されました。子どもたちを「未来の観客」ではなく、今この瞬間に芸術を楽しむ一人の観客として迎える。そんな考えを大切にしているフェスティバルです。そして会場として私たちを受け入れてくださったGoethe-Institut Thailandは、バンコクにあるドイツの文化機関。図書館やホールを備え、映画、音楽、舞台芸術などを通して、国や文化を越えた出会いや交流を生み出している場所です。全公演満席! さまざまな国・地域の観客フェスティバル第1週目のプログラムとして、この場所で上演することになった『Kaow Kome』。国際的なフェスティバルであること、そしてGoethe-Institut Thailandという場所の特性もあって、タイの方々だけでなく、さまざまな国や地域から多くの観客が足を運んでくださいました。ドレスリハーサル後の反響が大きく、本番は全公演が満席に。さらに今回は、乳幼児を連れたご家族だけでなく、「大人だけでも観たい」という声が予想以上に多く寄せられました。想定を大きく上回る方々にご来場いただき、うれしい悲鳴ではありましたが、あかちゃん一人ひとりとの距離や関係性を大切にする作品だからこそ、出演者にとっては、なかなかチャレンジングな公演にもなりました。作品を体験した観客の皆さんからの言葉を少しご紹介します。バンコクの観客から届いた声<タイ語のアンケートから抜粋>“観る前は、「こんなに小さな子どもと舞台作品って、いったいどんなふうになるんだろう?」と思っていました。でも始まってみると、そこにあったのは、みんながとても楽しそうに過ごしている時間でした。まだ照明がつく前から、子どもたちは会場の真ん中へハイハイしていきます。やさしく、かわいらしく、芸術的で、穏やかで、本当に小さな子どもたちに合った空気の中で、一緒に遊んでいくような作品でした。タイのアーティストと日本のアーティストが、小さな子どもたちのためにつくった作品。お米の物語と、成長していくことの不思議を描きながら、子どもたちを中心に置いています。大人は、ただそばにいて見守る。劇場で私たちが普段しているような「決められた見方」をする必要はありません。子どもが行きたいなら、行けばいい。やりたいことがあれば、やればいい。ハイハイしたければ、ハイハイする。音を出したければ、音を出す。探検したければ、探検する。そして大人も、それを一緒に楽しみながら、そっと後ろからついていけばいいのです。”“大切なのは、その場の雰囲気や、パフォーマンスの中でのコミュニケーションのあり方。動きはゆっくりとしていて、安心できるものでした。特に音楽がとても好きでした。自然の音が美しく織り交ぜられ、タイの「雨」にまつわる音楽を日本人のアーティストが演奏していて、親たちは思わず笑顔になりました。そして何より、子どもたちがとても楽しそうでした。季節が移り変わっていくような世界を、一緒に冒険していきます。いろいろな家族が、自分の子だけではなく、ほかの子どもにも目を配っている姿が見えました。知らない人の子どもに、おもちゃを分けてあげる子もいました。その光景を見ながら、「一人の子どもを育てるには、本当に社会のみんなの力が必要なんだな」と思いました。大人にとっては、少し疲れる時間かもしれません(笑)。子どもたち一人ひとりが、自分の気持ちや身体に従って、あちこちへ動いていくから。でも、子どもたちにとっては、とても自然で自由な時間なのだと思います。とても心が満たされました。こうした活動が、これからもっともっと発展していってほしいです。今日は本当に感動しました。すべてのスタッフの皆さんにエールを送ります。これからも、ぜひ続けてください。”“BICT Festで、とても心が満たされる時間を過ごしました。この作品には、観客が自由に観察できる「余白」があるところが好きです。だからこそ、いろいろな美しい瞬間を見ることができました。そこには、安心する気持ち、自信、怖さ、楽しさ、わくわくする気持ち。さまざまな感情がありました。ある瞬間、子どもが自分の「セーフゾーン」から抜け出して、知らない友だちのところへ行って遊び始める。ある瞬間には、子どもが自分からパフォーマンスの中へ入り、パフォーマーと一緒に身体を動かしている。じっと座ったまま、こっそり眺めている子もいる。周りを一生懸命観察している子もいる。ある子が立ち止まって、自分が遊んでいたものを、知り合ったばかりの友だちに譲る。ある子は、知らない家族のそばに座っている。音楽が鳴り終わると、子どもたちは楽しそうに駆けていく。すべてが、同じ時間の中で起こっている。トンボのようにたくさんの目があったなら、この素晴らしい瞬間をすべて見て、全部とっておきたいと思うほどでした。そして時々、「IMAGINE」という歌を思い出しました。そこには「私の場所」「あなたの場所」と分ける境界はなく、立ち上がり、分かち合い、一緒に遊ぶこと、そしてやさしさがある。