▼公式サイトはこちらhttps://oracleengine.tumblr.com/ どんどん行きましょう、サンプルキャラ2人目は異世界人の剣士です。▼時を越える刃このサンプルキャラクターのオラクルウェポンは、斬撃で攻撃する「ブレード」と、古代文明の産物であることを表す「レガシー」の組み合わせです。行動値は2つとも高めで、先手を取って攻撃に回ることができるでしょう。その上、得意分野の【筋力】は基本値・装甲値が17もあります。4D6点分のダメージくらいは軽々受け止められそうです。オラクルウェポンの特徴としては、シフト3以下の時のダメージの貧弱さ、そしてシフト5以上の驚異的なダメージの多さが挙げられます。レガシーというカテゴリークラスは「シフトが5以上の時に真価を発揮する」という、最大出力重視のクラスなのです。シフト3以下では装甲値で弾かれることが目に見えている1D6ダメージのなまくらですが、しかしシフト5になると9D6+11ダメージと、まるで別の武器であるかのような切れ味を見せます。その上、移動しなければ装甲値を貫通することもできるため、およそこの剣に斬れない堕落獣は存在しないでしょう。いかにして高いシフトを維持するか、使い手のセンスが求められます。種族は異世界からの来訪者・転生者を表す「イレギュラー」、スタイルは勇猛果敢な戦い方を表す「ブレイブ」となっています。
▼公式サイトはこちらhttps://oracleengine.tumblr.com/ メリークリスマス!クリスマスプレゼントに、今夜は6連打で『オラクルエンジン』掲載の全サンプルキャラクターを紹介します。▼サンプルキャラクターの見方まずは画像のサンプルキャラクターを、どういう風に見ていけばいいかチェックしていきましょう。◆クラスそのサンプルキャラクターが取得しているクラスです。「どうやって攻撃するか」を表すウェポンクラス、「どのような特徴を持つ武器か」を表すカテゴリークラス、「キャラクターの得意な戦闘法」を表すスタイルクラス、「キャラクターの種族」を表す種族クラス。以上4クラスの組み合わせです。◆能力値そのキャラクターの得意分野・苦手分野を表すものです。能力値は装甲値にも対応しており、装甲値は攻撃のダメージを軽減するために使用します。◆副能力値そのキャラクターの戦闘能力に直接関わる数値群です。攻撃に耐えられる程度を示すHP、保有できるオラクルの最大値、およびシーン開始時の初期値、移動できる距離を表す移動力(またの機会に解説しますがスクウェア戦闘です)、そして行動順序を決める行動値からなります。行動値が2つあることにお気付きでしょうか。このゲームは基本的に、どのPCも1ラウンド2回行動できます!◆オーバードライブオラクルを大量に消費することで使用できる大技、オーバードライブが書かれています。とはいえ、このゲームでオーバードライブを使用する回数は少なく、「セッション中に1回もオーバードライブを使わなかった」なんてことも珍しくありません。頭の片隅に入れておくだけで充分です。◆パーツ・特技そのキャラクターが取得している「オラクルウェポンの機能・性能」を表すパーツと、「キャラクターの技術・能力」を表す特技が書かれています。後述のシフト性能表があるので、サンプルキャラクターにはパーツ等の詳細な効果は書かれていません。◆パーツスロット紹介の第4回( https://camp-fire.jp/projects/116675/activities/69531#main )で解説した、パーツの配置状況を記載したものです。右端に書かれている「イナーシャルゲイン値」は、各シフトでラウンドを終えた時に得られるオラクルの量です。パーツを配置すればするほど「配置コスト合計」が上がり、イナーシャルゲイン値が下がる、という仕組みになっています。◆シフト性能表『オラクルエンジン』における重要ポイントです。「自分のキャラクターのシフトが○のとき、具体的にどのくらいの能力を発揮できるのか」をまとめて書いた表が、シフト性能表です。例えば現在のシフトが4だとしたら、「命中判定」「ダメージロール」はシフト値4の行を見ればよく、加えて「攻撃の効果とコスト等」「その他の効果とコスト等」は、シフト値4の行とそれより上の行全部の内容が発揮されます。シフトが上がれば上がるほどに、オラクルウェポンの性能が高く引き出されていく様子がよくわかるだけでなく、戦闘中に複雑な計算をしなくて済む、という利点もあります。▼爆砕の鎚このサンプルキャラクターのオラクルウェポンは、殴打で攻撃する「インパクト」と、爆発を利用する「バースト」を組み合わせたものです。