【階段垂直マラソン】30代半ばにして青梅の里山から世界王者を目指す!

超高層ビルを駆け上がるスポーツを「階段垂直マラソン」または「Tower running」と言い、自分は去年「VWC」というこの競技のワールドシリーズに挑戦、アジア勢初の世界3位を獲得! 今年はさらに上を目指し青梅から世界へと飛び立ちます!

現在の支援総額

622,000

124%

目標金額は500,000円

支援者数

72

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/04/30に募集を開始し、 72人の支援により 622,000円の資金を集め、 2018/06/19に募集を終了しました

【階段垂直マラソン】30代半ばにして青梅の里山から世界王者を目指す!

現在の支援総額

622,000

124%達成

終了

目標金額500,000

支援者数72

このプロジェクトは、2018/04/30に募集を開始し、 72人の支援により 622,000円の資金を集め、 2018/06/19に募集を終了しました

超高層ビルを駆け上がるスポーツを「階段垂直マラソン」または「Tower running」と言い、自分は去年「VWC」というこの競技のワールドシリーズに挑戦、アジア勢初の世界3位を獲得! 今年はさらに上を目指し青梅から世界へと飛び立ちます!

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こんにちは。   階段王になる男、渡辺良治です。     ご報告が遅くなりましたが、2月11日に青梅永山ふれあいセンターにて2018年の報告会を行いました。 26名の方にご参加いただき無事に開催でき、ホッとしています。     報告会の後は坂道を使ったジャンピング練習や激坂ダッシュのミニ練習会も行い普段の自分の練習を体験していただきました。   報告会ではこれまでレポートでご報告してきた去年の海外遠征の中身をお話ししたほか、2019年シーズンの抱負もお話しさせていただきました。   今年は昨年以上にレッドブル400にも参加するなど活動の幅を広げたいと思います。   また、階段王になるためのステップとしてまずはVWCで年間ランキング2位を獲得するのが今年の一番大きな目標です。 そのために今年は昨年以上に遠征費用が必要になってくるのでまた新たにクラウドファンディングを行うことになるかと思いますが、その際はまたみなさんにご協力いただけると大変嬉しいです。     そして最後にクラウドファンディングにご協力いただいたみなさんに大事なご報告をさせていただきます。今回のクラウドファンディング全体の収支報告です。       少々見えにくくて申し訳ないのですが、以上のようになりました。 レシートが一部保存できていないものがありますが、現地での交通費や食費、リターンに使ったお土産代などを雑費として計上し、50万円使用させていただきました。   ですので、余った16,260円に関しては次年度の海外遠征費用として使わせていただきます。   去年、あれだけ海外の階段垂直マラソンのレースに参加し好成績を収められたのも皆さんの支えがあったからなのだと再確認しました。   本当に本当にありがとうございます!!     感謝の思いをうまく言葉にして伝えきれないのが歯がゆいですが、とにかくここまで来たら真の階段王になるためにあらゆる面で努力をして、皆さんの声援にこたえたいと思います。 こちらでのレポートはこれが最後になりますが、これからも引き続き 見守っていただけると励みになりますm(__)m       「階段王に、俺はなる!!」 by 渡辺良治