今日、子どもたちと大人たちの心に蒔かれた小さな種が、いつか芽を出してくれたら。争いによって傷ついている大人たちの世界を、ほんの少しでも癒してくれたら。そんなことを思いました。”公演を通して、私たちが学んだこと今回のバンコク公演は、私たちチームにとっても大きな学びと発見のある時間になりました。『Kaow Kome』は、日本とタイのアーティストが共同でつくってきた作品です。だからこそ、私たちチームの中にも、言葉の違い、文化の違いがあります。そんな違いがある中でも、この作品で何よりも大切にしているのは、演者たちが「つながっていること」。なぜなら、あかちゃんたちは、物語を追って舞台を観ているわけではないから。目の前にいる人がどんな状態でそこにいるのか。その人とその人が、どんなふうにつながっているのか。私たちは、あかちゃんたちがそうしたものを、とても敏感に感じ取っていると思っています。けれど、慣れない国で、言葉や文化の違いを越えながら共同生活をし、連続7公演というハードなスケジュールのなかで、毎日、心とからだを整え続けることは、決して簡単なことではありませんでした。私たちはみんな人間です。元気な日もあれば、疲れている日もある。悲しいことが起きることもあれば、動揺したり、不安を感じたりすることもあります。経験豊富なパフォーマーたちであっても、今回の滞在中には、しんどさを抱える瞬間が何度もありました。それでも、目の前のあかちゃんたちに、そのときできる一番よいパフォーマンスを届けるために、私たちに何が必要なのか。今回あらためて実感したのは、技術や経験だけではなく、お互いをリスペクトすること。違いを尊重すること。相手を理解しようと心を配ること。そして、誰かが難しい状態にあるときには、チームで支え合うこと。そうした日々の関係そのものが、舞台の上での「つながっていること」につながっていく。それは、あかちゃんのための作品をつくる私たちにとって、とても根本的で、大切なことなのだと、あらためて気づかされました。チームの一人ひとりが、そのことに丁寧に向き合いながら走りきった、バンコク公演。届いた観客の皆さんからの言葉の一つひとつに触れながら、私たちが舞台の上で大切にしてきた「つながっていること」が、あかちゃんやご家族にも届いていたのだと感じています。パフォーマンスの外での時間今回の滞在では、公演の合間に、乳幼児親子と大人のみの参加者の両方を対象とした「MOVING WITH CARE」のワークショップも実施しました。初日にはオープニングイベント、最終日にはアフタートーク、そして公演後にはAsian TYA Meetingにも参加。これらの機会を通して、参加者の皆さんや、アジア各地で子どものための舞台芸術に取り組む仲間たちから、私たち自身も大きな刺激と学びをいただきました。教育、戦争、災害、ソーシャルメディア、コミュニティ、健康、家庭、環境、人と人との関係性—。今、世界の子どもたちを取り巻いているさまざまなことについて、異なる国や文化的背景をもつ人たちと、「私たちには何ができるのか」を一緒に考えた時間も、本当に実りの多い経験となりました。そして、『Kaow Kome』という作品を今、子どもたちに届けていくことの意味についても、あらためて強く感じることができました。ご支援が、一つひとつの瞬間に今回のバンコク公演では、急遽、会場の衛生環境をよりよくするためにフロアマットを購入したり、作品の世界観をよりクリアに伝えるために、天井から吊るす布を現地で買い足したりしました。また、あかちゃんたちが安心して触れられるよう、ゴザも新しく安全なものを購入することができました。そして、ご支援によって実現できたことは、物を購入できたことだけではありません。タイのあかちゃんが初めて劇場に来たこと。ある子が、自分の安心できる場所から一歩踏み出してみたこと。知らない家族同士が、自然に一緒に子どもたちを見守っていたこと。バンコクで生まれた、そうした一つひとつの瞬間の背景に、皆さまからのご支援がありました。皆さまに支えていただいたからこそ、私たちは安心して作品を届けることに集中し、目の前のあかちゃんやご家族と向き合うことができました。『Kaow Kome』のこれから日本・京都から、韓国・南楊州、そしてタイ・バンコクへ。異なる土地のあかちゃんやご家族と出会いながら上演を重ねてきて、この作品を、まだまだ多くの人たちのもとへ届けていきたいという思いが、強くなっています。今回のバンコク公演を観て、ヨーロッパやカナダのフェスティバルからも、関心を寄せていただいています。タイと日本から生まれたベイビーシアターとして。そして、アジアから生まれた作品として。『Kaow Kome』を、これからさらに深め、育てていきたいと思っています。さいごに最後に、今回のバンコク公演を実現するために力を貸してくださった皆さんに、心から感謝を伝えたいと思います。