こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。これから揃えていく必要のある物品について精査を進めております。というのも、光造形式の3Dプリンタは劇薬を扱う為、3Dプリンタや材料となるレジン、洗浄用のIPA以外にも用具を揃える必要があります。今回は、その一部をご紹介します。1.保護グラス光造形式で使うUVレジンは劇物です。皮膚で直接触ると、アレルギー症状を誘発する事があります。こんな物が目に入ってはたまりませんので、保護グラスは必須です。また、光造形式の場合、UVレジンを硬化するために多くが405nm程度の紫外線を断続的に照射します。それも、出力が30~40Wとなかなか強力です。多くの3Dプリンタには紫外線を低減するためのカバーが設置されていますが、必要に応じて紫外線カット機能のあるものを用意するのが好ましいと思われます。アーク溶接などをすると保護面をしていても紫外線で目を傷める事があると言いますね。そのくらい紫外線は有害です。2.使い捨ての保護手袋保護グラスと同じ理由です。レジンや、レジン洗浄用のIPA(無水エタノール)は劇物ですので、直接肌に触れないように注意します。3.キムタオル一応用意しようと思います。キムワイプでもいいんでしょうけど、キムタオルを推奨するブログ記事を読んだことがあります。こぼれた薬品を拭ったりする用途ですね。4.ネイル用紫外線照射機造形物の二次硬化用に使います。光造形式でプリントする場合、以下の手順をとります。・3Dプリンタでレジンを一次硬化・IPAで洗浄・紫外線ライトで二次硬化二次硬化を行う事で、プリント物は十分な強度を得ることができます。(一部、二次硬化を行わない方がよいレジンもあるようです)因みに、太陽の紫外線でも二次硬化は大丈夫らしいです。5.ストレーナ濾過用のファンネルです。UVレジンは非常に高価ですので、プリント後に余ったレジンは濾過して再利用します。6.チューナーいきなりチューナーですが、これはリコーダーの調音をするためです。(iPhoneのアプリ等で精度が十分であれば、そちらでの代用も検討しています)一通りこのあたりの用具を揃えた上で試作に臨む予定です。今回も「人類には早すぎる音楽」から1曲ご紹介。7拍子のボカロ曲です。
こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。さあ、いよいよプロジェクトも1週間を切りました。今回は、個人的に選んだ「有名な?リコーダー曲」についてご紹介したいと思います。ヘンリー8世「Pastimes with good company」この曲は外せないと思います。16世紀の楽曲ですから、リコーダーが丁度楽器として完成したくらいの時期の曲ではないでしょうか。当時からリコーダーで演奏されていたのかは解りませんが、リコーダー合奏される事が多い曲ですね。ZABADAK「二月の丘」ZABADAKは、結局日本ではブームになる事がなかった(といったら怒られるかもしれないけれど)アイリッシュ系のアーティストです。この楽曲はZABADAKで最も有名な曲のひとつですが、前奏で繰り広げられるリコーダー合奏が大変綺麗なので、是非聴いて下さい。残念ながらライブ盤でないとこの前奏は収録されていません(後に、グループのメンバが単独で出したCDの朗読の中で、BGMとして使われてはいましたが…)ヴィヴァルディ「リコーダー協奏曲」ヴィヴァルディはリコーダー協奏曲集があるくらい、リコーダー曲がありますね。どうしても日本では、リコーダーは小学校で演奏する子供の楽器、という印象がありますが、リコーダー自体は400年以上の歴史がありますので、協奏曲ができるくらい立派な楽器なんですね。ZABADAK「Poland」もう一曲、ZABADAKからスミマセン。個人的に外すことのできない楽曲のひとつです。というのも、この曲「5拍子」という変拍子の楽曲なんですね。と考えると、変拍子もリコーダーも、私にとってのルーツはZABADAKだったのかもしれません(残念ながら、最盛期リアルタイム世代ではありませんが…)オマケ。今回のウェアラブルリコーダー同様「曲がった楽器」である「クルムホルン」の演奏動画です。そして、本日も「人類には早すぎる音楽」から1曲ご紹介13拍子のボカロ曲です。
こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。今回の「ウェアラブルリコーダー」についても「災害時の護身」用途でも使えるのではないか、という提案を入れさせて頂いておりますが、この分野については、先駆者がいらっしゃいます。UDEBUEをまいて歩こう 〜阪神・淡路大震災から生まれた防災アイテム〜※すでにクラウドファンディングは終了しており、Amazonも在庫切れになっている様でしたやはり、常に身に着けていられる、となると手首になりますね。この製品は、災害時の利用を目的に作られた笛で、単純に腕にホイッスルを常備できるだけでなく、少ない息で遠くまで音が届くように設計されています。大人の視点だと、既存の腕時計にアタッチメントとしてつけられたらもっとよさそう。子供なら気軽に腕に巻いて登校できそうですね。ウェアラブルリコーダーは、まだ色のヴァリエーションなどは考えておりませんが、開発が成功し、ある程度の需要が見込めるようになれば、青色やピンク色など、様々なターゲットを想定したカラバリをご用意できると楽しそうです。本日も「人類には早すぎる音楽」から1曲ご紹介。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに制作した19拍子のボカロ曲です。プロジェクトも残すところ1週間となりました。最後までよろしくお願い致します。
こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。前回に引き続き、今度はPHOTONのスライサーソフトをDLし、ウェアラブルリコーダーが1本そのままプリントできるかを試してみました。すげえ微妙にはみ出した…。これも恐らく、対角線を使っても無理でしょう。やはり、ギミックを先に作り、部品ごとにプリントしたほうが効率がよさそうですし、実際のところ、造形可能サイズギリギリを責めるのはあまりゾッとする事ではないと思われますので、今回に限ってはいずれの3Dプリンタを使っても大きな問題はなさそうです。気づいたのは、SparkMakerFHDとスライサーソフトが同じ。。。中国メーカーですから、こういうソフトウェアは共通のものを使ってコスト削減しているんでしょうね、きっと。決して使い勝手の良いソフトではありませんが、シンプルで直観的に操作ができます。また、基本的にUVレジンは劇薬であり、かつプリント直後は十分な硬度を得られない場合があります。従いまして、プリント後には、通常以下2つの事を実行する必要があります。1.IPA(無水エタノール)で表面に付着している液状のレジンを洗い流す2.紫外線照射装置を使って、追加で硬化作業を行うIPA自体は1リットルで1,500円くらいで売っていますので比較的安価に入手可能ですが、最近ではエタノールではなく、水洗いでOKのレジンも発売されているようです。これは便利ですね。紫外線照射に至っては、ネイルを硬化させる装置などでよいようです(硬化周波数には注意が必要ですが)。しかし、紫外線は「目や皮膚に悪いから、できるだけ見ないように、当たらないように」と言われますが、ネイルを硬化するときは思い切り紫外線に手を晒していますね。。。そして、購入予定の3Dプリンタの選択肢にあるSparkMakerFHDですが、クラウドファンディングの発送時期を見ると、2019年6月になっています。3Dプリンタは日本の夏の暑さに耐えられない、といった事も言われますので、開発期間を考えるとこの時期はだいぶ微妙ですね。。。今回も、リターンのひとつである「人類には早すぎる音楽」から1曲ご紹介します。13拍子のボーカロイド曲です。
こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。3Dプリンタの選定状況について、今回はお話したく思います。今回の予算内での有力候補は、以下3つです。・奇しくもCAMPFIREでクラウドファンディング実施中の「SparkMakerFHD」・3Dプリンタ界御用達、SK本舗も部品を扱っている信頼と実績の「ANYCUBIC PHOTON」・安価だけれど実績が不明な「Anet」SparkMakerについては、前身の低解像度モデルが良く売れてましたし、FHDもindigogoの方では5,000台くらい出ていましたので、情報量は比較的多いです。PHOTONはyoutubeなどでもレビュー動画が沢山あがっており、コストパフォーマンスの高さには定評があります。まず重要なのは、プリントできる領域の大きさです。というのも、今回の開発段階ではウェアラブルリコーダー本体を一度にプリントできる必要があるからです(最終的には部品単位でのプリントになったとしても)。まず、ウェアラブルリコーダーのサイズですが。。。奥:10mm(試作モデルは11.5mm)横:120mm縦:160mmです。では、各プリンタのスペックの比較表を作りましたので、確認してみましょう。※単位記載のないものはいずれも「mm」「造形サイズ」がプリントサイズになります。はい。このサイズだけみると、どのプリンタでもNGに見えますね。実際は対角線も使えますので、例えば一番造形サイズの小さなSparkMakerで収まれば、いずれのプリンタでも問題がないことになります。という訳で、SparkMakerのプリントソフトに入れてみました。は、入らない…。これは対角線にしても無理ですね。実は、入らなかったとしても解決方法はいくつかあります。例えば、「ギミックを先に開発」すれば、あらかじめ部品ごとに分割して開発可能なので、この問題は解決できます(現在の試作品も、部品ごとにプリントしたものを接合して作っております)。または、調音に必要なアドミタンスが得られる管長で開発を行い、開発完了後の最終プリント時(部品ごとにプリント)に最終的な長さでプリントする事でも回避できます(特許出願技術にて、管長を短くしても必要なアドミタンスを調整できる構造になっております)。※アドミタンスの概念については、過去の活動報告をご覧ください。とはいえ、開発のしやすさからするとPHOTONが有利なようです(計算してませんが、対角線ならギリはいるかな?)。次に重要なのが精度です。「解像度」の部分になります。いずれも「どんぐりの背比べ」感がありますが、正直このレベルの精度であれば、大きな差は感じられないと見ています。スペック通りに出力できるのであれば、いずれも十分な解像度です。そして「速度」ですが、これはSparkMakerFHDが1時間に2.5cmプリントできて高速です。Anetはスペック上の速度表現が「1層あたり▲~●秒」という表現でしたので、換算が難しい為空欄としております。最後に私が注目したのが「レジン」です。価格でいうと、SparkMakerFHDの純正レジンは高価です(500mlで10,000~13,500円)。PHOTONが1,000mlで13,000円程度ですので、量産を考えた場合はPHOTONの方がコスト効率が高そうです。ただし、純正レジンの種類ではSparkMakerFHDに利点があります。クラウドファンディングのページを見る限りでは、以下の特徴を持ったレジンを純正で用意しているようです。・色を混ぜてカラーリングを変えられる通常のレジン(色は別売で8,000円)・3D彫刻にも使える硬くて劣化の少ないレジン・セ氏320度にも耐え、樹脂の射出成型にそのまま金型として使えるレジン・プリント後に硬度が上がっていくレジン私が注目しているのは「劣化の少ないレジン」と「金型にも使えるレジン」です。今後、もし量産体制に入る場合、3Dプリントで金型まで作れるのは非常に魅力的です。と、色々比較してきましたが、もう少しだけ比較検討を続ける予定です。今のところの最適解は、SparkMakerFHDにて本体価格を抑え、レジンを複数種類入手する事です。その上で、最終硬化用の紫外線照射機や洗浄用の無水エタノール、その他使い捨て手袋や保護メガネグラスなどを調達する事を考えております。開発自体は、ウィンドウェイを最初に行い、次にギミックを開発。その後アドミタンスの調整をして音階を作っていくのがよさそうです。最後に。今回のリターンの一部である「人類には早すぎる音楽」について、ほとんどご紹介しておりませんでしたので、その中から一曲ご紹介します。19拍子のボーカロイド曲です。よろしければお聴き下さい。