こんにちは。 階段王になる男、渡辺良治です。   お届けするのがものすごく遅くなってしまい大変申し訳ありません。今年の海外遠征の最終戦であるVWC香港大会のレポートをお届けしたいと思います。   今回の大会、正式名称は「SHKP Vertical Run for Charity: Race to Hong Kong ICC」です。 +364m、ステップ数は2120段で100階の展望室がゴールです。   5月のソウル大会から始まったVWCのの最終戦となり、獲得ポイントが1.5倍となるため毎回強豪が勢ぞろいする大会で今年も多くの上位ランカーが集まってきました。 とは言っても自分が警戒するのはピーターとマークです。 今年はVWCで全勝しているピーターは昨年の途中棄権のリベンジに燃えているし、マークはこの大会の3連覇がかかっているし、シリーズチャンピオンの可能性も0ではないので俄然狙ってきます。    そんな大事な大事なレースでしたが、まさかの寝坊によりあやうく電車に乗り遅れそうになり、最後までドタバタした海外遠征でした(笑) それでも今回はいつもの立石さんだけでなく、ハルカススカイランで男女日本人トップだった加藤さんと木下さんの四人の日本人選手たちでワイワイとリラックスした雰囲気ですごせました。   それでもやはりスタート直前になると一気に空気が張り詰めるのが分かります。    今回のレースプランは、大阪での終盤大失速の苦い経験を踏まえ、スタート直後に先頭を取るであろうピーターの後ろに一旦ついたのち、マークの少し前をキープして後半良い感じに上げていく・・・というものでした。   これならピーターが絶好調で追いつけなくてもマークに勝つ事が出来るはず!そう期待してスタートラインに立ちました。     そしていよいよ号砲!ピーター、マーク、自分が横一列に飛び出します。スタートして40mほどフロアを走ってから階段に突入するのですが、ここまでの位置取りが超重要なのはいつもと変わりありません。わずかに隣のマークよりも前に出た様にも感じたのですが、インコースとアウトコースの差で惜しくもマークに先行を許し、3番手で階段に突入しました。 残念ながら作戦は失敗でした。仕方なく前を行くマークから離されない様についていき、ラストスパートで抜き去り2位を目指す作戦に変更しました。   そして今回の階段は左回りのスクエア型。少し登っては踊り場がありまた少し登っては踊り場…というふうにとにかくちょこちょこと曲がります。一週間前の上海タワーでは九十九折で曲がっていたのとテンポが違うのでどうもやりにくく感じました。 「うーん、手すりを離して走るか?それとも片手で掴みながら走る?それとも両手で掴んで早歩き?」 登り方がイマイチ定まらず余計なことに頭を使ってしまったのか50階あたりから徐々に前の二人から離されていっているのが自分でもわかりました。これはマズイとペースアップを図ろうにもまだ先は50階ほどあり、潰れる心配が先に立ち結局現状維持を選択。   そうするとあっという間に前も後ろもいない一人旅状態になってしまいました。 正直ここからはとにかく早く終わって欲しい、長いシーズンの苦しみから解放されたいという思いで頭がいっぱいになってしまい、集中力がきれてしまいました。フォームも手すりを両手で掴み引き上げるだけで腰が落ちて胸も閉じて呼吸がドンドン苦しくなってしまい前を追う気力がしぼんでいきます…。それでもいつ後ろから誰か追い上げてくるかもしれない恐怖と闘いながらとにかく上へ上へと進んでいきます。   ようやく80階に到達し、最終盤にさしかかりました。もう後は出し尽くさないといけない場面です。「こんな不甲斐ない走りじゃダメだ!