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“緊急避妊薬と性知識”で、若者に人生の選択肢を届けたい!#わたしたちの緊急避妊薬

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

日本の緊急避妊薬は1錠8千円〜1.5万円ととても高く、1番届いてほしいはずの「予期せぬ妊娠をした際のリスクが高い若者」に届けられていません。一般社団法人ソウレッジは「不安な性行為を繰り返さないようにするサポート」のため①若者への緊急避妊薬の無償提供と②継続して性知識を届ける プロジェクトを行います。

CAMPFIREクラウドファンディングアワード

現在の支援総額

21,823,388円

109%

目標金額は20,000,000円

支援者数

2,363äşş

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/02/01に募集を開始し、 2,363人の支援により 21,823,388円の資金を集め、 2022/03/25に募集を終了しました

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“緊急避妊薬と性知識”で、若者に人生の選択肢を届けたい!#わたしたちの緊急避妊薬

CAMPFIREクラウドファンディングアワード

現在の支援総額

21,823,388円

109%達成

終了

目標金額20,000,000円

支援者数2,363人

このプロジェクトは、2022/02/01に募集を開始し、 2,363人の支援により 21,823,388円の資金を集め、 2022/03/25に募集を終了しました

日本の緊急避妊薬は1錠8千円〜1.5万円ととても高く、1番届いてほしいはずの「予期せぬ妊娠をした際のリスクが高い若者」に届けられていません。一般社団法人ソウレッジは「不安な性行為を繰り返さないようにするサポート」のため①若者への緊急避妊薬の無償提供と②継続して性知識を届ける プロジェクトを行います。

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先日、つるたまがゲストとして出演しましたYouTubeラジオ「コネラジ」のパーソナリティ、せやろがいおじさんのYouTubeチャンネルにて、緊急避妊薬の現状やハードルの高さについて解説する動画が公開されました。▼動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=FIrL-7Lhup8動画内では、『(緊急避妊薬)手に入れる道のり障害物だらけなんやけどなんなん?SASUKEなん?』『「男性の俺は関係ないか〜」と思ったら大間違いや!』『俺は自分の人生や体についてちゃんと自分で決定できるよう、選択肢は多い方がええんちゃうか?と思う』など、ソウレッジが伝えたい思いやせやろがいおじさんが現状を知る中で感じた思いなど、せやろがいおじさん節全開でお届けしていただきました。ぜひ、ご覧ください!ソウレッジでは、現在クラウドファンディング「“緊急避妊薬と性知識”で、若者に人生の選択肢を届けたい!#わたしたちの緊急避妊薬」を実施中です。現在約950人の方から930万円以上のご支援をいただいております。終了まであと一週間で、残り1000万以上を集めることが必要です!All or Nothing方式を採用し、目標に達しない場合には1円も受け取ることができません。それだけの覚悟を持って、このクラウドファンディングに取り組んでいます。今を生きる若者たちが「妊娠」「避妊」に権利を自分で決めることができる世の中にしていくために、子供たちへ性知識を届けていくために、ぜひこのプロジェクトを成功させたいです!皆様のご協力、ご支援よろしくお願い致します。一般社団法人ソウレッジ▼YouTubeラジオ「コネラジ」のアーカイブhttps://www.youtube.com/watch?v=5r8mIp8fhCc▼ソウレッジのHPhttps://sowledge.org/


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#わたしたちの緊急避妊薬 プロジェクト概要日本の緊急避妊薬は1錠8千円〜1.5万円ととても高く、1番届いてほしいはずの「予期せぬ妊娠をした際のリスクが高い若者」に届けられていません。一般社団法人ソウレッジは「不安な性行為を繰り返さないようにするサポート」のため①若者への緊急避妊薬の無償提供と②継続して性知識を届ける プロジェクトを行います。詳細はこちら今回は、「にんしん」をきっかけに、誰もが孤立することなく、自由に幸せに生きることができる社会の実現を目指して活動されているNPO法人ピッコラーレの代表であり、助産師の中島かおりさんから応援メッセージをいただきました!中島かおりさん(NPO法人ピッコラーレ代表理事、助産師)からの応援メッセージ緊急避妊薬はすでに安全性が確認され、日本でも認可されている薬です。そして、その効果を高めるためには少しでも早く内服することが大切。だからこそ、多くの国でOTC化(ドラッグストアなどで購入できる)されているのに、日本では処方薬のままでアクセスが悪い状態が続き、OTC化の議論はもう数年にわたり継続中のままです。その実現まで後少しのところまで来ている、そう信じているけれど、でも今この瞬間に緊急避妊薬が必要な人にとって、あと少しなんて言っていられない現実があります。緊急避妊薬を、必要とするすべての人が手にすることのできる薬に。実現するためのアクションの一つ、ソウレッジの皆さんの取り組みを応援しています。


