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世界遺産の町の地域と人をつなぐホテルを再出発させる仲間を募集

カンボジアの世界遺産がある地方都市コンポントムで、この地域に当たり前にある「つながりの中で生きる暮らし」を旅する拠点をつくりたい!新型コロナで廃業するホテルを引き継ぎ、この地域の素敵なひととものに出会う体験を届ける拠点へと再出発するため、この場所を一緒に見守り、育てる仲間を募集します。

現在の支援総額

5,847,000円

146%

目標金額は4,000,000円

支援者数

225äşş

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/11/07に募集を開始し、 225人の支援により 5,847,000円の資金を集め、 2020/12/12に募集を終了しました

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世界遺産の町の地域と人をつなぐホテルを再出発させる仲間を募集

現在の支援総額

5,847,000円

146%達成

終了

目標金額4,000,000円

支援者数225人

このプロジェクトは、2020/11/07に募集を開始し、 225人の支援により 5,847,000円の資金を集め、 2020/12/12に募集を終了しました

カンボジアの世界遺産がある地方都市コンポントムで、この地域に当たり前にある「つながりの中で生きる暮らし」を旅する拠点をつくりたい!新型コロナで廃業するホテルを引き継ぎ、この地域の素敵なひととものに出会う体験を届ける拠点へと再出発するため、この場所を一緒に見守り、育てる仲間を募集します。

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皆さん、おはようございます!昨夜、2020年12月10日の夜10時過ぎ@カンボジア時間に、金額の目標としていた400万円を無事に達成することができました。初めてのクラウドファンディング、このコロナでみんなが苦しい状況、・・実はかなり背伸びなんじゃないかと思っていました。でも思い描いていた以上に、たくさんの方にシェア、応援していただいて、それがまさに細波の波紋が広がるようにじわりじわりと広がっていってこのプロジェクト達成に至ったと思います。そして、何よりもこの期間にいろんな懐かしの方、サンボーを通じて出会ったたくさんの方、コロナ期間に始めたオンラインの旅を通じて出会った方、高校・大学の同級生、幼なじみたち・・これまで生きてきた時間のなかで生まれた出会いの糸を、メッセージのやり取りをしながら、胸の内にあるものを語り合いながら再び結び直していくような過程が何より幸せでした。プロジェクト達成おめでとう!のメッセージを次々にいただいたとき、ほっとしたのとうれしさと同時に、実はこのギュッと濃厚に皆さんと再び袖すり合い、その摩擦の熱でじわりじわり温まってきた時間が終わってしまうのかと思って、少しだけ寂しくなりました。でも、すぐにそれは違うなと思って。短期間にギュッと集まったこの熱を絶やさずに行くこと、期間限定で生まれたこの炎を、ホテルという器の中に持ち帰り、囲炉裏の火のようにじっくりと長く続く温かな時間に育てること。それが次のステージです。そして、今回はその炎をともに味わい、育ててくれる仲間を募集するプロジェクト。囲炉裏の周りに集う人たちの温かい色に照らされた顔を想像するだけで頬がゆるみます。まだ1日と少し、このプロジェクトは進んでいく。この囲炉裏の火のそばに加わりたいという方をまだまだ募集しています。実は、この12月はカンボジア国内でも一年で一番寒く乾燥した季節を迎え、このプロジェクトを始めた約1ヶ月前と比べてもコロナの状況が厳しくなっています。コロナの拡大防止が求められる今、12月、1月の一年で一番ホテルが賑わう時期も今年は静かな見通し。いつまで続くかわからない現場に、観光業全体の見通しはますます雲行きが怪しくなっている。そんななかだからこそ、これだけ多くの方に仲間になっていただいたという事実は私たちに勇気をくれ、スタッフを含めた全員にとって本当の意味での「命綱」になります。そして、悪いことばかりではなく、実はプロジェクトを達成した昨日、ずっと在庫切れだったオーブンが入荷したという連絡があり、早速新旧交代をすることに決めました。お客さんの数が少ない今だから、出費はイタイものの、このオーブンを手にしたシェフが彼の持ち味をまた一つ発揮できると思うと、その可能性にワクワクします(一つ前の活動報告をぜひ読んでいただけたらと!)。こうやって、目の前の一つ一つに真っ直ぐ逃げずに向き合っていくしかない。それが次への道をつくると信じて。私たち現場だけで抱えきれないことは、今回仲間になっていただいた皆さんに共有して、知恵や技術をお借りしたいと思います。目標金額は達成したけれど、知恵や技術を分かち合う仲間は多様な方がいい。その方が、きっとみんなの良さを生かしあえる。今日1日と、明日最終日12月12日深夜23:59にこのプロジェクトが完了するその時まで、仲間への名乗りは引き続き大歓迎です。いつかみんなで肩を叩き合える日を夢見て。最後までどうぞよろしくお願いいたします!TOPの写真は「第5回!根掘られ葉掘られ」のグラレコを担当してくれた吉澤鳥居真樹さんの傑作です。これもまた改めて紹介します!