頑張れ!」と必死で自分を鼓舞しようとしますが、本当に苦しくて苦しくて・・・。  思った様にはペースアップは出来ませんでしたが、とにかく激落ちだけはしないでゴールにたどり着くことが出来ました。   いやー、本当に長かったです。今回のレースも今シーズンも…。5月の頭から7か月以上続いた海外遠征盛りだくさんの一年が終わったんだと思うとゴール後はしばらく放心状態で何も考えられませんでした。まぁ心臓も足も限界に達していてきつ過ぎて目も開けられないくらいきついので当然考える余裕なんて元からありませんが(笑)    そしていつものようにピーターに引っ張り上げられトップ3の記念撮影です。いつものように一人だけ死にそう(笑)   チームジャパンも見事全員完走です!加藤選手は4位とほぼ10秒差の8位、木下選手は7位。そして立石選手は5位と表彰台は逃すもシリーズランキングでは見事3位を獲得!おめでとうございます! 台湾のカイさん(左端)とハルカススカイランの事務局の奥野さん(右から2番目)も一緒に。奥野さんはソウルでも応援に来ていただき本当に感謝です!来年はさらにいろいろとお世話になりそうです。   この後は主催者が用意してくれたお菓子やパン、ジュースを貪り食うなど今まで抑えてきた食欲が一気に解放されました!いや本当に食べるものが美味しいこと(笑) おかげさまでこのレポートを書いている現時点で5キロも体重が増えてしまいました(^-^; また来年身体を絞る際に地獄を見そうです…。     なにはともあれ、今回のレースでも表彰台に上がり、シリーズランキングも2年連続で3位を獲得できました。去年は3位をオマール選手やマンチ選手と争う中での「3位」でしたが、今年は常にピーターやマークと1位や2位を争う中での「3位」ということで違った重みがあるなと感じます。 もちろんこの順位で満足しているわけではなく、VWCでは一度もピーターやマークに勝てなかったことは非常に残念ですが、この悔しさをバネに来年は必ず一度は優勝し、順位も2位以上を獲得することを誓います!!   最後になりますが、今年の階段垂直マラソンワールドシリーズ挑戦は本当に多くの方に支えていただいたおかげで可能になりました。 家族には何度も家を空けてしまい負担をかけてしまいました…。ごめんね、そして挑戦させてくれて本当にありがとうと言いたいです。 青梅トレラン部をはじめ地元の仲間には数えきれないほど練習に付き合っていただきモチベーションを維持することが出来ました。本当に感謝です!   そして何より、このレポートを読んでくださっているみなさん!!ある意味僕の個人的な願望に多大なご支援を頂き本当に何と言っていいかわからないくらい感謝しております。 もちろん個人的なものに終わらせず、この競技を日本でも広めていきたいですし、日本人初の世界チャンピオンの誕生という形でみなさんには恩返しをするべく来年以降も必死で頑張っていこうと思います!お届けするレポートは今回が最後になりますが、ぜひ今後とも「階段王になる男・渡辺良治」を見守っていただければ幸いです。   そして本当の本当に最後ということで報告会のお知らせです!! まだ正式決定ではありませんが、2019年の2月11日に青梅市民センターで2018年度の報告集会を開催いたします!ご支援いただいた皆様にはもちろん無料で参加していただけますし、販売価格1万円を超える豪華賞品が当たるじゃんけん大会も予定しております!! ここではお話ししきれなかった裏話や来年の挑戦の具体的なプランをお話しさせていただく懇親会も予定しておりますので、ぜひ2月11日は予定をあけておいていただくようお願いいたしますm(__)m   それではまた。 渡辺良治