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3月5日にソウレッジではゲストを迎え、国際女性デーに合わせてイベントを行いました!国際女性デー(3月8日)に関連するイベントの規模は、世界各国で年々大きくなりつつあります。こちら記事では前回に続いて、ソウレッジが行ったイベントレポートをしております。この記事は#2です。ここから#1のページに飛べます。緊急避妊薬を飲むという選択肢を、もっと身近にしたいと思っています。つるたま:では、ここからは緊急避妊薬の話をしたいと思います。まずはソウレッジの紹介をさせていただきます。ソウレッジは、性教育への最初の1歩を届ける団体です。元々教材を作る会社で、寄付をしたり、性教育が日常の中に溶け込めるようなプロダクトを開発してきました。教育を届けていく中で、値段が高かったり、理解のない言葉を周囲の人から投げられたり、知識があっても行動できないという状況をたくさん見てきました。私が通っていた大学の学生が出産して、畑に死体を遺棄して捕まったんです。全国ニュースにもなって、本人は辛い状況にあったと思います。決してその子だけの責任ではないのに、子どもを殺した親と世間からは見られて、「どうしてその子だけが捕まるの?」とずっと考えていました。大学の構内ですれ違ったりしていたかもしれないけど、その子のSOSを私は拾うことはなかったし、周りの人も拾うことができなかったんですね。それで中高生とかに性教育をやっていますと言うと、中高生から相談されるんですよ。妊娠しちゃったかもとか、コンドームが破れちゃってとか。そういう話をされたときに、緊急避妊薬があるよって言おうとしたけど、こんな高い薬を中高生に教えても買えないって思ったんですよね。その問題意識が結構強くなってきて、去年くらいに子どもたちが親に話さなくても、緊急避妊薬を手に入れられる環境が作れないのかなと思って、クラウドファンディングを始めました。「お金が無くて買えない」「知り合いにばれるのが怖くて買えない」「親に相談できなくて買えない」「障がいがあってひとりで移動が出来ないから、親に送り迎えをしてもらわないと買えない」「病院が遠方で学校を休まないといけないから、単純に行けない」。いっぱい買えない理由があるけど、やっぱりお金の問題が一番大きい。でも、誰かがお金を出してお医者さんが処方したら、子どもたちには薬が届くという仕組みが作れるんですよね。法律的に違法ではないですし。まず、緊急避妊薬がどういう薬かを説明します。72時間以内に飲むことで予期せぬ妊娠を防ぐ薬です。緊急避妊薬を中絶だと勘違いしている人が意外といるんですけど、緊急避妊薬は妊娠する前にそれを回避しましょうという薬で、予期せぬ妊娠や中絶は、女の子の心身や経済的に負担があるので、理想的な状態ではないですよね。もちろん選択するとなったら、それが安全に行われるべきではあるけど、ない方がいい。なので緊急避妊薬を飲むという選択肢を、もっと身近にしたいと思っています。そもそも、男性も女性もですけど、身を守る知識が届けられていない。そして様々な障壁があって緊急避妊薬を手に入れられない。身を守る知識はソウレッジの教材を配布したり、学校での研修などを行っています。だけど、やっぱり環境を整えることも大事なので、両方やっていかないといけない。例えば、オランダは2001年に世界で初めて同性婚が法制化されました。でも、その時はまだ差別があった。その状態で制度化されたんです。辻さん:仕組みから変えようとしたんですね。すごい。つるたま:差別があるけど、必要だと思うことを先に作って、それに意識を合わせていく。日本がSRHRをちゃんと整えていくうえで、やっぱりそれが必要だなと思いました。私が毎回15,000円を自分のポケットマネーから出すのは難しいけれど、大人が性教育をしない環境を作っているせいで、若者だけに強い負担を強いてしまい、子どもたちが辛い目に合う状況を変えたいと思う人たちからお金を預かって、子どもたちのために使う仕組みを作ろうと思っています。具体的には、緊急避妊薬の無償提供をオンラインのピル処方サービスと連携してやろうと思っていて、いずれは地域の病院とかでも出来るようにしたい。これをやりたいと言ったら、兵庫県のユースクリニックがやりますと言ってくれて、とても嬉しかったです。辻さん:私は自分が会社を経営していることもあり、企業もアクションを起こせるといいなと思っているんです。それぞれの企業が、消費者の方が抱える困難を解決するためにスポンサーとなったり、共済のような仕組みを作ったり。そういうことが広がっていくと、理想的だなと。中島さん:みんなが住んでいる地元の場所で、協力してくれる病院があるのはすごいですね。つるたま:理想的なのは、病院とかに行きやすい環境を作るということなので、オンライン処方をして終わりではなく、継続して繋がりたいんです。オンライン処方にした理由は、遠いところにいる子たちや、親に言えなくて行けない、今存在しているそういう子たちもアクセスできる場が欲しいと思ったから。処方後のLINE登録を必須にして、緊急避妊薬を飲んだ後にどのタイミングで妊娠検査薬を使用するかや、虐待などでシェルターが必要な子と相談先をつなげたり、低用量ピルやミレーナの知識が必要な子たちもきっといると思うので、そういう性知識を同時に届けていくということをやりたいと思っています。LINEで情報を届けていく中で、その子たちの行動がどういうふうに変化していったのかを、アンケート調査で数字で見えるようにすると、今よりもさらに政策が実現しやすくなるかなと思っています。それから、親に相談しない権利というのが、子どもたちにはあるんですよね。ただ、親は知りたいと思います。本当に子どものことを愛していて、子どもがそういう状況に居るとしたら、もちろん知りたいと思います。でも、いつ話すかは、その子自身が自分で決められる環境が大切。薬をもらえるタイミングで言いたい子もいれば、落ち着いてから言いたい子、いろんな子がいると思います。中島さん:親との関係性ですよね。親じゃなくても、例えば保健室の先生には話せるとか、身近な大人に相談できるとか。親に言わなきゃいけないというのは危険だなと思います。つるたま:誰に言うか、いつ言うかは自分で決められる状況にしたいと思っています。中島さん:あと、前提として緊急避妊薬は安全な薬ですよね。つるたま:そうですね。2011年に認可された薬は副作用も少ないです。