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チャリティー絵本制作プロジェクト-福島の子どもに笑顔を

現在の支援総額

1,348,310

158%

目標金額は850,000円

支援者数

142

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2015/01/14に募集を開始し、 142人の支援により 1,348,310円の資金を集め、 2015/04/02に募集を終了しました

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チャリティー絵本制作プロジェクト-福島の子どもに笑顔を

現在の支援総額

1,348,310

158%達成

終了

目標金額850,000

支援者数142

このプロジェクトは、2015/01/14に募集を開始し、 142人の支援により 1,348,310円の資金を集め、 2015/04/02に募集を終了しました

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バレンタインデー
2015/02/12 10:02

今週の土曜日はバレンタインデーです。 プロジェクトのスタートは1月14日。 3月14日にはホワイトデーがあり 14を目印とした「愛」の日が 「飛び石?」で続きます。 また阪神大震災(1月17日)、東日本大震災(3月11日) とプロジェクトの課程には 私たちが深い縁をもつ鎮魂の日もあります。   皆さまの支援を得て 出版を予定しているの絵本の題名は 「本から生まれるものは愛」 そこで2度の「愛の日」を プロジェクト拡散の日ととらえ 改めて資金提供者になっていただきたいと 訴えることにしました。   バレンタインデーには女性の方に ホワイトデーでは男性の方に パトロン(資金提供者)になっていただけるよう 心からお願いいたします。   CAMPFIREのシステムでは 何度でも500円から寄付していただけます。 新規登録の終わった二度目からは手続きがとても簡単。 新規の方、幾度か支援いただいている方 いずれも小額で十分なのです。 よろしくお願いいたします。   イラストレータの藤井さんの手による バレンタインデーにふさわしい絵を探しましたら 見つかりました。 藤井さんらしいいい絵ですね。   これは2006年に「日本実業出版」から出しました 「自己分析ノート」で使用したものです。 文は私が書き、絵を藤井さんにお願いしました。 大学生向けの就活本で 私たちが手がけたものでは比較的売れた本です。 「整理混乱的自己」というタイトルで中国語に翻訳され 中国でも2万部ばかり売れたのではないでしょうか。   驚いたことに この本でも「本から生まれるものは愛」同様 三日月が描かれ太陽もあります。 月と太陽の原則を決めたときは 「自己分析ノート」のことなど 私たちの念頭にありませんでした。 次回は「制作現場から」に戻り このあたりの偶然の一致に触れてみます。   最後にもう一度お願いします。 プロジェクト成功のために 皆さまの力をお貸しください。 よろしくお願いします。  


絵本を作るにあたっての イラストレーターの藤井さんと 私の間の数少ない約束事として どのページにも月と太陽を登場させた と前回述べました。 それぞれのページを見ながら その意味するところを考えてみたいと思います。   これは最初のパートの絵です。 このページの文はこんな風です。 「人類を生んだその赤い大陸では 平原のまんなかを三日月が歩くらしい」 この平原を三日月が歩くという部分は 他者の詩からの引用で 確か阪田寛夫さんの詩でした・・・。   このページに描かれた三日月は 平原を歩く月に由来するのでしょう。 当初の絵にはだから 太陽はまだありませんでした。 この最初のページを作ってから 先の約束事にいたるには 数週間の経過があります。   その間私が考えていたことは 自然の一日は 太陽と共にあるか 月と共にあるかなのだ ということだったと思います。   なぜ両者を並存させなければならないのか 私にはまだわかっていません。 A~Zなのでしょうか? 絵本はトータルないのちの結びつきを 描きたいのでしょうか。 よくわからないままに 私たちは各ページに 月と太陽を描く方向へと進みました    