みなさんこんにちは。 階段王になる男、渡辺良治です。   まだ今年の最終戦、VWC香港大会のレースレポートをお届けする前ですが、まずは今年の海外遠征が無事にすべて終了したことをご報告させていただきます。もちろん最後の香港遠征もトラブルがあり、「無事に」と言えるかどうかはわかりませんが・・・、   とにかく、皆様のご支援があってこそやってこられた一年でした。改めまして応援していただいたみなさまに感謝申し上げます。 本当に、本当にありがとうございました!!   。   そこで今回は今年のすべてのワールドシリーズ遠征の結果をまとめてみます。   2018年遠征結果 第1回:5月5日 Towerrunning World Championships 2018     「Taipei 101 Run Up」(台湾)・・・4位 第2回:5月13日 Vertical World Circuit 第1戦    「Lotte World Tower International Sky Run」(韓国)・・・3位 第3回:5月20日 Towerrunning tour 2018            「International Vertical Marathon - PingAn Finance Centre」(深圳)・・・4位 第4回:7月2日 Vertical World Circuit 第4戦    「Kerry Sports Manila Vertical Run with EastWest 」(フィリピン)・・・2位 第5回:8月25日 Vertical World Circuit 第5戦    「China World Summit Wing, Beijing Vertical Run」(北京)・・・2位 第6回:10月14日 Vertical World Circuit 第6戦    「SHKP Vertical Run for Charity: Race to Shanghai IFC」(上海)・・・3位  第7回:10月14日 Towerrunning tour 2018  ※ダブルヘッダー    「Towerrunning Grand Prix Shanghai」(上海)・・・4位 第8回:11月3日 Vertical World Circuit 第7戦    「Harukas Skyrun 」(大阪)・・・3位 第9回:11月25日 2018 Towerrunning Tour Final     「Shanghai Tower International Vertical Marathon」(上海)・・・・5位 第10回:12月2日 Vertical World Circuit 最終戦    「SHKP Vertical Run for Charity: Race to Hong Kong ICC 」(香港)・・・3位   以上、10回のレースに参加するために9階の遠征を行い、その内、8回が海外遠征となりました。ここまで多くの時間を競技に費やすことが出来たことに家族をはじめ支えていただいた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。 また、経済的にもかなりの負担がかかったのですが、それもクラウドファンディングで寄せられたご支援のおかげで乗り切れました。重ねて御礼申し上げます。   Vertical World Circuit 年間ランキング表 年間ランキングですが、VWCは昨年に続き3位を獲得いたしました。 9戦中4戦はこの3人による表彰台独占となりました。今年はVWCでは一度も彼らに勝てませんでしたが、来年こそ勝ちたいと思います!     Towerrunning World Association 年間ランキング表 そして今年初挑戦のTWA(towerrunning協会)の年間ランキングも何とか6位に食い込みました。こちらはポイントの高い「Tour」戦に4戦しか出ていない中での順位ですので、まだまだ上位に食い込む可能性は大きいと言えます。 アジア勢では5位のマレーシアのソウ君に続いて2番目のランキングですが、まだ彼には一度もレースで負けたことはないので、「アジアの階段王」と名乗ることは許されるのではないかと思います(;^ω^)    今年の目標であったことを振り返ってみますと・・・。   1.最低でも1回ピーター、マークに勝って海外レースで優勝する⇒達成率20% 理由:5月5日の「台北101runーup」において一度だけマークに僅差で勝つことが出来た。しかしそれ以外はマークにもピーターにも全敗で念願の優勝はお預けとなった。   2.towerrunning協会で年間ランキングトップ10入りを果たす⇒達成率100% 理由:全8戦のポイントが加算され、獲得ポイントが段違いに高い「Tour」戦をわずか4戦で6位に食い込んだことは特筆すべき成果と言えるだろう。   そして数字に表れてこない部分もたくさんありますが、自分の感覚なりに今年の挑戦を評価すると、100点満点中「75点」くらいになるかなと思います。 実力は増してきていると感じています。しかしまだまだ成長のスピードが足りないですね。ピーターやクリスティアンのトップ2とはまだだいぶ差があると感じます。そして彼らもまだ成長を続けているので、この差をどうやって埋めるのか?さらに真剣に考えなければなりません。 ですが、間違いなく今年各地で様々なレースに出て得た経験は今後の糧になるはずです。 去年までは500mを超えるレースなど想像もできませんでしたが、今年は3回も経験しましたから少しはイメージも持てましたし、恐怖心はなくなりました。来年はどんなシーズンになるのか今から楽しみです。 (さながら天空への塔・・・。ここを登るのかと思うとぞくぞくしますよね)     来年の春にはまた海外遠征が始まり、そのためのクラウドファンディング企画も遅くない時期に発表できるはずです。 その時はまた皆様のお力添えを頂けると本当にありがたいです。 豆の性格とはお世辞にも言えず、言葉で伝える能力にも自信がない自分ですが、階段王になりたい!という気持ちだけは本当です!!   ぜひ今後とも階段垂直マラソンの世界王者=階段王を目指す挑戦を見守ってください。     それではまた。   渡辺良治