(開発では「バーストインパクト」のように、カテゴリークラス名の後にウェポンクラス名をつけて呼んでいます)行動値は低めですが、それも悪い事ばかりではありません。他の味方が堕落獣の取り巻きを倒したり、堕落獣がまとうオラクルの装甲を粉砕した後に行動することで、堕落獣に着実に大ダメージを叩き込むことができます。オラクルウェポンの特徴としては、「命中爆発」という特殊な効果が挙げられます。これは「命中判定の直前にオラクルを15点消費し、命中判定のダイスを5個増やしたときに効果が発揮される」というものです。つまりこのオラクルウェポンは、オラクルさえ消費できるなら(そしてシフトが2以上なら)、装甲値を貫通する攻撃ができるわけです。また、シフトが6に到達していたなら、攻撃終了後にオラクルが7点回復します。命中爆発に必要な消費量の約半分ですね。シフト6を維持しつつ多くのオラクルを確保し、それを一気に消費することで爆発を起こす。シフトが6なら、消費したオラクルが半分戻ってくるので、2回目の攻撃でも爆発が起こせる。命中判定のダイスを5個も増やせば、多分クリティカルするでしょうし、ノリにノった時の命中率と破壊力は相当なものになるはずです。種族は屈強な体を持つ「クラグス」、スタイルは仲間と結束する兵士の戦い方を表す「ソルジャー」となっています。
▼公式サイトはこちらhttps://oracleengine.tumblr.com/ Fumctoryです。本日2回目の更新は、『オラクルエンジン』というゲームの総評です。▼ゲームの特徴とおすすめポイント・キャラクター作成ルールと戦闘ルールが、システマチックにまとまったゲーム。戦闘メインのゲームを楽しみたい人におすすめ。・キャラクター作成の幅はかなり広い。武器のカスタマイズを通じて、自分流のコンボを見つけ出す楽しみを追い求める人はかなり楽しめる。・キャラクター作成は、フルスクラッチの場合経験点1点単位で自分の答えを突き詰めることができる。最強のキャラクターを追い求めたい・限界バトル突き詰めたい修羅の人も満足間違いなし。・武器のカスタマイズ、武器の表現を主軸としているので、自分だけの武器が欲しい、という要求には自信をもって応えられる。武器と言いつつ、武器っぽくない武器も作れる。・シフトを決定するためのクラッチロールは割とギャンブル。でもオラクルさえあれば常にギャンブルの勝ち目はある。ダイス目に翻弄される・ダイス目を乗りこなす楽しみを味わいたい人にもおすすめ。・クラスを変えれば別のゲームのような感覚が味わえるので、「もう一回遊びたい」「今度は別のキャラクターを作って遊びたい」という再プレイ性はとても高い。・世界設定はファンタジーを基本としつつ、機械もあれば異世界人もあり。基本に忠実なファンタジーやりたい人も、ちょっと変わったことがやりたい人も受け入れられる土壌はある。参加者同士でのすり合わせはしっかりとお願いします。・キャラクター作成は時間がかかるけど、メインプレイそのものは手早く進められる。オンラインで遊ぶ場合でも2回分割でしっかり遊べる。慣れれば2回分割で2回戦闘くらいできそう。キャラクター作成に時間がかけられない人向けにサンプルキャラクターも用意してあります。▼総評近年の「お手軽に手早く満足」という流れとは逆を向いている、「しっかり準備して遊ぶ」ゲームである点は気にかかるものの、データの組み合わせでコンボを追求したいプレイヤー・全力でかかってくるプレイヤーと真正面から待ち受けたいGMにおすすめの、戦闘主軸TRPG。気になった方はぜひ支援をよろしくお願いします。
▼公式サイトはこちらhttps://oracleengine.tumblr.com/ Fumctoryです。昨日更新できなかった分、今日は2回更新です。まずは前回の補足、オラクルについての紹介です。▼オラクルPCであるドライバーのリソースとなる魔力、オラクル。これの使い道は、一つ目が前回紹介した「あらゆるダイスロールのダイス数を増やす」です。判定、ダメージロール、シフト決定のためのクラッチロール。ダイスを振るあらゆる状況で、オラクルを消費すればダイス数を増やすことができます。もうひとつの使い道は、「ダメージを受け止める盾」としての役割です。ドライバーがダメージを受けるとき、そのダメージは【HP】とオラクルの両方に、好きな配分で割り振ることができます。例えば20点ダメージを受けるなら、【HP】とオラクルで半々に割り振ってもいいし、【HP】を守るためにオラクルを20点減らすこともできます。逆に、オラクルを温存するために【HP】を20点減らしても構いません。ただし、堕落獣もドライバーと同様にオラクルを利用してきます。