涼しい風が吹いた9/5(火)はWe Feed The Planetの会場になるKIITO(一般公開1日目)とあいな里山公園(2.3日目)にお邪魔して、当日のシュミレーションをしながら打ち合わせをしました。 まず訪れたのは、2.3日目の会場となる”あいな里山公園”! こちらでは、まず最初にイナゴの甘辛煮をご馳走になり、当日の流れを確認。 その後は、車であいな里山公園を回り、実際に泊まる茅葺屋根の小屋や畑などを見ながら当日の内容を再確認・再構築していきました。 今回初めてあいな里山公園に行った私、久保ですが、もう日本ならではの景色も、香りも風も、、、5感で感じるもの全てが魅力的すぎて、終始興奮冷めやりませんでした。 当日、代表者も喜んでくれるかな〜と妄想を膨らませて嬉しくなってました! 次は、1日目の会場となるデザインクリエイティブセンター神戸(KIITO)へと。 ブースの配置や必要機材などについて確認しました。 会場の構造を把握してワークショップを最適配置するのって想像以上に難しい…。様々なイベントはこのようなところまで考慮されて作られているか…。運営されてる方ってすごいなあ。と、驚きと感動と学びの多い時間でした。 やっぱり実際に会場にいってみると、当日のイメージがどんどん膨らんで、面白いアイデアが浮かぶ浮かぶ! 開催まで残り2ヶ月を切りました。 日を重ねる毎にワクワクが広がっていきます。よりよい3日間になるよう、これからも準備を進めていこうと再確信した久保でした。 ・あいなの里山公園HP: http://kobe-kaikyopark.jp ・デザインクリエイティブセンター神戸KIITO HP:http://kiito.jp
【ご紹介】 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)に通う男子大学生、菅田悠介さん。大学1年生の時にカモの解体を経験してから、食べ残しができなくなったそう。「食べ残し=無駄に命を殺している」と考えるようになって、友達が食べ残しているとムカつくようになった。と語る。一見やんちゃな風貌をする菅田さん。しかし見かけによらずか、むしろその通りと言っていいのか、彼は食糧廃棄問題や自給自足などに感心を寄せ、食べる、を考えてもらう取り組みをおこなっています。 【今の活動を始めた経緯】 きっかけは受験期に知識と教養を身に着けようとしていた時に出会ったブログ「ちはるの森」。大学入学後に筆者の畠山千春さんにコンタクトを取り、会ったといいます。そこでカモの解体を目の前にし、衝撃を受けた。こうやって動物を殺し、命をいただいているのに自分は食べ残しはできないと感じたそうです。 “「いただきます」の意味って、作ってくれた人への感謝にはもちろん、作られた食材の命への感謝のいただきますもある。自分の命とさせていただきますっていう” 「いただきます」。彼にとってはこれは単なる文化ではなく、命に対する感謝を伝えるための言葉なのです。 【今回WFTPに参加した理由は?】 今回参加しようと思った理由は二つ。一つは、自分の活動していることをみんなに知ってもらい、伝えたいことを広めたい、と考えたから。 もう一つは、食の分野で活躍する同世代の仲間たちとのネットワークというものに魅力を感じたからだそうです。 【現在取り組んでいること】 菅田さんが取り組んでいることは、食料廃棄問題への啓発です。食べ残し問題を減らしたいと考えていて、そのためにはまず食べ物がどこから来ているかということを知る必要がある、と考え、狩猟免許を取得し、動物を解体してお肉にして食べるイベントを開催しています。また、余り物を持ち寄ってカレーや鍋をつくる料理会「モッタイナイト」を最低月1で開いていて現在11回ほど開いています。 【食の世界におけるあなたの役割】 食べものになる過程というものを、色んな人に知ってもらい、食に興味関心をもってもらうという役割。 【これからやりたいこと】 食に関して考えてもらうきっかけを増やす、ということがしたいです。本を書いたり、メディアにでたりすることで発信力や影響力を増やし、色んな人に働きかけたいです。 そして、最終的には食料廃棄問題への取り組みをどうにか仕事にしたいと考えています。