こんにちは。 階段王になる男、渡辺良治です。   大変遅くなって申し訳ありませんが、ようやく11月25日のレースレポートをお届けいたします。   前回のレポートで述べたましたが、数々のトラブルを乗り越えて(笑)ようやく選手控えゾーンに到達できました。 気づくともうスタート30分前になっており、急いで準備を始めました。 まずはハリ天さんから頂いた特製シールを貼ります。 首や手首に貼ると気道を広げて呼吸しやすくなり、その他足の疲労の激しい部分に貼り付けます。   次は軽くアップ。しかし狭いスペースでは中々走りにくいです。 流しをするにも一苦労なのですが、こういう時のために編み出した技を使います。 その方法はパワブリーズを加えながらジョグをするということです。 周りにぶつかる心配が少なく、心肺機能に負荷をかけつつ足も身体も適度にほぐせます。   アップをしていると様々な国や地域の人達が参加している事に改めて驚きます。 アジア、ヨーロッパ、南米…。 お馴染みのピーターやマークだけでなく、現年間ランキングトップのクリスティアン。驚異の50代、ジョージ。 南米の雄、ニコラス。東欧のスピードスター・マーティン。 アジア人ランキング1位のジェン・ウェンボー。 中国の若き龍、チンファ・リュウ そしてマレーシアの新星、ソウ・ワイチン。 本当に豪華メンバーです。 この中でトップ3の表彰台に立つことが出来るのは真の強者のみ…。   などと考えていたらあっという間にスタートの時間になりました。   タワーランニング協会式に一人づつの時間差スタートとなります。最初に女子のスタートを見送り、5分のインターバルを置き男子のエリート選手がスタートします。 今回は珍しくトップランカーが最初ではなく、最後にスタートする形態をとるようです。 そうなると少々面倒なことになりそうです。 自分のスタート位置は後ろから12番目くらいですが、前の遅いランナーを抜かなくてはならないし、すぐ後ろにはランキングこそトップ10にはいってないもの5月の深圳でのレースで惜敗したチンファ・リュウ選手が追ってくる展開となりました。 勿論、今回負ける気はさらさらありませんが、スタートダッシュをかけて抜きに来られると面倒なことになりそうです…。 しかし登る距離は最長の552m。 前半飛ばして良いことは何一つありません。なので前半はとにかく温存し、100階あたりでマンチ選手を抜かすという作戦を決行することにしました。   10時過ぎにはスタートゲート前に並ぶよう指示されて、ゲートイン。 順番は結構適当で、ジェン選手が前からスタートしていたり、ランキング上位ではない中国選手が後ろにいたり…。 詳しくは分かりませんが気にしないでとにかく一つ前のマンチ選手に狙いを定め…。 ついにスタート! 気合い入れ過ぎて、階段の手前にある計測開始地点の手前でかなり速く走っちゃいました(^_^;)   そうしてようやく階段へ。   はじめの20階くらいまでは手すりをあまり使わずに走っていたのですが、まだまだ先は長いので両手で手すりを使い始めることにしました。   ※階段の様子は画像で見るとこんな感じです。(写真の人物は僕ではありません)   手すりが左回りなのは知っていましたが、問題は手すりの形状です。 丸い形なのですが、予想以上に太くて高い位置にあり、掴みにくいなといった感じでした。 思ったより左手で一番上をつかみ、右手で一段下の部分を掴むことにしました。 かなり変則的でしたが、横浜でのtower練習がこんな形で活かされるとは…。   30階あたりから先にスタートした選手がチラホラ落ちてきました。思ったよりいいペースで登れてきているのかもしれないと気持ちが少し楽になりました。 50階まできてまだ4合目付近といったところですが、予想以上に両手を使うスタイルがしっくりくるので敢えて早歩きで押していくことにしました。 意識するのは二つ。 1、上半身のフォーム 骨盤を少し前傾させつつ背中をまっすぐに伸ばすことを意識して可能な限り胸を開いて呼吸をしやすくすること。   2、踊り場 右手で踊り場の手すりをがっちりつかみ身体を引き付けるようにスピーディーに体を回転させる。そして左手で体を引き上げながら一歩目をなるべく早く踏み出す。   延々とこの作業の繰り返しでした。 また、とにかく長いので少なくとも中間点の60階過ぎるまではゆっくりのペースを心掛け、呼吸も落ち着いていました。実際に60階に到達したときはまだかなり余裕がありました。   ここで一つの決断が迫られました。 1.ここからペースアップを図り勝負をかけるのか? 2.それともこのままのペースを維持していくのか?   どちらにも一長一短あり迷いましたが、選択したのは「2」でした。 今考えると弱気だったかもしれませんが、過去に経験した500m超のレースではいずれも後半に大失速してしまった感触があったので今回はそれを繰り返したくなかったからです。   ともあれ、抑え気味のペースのおかげで体内の酸素量は安定し、思考も冴えている状態で80階を迎えました。 「あぁ、あと40階かぁ~。