Stop痴漢バッジプロジェクトは、本当に困っている当事者が考案して、うまくいった事例からスタートした点が素晴らしいと思います。メーカーがモノ作りをするときは、お客様の課題を想定して「こんなものがあったら、喜ばれるのでは?」「売れるんじゃないか?」と企画を立てます。その商品が課題解決になれば、ヒット商品が生まれます。 この痴漢抑止バッジは、自分と同じように困っている人を助けたいという思いから、製品化を考えたというのがいいですね。どんなによいモノであっても、普及を目指すときに、個人のボランティアでは続きません。負荷が掛かりすぎてしまうからです。商品として市場に出して、販売する人、購入する人の双方にメリットがある仕組みを作ってゆけば、活動が長く続き、社会に広がっていくと思います。そのスタートアップとして、クラウドファンディングを使い、社会認知度を高めながら資金も募るのは、とてもいいやり方だと思いました。 痴漢問題については、ミニスカートをはいたり派手な格好をしている人が狙われるといった誤解が、今でも多いようですね。ニュースの情報や、被害者にあった人から聞く話では、真面目で大人しそうなタイプが被害にあうそうです。「この子なら騒がないだろう」と痴漢加害者が考えるからでしょう。 だから「泣き寝入りしません」と意思を示すバッジが、痴漢加害者への抑止になるのだと思いました。被害に苦しんだからこそ出てくるキャッチコピーですね。 新しいバッジが、どのようなデザインになるのか、楽しみです。私が懸念するのは、可愛いけれど何が言いたいのか伝わらないファッションになってしまうことです。 考案者の強い意志を引き継ぎ、勇気が伝わるデザインが選ばれるといいと思っています。 坪内 利文(ゆうきカンパニー 代表) -------------------メッセージ、ありがとうございました。 共感してくださる方は、ぜひ、プロジェクトへのご支援をお願いいたします。 松永弥生
痴漢抑止バッジの誕生話を聞いて、「すごい!」と思いました。とても、いい考えだと思います。 私は、高校時代は、自転車通学でしたから、電車内の痴漢にあったことがありません。自転車の横を伴走するようにゆっくり走る車や、駐輪場で待ち伏せしている露出男とか、そういう痴漢で怖い思いをしたことはあります。自転車だったから、変な車が近づいてきたら、急いで逃げることができました。電車内は逃げ場がないんですね……。キケンを感じても逃げられないって、どれほど怖いのだろうと思います。だからこそ、考案者のたか子さんは、最初の手作りカードを作ったんでしょうね。私は、あのカードを身につけて電車に乗るのをためらいます。たか子さんは、そんなことを言っていられないくらい、追い詰められていたんでしょう……。手作りカードを缶バッジにして、多くの人に使ってもらおうというのは、とてもいい活動ですね! 私には、娘がいます。先日、2歳になりました。まだ2歳だけれど、将来、娘が痴漢にあったら……と、考えるだけで、身震いします。娘が中学生になる頃には、この痴漢抑止バッジが世の中に普及していればいいなと思います。 高野 美菜子(株式会社ナチュラルリンク 代表)
私にも思春期の娘が二人います。上の子は、高校1年生。「痴漢抑止バッジ」を考案した娘さんと同い年です。もし、自分の娘が痴漢という性犯罪の被害者になってしまったら……。親として、考えただけで胸が痛みます。 けれど、痴漢被害にあいたくないからといって、電車に乗らない、学校に行かないというわけにはいきません。警察やJRも無策ではないでしょうが、痴漢行為を防げずにいるのが現状です。そこで考案されたのが、このバッジです。ポイントは、加害者に何を伝え、どう感じてもらい、考えさせるのか。それが大切になります。 加害者は、痴漢行為をするその瞬間、目の前にいる少女しか目に入っていないに違いありません。泣き寝入りしそうに見える大人しそうな女の子だから、自分が優位的な立場にあると勘違いをし、わいせつ行為を働くのでしょう。 でも、現実はそうではないと気づかせるのです。少女には守ってくれる親がいる。鉄道会社も警察も、彼女を守っている。彼女を取り巻く社会全体が、この少女を見守っている。 「痴漢抑止バッジ」が持つメッセージで、加害者にそうした想像力が働けば、自分の一方的な暴力でねじ伏せられると相手だとは考えなくなるでしょう。大きな抑止力になるに違いありません。 