連日、朝から夜遅くまで、たくさんの作品とアーティスト、そして観客を迎えるために走り続けてくれたBICT Festチームの皆さん。頼もしく現場を守ってくれたテクニカルチームの皆さん。出演者たちの渡航費をはじめ、今回の公演をさまざまな面から支えてくださった国際交流基金の皆さま。滞在中いつも一番近くにいて、会場で起こるさまざまなことに一緒に向き合い、公演を支えてくれたCrescent Moon Theatreのアーティストの皆さん、そしてジブちゃん。この作品にかかわってくれた、すべての方々。言葉も文化も違う場所で7公演を走りきることができたのは、皆さんがそばにいて、支えてくださったからです。舞台の上だけではなく、その舞台が生まれるまでにも、本当にたくさんの人の力とつながりがありました。そして何より、この挑戦を日本から応援し、私たちをバンコクまで送り出してくださった164名の支援者の皆さま。皆さんと一緒に、『Kaow Kome』をバンコクのあかちゃんたちへ届けることができました。あらためて、本当にありがとうございました。これからも、この作品が出会う人や土地からたくさんのものを受け取りながら、大切に育てていきたいと思います。
あかちゃんに、芸術は必要なのでしょうか。言葉を話す前のあかちゃんに、舞台を見せる意味はあるのか。内容を「理解」できないのに、芸術に触れる必要があるのか。ベイビーシアターの活動をしていると、そんな問いを投げかけられることもあります。そもそも芸術とは、理解するものなのでしょうか。音に耳を澄ませること。光や色を目で追うこと。誰かの動きに呼吸を合わせ、思わず身体を動かすこと。あかちゃんたちは、全身で世界を感じ、受け取り、自分なりの方法で応えています。今年6月、Bambino! 0才からのパフォーミングアートは、韓国・南楊州市(ナミャンジュ市)で開催された「Baby Culture and Arts Festival」に招聘され、『Kaow Kome〜いのちを育む、おこめの物語〜』を上演しました。そこで私たちは、あかちゃんと芸術をめぐる、ある大切な考え方に出会いました。このフェスティバルは、2025年に南楊州市で「乳幼児の文化享受環境づくり条例」が制定されたことをきっかけに誕生しました。この条例が制定された背景にあるのは、「あかちゃんにも文化芸術に触れる権利がある」という考え方です。文化芸術を特別なものではなく、人生のはじまりから誰もが享受できるものとして社会に根付かせようとする、とても先進的な取り組みでした。フェスティバル期間中にはベイビーシアター作品の上演だけでなく、国際フォーラムも開催され、Bambino! からは千代その子が事例発表とパネルディスカッションに参加しました。私たちがどのような歩みを経て活動を始め、日タイ国際共同制作によるベイビーシアター作品『Kaow Kome』を生み出すに至ったのかを事例紹介として発表し、パネルディスカッションでは、日本では乳幼児と文化芸術がどのような位置づけにあるのか、アーティストとしてはどのようなサポートが得られるのか、パフォーマーに求められるスキルについてなど、多くの質問をいただきました。そのフォーラムで特に印象に残ったのが、Changwon National UniversityのDong, Pool Ip教授による研究発表でした。Dong先生は「乳幼児と文化芸術」を語るとき、私たちは無意識のうちに「発達」や「教育」という視点だけで見てしまっているのではないか、と問いかけられました。あかちゃんは「発達させるべき存在」なのでしょうか。芸術は「学ぶもの」なのでしょうか。もちろん、それも一つの側面です。しかし、本来芸術とは、まず「感じるもの」であり、あかちゃんたちは作品を最も純粋に受け取り、世界と出会っている存在なのではないか。そんなお話でした。また、「あかちゃんたちの表現は"限られている"」という思い込みにも疑問を投げかけられました。あかちゃんは、言葉がなくても、まなざしや表情、呼吸、身体の動きやリズムを通して、世界を感じ、自分自身を表現しています。あかちゃんは「守られるだけの存在」ではなく、自ら世界を探究し、実験し、表現している存在です。そして、芸術を「教えられる存在」ではなく、多様な芸術や文化を楽しみ、体験する権利を持つ存在なのだというDong先生の言葉は、私たちの活動そのものを後押ししてくれるようでした。韓国でも、日本でも、そしてアジア全体でも、乳幼児のための文化芸術はまだ決して十分とは言えません。だからこそ南楊州市では、「あかちゃんと文化芸術といえば南楊州市」と世界から認識されるようなまちを目指し、政策レベルで取り組みを進めているとのこと。その本気度に、私たちは大きな刺激を受けました。そして同時に、日本でもベイビーシアターをもっと広めていきたいと強く思いました。