ってことはいつものS・Sビルより短いじゃないか。」 と安堵感が(笑)   しかしやはり身体には疲労が溜まり始めていました。それまで時折手すりを離して2,3階分くらいの走りを入れていましたが、もうそんなことをする余裕はなくなりひたすら手すりを引き付けて登っていくだけになりました。 それでも腰が曲がらないように意識だけはしっかりして進み・・・。85階付近でようやくマンチ選手を発見!徐々に差を詰めて90階あたりで道を譲っていただき前に出ることが出来ました。100階より手前で抜けたことにさらに安堵感と達成感を感じ、気持ちは少し楽になりましたが、足はさらに重さを増してきました(>_<)   とうとう100階に到達です!あと19階・・・。 さすがにここまで来るともう余力はありませんでした(ノД`)・゜・。   身体の軸は外側にぶれ猫背になることが多くなり、手すりを掴む手も時折つかみ損ねフラフラです。 とにかく身体が重い。というよりも足が全く上がらないという状態で、多少心肺機能に余裕があるもののペースアップがためらわれました。 「後2分くらい、行け、行け、行け~!」と自らに言い聞かせてなんとか撃沈することだけはなく115階へ。   ここまで来たら撃沈してもなんとかゴールできるので苦し紛れのラストスパート! 表示も見ずに腕を振って全力疾走(のつもり)で駆け抜けます・・・が!   なんと117階でゴールかと勘違いしてコースアウトしかけ、スタッフに制止されて慌ててコースに戻るというミスを最後にやらかしてしまいました<(`^´)>   全く最後まで自分らしいなぁ~と呆れる余裕もなく・・・必死に上を目指し続けてようやく・・・。 3398段、552mを登り切りゴールテープを拝むことができました!それにしてもひどい引きつりようですね(^^;) ゴールした瞬間・・・というかゴールする直前からすでに倒れ始めていました(笑)   ゴール写真の最後はほぼ姿が見えないですね(;・∀・)スタッフの人の驚いた表情がまたツボです(笑)   ゴール直後は全身に全く力が入らず動けませんし苦しかったですが、登り切った達成感、そして撃沈しないで走りき行った安心感で何とも言えない幸福感(?)につつまれて悶絶していました。 しかし気になるのがタイムと順位です。周りの人たちに「Do you know my race time?」と聞いて回りますがなかなかわからず悶々としながら、お代わり自由の高級チョコ「LINDOR」をほおばっていましたが・・・。    マレーシアの超新星・ソウ君から「Hey,bro! half seconds late you!」 と話しかけられました。 「ナニぃぃ~~~?!0.5秒差?!そ、ソウ君いつの間にそんなに差を詰めてきてたんだ?!そ、それより順位は?!」   とさらに悶々としながらチョコをパクついていると、スタッフの方から12時半から表彰式だから参加するように言われました。そして順位は「five place」だそうです。   正式な結果は・・・ タイム:18分33秒95 順位:5位   でした。 4位のフランク選手とはほぼ10秒差でした。世界選手権の台北101のフルディスタンスでは1秒差で勝ちましたが、今回は完敗でしたね。   (なぜか画像が反転してしまいますが気にしないでください)   そして6位のソウ君とは驚愕の0.05秒差でした(@_@) もし、117階で道を間違えかけたときあと0.1秒手間取っていたら・・・。背筋がぞっとしました。ですが、とにかく勝ちは勝ち。最低限の目標である5位以内、アジア勢最高順位ということは達成できたのでほっとしました~(^O^)    男子TOP4~6   間違いなく現在の最強はこの3人の内の誰かでしょう。 左:ピーター・ロボジンスキー 中央:クリスティアン・リーデル 右:マーク・ボーン  優勝は後半戦絶好調のクリスティアン。タイムは驚愕の17分26秒!!去年のレコードを30秒も更新するという人間離れの偉業達成ですね(;・∀・) 来年の目標はこの3人の中にまずは割って入ることですね。今年はマークに一度だけ勝つことが出来ましたが、他の5レースでは負けておりまだまだまぐれと言われてもしょうがないレベルです。更なる精進とレベルアップが求められますが、やれる可能性は残っていると確信しています。   それにしても上海タワーはなんとすさまじいのでしょうか。300m以上のビルがおチビさんのように見えますね(笑)   こちらは「豫園」という上海でも有名なショッピングエリアでの一枚ですが、上海タワーの巨大さが改めてわかります。   上海にはこの「豫園」をはじめ様々な観光名所があり、お土産も買えるところもたくさんあって上海がとても気に入りました(^^)v 近いうちに家族と一緒に来たいですね。   などと余韻に浸っている間もなくこの翌週には長かった2018年シーズンの最終戦であるVWC香港大会が控えています!これを書いている時点ではもうレースは終わっているので今度は一刻も早くレースレポートをお届けできるように頑張ります('')ゞ     それではまた。   渡辺良治