その前に緊急避妊薬として使われていたピルは、副作用が強かったんですよね。吐き気があったりしたんですけど、新しい薬は副作用が少ないし、不妊や血栓症のリスクもほとんどない薬。90ヵ国以上で薬局販売している薬なので、そこまで怖がるようなものではない。中島さん:そうですよね。血栓症のリスクは確かにあるけれども、お産の時に血栓症ができるリスクの方がよっぽど高いと言われています。望んでいない妊娠をするリスクと、血栓症のリスクと、どっちをとるのか。緊急避妊薬だけを危険視する背景にはスティグマがあるなと思います。辻さん:特に避妊に対する社会の風当たりは強いですよね。「あなたがしたくて(セックス)したんでしょ?」「自分が避妊に失敗したんでしょ?」と言ったある意味「懲罰的なスティグマ」を前提に、制度や仕組みが出来上がっている気がします。ですから、本人も悪いことをしてしまった気がして誰にも言えない。気持ちのハードルと仕組みのハードル、原因は同じところにあるのではないでしょうか。緊急避妊薬のOTC化が話題になっていたときに真っ先に出た意見が、「性の乱れに繋がる」というもの福田さん:おっしゃる通り「#緊急避妊薬を薬局でプロジェクト」のサイトに、WHOが出している「Family Planning」には、「既存のホルモン避妊法を使用できない女性を含む、全ての女性が緊急避妊薬を安全で効果的に使用できます」とあります。また、「市販薬化された場合、女性は、緊急避妊薬の情報を理解し正しく使用できます」「医学的管理下におく必要はありません」とされていることも知って欲しいです。特にコロナ禍で医療へのアクセスが難しくなった時には、WHOから薬局での販売を考えるように提言がされたり、緊急避妊薬の渡し方についても、WHOは「Family Planning」の中で「女性は、ヘルスケアプロバイダー(医療従事者)に最初に会わなくても、必要時に緊急避妊薬を服用できます。 緊急避妊薬を服用する前にいかなる処置も検査も不要です」「ルーチンの再来は必要ありません。使用者にはいつでもまた来ることを歓迎していると伝えましょう。」と書いてあります。でも今、厚労省の検討会においては、緊急避妊薬の悪用、転売を防ぐために、薬剤師の目の前で飲ませる「面前内服」や、三週間後の「フォローアップ受診」の義務化についての議論があります。女性は管理する存在として見られていて、自立した権利がある存在として見られていないですし、厚労省のパブリックな検討会の場でも、データやWHOの提言で進んでこなかったと感じます。スティグマを解消するためにも正しい知識が必要だと思います。辻さん:女性が自己決定権を持つひとりの人間としてリスペクトされておらず、「女性はデータドリブンじゃないから理解ができない」と思われていることは、性の主体性の話にも繋がると思っていて。緊急避妊薬のOTC化が話題になっていたときに真っ先に出た意見が、「性の乱れに繋がる」というものでした。仮に、ものすごく性に奔放な女性がいたとして「だから何?」でしかない。仕組みと選択肢がきちんと整備された上で、意識の指摘をされるのなら、まだ理解はできます。義務教育での性教育の充実もしかり、避妊の選択肢の拡充もしかり、まだそのどちらもが整っていないのが今の日本です。その大前提が整っていないのに、女性側にだけ性の乱れを指摘されるのは違和感があります。だから、コンドームを男性が持っていれば「ちゃんとしているね」と言われるけれど、女性が持っていたら「遊んでいる」と言われるし、「低用量ピルを飲んでいます」とツイッターで公言すれば「誰と使ってるんです」かと配慮のないリプライが送られてくる。自分の体を自分で守りたいだけなのに、そういう見方をされてしまうのは本当に悲しくなります。つるたま:怖っ。誰と??辻さん:「そもそも低用量ピルってこういうものですよ」と丁寧に説明はしたのですが、そもそも女性が性に主体的であること自体、ネガティブにとらえられてしまっているので、偏見が折り重なってしんどかったですね……。中島さん:もう一つは、たった一回の性行為でも妊娠することがあるわけで、奔放かどうかは関係ない。性行為イコール必ず妊娠のリスクがあるのだから、緊急避妊薬は妊娠を避けるための薬、ただそれだけなんですよね。仕組みを変えるには政治を動かすこと。なので、女性の政治家が増えてほしい。つるたま:「緊急避妊薬を薬局で」の議論の中で、悪用したらどうするんだという意見がありました。悪用というのは、女性を買収する側の話ですが、今すでに緊急避妊薬の偽の薬、本当に効果があるかどうかわからないような薬が出回っている中で、悪用しようとしている人が、本物かどうか分からない薬を女の子に渡して売春するのと、本物の薬を渡して売春する場合、どちらかといえば後者の方がまだマシだと思います。かつ、女の子がそれを自力で買えるとか、自力で手に入れられる環境になったら、お金がある大人に頼らなくても、自分で身を守れるような環境になっているということだと思うんです。辻さん:日本だと性教育の授業でコンドームを渡したり扱ったりして授業をすると、PTAなどからクレームが来ることがあるんですよね。つるたま:興味持っちゃうじゃないかと。辻さん:性の乱れは悪だ、だから臭いものには蓋をみたいな。でも海外では、性教育をしっかりした結果、望まない妊娠が減ったというデータが出ていて、子どもたちが主体的にきちんと知識を得ることはむしろ良いことなんですよね。つるたま:ユネスコのセクシュアリティ教育ガイダンスにも、性教育に力を入れると、最初の性行為が遅くなる傾向にあるという結果が出ています。中島さん:私も中学校に性教育に行ったりすることがあるんですけど、性教育が必要だと思っている先生はたくさんいるし、それが子どもたちのこれからの人生を豊かにしていく、大切なことだと思っている先生がたくさんいるんだけれども、学校での教育で何を教えるかを決める所に居る人たちに課題があるんですよね。現場は教えたい、親も教えたいと思っている。学校で招かれて話をしたりすると、今日の話で自分も知らないことがあって、この話を子どもたちにプレゼントできてよかったと言う先生もいるわけなんですよね。現場ではもうニーズが見えているし、届けたいと思っている状況の中、どう変えていくかという話かなと思います。辻さん:仕組みを変えるには政治を動かすこと。なので、女性の政治家が増えてほしいですね。今年(2022年)の夏には参院選もありますが。