素直でオープンな性格のT。「Tolerance (=寛容)」という意味を持っています。困ったときには、絶対に助けてくれる心優しいキャラクターです。おかしなことを言ったとしても 笑ったりはしないし、どんな失敗をしても 怒ったり、責めたりしません。“You shall be forgiven.” 「許されるでしょう」これは Tのキャッチフレーズでもあります。ある日、住んでいるHat Townでの出来事。Tが、食べるのをずっとずっと楽しみにしていたケーキを知らずにVが食べてしまいました。それに気がついた、正義感の強いJが「今すぐ新しいケーキを作りなさい!」と強く注意をし、Vはしょんぼり。しかし Tは「You shall be forgiven.」と言い自身でまた、ケーキを作り始めました。するとほかのアルファベットたちも集まり始めせっせとみんなで手伝っていくまま時間は過ぎ、、最終的には大きなデコレーションケーキが出来上がりました!それを見たTは、「Vのおかげでこんなに素敵なケーキが作れたよ。きっと美味しいね。」と言い、一口目をVに食べさせてあげたのです。人に対してマイナスな感情を持たない、いつでも心にゆとりを持っているTの姿はこうでありたい、こうなってほしい、そんな私たちの想いが込められています。
真面目な忍者であるSは「Silence(=沈黙)」という意味を持っており毎日、滝の下で瞑想をしています。沈黙を好むSは、少しの雑音も許しません。キャッチフレーズは“Zip it!” 「お口チャック!」しかし、住んでいるウォーターガーデンズ島には元気な性格のアルファベットたちが多くいます。とくにRはというと、、Sが瞑想する場所である滝を使って大きい工場を建てたのです。ガガガガガガガーッゴゴゴゴゴゴゴーッ毎日毎日、大音量の機械音が頭に響きます。静かにしていたいSはモヤモヤが積もっていくばかりですが何も言いません。本当の、本当は、「Zip it!」と言いたいけれど・・・ここはみんなで住んでいる島、みんなが癒されるための滝。まったく逆の考えや好みを持った者同士が集まるからこそ、世界は楽しい。本質的にはそれを理解しているSはついムカっとしてしまうことがありながらもこの島やこの島の住人たちのことが大好きなのです。
勘が鋭く、頭の良いR。キャッチフレーズの“Elementary.” 「初歩的なことだ」この言葉は名探偵シャーロックホームズがよく言うセリフとして有名です。Rの被っている帽子もホームズの帽子と同じもの!そんなRが持つ意味は「Reason(=道理)」。「Reason」は理由という意味でもよく使われる言葉ですが、理屈や道理といった物事のそうあるべきことや正しいことという意味もあります。“人間として何が正しいかで判断する”これは、YTJスタッフの行動指針の一文にもあります。子どもたちにはこの、Rとの出会いで「道理」というものを言葉だけではなく、本質的に理解し自分の中に落とし込む。そして人として“正しい”行動や言動を自然と判断でき、未来へまっすぐ走っていける人になってほしい。そんな想いが込められています。
「Quest(=探究・クエスト)」の意味を持つQ。常に堂々としていて冒険が大好きなキャラクターです。ウォーターガーデンズという島に住むQは、その島の宝は全て見つけてしまいました。冒険に出て 宝探しをする、ということは彼にとっての日課です。現在新しい冒険を考え中・・・また、今は他のアルファベットたちに冒険に出たときのため火起こしや、山菜の調理、魚釣りなどのサバイバルスキルの伝授もしているのです。ウォーターガーデンズの住人たちは「いつかみんなで冒険に出ようね!」と楽しくお話しながら勉強中。そんな、島一番の冒険上手なQのキャッチフレーズは“Fortune favors the brave!” 「勇者は幸運に恵まれる!」冒険に出て答えを見つけた“経験”やそれまでの道のりで起きた、“失敗”や“成功”。その全ては自信に変わり、次の冒険に出たときに自身を支える大きな力になるはずです。
今日はSnow Mountainのシーンについてお聞きします。はい。ここでは、個性的なW(Whimsy)が登場します。wordplayの世界にはたくさんの個性豊かなキャラクターが住んでいますがこの、Wは特に個性的です。1人だけ別世界のような。たしかに。ビジュアルも、ほかのキャラクターとは違う感じがしますね。そうなんです。ロープのような身体で、色もカラフル。文字で言うと、ほかのキャラクターとフォントが違うような。うんうん。それで、ほかのアルファベットたちも、なんだか近づこうとしないですよね。でも、嫌いなわけではないんです。何を考えているかわからない、どうすればいいのかわからないから、近づきにくいだけ。ただ、あるタイミングでみんなが Wのことを「かっこいい」と思い始めます。みんなと違うから、かっこいい、と。あ~!(笑)その心理は、少しわかります。そうですよね。そこから、みんながWを真似し始めて、ほとんど全員がWと同じになっていきます。それで今度は真似をしなかった人たちが目立つ。へぇ~。個性って何なんだろう、と考えますよね。アルファベットたちもそう考え、そして気がつきます。一人一人違う生き物なのだから、誰かと同じである必要はない。複雑な考えがぐるぐるとまわりながらも自分の好きな自分でいること、その大切さを思い出すのです。次回もお楽しみに★