こんにちは。 階段王になる男、渡辺良治です。   昨日(11月26日)の早朝に上海から無事に帰ってきましたが、今回もいつもどおりのハプニングだらけの遠征となりました。 長くなってしまうのでまずは今回はレーススタート前の様子をお伝えいたします(^^;)     今年7回目の海外遠征、さらに中国は4回目、上海だけでも2回目だけあって慣れたものでした。計算通りのスケジュールでの羽田空港チェックイン、Wi-fiレンタル、搭乗、上海虹橋空港到着、そして入国手続きも全くスムーズでした。レースもこういう風に行けば良いのですが(笑)   出国して少しリラックスする為にレストランでコーヒータイムをしたら、機内食を食べたのに関わらずお腹が空いてしまったので、夜を軽くすることにして飲茶がわりにラーメンもいただきました(^^;;とは言っても日本のこってりラーメンと違い、ソーメンのような極細麺に合うくらいの控えめな味で食べやすかったです。しかし順調だったのもそこまででいつものハプニングが炸裂、いやいつも以上にやらかしました(笑)   まずは海外のサイトで予約したのですが、そこに示された住所が違っていて軽く迷子に。しかしここまではまだ想定内で、コーヒーショップの若い店員さんに英語で訊ねるとすぐに正しい場所を教えてくれました。歩いて8分くらいの場所でちょっと隣にありました、というようなものではなく、人に聞かなきゃわからないレベルでした(@_@) さて今度は辿り着いたもののアパートの一室を改装したような場所の為、常駐の従業員がおらず…。しかも外装もちょっとアレな感じで・・・。もう泊まる気は全くなくなってしまいました。ここで伝家の宝刀、無料キャンセル!これが当日の18時まで効くので迷わず実行!そしてすぐさま近くの宿を検索し、リバーサイドホテルという宿を押さえることができました!凄いぞ、俺(笑)自画自賛しても始まりませんが、考えてみたらシャワーも無いところに泊まらずに済んで良かったのかも知れませんね。さて、新しい宿は黄浦江という大きな川の対岸なので橋を渡らなくては…と思い河岸まで来たのですが、橋がない‼️(>_<)どーなってるんだろう⁈地図で確認したら道路になってたはず!まさか地下通路⁈・・・と思ったらなんとフェリーで渡河するらしいのです。いちいちドキッとさせてくれます(⌒-⌒; )   しかしこの向こう岸にさえ行けばホテルは目の前なので、もうリラックスしてフェリーからの景色を楽しんでいたのですが、なんとまた新たなホテルも予約サイトで示された地図の所には有りません!ははーん、これは笑いの神が俺の慌てふためく姿を見て笑おうとしてるんだなと直感で悟った自分は冷静を装います(笑)とりあえずこういう時は人に頼るのが鉄則です!海外では遠慮しないでバンバン人に道を尋ねます。例え言葉が通じなくても(`・∀・´)その結果またも親切な警備員さんに道を教えてもらい、10分ほど歩きなんとかホテルに辿り着けました。ですが、この予約サイトはもう二度と使いません( *`ω´)言葉の通じない海外で迷子になる恐ろしさをまるでわかってませんね…。14時には宿に着いて一休みする予定が結局宿に到着したのが、16時30分になってしまい少々疲れました…(>_<)でも疲れたからこそ疲労抜きのゆるジョグへ。そうするとなんとも美しい上海の夜景を見ることが出来ました。