つるたま:辻さんは「クリエイティブ・アクティビズム」という言葉を掲げられていますが、具体的にはどういったことをされているのですか?辻さん:アクティビズムって聞くと、デモとか、署名活動というようなイメージがあると思います。「辻愛沙子」という個としては、そういう活動をすることもあります。ただ、仕事では社会に知ってほしい、あるいは知って変わってほしい課題をクリエイティブを武器として、広く告げていきたいと思っています。特に社会課題の領域は、本当は課題があることが分かっているけれど、なかなか社会に届ききっていないことが多いんです。それこそ何年か前に「保育園落ちた日本死ね」と書かれたブログが話題になりましたが、その一文で課題が世の中に届いて、点在していた「見えない」痛みが線でつながり、メディアが取り上げて、実際に政治家が動くまでになりました。そういうたった一言で社会は変わっていくんです。それで、女性が抱えるさまざまな課題や困難を可視化し、解決するために「Ladyknows」というプロジェクトを立ち上げました。「白か黒か」みたいな対立構造ではなく、事実をもとに話し合うことが「Ladyknows」のコンセプトです。いろんなデータをインフォグラフィックスで分かりやすくまとめて届けたり、女性がもっと自分の体と向き合うきっかけを作るイベントを企画したり。今年からはもっと活動を活性化させていきたいと、水面下で準備しているところです。広告業界やクリエイティブディレクターの仕事は、いろんな企業と一緒に仕事をすることがほとんどです。その中で感じるのは、企業の方は自分たちの顧客である消費者の方を傷つけることをとても気にしているということ。だからなかなか踏み込むことができない。だったら、まずは生活者側の声を集めて、世論を形成することが必要だなと思い、SNSを通じて活動したり、今日のようなお話の機会に積極的に参加したり、報道番組に出たり……表に出る仕事と裏方で作る仕事を両輪で回しています。リアルに痛みを抱えている人たちの声を、どうやったら世の中に届けられるか、橋渡しができたらいいなと思いながら日々仕事をしています。中島さん:届けたい相手が受け取りやすい形で伝えるというのが、どうしても現場に入っていると、そこでの言葉で語ってしまうけど、それだと通じない。自分たちの取り組みの一回りぐらい外の人には伝わるかもしれないんだけれど、もっと実は伝えたい人は多くいる。つるたま:クラファンサイトのページもデザインしてもらっていて、可愛らしい感じにしています。緊急避妊薬は怖いイメージが強い薬なんだなというのを、やっていて思ったので。中島さん:和子ちゃんの避妊具のイラストも可愛い。リアルすぎると確かにうってなってるけど。辻さん:コミュニケーションは、勿論わかってもらうとか、ちゃんと届けることも大事なことです。でもそれが、他人事としての理解だと、さっきの緊急避妊薬の「いざ休みを取って婦人科に行くのは私」「薬代を払うのは私」みたいなことが起きてしまう。ですから、やはり届けるならそれに対して当事者意識を持ってもらって、自分ごと化してもらわないといけないなと思います。活動する人、それを受け取る人、応援する人それぞれもちろん大事ですが、特にこのSRHRの領域は全員が当事者じゃないですか。だからこそ、「自分には関係ない」と思っている人たちに、あなたの話であり、私の話であり、我々の話ですというのをどう届けられるのかは考えていきたいですね。コミュニケーションの仕事って華やかに見られがちですが、たくさんのステークホルダーを巻き込んでいくって実は泥臭いこと。地道にやっていくしかないんですよね。いま、話を聞いている人が、今日明日からできることつるたま:今、話を聞いている人が、今日、明日からできることって何かありますか?中島さん:今の話の中にもあったと思うんですけど、自分にとって大切な人と、このことについて話をするとか、友達とでもいいんですけど、話題にすることはすぐにできそうですね。辻さん:先ほど、低用量ピルの話をツイートした話や、緊急避妊薬にまつわる私個人の経験をお話しましたが、センシティブな話題なので、すべての人がオープンに話すべきとは思っていません。話せるタイミングで、話したい人は話せばいいこと。ただひとつ言えるのは、話す前は「どう思われるかな」などと不安に感じたりすることがあるかもしれませんが、あっけらかんと話していると、いざ周りの人が同じような状況になった時に、「あの人には話せるかな」と相談窓口にもなれる可能性はあります。私は、性のタブー視を払拭し、当たり前に話せる社会を目指して、あえて表の場で公言していますが、話して後悔したことは一度もないですね。つるたま:確かに、後悔したことないですね。辻さん:むしろ周りの意識が変わったり、性の話を共有できる人が増えたり。話をしてみると、「実は私もそうだった」と言う人が意外といるので、「大丈夫、話していこうぜ!」って思います(笑)つるたま:和子ちゃんは、今の話を聞いていて思ったことはありますか?福田さん:私もケロッと話すというのは本当にいいなと思っていて、私はずっと日本で生まれ育ったので、それこそピルに対する冷たい視線は当たり前だと思っていたんですけど、スウェーデンのユースクリニックに行った時に「よく来たね、偉いね。自分の身体のこと考えて偉いよ!」「避妊法はどれがいい?好きなの選んで、質問があればいつでも来てね!」とすごくポジティブに言われたんです。その瞬間に、私の中で避妊に関するイメージが180°変わったというか、「避妊って自分の体を大切にする偉いことなんだ!」と。そう思えると生きやすくなるなと思います。なので、今参加してくださっている皆さんも「自分偉い!」と思って欲しいし、そういうポジティブなエネルギーって周りに伝播していくものなんじゃないかなと思います。その先に、避妊はもちろん、性に関わることがスティグマを受けることではなく、当たり前の権利と健康の話になっていってくれたらなと思います。中島さん:うちの窓口も、16%が男性からの相談です。一同:えー!中島さん:だからこのことは女性だけの問題じゃなくて、本当に全てのジェンダーに関わること。ジェンダーを超えて自分も正しい知識を知りたいと思って相談してくれているので、窓口で「よくかけてきてくれたね」というと、ホッとして、そこからもっと具体的な相談になっていったりします。辻さん:「生理用品どれ使ってる?」みたいな話の延長線で、「最近あのコンドーム使ってみたら良かったよ」「緊急避妊薬飲んだんだけどさ」みたいな話ができる。