イベント「外国人労働者の人権を守るために何ができるか 〜日本と台湾の経験から学ぶ〜」を開催します!いつもたくさんのご支援、ありがとうございます。すでに178人の方から応援していただき、大変感謝しています。今回の訴訟、そして今後も外国人支援を継続していくために活用させていただきます。さて、8月5日にPOSSE外国人労働サポートセンター主催で、イベントを開催します。「外国人労働者の人権を守るために何ができるか 〜日本と台湾の経験から学ぶ〜」と題して、台湾で外国人労働者の支援をしている団体を招いてのシンポジウムです。ご関心がある方は、ぜひご参加いただけると幸いです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイベント「外国人労働者の人権を守るために何ができるか 〜日本と台湾の経験から学ぶ〜」を開催します!日本では150万人の外国人が働いていますが、彼らの労働環境は過酷です。技能実習生などの外国人労働者は、パスポートを会社に没収されるなどして「強制労働」を強いられ、その状況を改善しようと声をあげれば「強制帰国」をさせられてしまうという状況に置かれているのです。外国人労働者が「現代版奴隷制度」の元で働かせられるという状況は、台湾でも広がっています。特に、移民家事労働者は24時間住み込みで働かせられ、雇い主によるハラスメントや賃金未払いが蔓延しています。外国人労働者の権利を守り、労働環境を改善していくにはどうすればいいでしょうか。今回のイベントでは、台湾で移民家事労働者を組織する桃園市家事労働者労働組合の黃委員長、そして若者のための労働組合・台湾青年ユニオン95の周代表を招いて、日本と台湾で起こっている外国人労働の現場の実態や、問題を解決するための支援のあり方について議論し、共生社会に向けてどのような取り組みが必要なのかを考えます。●タイトル外国人労働者の人権を守るために何ができるか 〜日本と台湾の経験から学ぶ〜●日時2019年8月5日(月)18:30-20:30(18:15開場)●場所東京ウィメンズプラザ 2階 第一会議室http://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/outline/tabid/136/Default.aspx(東京都渋谷区神宮前5-53-67)●登壇者周于萱さん(台湾青年ユニオン95・代表)1989年生まれ。学生時代から人権・労働問題に取り組み、2011年に労働映画祭を発足させ、以降、映画を通じた権利啓発活動に取り組む。台湾の学生・若年労働者の労働・貧困問題に取り組むNGO・台湾青年ユニオン95で活動を続け、2015年から台湾青年ユニオン95の代表を務める。女性の権利向上に取り組むNGO・Awakening Foundationのアドボカシー担当者としても活動している。黃姿華さん(桃園市家事労働者労働組合・委員長)1987年生まれ。学生時代に大学の清掃労働者の外注化問題をきっかけに、労働運動に関わり始める。大学卒業後は、桃園国際労働映画祭の運営などに取り組む。2014年から、移民家事労働者のためのシェルター運営および組合活動に関わり、2016年にフィリピン人労働者を組織した「桃園市家事労働者労働組合」を発足。以降、委員長として移民労働者の権利向上に取り組んでいる。岩橋誠(NPO法人POSSE外国人労働サポートセンター)1989年生まれ。POSSE外国人労働サポートセンターで留学生など外国人の労働相談に取り組む。日本外国人特派員協会学生会員。国際NGO・Clean Clothes Campaign東アジア運営委員。アメリカ・ケンタッキー州で中学高校時代を過ごし、通っていた公立高校の教員がストライキを行ったことを目の当たりにしたことがきっかけで労働問題に関心を持つ。過労死遺族の支援にも取り組んでいる。●資料代一般1000円、学生無料事前申し込み不要●言語英語(日本語通訳あり)●主催NPO法人POSSE外国人労働サポートセンターhttps://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite
