最初に市民セミナー開催。主催は協会、共催が琉球銀行。私としては、(自分が呼んだという自負があったので)地元の西原町を会場を希望していましたが、協会と琉球銀行の話で那覇市が会場になりました。私もセミナー開始4時間前から会場に行って、配布物などの準備。30分前からは、会場入り口に立って、案内。琉球銀行が150名対応の会場をおさえていて、これでも充分という予想だったみたいです。ですが、受講者は続々来ます。椅子を追加、追加。最終的に200名超。私は立ち見でした。平日です。2時間超、講演が終わりました(内容については、正直普通です)。終わった後、琉球銀行や協会の方からお礼を言われました。それよりも、沖縄県で無料の家族信託セミナーを、200名以上集めて実行できた充実感。素直に嬉しかったです。
「空港に向かうタクシーの中からです。琉球銀行の担当者と会うことが出来て、研修を受けてくれることになりました。また市民向けセミナーも共催していただけることになりました。」良かったな、と思いました。事務局長が来た日、琉球銀行担当者から電話が来たタイミング。偶然です。それが繋がって、こういうこともあるんだな、と驚きもありました。そして、もう一度、沖縄県発で家族信託についてサービス開発が出来るかもしれない。そんな考えもよぎりました。(一社)家族信託普及協会は、あくまでも東京資本です。研修の受講費用は2日間で20万円。私個人にとっては、研修内容と費用を比較すると短い期間でみるとマイナスです。でも長い目でみると、沖縄県の関係者を巻き込んで、日本で1番のサービスを作る可能性がある。大きなプラスの可能性を秘めた事業でした。
「沖縄で研修を行いたいと思います。」10か月、諦めなかったのが通じたのかなと感じて素直に嬉しかったです。メールには、もう一文ありました。「一般市民向けの講演も行いたいと思います。」どちらかというと、もう一文の方が私には有益です。一般の方に家族信託を知ってもらう大きな機会です。沖縄県では(地方だと似たようなところもあるかもしれませんが)、東京で有名・大規模な組織のリーダーなどが来ると直ぐに凄い人、と認められるような風潮があります。良いか悪いかの判断は措いて。そしてそのような方の講演には、人が集まることが多いのです。(例えば、私が月1回行っている講座は最高8名の参加ですが、今回の講演は200名以上集まりました。)話を戻します。研修と一般市民向けの講演。2つの事業の準備のために、一般社団法人家族信託普及協会の事務局長が、私の事務所に来所しました。まずは研修受講者の人数確保がしたいので、協力をお願いしたいこと。一般市民向けの講演について、ポスターを作りたい。協会では初の一般市民向けになる。協会で案は作ってきたが、沖縄向けに修正案を出して欲しい、とのことでした。私は承諾して、事務局長との面談は終わりました。事務局長との面談後、沖縄のある銀行から電話がかかってきました。本店の家族信託担当の方です。実務上の報告でした。そのときに、ちょうど今、家族信託普及協会の事務局長が、沖縄に来ているから時間があれば会ってみてはどうですか、と提案し事務局長にも連絡して繋ぎました。その日の夕方、日帰りで帰る事務局長からメールが届きました。
月1回の講座と相談会、ホームページの記事更新。そして実務を続ける日々が続きます。そんな中、なかなか難しいことがありました。一般社団法人家族信託普及協会、というところの事務局とメールのやり取りを続けていました。内容は、協会内での研修について私は要件を満たしている、という主張をしていました。協会の事務局は、いや、半額でいいので東京まで研修を受けてもらえないですか、という主張でした。このやり取りは、10カ月ほど続いていました。今考えると、しつこいな、と思います。何回も何回もメールのやり取りを続けていた中、事務局から今までとは違った内容のメールが届きます。「沖縄で研修を行いたいと思います。」
自分の名前が載っている雑誌が購読分1冊、著者用に2冊送られてきました。その他に30冊購入の注文をしていました。記事を書くために本をたくさん買ったので、原稿料を引くとマイナスです。それでも、事業としてプラスだと考えています。タイトルは、「チェック方式の遺言代用信託契約書案(1)」。家族信託の契約書標準化に関する試論です。そして(1)があるということは、(2)もあります。32冊、今までのお客様、お世話になっている士業、県内マスコミ、市町村議員、沖縄に関係があって、意欲のありそうな国会議員に送りました。そして、母親に1冊。2カ月後に届いた「チェック方式の遺言代用信託契約書案(2)」 も同じように32冊、全て配布しました。そして次に向かいます。