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このクラウドファンディングのプロジェクトも、残すところあと2日。ここまで171人の方に仲間への名乗りを上げてもらって、ほんとに毎日メッセージでやりとりしたり、いろんな方の顔と場面が浮かんで、これ実際現地に来てもらった日には涙出るんだろうなと、想像するだけで涙している野生動物です。(野生動物?となった方は過去の活動報告を)クラウドファンディング残り数日を迎えた今日はコンポントムにいる仲間=ホテルのスタッフたちの話をぜひ、日本の仲間の皆さんにお伝えしたいなと思って。11月にソフトに再オープンしてから1ヶ月。「ホテルの側の人」になってまだペーペーなんですが「ホテルという場所」で人と人とが出会って生まれる小さな物語に心動かされています。その小さな物語たちの一つを、ここで。お客さんがきてくれる日には、必ずいろんな出会いがある。お客さんと袖が擦りあっただけ、いろんなドラマが生まれる。ある朝のお客さんが自然に言った一言「ここはすごく素敵な場所。でも“Place“じゃないですね。素敵なのは”Atmosphere”。もちろんお庭とか空間もだけど、それをつくっているのはスタッフの皆さんなのよね」を聞いたとき、ほんとに清水の舞台から飛んでみてよかった(まだどこにも着地せずですが)。このスタッフ、このお客さんと出会ってほんとによかった。と震えました。その一言の向こう側には、こんな出来事が。**ある朝、プールサイドで本を読んでいるお客様のそばを通りかかったとき、互いに目があったので「お水か何かお持ちしましょうか?」と声をかけたら「いいえ、大丈夫だけど・・今、ちょっといいかしら?」よかったら座ってと促されたとき、実は少しだけ緊張した。小心者の私はついつい、何かあったかなと一瞬構えてしまう。あくまで平常心でと言い聞かせて向かいに座るとその女性はどこから話すかを考えるように少し目を泳がせたあと、いっぱいに微笑みながらが言った。「ちょっと長くなるんだけど、どうしても伝えたいと思って。スタッフの方に、ほんとにありがとうを言いたくて!」それに続けて、こんな話をしてくれた。この前の日の朝は、彼女とご主人の18回目の結婚記念日だった。フランスにルーツを持つご主人のために奥さんはサプライズで朝食にクロワッサンとパン・オ・ショコラを用意したいと思い、さらに1日前にそれをレセプションのスタッフに伝えた。コンポントムの隣の州にお住まいゆえに「もし探すのがすごく大変でなかったら!」というこちらへの配慮も添えて。翌朝、旦那さんより早く朝食の会場に来るとサービススタッフが彼女を見つけて、いくつかの種類のパンを見せながら、どのパンがいいですか?どんなふうに準備します?と聞いた。いくつかの種類のパンを用意してくれたことにも驚いたんだけど・・と言いつつ、「私は最初、クロワッサンを皿の上に置いて出す、くらいしか考えてなかったの。でも、なんというかスタッフの方たちが、私以上にどうやったらスペシャルになるかを考えてくれて。バナナの葉っぱを敷くのはどう?とか、キャンドルもつけて・・とか!何より、このプチサプライズの瞬間を一緒に楽しんでつくってくれている感じがすごくうれしくて。私たちにとっても、すごく幸せな記念日になったの。」そして、座っているプールサイドの椅子からぐるっと周囲の庭と、サービススタッフが働いている高床のレストランのを見回しながら、冒頭の一言を。「ここはすごく素敵な場所。でも“Place“じゃないですね。素敵なのは”Atmosphere”。もちろんお庭とか空気感もだけど、それを支えているのはスタッフの皆さんなのよね」と。このエピソードを聞きつつ、その前の日からスタッフたちと重ねた裏側ストーリーが浮かび、その朝“一緒に楽しんでつくっている“であろう朝番シフトメンバーの顔が浮かんで、その場にいなかった私まで想像でちょっとワクワクしてしまった。そして、前日の夜からこの出来事の裏側にある物語が思い出されて、思わず胸が熱くなった。