今回、南楊州市が政策として「あかちゃんと文化芸術」に取り組む姿を目の当たりにし、この文化を広げていくためには、個々のアーティストの努力だけではなく、自治体や地域、そして国全体で支えていく仕組みが必要なのだということを、あらためて実感しました。その可能性について深く考えさせられる機会にもなりました。いよいよ7月27日(月)23:59。クラウドファンディングが終了します。現在、目標の86%。既に132名からご支援をいただいています。ここまで応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。たくさんの方々にご支援いただき、あたたかい言葉もたくさん頂戴し、励まされると同時に身の引き締まる思いでいます。私たちが目指しているのは、タイ公演を実現することだけではありません。一人でも多くの方に、「あかちゃんのための舞台芸術(ベイビーシアター)」があることを知っていただくこと。そして、言葉になる前の感覚を大切にすることが、人が本来持っている感性や、他者とつながる力を育み、分断や孤立が広がる現代社会の課題をやわらげていくこと。私たちは、その可能性を信じて、このプロジェクトが、そのちいさな一歩になることを願っています。あと数時間。どうか応援をよろしくお願いいたします。////////私たちのプロジェクト、取り組みについては THEATRE for ALL というウェブメディアでも特集していただき、ベイビーシアターの可能性を丁寧に紹介していただきました。こちらもあわせてぜひご覧ください。https://theatreforall.net/feature/100bambino/
「Kaow Komeにつながる根っこ」シリーズでは、『Kaow Kome〜いのちを育む、おこめの物語〜』が生まれるまでに出会った方々、つながり、私たちの"根っこ"となっている場所や人をご紹介してきました。今回ご紹介するのは、京都・河原町五条近くの小さな町家にある オトナリラボ さんです。 ここはなんと「保育付きコワーキングスペース」!子育て中でも、自分の仕事や学び、やりたいことに集中できるよう、保育スタッフさんが1対1で子どもを預かってくださり、家族は別室で安心してデスクワークができるという場所です。親子クラブや離乳食教室など、子育て世代向けのイベントも定期的に開催されているほか、レンタルスペースとしての利用や、気軽に遊びに行ける遊び場の時間なども設けられています。ウェブサイトより私、千代その子にとってオトナリラボさんは、初めての子育てで24時間ずーっと子どもと向き合っていた日々に、スッと風を入れてもらえた場所。そして「子育てをしながらでも、活動をつづけることはできるかもしれない」と、背中を押してもらえた、とても大切な場所です。Bambino! が誕生する前、まだ1才になってまもない息子と暮らす毎日の中で、京都芸術センター Co-programの申請を決めました。でも、どうやって申請書を書く時間を作ろうか?まだ夜泣きもあるし、日によって機嫌もさまざま。自分の時間なんて作れないし、家だと集中なんてできない。そもそも…「自分のプロジェクトのために、誰かに子どもを預けていいのだろうか。」そんな迷いや葛藤がありました。そんな時にオトナリラボさんと出会い、保育スタッフさんが息子に丁寧に寄り添いながら遊んでくださり、笑顔で私を下のコワーキングスペースに送り出してくださることで、私は安心して数時間、申請書と向き合うことができました。その時間は、ただ作業を進めるためだけの時間ではなく、子どもを預けることに罪悪感を抱くことなく、自分が今の人生で本当にやるべきことと向き合い、集中してこれからのキャリアを見つめ直すことができた、かけがえのない時間でした。あの時間があったからこそ、京都芸術センターでの企画を形にすることができ、その先に Bambino! 0才からのパフォーミングアート としての活動が始まり、『Kaow Kome』というベイビーシアター作品へとつながっていきました。つまり、「オトナリラボさんがなければ、Bambino! は誕生していなかった」と言っても過言ではありません。「親御さん、お子さん一人ひとりと丁寧にコミュニケーションをとり、心地よく過ごしてもらえることを心がけています」という言葉の通り、本当に丁寧にサポートしていただき、心細かったあの日々、抱っこ紐でパソコンを担いで、バスを乗り継いででも通わせていただいた、大切な場所です。一人ひとりを大切にすること。そして、「育てる人」が安心して、自分らしく生きられること。そんな場所があるからこそ、子育てがひとりぼっちではなくなり、出産・育児があらたなキャリアをひらく出来事として受け止められる。私たちがつくる『Kaow Kome』もまた、あかちゃんだけの作品ではありません。あかちゃんと、その隣にいるお母さん、お父さん、ご家族が、安心して同じ時間を過ごし、お互いの存在を感じ合えることを大切にしています。