昨日(7月17日)にオンラインメディア・BuzzFeedでも、今回の訴訟が取り上げられました!アンさんの働いていた介護施設の状況や、劣悪な労働環境を会社に抗議した際の日本語学校の対応、さらには訴訟に対する学校側の言い分まで、3ページに渡って詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください(トップ画像はBuzzFeedから)。"夢の国"だと信じた日本で見せた悔し涙。留学生の彼女に学校は「事実無根」https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/philippines-1●日本語学校側は全面的に争う姿勢をみせています。日本語学校を運営する「株式会社ホツマインターナショナル」(代表取締役:水野進)は、この記事にもあるように全面的に争う姿勢をみせています。記事によれば、学校側はこう主張しています。「当該学生のアルバイト先の介護施設での行為が違法行為と判断されたこと等の事情に鑑み、当校の学則に基づき退学処分としたと言うのが実態です。」「帰国を促した」だけであり、その日中に成田空港に連れて行こうとしたのは、「留学生を管理する立場として帰国までの責任を追うため、その責任において空港へ送り届けようとした」だけである、と。これがいかに無理のある主張かは、当日、学校がアンさんに渡した「帰国予定日:1月23日水曜日」というタイトルの書類を見れば明らかです。この書類には、「退職勧告」そして「退学手続き」を行った後に、成田空港第三ターミナルに車で連れて行き、GK41便(ジェットスター 19:55成田空港発 23:40マニラ着)に乗せて帰国させようというプランが記載されています。本人の意志を無視して、帰国させようとしたことは明らかです。そのうえで、当日のやり取りの中でも、「なぜアルバイト先の会社を退職すると学校も辞めないといけないのか」というアンさんの問いかけに対して、学校側の職員は「介護施設と日本語学校はセットだから」と答え、退学および帰国を前提として話し合いを進めています。なお、話し合いの映像は、7月9日に放送されたテレビ東京・ゆうがたサテライト(https://www.tv-tokyo.co.jp/mv/you/news/post_181015/)でご覧いただけます。この映像を見れば、「帰国を促した」というレベルではないことは明らかです。●ほとんどの留学生は不当な目に遭っても、泣き寝入り。アンさんの場合、「強制帰国」を告げられた際のやり取りを録音を残しており、また書類をすべて保管していたため、働いていた介護施設での違法な労働環境や日本語学校側の不当な対応を明らかにすることができました。しかし、このように証拠が残っているケースは稀で、留学生が被害を受けても、ほとんどの場合、その被害を証明できずに泣き寝入りになっていると考えられます。さらに、証拠があったとしも、異国の地・日本で助けを求めなければいけないというさらなるハードルがあります。そもそも留学生の問題に取り組んでいる支援団体が日本にはあまりありません。そこで私たちは、留学生が無料で相談できる窓口を設けるとともに、学生ボランティアが街頭で留学生の職場や学校に関するアンケート調査などを通じて、留学生・外国人労働者の権利を守る活動に取り組んでいきます。●ボランティアを募集していますPOSSE外国人労働サポートセンターは、大学生や社会人ボランティアが中心となって活動に取り組んでいます。これから、ますます寄せられる外国人からの労働相談(電話、メール、対面)の対応や、街頭でのアンケート調査、調査報告書の作成、啓発イベントの企画・運営などは、ボランティアが集まれば集まるほどその活動の幅を広げていくことができます。現在では英語と日本語での相談対応になりますが、今後、留学生が多い中国や韓国、さらにはこれからますます増えていくであろうベトナムやネパールといった国々出身の方の相談に対応するために、対応可能な言語の幅を広げていきたいと考えています。月1回からでも構いませんので、外国人の人権を守る取り組みに関心がある方は、ぜひお問い合わせいただけると幸いです。お問い合わせ:NPO法人POSSE外国人労働サポートセンターsupportcenter@npoposse.jphttps://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite
NHKクローズアップ現代+の番組ホームページで、POSSE外国人労働サポートセンターの取り組みが紹介されました!先月27日に放送された、クローズアップ現代+「留学生が“学べない” 30万人計画の陰で」では、東京福祉大学で起こった「失踪事件」や「名ばかりの教育機関」化する日本語学校の実態と合わせて、アンさんの事案が紹介されました。(なお、放送の文字起こしが番組ホームページに掲載されていますので、こちらもご覧ください。番組ホームページ:https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4300/index.html )そのフォローアップ記事が昨日(7月12日)、こちらも番組ホームページにアップされました。【留学生30万人時代】“働く”留学生 私たちはどう支える?(https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/149/index.html)テレビで放送された番組では、留学生が長時間アルバイトをしている状況や、学校側は「金儲け」のために留学生を定員を大幅に超えて受け入れるといった実態の紹介がメインでしたが、フォローアップ記事では、 「私たちにいま出来ることは?」というテーマで、支援に取り組む側であるPOSSE外国人労働サポートセンターに焦点があてられています。当初「日本人は信用できない」と言っていたアンさんと何度も会いながら話を聞いていく中でようやく問題の背景を把握することができたこと、そして、この事案を契機に、外国人労働者の権利を守るための今後の取り組みについて触れられていますので、ぜひご覧ください。【みなさまへのお願い】もし困っている外国人労働者や留学生を見かけたら、声をかけて私たちの相談窓口を紹介してあげてください。また私たちの取り組みをご友人の方(日本人も外国人も)に伝えていただけると幸いです。アンさんのように「今日、帰国しろ」と学校や会社に命令されて、逃げ出したはいいものの行くあてもなく途方に暮れている留学生や、過去に学校や会社からひどい仕打ちを受けた経験のある外国人は日本中にたくさんいると思われますが、問題が表に出てこないため「ないこと」にされてしまっています。困っている外国人をみたという情報提供だけでも構いませんので、いつどこでどういうことを目撃したかをお知らせください。できる限り対応させていただきます。【ボランティア募集のお知らせ】POSSE外国人労働サポートセンターは、大学生や社会人ボランティアが中心となって活動に取り組んでいます。これから、ますます寄せられる外国人からの労働相談(電話、メール、対面)の対応や、街頭でのアンケート調査、調査報告書の作成、啓発イベントの企画・運営などは、ボランティアが集まれば集まるほどその活動の幅を広げていくことができます。現在では英語と日本語での相談対応になりますが、今後、留学生が多い中国や韓国、さらにはこれからますます増えていくであろうベトナムやネパールといった国々出身の方の相談に対応するために、対応可能な言語の幅を広げていきたいと考えています。月1回からでも構いませんので、外国人の人権を守る取り組みに関心がある方は、ぜひお問い合わせいただけると幸いです。お問い合わせ:NPO法人POSSE外国人労働サポートセンターsupportcenter@npoposse.jphttps://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite
昨日(7月9日)16時54分から放送されたテレビ東京「ゆうがたサテライト」で、アンさんの事案が紹介されました!「外国人労働者150万人時代 過酷な環境 新たな実態も…」のコーナーで外国人技能実習生の問題と合わせて、アンさんのような留学生が置かれた過酷な労働環境、そして「おかしい」と声をあげると学校を退学させられ帰国を促されるという人権侵害について取り上げられました。番組を生で見られなかった方は、番組ホームページ(https://www.tv-tokyo.co.jp/mv/you/news/post_181015/)に同じ内容がアップされていますので、ぜひご覧ください。番組では、今年1月23日にアンさんが「強制帰国」させられそうになった際のやり取りが放送されました。この日、普段どおり朝、学校に向かうと職員から会議室に来るよう促されました。アンさんが会議室に入ると、そこには日本語学校の職員とともに働いていた介護施設の社長と施設長がいることに気が付きました。そして、介護施設の社長から「もう会社に来なくていい。仕事はもうない」と一方に告げられ辞めさせられてしまいました。しかし、同席していた日本語学校職員から「会社と学校はセットだから」、仕事先を辞めたら学校を退学してその日のうちに帰国しないといけないと告げられました。寮に住んでいたアンさんはその日に逃げ出し、駅で手当たり次第に「助けて」と声を掛けていたところ、たまたま英語ができる日本人に出会い、その方からPOSSEに連絡がありました。もしそのまま帰国させられていたり、偶然助けてくれる人に出会わなかったら、今回の問題は完全に闇に葬られてしまっていたと思います。