遅れ遅れのご報告ですが、 さる6月3日、ボルファート梨ばろっこチャペルコンサート第17回「ブクステフーデの魅力」無事に終了しました。8月5日に演奏するブクステフーデの連作カンタータ「我らがイエスの四肢」公演に先立ち、ブクステフーデの作品を取り上げて演奏しました。オルガンは金沢市で活躍する黒瀬恵さん、バロックヴァイオリンは廣田雅史さん、そしてヴィオラ・ダ・ガンバは折口未桜さん、チェンバロは安岡でした。 前日の6月1日に、魚津やまなみミュージックランチコンサートに出演し、連日の本番となりましたが、疲れもなく、程よいテンションで演奏をすることができました。 オルガン黒瀬恵さんの演奏、そしてお話がとても好評でした。富山にはパイプオルガンはなく、会場のオルガンもイタリアのバイカウント社製のチャーチタイプの電子オルガンでしたが、アンケートの回答を読ませていただくと「初めて生の音を聴きました、びっくりしました」「バッハの作品も聞いてみたい」とあり、来場者の方には十分に楽しんで頂けたようです。 また、「オルガンと弦に分かれ、ちょうどよいバランスのプログラムで聴きやすかった」「小さく素敵な演奏会でした」ともあり、とても嬉しかったです。トリオソナタ3曲ならべるのは実は勇気がいることでしたから若いガンビストの折口未桜さんにとって、ヴァイオリニスト廣田雅史さんにとって、もちろん私にとって意義深いコンサートになりました。また、これからの演奏活動によい方向性が与えられたと感謝しています。 お若いお二人の熱のこもった演奏に会場の方々も集中して聴いておられるのが手に取るようにわかりました。 黒瀬恵さんのお話もとてもわかりやすく、そして聴きやすい優しい声、と好評でした。 以下プログラムです。 ブクステフーデのオルガン作品は教会暦にしたがって選曲されています。 コンサート後になんとチャペルで結婚式があるということで大慌てで片付け、記念写真も慌ただしく撮りました。 この演奏会ではオルガニストだったブクステフーデのオルガン作品、そして室内楽作品を取り上げましたが、きたる8月の演奏会ではヴォーカルアンサンブル30と一緒に「我らがイエスの四肢」を演奏します。どうぞお楽しみに。
ご報告が送れましたが三種の鍵盤で楽しむ古楽。さる3月25日に無事終了しました。富山駅北口にあるボルファートとやまチャペルにて開催するアンサンブル30の活動のベースであるボルファート梨ばろっこチャペルコンサートは回を重ねて16回となりました。平成29年度最後のコンサートは、作曲家をアルファベット順に取り上げオルガン、チェンバロ、ピアノで演奏する「三種の鍵盤で楽しむ古楽シリーズです。 オルガン黒瀬恵さん、ピアノ清水香里さん、司会は富山シティエフエム川田知恵美アナウンサー。譜めくりは佐竹さん。受付は飯田潤さん、中村美千代さんでした。 金沢で活躍する、ヒンデミットの孫弟子にあたるオルガニスト黒瀬恵さん奏するヒンデミットソナタはさすがに筋の良い演奏でした。 プログラムに頭文字GHIの作曲家たち、ヘンデル、イザーク、ハイドン、ギボンズ、 そして後半はガラリと趣が変わりましてガーシュイン、ホルスト。清水香里さん奏するガーシュインの演奏はハッとする鮮やかさがありました。写真がないのがとても残念、、、 ホルストの演奏は来場者の皆様のどぎもを抜いたようで、まさかこんなサウンドが聴けるとは思わなかったという感想をいただきました。コンサート終了後にお客様たちと一緒に和やかに写真を撮りました。これを楽しみにするお客様がおいでなのも私たちにとっては嬉しいことです。 上列左は司会をしてくださったシティFMとやまアナウンサー川田知恵美さん、上列右はオルガンアシスタント佐竹さん。下列右はスタッフの飯田さん、下列左から2番目はスタッフ中村さん。 スタッフのお二人にはいつも助けていただいております。この場を借りて改めてお礼申し上げます。 コンサートでは8割の方がアンケートに回答して下さり、中でも「一つ一つの楽器はそれぞれたくさん聴いて耳には馴染んでいるけど全てが同時に鳴らされたら今までに体験したことのない感覚が湧きおこって驚いた。それぞれの楽器の魅力も際立って聴こえチェンバロの新たな可能性にも気がついた。木星はサイコーに面白かった」というご感想に、やってよかったなーと心底思いました。ご来場くださった方々、ありがとうございました。
金沢アートグミは金沢市北國銀行武蔵ヶ辻支店3階にあるNPO法人です。展覧会やシンポジウム、いろいろなイベントが催されています。古楽コンサートに最適な広さと響きがあり、場所的にも人の集まりやすいところですので、昨年暮れにお伺いし、「フーガの技法」コンサート開催にむけて準備をしてきました。 村野藤吾氏の設計、昭和7年に建築されました。 アートグミのある3階は一時期、社交ダンス用のホールとして使用されていたということで、大きな金庫の扉がアクセントとなっていて、おしゃれな雰囲気が漂っています。 アートグミの金谷さんの提案により、バッハの肖像画を中央に飾りました。(これで私たちのテンションはぐっと高まりました) 「フーガの技法」は昨年夏に開催したボルファートとやまチャペルコンサート第15回の再演です。メンバーも心なしか余裕?