「痴漢抑止バッジ」は、少女たち一人一人が頑張っているのではなく、社会が彼女たちを守り育てているのだと伝えるメッセージツールであってほしいです。 私は以前から、駅などに貼られている痴漢防止ポスターに疑問を感じていました。「痴漢あかん!」の語呂合わせや、レトロな少女漫画チックの痴漢防止ポスターは、人権問題を扱っているとは思えない軽いノリです。 痴漢犯罪を軽く考えているから、こうした表現が成り立っているのではないか? と思ってしまうほどです。 しかしたか子さんがお母さんと考案した「痴漢抑止バッジ」は、思春期の少女たちがどれほどの決意と覚悟を持って電車に乗り、通学しなければならないのかを、私たちに端的に示してくれました。 「痴漢抑止バッジ」が大きな注目を集めた理由は、少女たちが置かれている現実に気づかされハッとした大人が大勢いるからでしょう。 痴漢問題に言及するとき、加害者が悪いとか、女性の服装に問題があるといった個別の話題にされがちです。 けれど、これを機会に社会全体が痴漢問題を自分ごとと考えるようになれば、バッジをつけた少女は、自分一人で加害者に対峙するのではなく、周囲に守られている安心感を持てるようになります。 痴漢加害者だけではなく、広く世の中の人たちに気づきを与えるデザインになれば、多くの方に受け入れてもらえるでしょう。 バッジのデザインに、「泣き寝入りしません」と宣言するあなたの勇気を、社会が見守っているというメッセージが込められることを期待します。
クラウドワークスで行っていた、痴漢抑止バッジのデザイン公募期間が終了いたしました。 デザインを寄せてくださったデザイナーの皆さん、Twitterで「XX番のデザインが好き」とご意見をくださった方々。ありがとうございます! 最終的に、441点のデザインが集まりました。毎日、いろいろなバッジの案が寄せられて、拝見するのがとても楽しみでした。 デザインの公募は終了ですが、ご意見やアイデアは引き続き募集中です。TwitterやFBで呟いてください。ハッシュタグは、 #痴漢抑止バッジ です。よろしくお願いしますm(..)m 今後のスケジュールをお伝えいたします。 これから、プロジェクトメンバーで12点を選びます。選んだ作品に対して、デザイナーの方とコンタクトをとり、デザインに込めたメッセージなどのコメントをいただきます。 12月1日に12作品を最終決定。 12月2日から、プロジェクトをご支援くださっている皆さんの投票で、製品にする3作品を選びます。投票権は、クラウドファンディングでご支援をくださった方々にお送りいたします。 2016年1月13日(金)に投票を終了します。人気投票で決定する1位~3位の他に、特別賞2点を選出。これは、女性のストレス値を減らすことをライフワークにしていう浅倉ユキ先生が選ぶ「あな吉賞」と、痴漢抑止バッジ考案者母子が選ぶ「たか子賞」です。 特別審査員:浅倉ユキ先生(通称:あな吉さん)。あな吉賞を選んでいただきます。 痴漢抑止バッジ考案者 たか子さんと母。たか子賞を選びます 1月25日(月)に決定した5作品を発表いたします! クラウドファンディングでは、1口1000円からご支援を承っています。ご支援よろしくお願いいたします。
今日(2015.11.19)に、NHKの情報番組 あさイチにStop痴漢バッジプロジェクトを取り上げていただきました。 街頭で若い女性の方々から、体験談を聞いたり、性障害専門医療センター 代表理事 福井裕輝氏のコメントをいただいたりと、私達では得られない情報を盛り込んでくださっていて、本当にありがたかったです。 福井裕輝氏のコメントでは、痴漢加害者は、「被害者が強く抵抗しないのは、痴漢されてもかまわないと思っているからだ」「本当にイヤなら意思表示するはず」という歪んだ認識を持っているケースが多いそうです。 だから、痴漢抑止バッジのように「私は泣き寝入りしません」と意思を宣言すると、その人物を避けようと考えるらしいです。 意思表示をするって、大切なんですね! もちろん、何かあったときに「やめてよ!」というのは大事で、それができるからバッジは不要という人もいると思います。意思表示するタイミングは、いつでもいいし、自分で決めていい。 ただ、痴漢にあってから意思を表示するよりも、事前に表示して「痴漢にあわない」という選択もアリだと思うんです。 だって、私達、痴漢にあいたくないんだもの(笑) 被害にあってからの対策じゃなくて、あわなくてすむのなら、その方がいいじゃない? 今日の番組を見て、改めてそう思いました。