そして、堕落獣のオラクル量はドライバーを上回ります。堕落獣にダメージを与えることは、オラクルという「盾」を叩き壊すことでもあり、同時にダイスを増加させるためのオラクルという「武器」を奪うことにもなります。そして堕落獣のオラクルが尽きれば、堕落獣本体の【HP】にダメージを与えられるようになります。積極的に攻撃することが、堕落獣のリソースを奪うことに繋がります。そのため『オラクルエンジン』というゲームでは、ドライバー全員が一定水準の攻撃能力を持つことを推奨しています。▼ラウンド終われば仕切り直しオラクルは、ラウンド終了時に「自分のオラクルエンジンのシフト」と「配置しているパーツ」によって算出される値に応じて回復します。(回復量の計算そのものはキャラクター作成時に終わるので、戦闘中に計算する必要はありません)そして次のラウンドが始まれば、またシフトを決定するためのクラッチロールを行うことになります。前ラウンドのシフトは、次のラウンドのシフトに直接影響しないので、高いシフトから急に低いシフトに落ち込んでしまうことも、その逆もあり得ます。ラウンドが終わればドライバーも堕落獣もオラクルを回復するので、ドライバーは次のラウンドの攻め手を改めて構えることができ、堕落獣は身を守るオラクルの盾を構えなおすことになります。ラウンド終了が「全員の行動が終わった」ではなく「戦闘の潮流が変わるかもしれないタイミング」になっているのが、本作の特徴のひとつと言えるでしょう。本日2回目の更新では、『オラクルエンジン』というゲームの総評と共に、どんな人におすすめの作品かをまとめてお伝えします。
▼公式サイトはこちらhttps://oracleengine.tumblr.com/ Fumctoryです。明日の更新はお休みしますが、今日は前回に引き続きゲームの根っこのところを紹介します。▼出力の上げ方前回「オラクルエンジンには6段階のシフトがあり、シフトが高いほどオラクルウェポンの性能が上がる」ということを紹介しました。では、どうすればオラクルエンジンのシフトを上げられるのでしょうか。オラクルエンジンの発動中、つまり戦闘中は、ラウンド開始時に1~6の数値をひとつ宣言します。この数値が[目標シフト]、つまり「ここまでシフトを上げたい」という数値です。目標シフトを決めたら1D6を振ります。このダイスロールを[クラッチロール]と呼びます。クラッチロールで「目標シフト以上の出目」が出れば、そのラウンド中のオラクルエンジンのシフト(現シフト)は、宣言した目標シフトになります。シフトが高いほど、オラクルウェポンの性能は上がります。それだけでなく、オラクルエンジンが増幅し、ドライバーに還元する魔力の量も増加します。これだけだとシフト決定はただの運任せですが、『オラクルエンジン』の重要な要素、オラクルを使うことによって、様々な物事をどうにかすることができます。シフト決定も、オラクルさえあればどうにかなるのです。▼あらん限りのオラクルを込めて『オラクルエンジン』では、あらゆるダイスロール時、ドライバーがオラクルを消費することができます。そして、オラクルを消費すればするほど、ダイスを振る数が増えるのです。攻撃する時の命中判定、ダメージロールだけでなく、シフトを決定するためのクラッチロールもダイス数を増やすことができます。目標シフトを6と宣言した場合、通常は1D6を振って6が出ないと第6シフトにはなりません。しかしオラクルを支払えば、その1D6を2D6や3D6、場合によってはもっと多くのダイスに変えられます。たくさんダイスを振って1個でも6が出ればいい、となれば、何とかなる気がしませんか?ラウンドが終了する時、オラクルエンジンのシフトが高いほど、多くの魔力が還元されます。これはオラクルの回復として表現されます。オラクルを多く消費して高いシフトに到達すれば、たくさんのオラクルが戻ってくるので、次のラウンドも高いシフトが狙えるわけです。ですが、パーツは[配置コスト]という値を持ち、強力なパーツほど配置コストが高く設定されています。この配置コストは、オラクルの回復量を減らす作用があります。ひとつのシフトに大量にパーツを配置すると、思うようにオラクルを回復できなくなる恐れもあります。オラクルの消費を抑えて、じわじわシフトを上げていくか、それとも一気にシフトを上げるギャンブルに出るか。堕落獣を前にした命がけの戦闘の中で、どう戦っていくか。オラクルウェポンを構成するパーツと、その組み立て方、そしてオラクルエンジンのシフトの上げ方。それらを自分専用に合わせていくことで、「自分だけの武器」を作り上げることができるのです。