なお、働いていた会社は退職させた責任を認めましたが、退学および帰国を促した日本語学校は責任を認めていません。今後は学校の責任を裁判で追求していくことになりますが、この裁判は、単にホツマインターナショナルという一日本語学校に責任を追求するものではなく、外国人や留学生全体の人権を守るためでもあります。アンさん自身、裁判を提起してメディアに発信するのを決めた際に、「私は自分のためにではなくフィリピン人や留学生、外国人のために闘おうと思いました」と言っていました。外国人が日本で安心して働けるような環境を作っていくためにも、外国人労働サポートセンターは相談体制を強化し、街頭での聞き取り調査を行っていきます。また外国人からの相談に対応するためのボランティアも募集しています。興味がある方は、ぜひ一度ご連絡ください。NPO法人POSSE外国人労働サポートセンターsupportcenter@npoposse.jphttps://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite(写真はすべて放送された番組のスクリーンショットです。)
POSSE外国人労働サポートセンターの岩橋です。始まって2週間ほどで、すでに115人の方にご支援いただき、感謝しております。6月26日、高田馬場にある日本語学校「ホツマインターナショナル」を提訴し、厚生労働省にある記者クラブで会見を行いました。その結果、オンラインを含めたたくさんのメディアで記事になりました。今後も情報発信を続けていきますので、引き続きフォローしていただければと思います。この事件は日本語メディアでも報じられていますが、実は日本に住むフィリピン人向けのオンラインフォーラム「Malago Forum」というサイトでも、タガログ語で事件が報じられています。それをみた外国人(主にフィリピン人)からの相談がいま、次々と寄せられています。例えば、学費を支払えずにフィリピンに帰国せざるを得なかったが200万円を未払い学費としてフィリピンの実家に請求されたという相談や、日本語学校と提携している介護施設で働かせられているが施設を辞めると学校も卒業できないと脅されている、といった深刻な声が届いています。こちらは、POSSEのフェイスブックサイトに寄せられた、関東圏に住むフィリピン人からの相談です。こちらの方は日本語学校を卒業後に就職した企業で朝9時から夜21時まで毎日働かせられているが、残業代が支払われず生活が苦しいと助けを求めてきました。辞めたいけれども「辞めるとビザを更新しない」と脅されていて、辞めるに辞められないと訴えます。他にも、経営者に殴られて全治2週間の怪我を追って逃げた技能実習生からの相談も寄せられました。この間、堰を切ったように、相談がメールとフェイスブックを通じて次々届いています。これまで「おかしい」と思っていたけれども、どこにも相談できなかったと相談者は言います。外国人労働者が口をそろえて言うのは「会社や学校が怖い」ということです。POSSE外国人労働サポートセンターは、まさにこのような状況を変えていくために無料相談窓口を設け、さらに「本当に支援が必要な人は相談もできない」という現状があることから、街頭に出て、聞き取りや相談呼びかけを行うアウトリーチ活動に取り組んでいます。この活動は主に学生ボランティアが担っています。このような現場の地道な活動を通じて、被害者の権利救済を行っていきます。大学生が高田馬場で留学生に対してアンケート調査を行いましたさらに、相談体制を拡充していくためにもボランティアが必要です。特に、言語が得意な方で外国人労働などの問題に興味がある方は是非一度ご連絡いただけると幸いです。現在は日本語と英語での対応にとどまっていますが、より対応可能な言語を増やしていくことでより多くの外国人の権利救済活動に取り組んでいくことができます。ボランティア活動に興味がある方はぜひお問い合わせください。少しでもお手伝いいただけると、それが必ず大きな力になります。連絡先:NPO法人POSSE外国人労働サポートセンターメール:supportcenter@npoposse.jp ホームページ:https://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite相談対応の様子また、明日(7月9日火曜日)は、テレビ東京の夕方4時54分からの番組「ゆうがたサテライト」(https://www.tv-tokyo.co.jp/you/cast/ )で今回の事案が紹介されます。日本語学校と会社が本人を呼び出し、退職・退学・帰国を促した際の映像も流れるようですので、ぜひご覧ください。