新生銀行グループさまより、1,000万円のご寄付をいただけることとなりました!(パブリックリソース財団への直接のご寄付のため、クラウドファンディングサイトの金額には、反映されません。)株式会社新生銀行さま、昭和リース株式会社さま、株式会社アプラスフィナンシャルさま、新生フィナンシャル株式会社さま、誠にありがとうございます。プレスリリース全文:https://pdf.irpocket.com/C8303/H3x0/cFuf/w3La.pdf ーーーーーーーーーーー株式会社新生銀行、昭和リース株式会社、株式会社アプラスフィナンシャル、新生フィナンシャル株式会社の4社は、 新生銀行グループとして、医療活動、学生の進学・生活およびフリーランスの芸術活動の継続等に対し、以下のとおり 総額3千万円の寄付金を拠出いたします。 ・フリーランスの芸術活動支援新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けた創作・演奏等の表現活動やその活動の制作や技術等に関わるフリーランスのプロフェッショナルを応援するための公益基金「Arts United Fund」に対し、1千万円を寄付いたします。ーーーーーーーーーーー日本赤十字社さま、一般財団法人あしなが育英会さまと共に並んで、ご寄付いただけること、光栄に思います。引き続き、一人でも多くのフリーランスの芸術文化関係者の方をご支援できるように、頑張ってまいります。皆様のご支援、応援、どうぞよろしくお願い申し上げます。
美術作家・俳優の遠藤麻衣さんから、2つの質問にお答えする形で、 メッセージをいただきました。遠藤さん、ありがとうございます。AUFでは、フリーランスのアーティストやスタッフを一人でも多く支援するため、寄付を集めております。みなさまのご支援、応援、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。ーーーーーーーーーーー・遠藤さんにとっての、アーティストとは、芸術文化とは何ですか?芸術文化は、発表、鑑賞、保存、研究、教育、制作、運営など異なる目的を有する個人や集団が、自由に活動することでその価値を発揮すると捉えています。私は俳優・美術家として、自分の身体を用いながら、パフォーマンスや演劇、映像、ドローイングなどいろいろな媒体を用いて表現しています。どこで制作し、発表するかについても作品ごとに変わります。例えば、自分の結婚式を演劇祭の演目として発表した「アイ・アム・ノット・フェミニスト!」では、ゲーテインスティトゥート東京の屋上、地下駐車場、居住スペースを作品発表場所として使用させていただきました。作品が実現するまでには、いろいろな方との共同や交渉が不可欠です。場所のリサーチを重ねたり、予算を工面したり、人との共同の結果です。また、毎回の制作過程では、思いもよらない事件や出会いがあり、それらは最終的には作品として現れてこないことも多いですし、あるいは全然別の形の作品へと繋がることもあります。私にとってアートの活動で大事な点は、目的と結果が直線的に結びついているものではなく、流動的で多様性が包括されていることです。また、Multiple Spirits(マルスピ)というクィア系アートジンの編集部の一人として、言論の場所を作る活動もしています。最近はウィーンのVBKÖにて、雑誌やマンガを通した異文化交流に焦点を当てて、歴史的資料と現代美術の展示を企画しました。現代の芸術文化を考えることは同時に、過去との繋がりを発見して、未来を想像することでもあります。・遠藤さんや周囲の芸術文化関係者の方々が今回、コロナで困ったことは何ですか?やはり、発表の機会が失われてしまったことです。私も3月から5月に出演予定していた演劇が1年延期になりました。収入にも影響があります。また、演劇やパフォーマンスのように人が集まることが大事な芸術の、本質的な部分が自粛されたことで表現のあり方そのものに問いを投げかけられたように感じました。一方、非常事態宣言下で自宅待機を要請されたことで、自宅で行う制作や、パソコンを用いたネットでのミーティング、調べ物など、今まで以上に濃密に行えるようになっている仕事があることも感じています。周囲の芸術文化関係者の中では、移動時間がなくなり、仕事に集中できるようになり質が向上したと話すことも多いです。今までが忙しすぎた、と。