なんとなんと! スローフード協会の創立者で、スローフードインターナショナル会長を務めるカルロ・ペトリーニ氏より、応援メッセージが届きました! 憧れのカルロ・ペトリーニさんからメッセージがいただけるなんて...感動です。 必ず成功させよう。 ここで、カルロ・ペトリーニさんを少しご紹介! 1949年イタリア、ブラに生まれる。その後ワイン・フードジャーナリストとして活躍を始める。1980年代から、運動を提唱し始め、現在160カ国にも広がり、2000ものテッラマードレのコミュニティを持つ運動にまで成長させる。また2004年にはイタリア食科学大学を設立し、包括的に食を科学する学問を創り上げる。またFAO(国連食料農業機関)や、EUにも政策提言をする。 そして、ジャーナリストとして、イタリア最大の新聞 La Repubblicaにも数多く寄稿し、持続可能や食文化、ガストロノミー、食と環境の分野で多くの記事を残す。 出版: The Case for Taste (2001); Slow Food Revolution (2005); Slow Food Nation: Why Our Food Should be Good, Clean and Fair (2007, translated into English, French, Spanish, German, Polish, Portuguese, Japanese and Korean from the Italian original); Terra Madre (2011, translated into English, French and German). Food and Freedom (2013, translated into English), その後、 2003年にSuor Orsola Benincasaナポリ大学、2006年にニューハンプシャー大学、2008年にパレルモ大学より名誉学位を受ける。2013年には、UNEP(国連環境計画)より、「Champion of the Earth」賞を受賞する。
【ご紹介】 東南アジアの山岳民族「アカ族」出身のLeeさんは、2007年にタイで「Akha Ama Coffee」という会社を立ち上げました。様々な農家と関わりながら、コーヒー豆の収穫から製品化までに携わっています。タイのスローフードユースネットワークにも所属されています。 もともとはソーシャルワーカーで、 国際チャリティ団体であるチャイルド・ドリーム・ファンデーションというタイでの教育プロジェクトを支援しています。 【起業したきっかけ】 タイの最も遠い村のひとつで育ったLeeさんにとって、教育への壁は高かったけれど、家にとどまるのではなく、人々と社会を繋げるような活動をしたいと思っていました。そこで、奨学金を利用し大学に入りました。「自分のスキルを使って人々と話をし、タイにもっと多くの機会を与え、子どもたちがより良い教育を受けられるようにしたい」いう思いが大きなモチベーションでした。 また、Leeさんはコーヒー農家の息子であったため 、植物の栽培と報酬の獲得との間に大きな違いがあることをよく知っていました。メルボルンでも、シアトルでも、ポートランドでも、 専門的なコーヒーへの人気が高まっており、 かなり高い経済的価値を持ってきていました。にもかかわらず、コーヒーを実際に栽培している農家が今でも貧困状態にあることに疑問を抱き、この状況を変えたいと思ったそうです。 【Akha Ama Coffeeとは】 2007年に、Maejantai村の14人のアカ族が社会的企業「Akha Ama Coffee」を設立しました。 コーヒー豆を仲介業者に低価格で販売する代わりに、それらを自分たちで処理して市場に出しており、製品のより良い価格を保証しています。実際、約30人の農民とアカ族のすべてのメンバーは、持続可能な条件の下で豆を栽培し、世界で最も高い金銭的報酬を受け取っています。 また、彼らは 化学肥料、除草剤または農薬の使用を減らすために、有機的に持続可能なコーヒーの混作システムのシステムに変更することを決めました。 人間の身長の高さまで成長するコーヒー植物は、今や大きな果樹と様々な野菜との間で栽培されています。 このシステムは、土壌生態学に有益であり、腐植を生成し、侵食に対して丘陵を安定させ、乾季には湿気を保持、害虫が植物に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。 