そんな夜景の中でも一際目立つのが、アジア一の摩天楼ビル、上海タワー!   で、デカすぎる…Σ(・・;)明日アレに登るのかと思うと何か実感がなくてしばしボーッとしてしまいました^_^ 明るい時に見るとこんな感じです(;゚Д゚) まぁしかし人混みも凄いのであまり長居すると色々ウィルスなどをもらってしまうと良くないので40分くらいで切り上げ、おにぎりと肉まん豆乳一個づつという質素な夕食を済ませてハプニングまみれの遠征初日が終わりました。明日はレースに集中するだけだ!・・・なーんて都合良くいく訳などないことをここまで自分のレポを読んでいただいている皆様ならもうお見通しですよね( ;∀;)レース当日。レーススタートの四時間前に予定通り起床し、ルーティンの散歩と朝食の買い出しを済ませて三時間前までに食事を済ませます。それからレースの準備を済ませ会場に出発し、予定通りの時間のフェリーに乗り、無事に会場到着。「うん、ここまできたら後は練習通りのことをやるだけだ」と精神統一して気持ちを落ち着かせていざ選手専用エリアに入るために受付に行くと…。   受付のスタッフさん「あなたの名前はリストに あ り ま せ ん」「は???????」   前回の大阪で人生初の飛行機乗り損ねを体験しましたが、今回は人生初のエントリーされてないのに会場来ちゃいました事件ですか(笑)「C(AN) N(OT) S(TART)」になりかねない笑えない事態に陥りました( ;∀;) しかし流石に高いお金を払い、様々なトラブルを乗り越えてまで上海へ来たからには「ハイそうですか」と引き退るわけにはいきません。 tower running協会のメンバーであり、ディレクターに参加の意思を伝えてあることを必死で訴えてなんとか参加できるように交渉しました。ちょうどマークが通りかかったのだ「HI!mark! please help!」と叫び助けを求めるとどうやら関係者だと納得してくれたようで中にスタッフと一緒に入り、tower running協会のボス、Dano氏に辿り着くことが出来ました。半泣き状態で今の窮状を訴えると「そんなはずは無い。自分のリストの中にはある」というようなことを言ってくれて、スタートリストを変更して出走を許可してもらえました・:*+.\(( °ω° ))/.:+いやはやどーなることかと思いました。 このトラブルでUPの時間が30分近く削られてしまいましたが、もう開き直るしかありません。あまりマイナス思考でいると体に悪影響が出るのですべてを忘れとにかくリラックスることに努めました。 「このレースが終わればひとまず美味しいご飯が食べられる!」そのことを自分に言い聞かせおよそ20分の苦しい時間を乗り切ることにしました。   その結果は詳しくは次回のレポートに書こうと思います。本来はすぐにレポートの作成に取り掛かるべきなのですが、今週末にまたレースが控えているため申し訳ありませんがまた一週刊ほど時間をくださいm(__)m   その分、次回の香港(VWC最終戦)ではよい結果を出して今回のクラウドファンディングの有終の美を飾ってこようと思います!     それではまた。   渡辺良治


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