つるたま:女性の方が、割とそういう話をしやすい感じがしますよね。男性の性の悩みって、より話しづらい。結構そういう悩みは聞きます。辻さん:男性の体って、コンテンツ的に扱われやすい傾向がありますよね。女性とはまた別のスティグマがあって、悩みを開示しにくいのかなって思ったりします。本当にみんな対話してほしい。つるたま:緊急避妊薬だけでなく、生理や性的同意、何でもいいから一回話してみるということができると、その後話しやすくなったりするかなと思います。3人き1人が緊急避妊薬を服薬した経験があると回答つるたま:では、お時間になりましたので、アンケートの結果を発表します。「今まで緊急避妊薬を飲んだ経験がありますか?」という質問に、291人が回答してくれました。ありがとうございます。「ない」と答えた方が72%、「ある」と答えた方は28%。30%ぐらいの方が「飲んだことがある」と回答されていまして、緊急避妊薬は高いから諦めたという方も含めると、たぶんもっと多いと思います。辻さん:「緊急避妊薬にアクセスしていいんですよ」ということを繰り返し言っていきたいですね。つるたま:本当にそう思います。今日中島さんが話してくださったことが『漂流女子』という中嶋さんの著書にまとめられています。男性からの相談の話も載っていますので、皆さん読んでみてください。最後にもう一度、現在クラウドファンディングに挑戦中です。ぜひ参加していただけたら嬉しいですし、あと話してもらうのが何より嬉しいです。特に男性は、緊急避妊薬のクラファンに参加することよりも、話すことの方がハードルが高いなと最近感じています。ソウレッジのメンバーで、友達にこのクラファンのお知らせを送っていると、「実は彼女に飲んでもらったことがあって」みたいな人が結構いるんです。だから、課題は意外と身近にあるんだなと。「実はこういう経験があって」みたいなお話をするきっかけになるかなと思っているので、ぜひいろんな形で関わっていただけたら嬉しいです。お願いします。中島さん:いつまでですか?つるたま:3月25日です。残り20日間で今25%。でも今日500万円達成したので、最後まで諦めません。皆さんも、応援よろしくお願いします。では、最後に今日の感想などいただけますか。中島さん:今戦争の話がどんどん流れてきていますが、過去の戦時中に、コミュニティを分断するために使われたのが性暴力でした。性に関することは政治的に使われることがあるという中で、私たちが一市民として、性に関する知識を持つとか、それに対してアクションを起こしていくというのは、武器より強いものになるかもしれないと思うんですね。なので、今日こうやって皆さんとお話ができたことに私も励まされたし、良かったなと思っています。ありがとうございました。辻さん:貴重な機会にお招きいただき、ありがとうございました。日頃から尊敬しているみなさんとご一緒できて本当にうれしかったです。今日はじめて知ったこともたくさんありました。性の話は日本ではまだまだタブー視されているので、知識にアクセスすること自体が悪いことなんじゃないかと思ってしまうかもしれません。ですが、お腹空いたらご飯食べるのと同じように、自分のことを大事にする手段として、正しい性の知識を得ることを大事にしてほしいなと思うし、対話をして相手のことを知ることも、同じように大事にしてほしいなと思います。一歩踏み出すはじめは不安かもしれませんが、性のことで悩むのはあなただけではないし、私だけでもない。共に話せる人はいるから、一緒にケロッと性の話ができる人を増やしていけたら嬉しいです。クラファンも薬局の署名活動も私も応援しているので、ぜひ皆さんもお願いします。福田さん:今日はありがとうございました。現地に行きたい気持ちでいっぱいでした。性に関する事はまだまだタブー視されることも多いですし、一生懸命アクセスした先で、残念ながら嫌な思いをしてしまうこともあると思います。ただ、ユネスコなどの国連機関が出す性教育のグローバルスタンダードともいえる「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」にも、罪悪感や恥の気持ちなくケアを受けられる事は私たちの権利、とはっきり書いてあります。そう思えると、「私の権利だからね、うん、次いこ!」、といった前向きな気持ちになれます。権利と思えるって、すごく背中を押してくれるからおすすめです!昔はそれらが「権利」として認められていない中から、時間をかけて闘って、獲得してくれたものだから、ぜひ皆さんも「権利」を心の支えに日々生活してもらえたら、と思います。そうすれば、自分自身が辛い状況になった時もきっと、安心して心強くいられるかなと思うし、周りの人にも「権利だから大丈夫だよ」と言ってあげられるようになると、エンパワーリングな輪が広がっていくのではないかと思います。クラファンも応援しています。みんなで力を合わせて頑張っていきましょう!今日は本当にありがとうございました。つるたま:ありがとうございます。最後に、対話が大事ということに頷く一方で、男性に女性が教えてあげる構造というのが、やっぱりなくなってほしいなと思うんですよね。課題を身近に感じる人はたくさん勉強するけど、こういう不均衡な関係性の中で、身体的に妊娠しない人たちにこそ、主体的に学んでほしいと思います。辻さん:女性だって、「女性の体」を持ってるから当たり前に分かっているのではなく、主体的に頑張って知識を得ているので、一緒に学んで、一緒に知っていきたいですね。つるたま:そうですね。何か気になると思ったら、主体的に自分で本を読んだり、勉強したり、そういうことをやってもらうのが大事だと思います。そもそも知識がイコールになっていないこの状態で、相手に話をするのは難しいですよね。教えてあげるというのは結構負担がかかることなので、頑張ってここまで自分で来てもらって対話ができるようになったら、より不安や状況が伝わりやすくなって良いかなと思っています。。中島さん:近い未来に5歳から性別関係なく一緒に学ぶことができれば、わざわざ教えるとか、思春期に彼女に教わらなきゃいけないみたいな状態にならなくてすみますよね。辻さん:こども(家庭)庁頑張っていただいて。つるたま:アーカイブ配信もあるので「これを聞いてください」と送ってみてください。女性だけが当事者ではなく、全員が当事者です。今日は皆さんありがとうございました。 