がありスムーズにゲネプロも進み、お昼は隣接している近江町市場で冷やかし半分のお買い物をしたり、新鮮なお魚を使った食事を楽しみました。オルガニストの黒瀬恵さんが金沢出身ということもあり、いろんなお店情報を得ることができてラッキーでした。 ナビゲーター黒瀬恵さんは硬くなりがちな会場の雰囲気をゆるめてくださる語り口で、フーガの技法のことだけではなく、バッハの人となりや、古楽器のこと、メンバーの紹介など、会場の人たちを和ませてくれました。 古楽器によるコンサートは金沢では珍しいとのことで、初めて古楽コンサートを聴かれた方も多くいらっしゃいました。フーガの技法全曲演奏、休憩を含め2時間を超えるコンサートでしたが、熱心に耳を傾けてくださっているのが奏者に伝わり、胸のあつくなる思いをいたしました。 右下から ヴィオラ・ダ・ガンバ/櫻井茂さん 折口未桜さん 清水愛架さん 阿部真紀子さん。右上から チェンバロ/安岡厚子 バロック・ヴァイオリン/廣田雅史さん フラウト・トラヴェルソ/丸杉俊彦さん オルガン/黒瀬恵さん バロック・リコーダー/渡辺真知子さん 梨ばろっこコンサート。金沢の方にも喜んでいただけて嬉しいです。次回は・・・・ ボルファートとやまチャペルコンサート第16回 「三種の鍵盤で楽しむ古楽GHI」3月25日午後2時開催です。
今年の雪には驚かされました。富山ももちろん降りましたが、お隣の石川県、福井県はもっとひどかったようです。その雪もひと段落し、吹く風にも春の兆しが感じられるようになりました。 金沢市にあるカフェ、ヤギヤさんでのコンサートを去る2月18日日曜日に無事に終えることができました。ヤギヤさんでのコンサートはこれで4回目。いつも2月にしているのですが今回ほどお天気を心配したこともありませんでした。駐車場が大雪のために使えず来場者の皆様にはご不便をおかけし、申し訳ありませんでした。 そんな中でしたが、大勢のお客様に恵まれて、テレマンの作品ばかりを集めて「情熱のテレマン」とし、バロックヴァイオリン廣田雅史さん、フラウト・トラヴェルソ丸杉俊彦さん、ヴィオラ・ダ・ガンバ折口未桜さん、チェンバロ安岡で、演奏しました。 初めて古楽器の音を聞くと言う方もおられましたので、コンサート前に古楽器の紹介をしました。ヴィオラ・ダ・ガンバ折口未桜さんの可愛らしく熱心な説明に会場の皆様は引き込まれたようでした。 ヤギヤさんの店内は吹き抜けで2階から聴くことができます。リハーサルの時に上から写真を撮ってみました。 程よく和んだ雰囲気の中で1曲目「音楽の練習帳」より トリオソナタヘ長調をまず演奏しました。 プログラムはオールテレマン。 チラシデザインそのままのお花を頂き、思いもよらぬプレゼントにメンバー一同感動しました。 アンサンブル30の次回のコンサートは、3月16日金曜日、夜7時半から金沢市近江町市場の近くにあります北國銀行武蔵ヶ辻支店3階にあります、梨ばろっこin金沢アートグミ です。 J.S.バッハ「フーガの技法」全曲演奏します。昨年8月に開催した「フーガの技法」の再演となります。
ただいま、富山は大雪警報発令中です。例年にない大雪に、雪に慣れている富山の人々もびっくりで雪かき作業におわれています。皆様のところはいかがでしょうか。 さて、去る1月7日。高岡市三番町にありますBARBER SAITOでロンドンよりヴィオラ・ダ・ガンバ奏者森川麻子さん、東京から櫻井茂さん率いるPRISMをお迎えして、梨ばろっこin BARBER SATIO「甦る優雅な古楽器ヴィオラ・ダ・ガンバの響き」を開催しました。 オーナーの斎藤浩一さんのご好意により、ここでコンサートをさせていただくようになって3年目。高岡市の古い町並みが残る地区にあって、モダンな作りのこのお店は違和感なく街並みに溶け込んでいます。中に入るとまず目に飛び込むのが中庭。視界がパーっと開けるようです。また、石壁と板の床、高い天井のおかげで音の響きもよく、音量のない古楽器にはうってつけで、ホールとは違った、ほんわりとリラックスした雰囲気で聞くことができます。 前日に富山入りし、アトリエで食事もそこそこに入念なリハーサル、楽器の調整をしてのぞんだ本番は遠くは金沢からも駆けつけた方もおられ、小さな理容院がいっぱいになるお客様に恵まれました。 プログラムの目玉として、現代イギリスの作曲家ウーリヒの作品がパーセルの曲と対比しながら演奏され、新鮮なガンバの響きに驚きに皆さん息を飲み込むのがわかりました。予想外の世界を覗いた気がしました。また、お若く可愛らしい折口未桜さん、清水愛架さんのクープランのデュエットも思わずその表情に見とれて聴き入り、大きな拍手が送られました。 また、演奏後も歓談も賑わいました。古楽器に興味を持たれた方からはいろいろな質問があり、それにお答えする森川さんの演奏はもとより、フラットでおおらかなお人柄に惹かれた方も多いのではないでしょうか。 このように街の中に繰り出し、意外な場所で小さな気楽なコンサートを続けることで少しづつでも古楽ファンを増やし、梨ばろっこが富山の古楽コンサートとして根付くようにさらに頑張りたいと思いました。 また、当日、取材にこられた北日本新聞社の記者のお父上がBARBER SAITOの設計者であったことは少し驚きました。