ここからは、この日の裏側ストーリー。結婚18周年の記念に、クロワッサンを用意して小さなサプライズをしたい。前述のお客様からのリクエストをオンラインで度々登場しているレセプションスタッフ・チュンリーさんが受けた。彼女はそれをシェフに伝え、シェフは翌日のために夜シフトの出勤前に、この町で一番大きな、首都の名前を冠したベーカリーに行き、そこにある中で“一番クロワッサンに近いパン“を買ってきた。その夜、レセプションを代わった夜シフトのマネージャから「マイ、ちょっといい?」と。私にお客様からのリクエストを共有したあと、「シェフが買ってきた“クロワッサンに近いパン“が、やっぱりクロワッサンにはかなり遠い気がする。他にクロワッサンを売っているところを知らないか?」と。コロナの前、この町で一か所だけ、クロワッサンを置いているカフェがあった。日頃町の普通の人たちはなかなか入らない、ちょっとハイソめのおしゃれカフェ(この町のね)。「○○ならあるかも。コロナの前はあったから。」と伝えたら、シェフ、マネージャ、サービススタッフの夜シフトメンバーが口を揃えて「ああ〜!あそこかぁ!」それは知らなかったと。幸い私はそのカフェの始まりの頃から知り合いなので翌日の朝、私が行ってみることにし、それからしばらく夜シフトメンバーとともに、今故障しているオーブンが復活したら、ここでパンが焼けるのにね、クロワッサンできたらいいよね、などと盛り上がった。翌朝、朝食の時間が始まる前に自転車で例のカフェへ。早朝から営業していたものの、残念ながらクロワッサンは売り切れで、首都からの取り寄せパンはまだ届いていないと。止むを得ずその場にあったクロワッサン生地の味が違うパンを買い、そのパンの味を朝シフトで出勤していたレセプションのチュンリーさんとサービススタッフに託して外の仕事にでた。あとは、任せた!と。その後、夜まで外出続きで、その後どうなったか聞く余裕はなかったから、その翌日のお客さんからの喜び溢れるフィードバックはとてもうれしかった。そして、そのフィードバックをスタッフたちに伝えたら、いやーあのとき、素敵な皿がないってなって、どーしよって慌ててバナナの葉っぱを庭から採ってきてさ。とか、ちょうど前の日にクリスマス用にって買っておいたキャンドルがあったんだよね!とか。そのときの写真を見せてくれたりしながら話すメンバーたちの様子にも心が揺さぶられた。お客さんがこうしたいと思ったことを、一緒に実現していける。マニュアルにも何にもないそういう関係性を、この人たちは自然にやっている。こういう接客が必ずしもすべてのお客さんにとって心地いいわけではないのもわかっている。今はコロナ期の小さなチームだからシフトもセクションも跨いでみんなで情報を共有できる。宿泊客数も少ないからこそ、こういう一瞬一瞬に意識を向けやすい。そういう、そんなこんなも全部頭で理解しつつ、お腹の真ん中の方で「ああ、やっぱりこの人たちと道をともにしたい」と思った。誰かの特別な時間をお預かりする観光という産業にとって、こういう在り方を自ら選べる人たちは宝物だ。こういう宝物さんたちが、活躍する場所をなくしちゃいけない。これからもその真価を惜しみなく発揮できる場所を守っていきたい。もしかしたらそれが新しいオーナーとしての、私の使命なのかもしれない。ホテルを引き継ぐかどうか、まだ肚を決める前、カンボジアでホテルを営む先輩ご夫妻に会いに行ったとき「ホテルは人だからね」という一言をもらっていた。ただそこに空間と施設があるだけじゃない、そこにスタッフたちがいて、そこに滞在したいというお客様がきてくれて、初めてこの場所はSambor Villageというホテルになる。チームが大きくなっても、仲間が増えていっても、このチームの核を司る人たちの空気が活き続けるように。ここで時間を過ごすすべての人たちが、1人の“ひと“としていられるように。日本の仲間と現場の仲間にたくさん勇気をもらって、これからも進んでいきます!!