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3月5日にソウレッジではゲストを迎え、国際女性デーに合わせてイベントを行いました!世界各国でこの日のために様々な活動が行われていますが、ソウレッジではどのような活動が行われたのか、こちらのページではそのイベントレポートをしております。3月8日は国際女性デー。「性教育への最初の1歩を届ける」を理念にしている一般社団法人ソウレッジが「国際女性デーに考える『若者の困窮と性の課題』」と題し、2日間のオンラインイベントを開催しました。1日目のテーマは『性教育は、私たちの未来をどう変えるのか』。様々な専門家やアクティビストがゲストとして登壇し、ディスカッション形式で現在の性教育について議論を交わしました。ゲスト一覧:[登壇者(順不同)]・福田和子(#なんでないのプロジェクト)・中島かおり(特定非営利活動法人ピッコラーレ)・鶴田七瀬(一般社団法人ソウレッジ)・辻愛沙子(株式会社arca)鶴田七瀬(以下、つるたま):3月8日の国際女性デーは、女性の権利、政治的、経済的分野への参加を盛り上げていくために、国連が制定しました。日本でもウィメンズマーチなど、さまざまな催しが企画されています。今日のイベントの中で、身体的な性差について話すときに女性というワードが出てくると思いますが、トランスジェンダー女性やノンバイナリーの方も含め、すべての女性が自分らしく生きられる社会のあり方について考えるお時間にできたらいいなと思っています。さて、性と生殖に関する健康と権利を「SRHR」と言いますが、日本はジェンダーギャップ指120位という数字が表すように、世界の中でも女性の性と生殖に関する自己決定の概念が、十分浸透していない国の一つといえます。その中でも、特に自己決定が尊重されづらい立場にいるのが若者だと考えておりまして、今日はそのテーマについて話していきたいなと思っております。また、緊急避妊薬の話をこのあとしていきますが、世間的には見えにくい課題だけれど、実は身近なんじゃないかなと私は思っているので、服用したことがある方がどれぐらいいるのか、アンケートにお答えいただければ幸いです。今日は専門家の方や、活動家の方にお越しいただき、課題にどう向き合っていけばいいのか、どう行動していくことができるのかを考えていきたいなと思っています。女性の性と生殖に関する権利と性教育という、切っても切り離せないテーマについて、一緒に考えていく登壇者の皆さんをご紹介します。自分でこの妊娠をどうにかしたいと思っても、決められないという状況が大きく影響しています。中島かおり(以下、中島さん):特定非営利活動法人ピッコラーレ代表をしております。助産師として、孤立している女性が誰かと繋がって、幸せに生きていくことができる社会というのを目指して活動をしています。「コインロッカーで生まれたばかりの赤ちゃんが見つかった」というニュースを見たことがあると思います。皆さんはそれを見てどう思われますか?ご存知の通り、虐待死で1番多いのは、生まれた日に亡くなっている赤ちゃんです。妊婦も妊婦検診に行っていない、母子手帳をもらいに行けずに本当にずっと1人。これは変わらず報告をされていて、私たちの国が児童虐待死を減らすことができていないということなんですね。今、色んな制度が国にあるんだけど、そういうお母さんたちとつながることができない国だといえます。ピッコラーレでは、このお母さんたちと繋がることができないかと思い、にんしんSOSを立ち上げました。今は埼玉、千葉、東京に窓口を設置しています。ここでは妊娠を決めていくプロセスを支えたいと思って、居場所として都内におうちを借りて、妊娠何週からでも、そして妊娠をどうするのかというのを決めるための、時間と空間を確保できるような場所を、別団体と共同で運営をしています。2021ĺš´1月に、これまで相談頂いた内容を、「妊娠葛藤白書」という形で、分類してまとめたものを出しています。私達が相談者さんから毎日聞き続けていることは全然知られていなくて「これは可視化する必要がある」と。相談にきた女の子が、自分を透明人間みたいと言っていたんですね。「誰からも見つけてもらえない、ここに居るのに」と。つるたま:調査がすごいですよね。読んでいて感動して、こういうのをできる団体を作りたいと思いました。中島さん:なぜ妊娠で葛藤するという状態になってしまうのか。蜘蛛の巣のように要素が散りばめられている中で、がんじがらめになって、死ぬしかないというところまで追い込まれてしまっていることが、白書を編纂する中で見えてきました。その一つ一つはその人個人によるものというより、社会の不備がすごく大きい。予期せぬ妊娠をしたとしても社会資本がしっかりあればなんとかなる人がいるんだけど、一方でどうしようもなくなっちゃうという人がいる、すごく不公平な状況が今の日本。辻愛沙子(以下、辻さん):例えば、どのような要素があるんですか?中島さん:自分でこの妊娠をどうにかしたいと思っても、決められないという状況が大きく影響しています。避妊をしたいと思ってもできない状況にあるとか、教育を十分受けられていないとか、あと暴力や貧困、妊娠をする前から抱えている課題もあります。社会の中のシステムが妊娠葛藤の状態を生み出しているのではないか、つまりSRHRが大事にされる社会ではないということです。SRHRは自分の体のことは自分で決めるということ。SRHRは全てのジェンダーに関わることだから、実は女性だけのものではなくて、全てのジェンダーの人のものなのですよね。でも、日本ではSRHRに関する法律はないんです。憲法しかない。 児童福祉法の改正や、女性新法を作ろうと言っているので、なんとかSRHRの概念を保障することを入れてほしいって思っているので、今日見ていただいている皆さんも、一緒に声をあげていただけたら嬉しいなと思っています。それから、SRHRで大事なのは必要な医療が受けられるとか、教育が受けられるとか、あと自分で決めるということが中心にあるのですが、自分で決めるってどうですか?