京都で子育て中の皆さん、ぜひ一度オトナリラボさんを訪れてみてください。きっと、お子さんにとってだけでなく、「育てる人」にとっても安心できる居場所になるはずです。そして、身近に子育て中の方や妊婦さんがいたらぜひ「こんな場所があるよ」と、教えてあげてください。▼オトナリラボさんのウェブサイトはこちら▼https://ovalplan.co.jp/otonari-labo/▼オトナリラボさんのInstagram▼https://www.instagram.com/otonari.project/━━━━━━━━━━━━━━私たちのクラウドファンディングも、あと4日で終了します!『Kaow Kome』という作品を育ててくださった、たくさんの「根っこ」とともに、これからも未来へ届けていきたいと思っています。この作品をタイ公演で終わらせず、日本の子どもたちとご家族のもとにも届けるために。ぜひ、応援をよろしくお願いいたします。
いよいよ、終了まで1週間をきったクラウドファンディング。92名の方々から寄せていただいたあたたかい言葉の数々にも励まされながら、タイ・バンコク公演に向けて、着々とリハーサル&トレーニングも進めているところです。『Kaow Kome〜いのちを育む、おこめの物語〜』が生まれるまでの出会いやルーツをご紹介する「Kaow Komeにつながる根っこ」シリーズ。第7弾は、出演者の1人である扶蘇未由名ちゃんのつながり、現在関西を拠点に活動されているアーティストユニット Stadia(スタディア)さんをご紹介します。『Kaow Kome』韓国公演よりこんにちは!扶蘇未由名です。Stadiaは2024年に結成され、日本と中国を主な拠点として、現代演劇を中心とした舞台芸術の国際交流・協働を行うプラットフォームです。ジャンルや国境を越えてアーティスト同士が出会い、交流を通して新たな創造を育みながら、芸術の本質的な価値や魅力を社会へ発信することを目指して活動されています。私、Bambino!メンバーの扶蘇は、Stadiaを立ち上げた李韻秋さん、守屋慶二さんと、富山県利賀村を拠点に活動する劇団SCOTを通じて出会いました。利賀村で共に訓練を重ね、生活を共にした経験は、扶蘇の身体表現への探究心をより深め、「舞台芸術を通して、さまざまな人と出会いたい」という想いをさらに育んでくれました。お二人は演劇だけにとどまらず、あらゆる芸術や社会、さまざまな物事への探究心にあふれています。2024年11月に上演されたStadia旗揚げ公演『ところで、エミールさん』では、アルベール・カミュの『カリギュラ』を基軸に据えながら、狩猟の歴史の中で語られてこなかった女性たちの物語を描き出しました。静岡県川根本町で活動されている女性猟師へのインタビューや写真、インスタレーションを織り交ぜながら、女性性、いのち、自由と制限について、観客一人ひとりに問いを投げかける作品となりました。そして今年6月には、「KANSAI PHYSICAL WORKSHOP FESTIVAL」を開催。「KANSAI PHYSICAL WORKSHOP」は、ワークショップを中心とした舞台芸術フェスティバルです。年齢や経験、職業を問わず、「生きているすべての人」が参加できる場を目指し、一人ひとりが自分自身の内なる声に耳を澄ませ、身体を通して世界とのつながりを見つめ直し、その気づきを芸術表現へと育んでいくことを大切にしています。扶蘇も参加させていただきました。モンゴルのホーミーの発声や身体表現、記憶を探るワークショップ、スズキ・メソッドの実践、さらには演劇作品がどのように立ち上がっていくのかを体感するプログラムなど、自分の身体や精神を深く見つめ、そこから他者との関わりや世界への広がりを実感できる、とても充実した時間でした。参加者も演劇人やダンサーだけではありません。「観劇は好きだけれど、自分でも身体を動かしてみたい」「普段はできないことに挑戦してみたい」という方々も多く参加されていて、そんな皆さんがこのフェスティバルで出会い、交流し、新しいつながりを育んでいく姿がとても印象的でした。Bambino!が大切にしている「あかちゃんとそのご家族が安心して五感をひらける場所をつくる」という想いとも、深く重なるものを感じています。StadiaもBambino!も、あらゆる人が安心して表現でき、五感をひらくことのできる場を目指しています。あかちゃんも、大人も、それぞれが自分らしく表現し、誰かと出会い、新しい世界に触れられる場所をつくっていく。その想いを共有しながら、これからも互いに高め合っていけたらと扶蘇は願っています。Stadiaでは今後もワークショップや公演など、さまざまな企画が予定されています。ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!