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プチ対談シリーズ「根掘られ葉掘られ」第5回!(シーズン1最終回?!)本日の対談の伴走担当・なおこです。今回のゲストは友廣裕一さん。大学を卒業して、いわゆる「社会人になる」という道を選ばず、ともひろさんは日本の地域の各地に、そしてマイさんはカンボジアに旅立った。全然違う方向だけど、みんなと違う”あさって”の方向に向かっていった同級生のお二人が、13年の時を経て、今回はその頃から振り返りながらの対談です!「“あさって”の方向に踏み出した」そのあとどうだった?ともひろさん:社会的には”あさって”だけど、自分的には真っ当に前を向いて歩いてきただけ。最初は社会の中で孤立しそうになり、お金の稼ぎ方とか、うまくいかないことに喪失感を感じた。それでも、それは自分がお金とかなくても歩みたい道だったと。マイさん:特に経済的な、行政的な制度の面で自分が世の中と乖離しているなと感じることがあった。一箇所に定住していること、それがこれからも続く予定があることが、そのひとの存在を保証する。自分の暮らし方が「普通」とずれているから、それを合わせていかないといけないのか?、というも葛藤もあった。でも、こっちな気がすると思う道を歩いていると、その道でしか絶対に出会わないような胸の奥の方からじわ〜と湧いてくるような喜びを感じることができている。“ずれ”とか“できなさ”を1人で解決しようとして、誰にも相談できない状態はすごくしんどくなる。自分を大きく見せずに、さらけ出して話せる存在がお互いにとってとても大きかったと言います。今回のホテルという大きな挑戦をするにあたっても、自分にベクトルが向いてズドーンと落ちることも何度か。でも、ともひろさんと共通の恩師に「すどーんて落ちてても1ミリも事態は解決しない。そんなこたぁどーでもいい。周りにベクトルを向けていれば、どうしたらいいかが見えてくる。」と。自分にできない部分を、周りにちょこっとずつ手伝ってもらうことで進めることができている(ホテルとか、経営とかとか。。)「遺跡」から「暮らし」へシフト?そこにそれを作った人たちがいて、そこの人が生きてきた長い歴史の積み重ねが遺跡にはある。その遺跡を通じて、そこで古代にいた人の息吹きや存在を感じられるから。3年前くらい前までは、「遺跡」に強い思い入れのあるマイさんを見つけてくれた人が、人づてに聞いて来てくれるような入り口だった。ここ最近は、村の暮らしの中に遺跡が存在していると、そこにある暮らしやひとにフォーカスするよう変化してきた。「遺跡」からアンテナが広がり、レンズの焦点が地域、そしてひとへ。そんな世界に魅力を感じ、一緒にそこへ入りたいといってくれる人が増えてきたそう。お客さんと地域の人の繋がりになる「延長コード」今回のホテルはステージが変わる感じで、自分だけではできない領域に向かって背伸びする挑戦。マイさんを介さずにつながってもらえる機会は実はたくさんあるのに、間口が狭いなとコロナの前から感じていた。しかし、ホテルという場を持つことで、延長コードの口が増え、マルチタップみたいになる。例えば、言語が増える。今では日本語がメイン、スタッフの母語・クメール語とホテルにくるお客さんたちが話す英語へと広がっていく。ホテルという場を借りて、そこにいるスタッフ達から“あふれ出る”可能性を広げていきたい。これをこう伝えてください、ではなく、それぞれの好きや感動や、小耳に挟んだ話が溢れ出す瞬間を、スタッフとお客さんの間で分かち合えたら素敵だなと。「お客さんが地域の人に何かを提供することってあるの?」観光の場合、経済的な側面に光があたりやすいけれど、実はお客さんが来ることそのものが地域の人たちにとって「非日常」だったりする。外からの人がその場所を訪れて、その地の人と出会い、その当たり前を、外から来た人が驚いたり、感動したりする。そういうそれぞれの“袖が擦り合う”ような時間(あるいは“どやモーメント”)が生まれたら、その場所で生きていく、経済とはまた違うか角度からの力、支えになる気がする。このホテルを通して、すり減らない観光、その土地が好きで、そこに住み続けたい、通い続けたい、が相互に実現できる旅のかたちをこの場所でもう少し探求してみたい。文章ではなかなかまとめられない、ライブのなかで語られるいろんな例え話(野生動物とか)が実は今夜のハイライトだったりして…と思いつつまとめました!