何事も速さを求められ、忙しさから逃れられない状況に疑問を感じることができたのはコロナの副産物だと思いますが、それが非常事態宣言解除あとの日常に生かせるのかどうかも気になっています。ーーーーーーーーーーー<プロフィール>遠藤麻衣(えんどう まい) 美術作家・俳優1984年生まれ。俳優、美術家。演劇、映像、写真などのメディアを複合的に組み合わせて作品を制作している。近年の主な発表に《When It Waxes and Wanes》(VBKÖ, 2020)、《パンゲア・オン・ザ・スクリーン》(2020)、《Stilllive》(Goethe-Institut Tokyo、2019)、《コンテンポラリーへびんぽじゃじゃりの引退》(hym、2018)、《アイ・アム・ノット・フェミニスト!》(Goethe-Institut Tokyo、2017)、「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」(東京都現代美術館、2016)。また、最近の出演に指輪ホテル「バタイユのバスローブ」(2019)、岸井大輔「始末をかく」(2013~2018)など。丸山美佳と「Multiple Spirits(マルスピ)」(2018-)を創刊。http://maiendo.net
朝日新聞社の言論サイト「論座」にAUF発起人の落合の記事が掲載されました。「コロナ危機を乗り越えよう。動き始めた芸術文化の分野・役割を超えた連帯」という表題です。Arts United Fundについてはもちろん、設立の背景、その他の動きや今後の方向性等についても詳しく語った文章となっています。『だが、こうした状況下だからこそ、私たちは「連帯“Unite”」していく必要があるだろう。新型コロナウイルスを乗り越え、新しい芸術文化を生み出していくために、異なる分野や役割の人々、組織が、ひとつの“生態系”としてつながっていくことが大切だ。オンラインという連帯を促すツールもある。 ひょっとすると、こうした連帯は初めてのことなのかもしれない。そこから、いまだかつて見たことのない、美しいものが生み出されるのではないか。 複数の行政や財団の支援、複数の運動やAUFを含むクラウドファンディング、各組織による政策提言、各団体やアーティストによるオンラインでの新たな活動など、様々な新しい動きが生まれている。それらがゆるやかにつながり、分野や役割を超えた連帯を目指すことで、より大きな可能性が生まれ、新たな次元が広がっていく――。 私はそう信じている。』分野や役割を超え、フリーランスを支援するAUFは、まさに連帯をうながし、短期的だけでなく、長期的にも、新しい動きを生み出すことを目指しています。みなさまの引き続きのご支援、応援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
支援金額が、500万円を突破いたしました。みなさまのご支援、応援、本当にありがとうございます。賛同メンバーの加藤種男さんから、応援のメッセージをいただきました。加藤さんは、企業メセナ活動に長らく携わり、文化政策におけるプロフェッショナルでいらっしゃいます。加藤さん、ありがとうございます。アーツ・ユナイテッド・ファンドのことを、「市民自治の事例」と、本基金への寄付を「社会的投資」と表現してくださっています。フリーランスの方を支援することはまさに長い目で見れば、社会にとっての投資であり、寄付者にとっても芸術文化が身近になるなど、良い点があります。みなさまのご支援・応援を引き続きどうぞよろしくお願いいたします。ーーーーーーーーーーー「寄付によって市民自治を育もう」 長い目でものごとを見ようではないか。今は目先のことで、生きることすらままならない状況が生まれているのに、そんな悠長なことを言っていられない、というのも確かにその通りだ。しかし、芸術文化の支援を、二百年、三百年のスパンで見ると、苦境への対処の仕方も見えてくる。スパンを長くとると、今でも愛好されている大部分の芸術文化を支えてきたのは、民衆だったことがわかる。もちろん富裕層が大きな役割を演じたが、貧富の差を越えて市井の民が、文化、芸能、芸術を生活の一部として応援してきた。一方で、芸術文化の支援において、国が主導したことはほとんどない。たしかに三十年前に芸術文化振興基金が誕生し、それ以来、国もそれなりに助成金の制度を拡充してきた。しかし、その規模や内実は、世界の文化先進国と比較できるレベルでは全くない。予算の比較など、恥ずかしくてできない。