妊娠に関することをいきなり自分で決めてと言われても、大きな自己決定ですよね。辻さん:知識が無いと余計に難しい……。中島さん:そうですよね。それに、小さな時からあなたはどうしたい?と聞かれたり、同意をしてからアクションをしていく、選んでいく、そういう小さな経験の積み重ねがない中で、いきなり妊娠した時に決めてと言われても、すごく難しいと思います。選択肢がある事と選びとる土台の部分が両方必要だなと思っています。そして、何を選んだかによって居場所を分断しないことも重要です。 中絶、出産どちらを選んでもここに居ていいんです。産む人のための場所ではなくて、利用する子が自分でここにいたいと思えばいられる場所。育てないのはよくないとか、中絶がよくないとかっていう社会からのスティグマ(※)を変えたいと私たちは願っているから、小さな潮溜まりのような居場所であっても、その選択を尊重して使ってもらえるようにしたい。その代わり葛藤がすごいんですけどね。苦しくなったりね。※スティグマ…間違った認識や根拠のない認識による差別や偏見。汚名。烙印。辻さん:社会の中で生きるって、自分の意思だけで決められることばかりじゃないですよね。この選択をしたら周りからどう思われるだろうとか、家族も同じように見られるんじゃないかとか。この選択をしたら今の居場所にいられなくなってしまうと思うと、本当にフェアな状態で選べないですよね。中島さん:同じ年齢であっても妊娠や中絶、出産に関わる事は、一人ひとり本当に違う経験で、それまでの経験の影響を受けるし、その時の状況によって何を選ぶかは違ってきます。なおかつ性に関することは相手がいることだから、思い通りにはならないですよね。自分がこうしたいと思ったときにそうなるとも限らない、そういう前提がある中で、やっぱりSRHRはすごく大事だなと、居場所の面でもそういったことを体現する場所にしたいと思っています。つるたま:では、次に辻愛沙子さんお願いします。辻さん:私は「クリエイティブ・アクティビズム」という言葉を掲げているクリエイティブの会社arcaを経営しています。分かりやすく言うと、広告やテレビCM、映像を作ることもあれば、企業が新しい商品を出す際にプロダクトのネーミングや、ロゴ、パッケージデザインといった外側のデザインから、それをどう消費者の方に届けていくのかをクライアントさんと一緒に考えることもあります。商業施設のコンセプトや内装を作ることもありますね。つるたま:広告って、商品やサービスについて大衆に伝えるだけではなく、関心のない人にも興味を持ってもらったり、社会へ問題提起をしたり、様々な効果や目的がありますよね。今日はそのあたりのお話もお伺いできればと思います。では、最後に福田和子さんお願いします。日本では、性と生殖に関する健康と権利が、守りたくても守れない状況にいるなということを感じて福田和子(以下、福田さん):福田和子と申します。私は遊廓や近代公娼制度について大学で勉強していたのですが、政策や法律によって人の人生はこんなにも変わるんだ、脆弱な人たちの立場はこんなにも揺らいでしまうんだということを感じて、ジェンダー平等や、福祉政策で知られるスウェーデンに留学しました。すると、性産業に関わっているかどうかは関係なく、日本では、性と生殖に関する健康と権利が、守りたくても守れない状況にいるなということを感じて、帰国後の2018年から「#なんでないのプロジェクト」を始めました。他にも「#緊急避妊薬を薬局でプロジェクト」をしています。今はルワンダにある国際機関で、難民キャンプにおけるSRHRや、ジェンダーに基づく暴力に関するプログラム・アナリストとして勤務しています。 ă§ăŻă€ĺ…ˇä˝“çš„ăŤăŻä˝•ăŒç„Ąă„ăŽă‹ă€‚éżĺŚŠćł•ăŤé–˘ă—ăŚč¨€ă†ă¨ă€ä¸–ç•Œă§ä¸€čˆŹçš„ăŤä˝żă‚ă‚ŒăŚă„ă‚‹ă€ĺŠšćžœăŒéŤ˜ăăŚĺĽłć€§ăŒä¸ťä˝“çš„ăŤä˝żăˆă‚‹éżĺŚŠĺ…ˇăŻă€ć—ĽćœŹă§ăŻčŞĺŻă•ă‚ŒăŚă„ăŞă„ă‚‚ăŽăŒĺ¤šă„ă‚“ă§ă™ă­ă€‚ĺŽŸéš›ăŤă‚šă‚Śă‚§ăƒźăƒ‡ăƒłă§ĺˆă‚ăŚăƒ”ăƒŤă‚’ă‚‚ă‚‰ă„ăŤčĄŒăŁăŸć™‚ăŤă€ă€Œč‡Şĺˆ†ăŽć€§ć źă‚„ăƒŠă‚¤ăƒ•ăƒ—ăƒŠăƒłăŤĺˆă‚ă›ăŚč‡Şĺˆ†ăŒä˝żă„ăŸă„ă‚‚ăŽă‚’č€ƒăˆăŚăżăŚă­ă€ă¨č¨€ă‚ă‚ŒăŚéŠšăăžă—ăŸă€‚ă•ăŁăä¸­ĺłśă•ă‚“ăŒă€Œé¸ćŠžă‚’ă—ăŸçľŒé¨“ăŒă‚ăžă‚ŠăŞă„ăŽăŤă€ă„ăăŞă‚Šé¸ćŠžă—ăŚă¨č¨€ă‚ă‚ŒăŚă‚‚ĺ¤§ĺ¤‰ă ă‚ˆă­ă€ă¨ă„ă†ăŽăŻă€ćœŹĺ˝“ăŤăă†ă ăŞă¨ć€ă„ăžă—ăŸă€‚ć§˜ă€…ăŞéżĺŚŠĺ…ˇă‚’ćç¤şă•ă‚ŒăŸć™‚ăŤă€ç§ăŻĺ­ăŠă‚‚ăŒćŹ˛ă—ă„ăŽă‹ă€ćŹ˛ă—ăăŞă„ăŽă‹ă€ćŹ˛ă—ă„ăŞă‚‰ă„ă¤ćŹ˛ă—ă„ăŽă‹ă€ăƒ‘ăƒźăƒˆăƒŠăƒźă¨ăŽé–˘äż‚ă‚’ăŠă†ă—ăŚă„ăăŸă„ăŽă‹ă¨ă„ă†ă“ă¨ă‚’č€ƒăˆă‚‹č‰Żă„ćŠŸäźšăŤăŞăŁăŸă¨ć€ă„ăžă™ă€‚ăă‚Œăžă‚ŒăŽéżĺŚŠĺ…ˇă‚’ćŻ”čźƒă—ăŚč‡Şĺˆ†ăŤĺˆăŁăŸă‚‚ăŽă€ĺż…čŚăŞă‚‚ăŽă‚’ă€č€ƒăˆăŚćąşă‚ă‚‰ă‚Œă‚‹ă‚ˆă†ăŞç’°ĺ˘ƒăŒă™ă”ăĺ¤§ĺˆ‡ă€‚ç§ăŸăĄăŒč‡Şĺˆ†ăŽă‹ă‚‰ă ă‚„äşşç”ŸăŤĺŻžă—ăŚä¸ťä˝“çš„ăŤăŞă‚Œă‚‹ă€ă‚‚ăŽă™ă”ăĺ¤§ĺˆ‡ăŞćŠŸäźšăŒć—ĽćœŹă§ăŻĺĽŞă‚ă‚ŒăŚă„ă‚‹ă¨ć€ă„ăžă™ă€‚ăƒ—ăƒ­ă‚¸ă‚§ă‚Żăƒˆă‚’ă—ăŚă„ă‚‹ă¨ă€30代以上の方から「不妊に悩んで初めて自分の身体と向き合った、もっと若い頃に自分の体について知れていたら」という声もいただいて、本当に大事な機会を奪われていると強く感じています。