だからぜひ、ライブ見てください!通勤電車のなかが、ちょっと野生の王国になるかも?!当日のライブ配信はこちらからご覧いただけます(クリックしてね!)最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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みなさんこんにちは!クラウドファンディングのプロジェクトも残すところあと11日。最後のフェーズに向けて、回転数をあげて走っていきたいです。同時に今、これまでに出会ったいろいろな方と改めてメッセージをやりとりしたりしていて。そのひとつひとつに勇気づけられてます。今日は先週日曜日の夜に開催した、プチ対談シリーズ「根ほられ葉ほられ」第4回!のレビューを伴走のなおちゃんが文章で&協力助っ人のまきちゃんがグラレコでそれぞれ書いてくれましたので、そちらをお届けします。本日の対談の伴走者のなおこです。今回のゲストは井上貴至さん。(*井上さんがとても多いこのプチ対談シリーズ。実は私の苗字も井上なんです笑)公務員として働きながら、地域の「ミツバチ」としていろんな街に出向き、素敵な人や事例をつたえて、つなげていらっしゃる井上さん。今回の根掘られテーマは、実は決めていなかったのですが、「人と人の縁を紡いでいく」という言葉がぴったりかなと。舞さんと井上さんの共通点は、「人と人をつないでいること」。井上さんは人に会ったり、街に出ることが本当に大好きで、東日本大震災の時に毎週東北に出向き、何か自分ができないかなと考えたのがきっかけで、中と外をつないだり、官と民をつなぐって本当に大事だなと思ったそう。そして今は「ミツバチ」として様々な地域に出向き、人や事例をつなげて花を咲かせるべく、種を運んでいるそうです。舞さんは、カンボジアのコンポントムという土俵で、そこへ訪れる人と地域に根を張って暮らしている人たちを「旅」というカタチでつなぐ“仕込み”をしていて、そこにホテルという舞台もこれから加わるというフェーズ。そんな2人の目に、今映るものとは?!地方や田舎にある特有のゆたかさ。観光というと首都や世界遺産などのいわゆる有名どころばかりになりがちなイメージ。でも、地方にこそゆたかさがあるな、と思う理由の一つを「野球のチーム」に例えた井上さん。>都会=100人部員がいる野球部人数が多いし様々な便利なものが充実している。だからこそ自分自身を発揮する機会は田舎に比べて少なく、レギュラー争いがきびしい。>田舎=部員7人の野球部人が少ないからこそ、練習機会、本番に出る機会が多く、ちょっとしたハプニングにも、今いる人、あるものでどうにかしないといけない。何かが起きた時、どの会社に電話したらいいとか、誰に助けを求めようと考えるのではなく、まず自分でやってみようマインドが生きる様々な知恵を与えてくれると思います。そういう本当に「暮らしている」という体験や時間が、ゆたかさについて考える機会をくれるのではないかと。「地域と訪れる人を結ぶ存在」お二人の訪れる場所を選ぶ基準は、「その地域のことをよく知っている人」がいるかどうか一択だそう。やはりその地域に溶け込んだ人がいないと、地域の「普通の暮らし」中にお邪魔する糸口には出会えない。「これを食べる」とか「あれを見る」という→(矢印)が一方向の体験ならさっときてもできるけれど、出会う地域の人にも安心感を与えてくれる「つなぐ人」がいることで、暮らしの中の「当たり前」にお邪魔させてもらって、初めて双方向の→←が向かい合う時間が生まれる。「古代から続いてきた旅は、これからも無くならない。」多様な素敵な暮らしが世界にはたくさんあって、それに出会うのが、旅の醍醐味です。そこに水先案内人みたいな人がいることもまた大事。今の世界の状況で、旅が難しい時代になってくるかもしれないと言われるけれど、大昔から続いてきた「旅」そのものは、このコロナの状況が続いてもきっと無くならない。いろんな人のご縁の糸をたぐっていく。そういうカタチの旅は何回いっても楽しいし、時間を経て、何度も出会うことで生まれる喜びもある。そういう出会いが、私たちが生きる時間をよりゆたかにしてくれるきっかけになるんだなぁと今日の配信を聞きながら、改めて感じていました。実はライブ配信ではもっと様々にテーマが飛んで、一瞬どこにいくの?というようなタイミングも。でも、それぞれがそれぞれにつながっているんです。当日の配信はぜひこちらから!