西洋の農業では「新しい」システムとして見られていますが、実際には、アカ族の人々がその歴史を通して使用してきたシステムに非常に近く、自然と協力して活動しています。 今日、このプロジェクトはより強いものになっており、Akha Amaコーヒーの品質は国際的に認められています。2010年と2011年には、ヨーロッパコーヒー専門協会によってW杯テイスターズチャンピオンシップに選ばれました。現在1年間に25トンのコーヒーを生産しています。 【活動の軸】 持続可能性や自給自足を見て、農家に直接知識を伝えたい 【活動のモチベーション】 農家やその家族がより高品質な生活を送って、子どもたちが学校に行くために払うことができるように支援したいという思い。彼らが世界に出て良い知識を吸収して戻って来ると信じています。 【今回WFTPに参加した理由は?】 食の世界の仲間たち、特に若者たちから、スローフードに関する創造性などを学び、毎日の仕事で生かしたいと思っています。また、私は農業に関わる全てのプロセスの関係者と関わっており、コーヒー、フルーツ、野菜など様々なものの生産者らと直接共に働く地域企業家です。その経験を生かし、自分が知っているできる限りの事をシェアしたいとも思っています。 【食の世界におけるあなたの役割】 収穫から製品化までというコーヒーの生産過程で、農家に携わること 【達成したいこと】 タイでは、タイのコーヒーに対する汚名があります。 タイの人々さえ、タイのコーヒーはよくないと信じて飲むことができません。 彼らは非常に暗くなるまでローストし、凝縮したミルクと砂糖とたくさんの牛乳を入れたアイスコーヒーを作ることしかできないと思っていますが、この認識を変えたいです。 【リターンとしていただくもの】 コーヒー豆
千葉県匝瑳市宮本で農園・みやもとの山を営む農家の斎藤超さん。 超さんのご両親が地域の協力のもと無農薬栽培にて稲作を始め30年。農薬の散布を止めた里山には、平家蛍やサンショウウオと生物多様性豊かな環境で、1300年続く循環農業をされています。アイガモ農法の美味しいお米、在来大豆コイトザイライを仲間と育て味噌仕込み。農業体験に、マルシェ出店など。小さな家族農業だからこそできる、交流ある農業をされています。 【農業を始めた経緯】 超さんはロックミュージックを奏でている気持ちで農業をしているとおっしゃられていました。 若い頃、バンド活動のため都内一人暮らしの中、体感した飲食業への疑問が農業への道を考えさせてくれました。何日も腐らないパン、カットされた野菜、味付けされた冷凍肉、「僕は一体どんな食べ物を提供し、どんな物をたべているんだ?」 姿あっても生産地や顔の見えない食品より、自分で育てた作物をお客さんに直接食べてもらいたいと思い、両親の農業を継ぐ決意をし、Uターンして農家になったそうです。 【今回WFTPに参加する理由は?】 2015年We Feed The Planet in ミラノへ日本から代表として参加したのがスローフード運動との初めての交流でした。 こだわりを持った生産者や料理人やメーカー、ビジョンを描いている若者たちとの交流は、草の根で頑張るものたちへの大きな希望とチャンスを与えてくれました。 活動、ビジネス、世界、思考、垣根を超えた交流こそスローフードのネットワークだからこそできると確信しています。 WFTPの日本バージョン、どんな化学反応を起こすのか、今からもとても楽しみにしています!(齊藤超) 【現在取り組んでいること】 超さんは現在、代々受け継いできたこととは別に新しく、ソーラーシェアリングの導入を試みています。ソーラーシェアリングとは農地に支柱を立てて上部空間に太陽光発電設備等の発電設備を設置し、農業と発電事業を同時に行うこと。再生可能エネルギーと有機農業による持続可能な地域づくりに挑戦しています。 【食の世界におけるあなたの役割】 次世代に引き渡せる農業の土台作り 【これからやりたいこと】 今後やりたいことは、自分が管理している営農地をすべて農薬化学肥料不使用にすること。今は、技術を磨きたく研修や他地域の生産者と交流し勉強中です。 夢は食べれる里山にすること&美味しい国産の地ビールを地産で作ること、地方でも人が集まる豊かな交流の場を作ること。 【リターンとしていただくもの】 超さんからは、リターンとして、味噌やお米をご協力いただきます!日本代表メンバーからのリターン枠の中に含ませていただきますので、お楽しみに!