このページの絵が 私は好きです。 伸びやかで どこかカーニバルの雰囲気があります。   イラストレーターの藤井さんが なぜこのような図柄を選んだのかわかりません。 絵は文で得たイマジネーションによって描かれます。 その際絵に影響を与えるのは 意味や文の内容に限らないのだと思います。 それについて考えてみます。   このパートの文章はシンプルです。 それぞれ4行 6連で構成され どの連もすべて同じフレーズ 「いちばんいいのは・・・」ではじまります。 そして語られるメッセージも明快です。   シンプルに生きろ テーマパークに行くな カメレオンの音楽を聴け アリスの穴に落ちろ 海に携帯電話を捨てろ 虹を蝶結びにしろ   このストレートなメッセージを 文頭に置かれた「いちばんいいのは」を シンコペーションにした ビートできざめば このような絵になるのでしょう。   私と藤井さんには 月と太陽をどのページにも描くという 約束事がありました。 文章の力強い単純さに引きずられ ここでは太陽と月が練り歩く 明るい南国のお祭り気分を生んだと 私は解釈しました。   絵のトーンやタッチを決めるのは このように文の内容よりも 様式・リズムなどによることもあるのですね。      


 これが表紙(裏表紙)の最終イメージです。 いちばん大きな変更は 右から左に向かって走る列車が 表1(表紙)だけになり 表4(裏表紙)に逆方向へ向かう 列車が加わったことです。 そのほかに表4の左端には 大きな顔が出現しました。   表4の列車の替わりに現れた白い窓。 それが今回の「制作現場より」のネタです。 本を購入するとき たいていの書店では 白い窓のあたりにバーコードリーダーをあて 書籍情報を読みとります。 このデジタル情報を作るのも 制作の仕事の一部になっています。   ここにはISBNと呼ばれる13桁の数字 「書籍JANコード」というバーコード それに価格 発行元 発売元が印刷されます。 チャリティー絵本の制作は2度目ですが 発売元が学林舎(樹書林親会社)から 関西学院大学出版会に替わりました。 であるためここには 発行 樹書林 発売 関西学院大学出版会 と印字されます。   多くの大学では出版部を大学の機構の中にか 大学生協などの関連組織のうちに抱えています。 東京大学出版会 法政大学出版会 京都大学出版会などが有名です。   関西学院大学出版会も そのような組織のひとつです。 関西学院大学は11学部を擁し 125年の歴史をもつ 関西の老舗私立大学です。 私自身この大学で学んだ親しみもあり チャリティー絵本の発売に加わってもらえて とても頼もしく感じています。   関学大の卒業生は約20万人。 同窓生の1割にでも購入してもらえれば どれほど多くの福島の子どもに 笑顔を与えられることでしょう。 そんな楽しい夢を見ながら このページの制作を続けました。    


「本から生まれるものは愛であり希望である」 というメッセージには少し説明が必要です。 本文でも触れましたが、 タイタニック号が氷の海に沈もうとしているのに、 悠然と本を読む人がいたという記事を、 どこかで読んだことがあります。   「無人島に何かひとつ持っていくなら」という問いに、 多くの人が「本」と答えるということとも、 どこかで関係しているかもしれません。 そして何よりも末期ガンになった私の友人が、 死の3日前に分厚い宇宙科学の本を読んでいたこと。   これらが合わさってこのメッセージが生まれました。 死を前にして人が本を読むのは、 知識を増やしたいからではありません。 彼らは、愛と希望をそこに探しているのだと思います。   別の面から考えてみます。 「本の中にはぎっしり問いがつまっている」という説があります。 阪神淡路大震災や東日本大震災では、 多くの幼い子どもがなくなりました。 町が水没したり、大火災が起こったり、 今もまだ行方不明の人がいたりなど、 私たちは人智を超えた不条理に見舞われることがあります。   そして人々は悲劇のまんなかで 「神よあなたはそこにいるのか?あなたがこの惨劇を許したのか」 と問うことでしか、 与えられた試練を受け入れることができないのです。   どんな熱烈な問いにも神は黙したままです。 神が口を開かないのは、 人間の未熟な問いに心を揺さぶられないからだ、 と説明する人もいます。   いささか宗教的な結論となりますが、 「本から生まれるものは愛であり希望である」 というメッセージには、 神の沈黙を前にした人々の肯定があります。 神の答えがなくても、 私たちは愛を探し、希望を求めることだけはできるのだ、 というのがこの本で得たひとつの結論です。 3回にわたってあとがきを書きました。 本の完成には本文扉(1ページ目)と 奥付け(32ページ目)があと必要です。 今日の写真はその1ページと32ページを掲載しました。 あとは表1と表4(表紙と裏表紙)。 次回はそれに触れます。