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プチ対談シリーズ「根ほられ葉ほられ」第2回!本日の対談の伴走者のなおこです。今回のゲストは井上岳一さん。「日本列島回復論」の著者であり、2016年にサンボーの遺跡と村を訪ねたこともある井上さん。今回は「なんでこの場所なの?」というはじまりの問いを用意してなぜこのカンボジアのコンポントムという場所で、旅屋、そしてホテルをやっていくのかを掘り下げていただきました。”この場所には「大地とつながる豊かなエネルギー」があるから”。そもそもカンボジア、そしてサンボーを初めて訪れた時「“発展途上国”と聞いていたのに、なんでこんなにエネルギッシュなの?なんだろこのパワーは?」というある種のカルチャーショックを受けたという。「ご飯作れるんだよね?19歳でもう大きいんだし。火も起こせるでしょ?」と村のおばちゃん。村ではガスや炊飯器ではなく、七輪に火をつけて火加減を調節しながらご飯を炊きます。隣では9歳の子供が当たり前のように、火を起こし、ご飯を炊いてお手伝いをしている。一方で、“発展した国”からきた舞さんは炊飯器のボタンを押すことはできるけど、その人たちの暮らしの技のなかに手も足も出なかったそう。また生活の道具で何か壊れた時、すぐ買い替えよう!と考えるのが私たちの当たり前。でも村のお父さんたちが「そこにあるもの」で元どおり。自分たちの暮らしを自分でなんとかできる姿に、とても度肝を抜かれた。その時に強く感じた「そこにある大地とつながって生きるエネルギー」。当時はその豊かさをどう言葉にすればいいかがわからなかったけれど、とにかくそのゆたかなエネルギーを学びたい、教えてもらいたい!と思って、住み始めて12年。最近ようやく言葉にできるようになったかな、というタイミングで『日本列島回復論』に出会い、読んでみたら、現場で感じている『ゆたかさ』には自然環境が与えてくれるものと、その自然を暮らしに取り入れるための知恵や技術のゆたかさからつくられているんだ、と目から鱗が。かつての世界が良かったと言いたいのではなく、今世界中で失われつつある自然をお借りしてその恵を受け取りながら生きる知恵や力強さと、デジタル化などの最新技術のどちらもに価値がある。そして、その両輪があると実はとっても安定するんじゃないか?その私たちが忘れかけ、失いかけている知恵と暮らしの技を、この村の人たちは持っていて、そこから生まれてくる心の在り方がある。その土俵にちょっとお邪魔させてもらうことで、自分たちが今抱えるちょっとした生きづらさに気づいたりします。”このホテルは、村への入り口であり、地域の人たちにとって外への扉。”今回引き継ぐホテルは、ちょうど村と町の境界線になる空間。木がゴソゴソと夜中に生え回るような生命力のある村へいきなりいくのは、なかなかハードルが高いという人たちへ間口が広がるだけでなく、カンボジアの都市に住む現代的価値に目が向いている人たちにも広がる可能性があります。ホテルという空間は、そこを訪れた人と地域の人たちの一瞬一瞬の記憶が重なっていく、そのエネルギーが溜まっていく場所。そして実は、「土地に宿るゆたかさ」を大切にしている地域の人たちは、彼らの社会ではマイノリティになりつつあるのも事実です。訪れた人たちが「お父さん素敵だよ!それ!」ってお互いに大切なものを確認しあえる、そんな地域の人たちが自分たちの暮らしを肯定できる場所でもありたい。そして、その場所のゆたかさを失わずに、自分たちも進化していけるような場所としてみんなで育ててきたい、と。今回のクラウドファンディングで仲間になっていただくみなさんにも、みんなで育ち、育てていくの輪の中にいてもらえたらうれしいなと思っています!当日のライブ配信はこちらから!次回はマル秘ゲストをお迎えして、第3回 根掘られ葉掘られ11/28(土)日本時間11:00-11:30です!それでは、今日も素敵な1日を!