ついに60%を達成しました!たくさんのご支援に心から感謝いたします。祇園祭の鉾が立ち並び、まちのあちこちからお囃子や賑やかな声が聞こえてくる中、私たちは来日していたLaddaさんとの2週間に及ぶトレーニング&リハーサルを終えました。この作品、『Kaow Kome〜いのちを育む、おこめの物語〜』は、たくさんの人との時間の上に立ち上がった作品です。今回の「Kaow Komeにつながる根っこ」でご紹介するのは、Bambino! 0才からのパフォーミングアートの活動をカメラマンとして支え続けてくれた TOKOSHIE Photography(旧 Vennik Photography)さんです。実は彼女は、私(千代その子)の幼なじみ。小さな頃から同じバレエ教室で育ち、高校生まで一緒に踊り続けた、大切な友人です。私がイギリスへ留学するまで、同じ舞台に何度も立ち、切磋琢磨してきました。お互いに母になり、再会した数年後にBambino! を立ち上げたので、活動のはじまりから想いを共有し、伴走して、撮影してくれた大切なチームの一員でもあります。現在はオランダで暮らしているため、なかなか撮影をお願いすることはできないのですが、これまで皆さんがご覧になったBambino! の写真の多くは、彼女が撮影してくれたものです。2024年「WONDER」京都公演私はいつも、「どうしてこんな瞬間を撮れるんだろう」と思います。きっと、彼女自身がダンサーとして身体表現をしてきた人だから。そして、お母さんとして子どもと暮らすかけがえのない時間を知り、フォトグラファーとして家族の日常に寄り添い続けてきた人だから。あかちゃんが作品に引き込まれる瞬間、パフォーマーと目を合わせる瞬間。親子が思わず笑い合う瞬間。お父さん、お母さんたちのやさしい表情。言葉にならない空気や、会場全体に流れるあたたかな時間。そんな一瞬一瞬を、まるで一緒に踊っているかのような距離感で写し取ってくれます。2023年「おやまであそぼう」ダンスワークショップTOKOSHIE Photographyという名前の「永(とこしえ)」には、「永遠」という意味が込められています。「Photographs that live on(生き続ける写真)」フォトジェニックな一枚ではなく、その人らしい今この瞬間を、意味のある場所で、自然なままに残していく。その想いは、私たちBambino! が大切にしている「今、この瞬間をともに生きる」という考え方とも、どこか重なっているように感じています。現在はオランダ・ハールレムを拠点に、カップルやファミリー、ライフスタイルフォトを中心に、英語・日本語のバイリンガルフォトグラファーとして活動されています。日本へ一時帰国される際には、日本国内での撮影も受け付けているそうです。オランダにお住まいの方も、日本で帰国のタイミングを待っている方も、ぜひチェックしてみてください。そして、これからもBambino! の歩みを、遠くオランダから見守ってもらえたら嬉しいです。(いつも、本当にありがとう!)▼TOKOSHIE Photography▼Instagramもぜひチェックしてみてください!2023年 「わらべうたワークショップ」ゲスト:大沢愛さん