かつて、ドイツの演劇制度を視察した時に、ベルリンのある劇場関係者が慨嘆した言葉を思い出す。「我が州政府の芸術文化予算は、まことに貧弱で、一般予算総額のわずかに3%に過ぎないのです」と言われたときには、挨拶のしようもなかった。「お国ではどうですか」と聞かれなかったのがせめてもの救いだったが、十分に屈辱感を味わったものだ。そのドイツに住んでいる日本人アーティストから、コロナで公演や発表が出来なくなったけれども、緊急助成金を申請したわずか二日後に、日本円にすると五十万だとか百万だとかいうお金が振り込まれてきて本当に助かったという話をいくつも聞いた。ドイツ政府は、外国人にまで手厚い保護の手を差し伸べている。こんな有様ではあるが、実のところ、我々の方が優れている点もなくはない。それは、アーティストや制作者や民間の劇場や民間の美術館などが、互助のシステムを立ち上げようとする意気込みである。国の面倒見はよくないが、むしろ市民自治の精神が発揮されている。この「アーツ・ユナイテッド・ファンド」も市民自治の事例である。単に、困窮しているから支援をしてほしいというだけではなく、この先、自分たちが何を目指し、それが社会にとってどういう価値を持つかを説明して、いかなる飛躍が生まれるかを示したうえで、賛同者を募ろうという。これに賛同すると、つまりは寄付をすると、どういうメリットがあるのか。寄付は、フリーランスのアーティストやプロデューサーの困窮をいくらか緩和することになる。しかし、寄付する側にとっては、もっとはるかに大きなメリットがある。何よりも、自分たちの生活とは距離のあるように見えた芸術文化の存在が身近になる。寄付を通して、アーティストやプロデューサーのパートナーの役割を果たせるようになるのである。寄付は芸術文化への社会的投資である。 私はこの三十年間、お金を出せる人や組織とアーティストや芸術文化団体とを結びつける仕事をしてきた。民間の支援によって、どれほど多くのアーティストやアートプロジェクトが世界に羽ばたくようになったかを目撃してきた。投資効果は大きなものがある。 ぜひ、みなさまに、当ファンドへの寄付をお願いしたい。くじけそうになっているフリーランスのアート関係者に、あなたには、もっとできることがあるし、するべきことがある、と言って励ましていただきたい。どうぞよろしくお願いいたします。ーーーーーーーーーーー<プロフィール>加藤種男(クリエイティブ・ディレクター/Active Archipelago共同代表)地域社会創造の政策提言と企業メセナ活動に長く従事し、全国各地の地域創造、創造都市のネットワーク形成に取り組む。文化芸術創造都市・横浜の旗振り役、京都造形芸術大学客員教授などを歴任。著書『芸術文化の投資効果』など。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
助成開始の日程が、6月1日に決定しました。この助成、審査は、現状の実績・経験だけではなく、未来に向けたビジョンを持っている人を特に審査対象として、助成していければと考えています。具体的にどんな方に助成されるのか?というと・・・一言でいうと芸術文化活動に関わるフリーランスの方。例えば、実演家、演奏家や俳優、ダンサー、歌手、作曲家、指揮者、実演家、劇作家、演出家、振付家、美術・工芸作家、デザイナー、映像作家、写真家、建築家、茶華書道家、プロデューサー、制作者、舞台・音響・照明・映像・衣装スタッフ、調律師、ドラマツルグ、翻訳・通訳者、字幕オペレーター、キュレーター、コーディネーター、インストーラー・設営スタッフ、プランナー、アートディレクター、編集者、広報スタッフ、批評家、ライター、額装家、アクセスコーディネーター、等々、多様な職種の方が含まれます。応募の際には、今までの活動歴等を示していただければ、どんな職種・役割の方でもご応募いただけます。これからこういう風なキャリアを築いていきたい、こんな風に作品づくりに臨みたい、という夢を持つ方、語れる方が、助成対象のイメージです。一人でも多くのフリーランスの方々に、支援が届くよう、みなさまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。また、詳細の助成スケジュールは、下記のとおりとなります。<助成スケジュール>応募期間:2020年6月1日(月)~6月8日(月)審査期間:2020年6月9日(月)~6月23日(火)審査結果通知:6月24日(水)以降助成金支払い開始(予定):2020年7月2日(木)以降