緊急避妊薬も72時間というタイムリミットがあるものなので、海外だと90ヵ国以上で薬局で処方箋なしで入手できるものなのですが、日本だとオンライン診療ができるようにはなったとはいえ、処方箋が必要です。診察と処方箋が必要なので、それでは本当に必要な時に、迅速にアクセスできないということで署名活動も行っています。他にも、私がスウェーデンに行って衝撃を受けたのがユースクリニックです。最近日本でも、こういう場所をという機運があって嬉しく思っています。ユースクリニックは、性に関することだけでなく、10代が直面しやすい摂食障害や友達・家族との悩みについて、臨床心理士や助産師、産婦人科医などの専門家に無料で相談できる場所です。基本的に13歳から25歳の人が対象で、全国に約250カ所あります。スウェーデンの人口は東京より少ないので、それなりの数あるな、と感じますよね。公式サイトには、「小さすぎる、重要ではない質問なんてありません、当然の権利として無料で訪れることができます」とあって、こういう場所の存在が、孤独に追い詰められる女の子たちの居場所になるのではと思っています。日本において、子どもたちに「自分を大事にしましょう」と言いつつ、大事にするための手段を十分に与えていない、大人がSRHRを守る責任を果たしていない、この現状も心苦しく思っているので、こちらに関しても政策リクエストをしています。今日はよろしくお願いします。つるたま:今の話を聞いていて、知らなかったことはありますか?辻さん:なぜ、その避妊法を選ぶのか、どれだけ想像しても、想像力の先にある現実の困難や障害、障壁などが幾重にもあって、本当はそういう問題を回避するためにいろんな選択肢があるはずなのに、なぜ日本にはこんなにも選択肢がないの?と改めて思いました。中島さん:私も以前「#なんでないのプロジェクト」のHPを見た時に、本当に衝撃を受けました。助産師だけど、知らないことがいくつかあったんです。この中には男性主体のものと、女性主体のものがありますよね。今の日本ではコンドームが主流で、それって男性に付けてもらう避妊方法になってしまうので、女性が主体的に、しかも使っていることを知られないということはすごくいいなと思います。辻さん:低用量ピルを飲んでみようと試したこともありますが、私はADHDの当事者でもあるので、毎日同じ時間に服用することが本当に難しい。さまざまな方法を試してみましたが、どうしても服用を続けられず今に至っています。パートナーに(ピルを服用していることを)知られないようにという課題もあれば、本人のライフスタイルに合わないこともあるので、多様な選択肢があることはとても大切だと感じます。中島さん:あと、避妊と性感染症の予防は別で考えないといけないですよね。どうして避妊具は保険適用にならないんですか?福田さん:性感染症を防げるのはコンドームだけなので、それは大切なことです。ただ、コンドームは破損や外れてしまうことが少なくありません。実際、緊急避妊薬のアンケート調査の中でも、服用に至った理由で一番多いのは、コンドームの破損、失敗なんですね。コンドームしていれば安心かというと、決してそうではない。女性が主体的に避妊を選べるということと、性感染症の話は分けて考えてもらいたいです。つるたま:さっき厚労省の人と話していて、どうして避妊具は保険適用にならないんですか?と聞いたら、「避妊目的だと治療じゃないから、今の規則では難しい」と言われました。中島さん:避妊目的と子宮内膜症などの治療目的だと費用が違ってきて、医療保険の適用を変えなきゃいけない。避妊目的だとミレーナは5万円とかするし、それを選びたいと思っても手が届かない。病気じゃないという理由で保険が効くか効かないかが決まっている、それが今の日本の現状です。特にSRHRの領域だと、外国は違いますよね。福田さん:例えば、スウェーデンでは18歳未満は避妊具が無料だったのが、今は21歳に引き上げられて、中絶は全員無料です。フランスでも、今年から25歳未満はどの避妊法を選んでも無料になりましたし、今私がいるルワンダも、コンドームを含め、どの方法を選んでも全て無料なのでかなり違います。ただ一つポイントだと思っているのが、保険適用で負担が減ってほしいと思いつつ、保険適用になると必ず保険証の提示が必要で、親に知られてしまう恐れにも繋がります。若者のプライバシーに考慮した形で、かつ経済的負担なく選べるようになってほしいと思います。中島さん:アクセスの良さを求める一方で、スティグマというか、社会の中での避妊に対する捉え方を変えるようなアクションを、並行してやっていく必要があるなと思います。辻さん:あらゆるジェンダーギャップのテーマは、仕組みの構築と意識の醸成をセットでやっていかなきゃいけないと感じています。特にSRHRの領域は日本はまだまだ高いハードルがあって、本当にやることが多いなと。。中島さん:あともう一つ特徴的なのが、国際セクシュアリティガイダンスの中では態度がセットになってるんですよね。福田さん:態度も日本語でいうと道徳的なイメージが強いですが、そういう意味ではなくて、例えば性や医療に関して恥や罪悪感を持たなくていいとか、差別はいけないとか。もう一つ特徴的なのが、自分の権利が守られていない、誰かの権利が守られていない時に、どこに相談すればいいのか、また、問題解決のためにどうやって声をあげ、変化を起こすのかということも盛り込まれていて、その辺りまで踏み込んで初めて包括的性教育だと改めて思うし、社会の雰囲気も変わるんじゃないかなと思います。女性の4人き1人が飲んだことがある緊急避妊薬、「飲めば終わり」ではないんだよつるたま:緊急避妊薬を飲んだことありますか?というアンケートですが、今のところ、24%の女性、4人き1人。辻さん:実は、私は緊急避妊薬を飲んだことあるんです。パートナーはすごく理解があり、OTC化のニュースが盛り上がった時もふたりで話をしていました。。そんなある日、避妊に失敗したんです。朝から晩まで仕事が詰まっていて、すぐに病院に行くことができず、避妊失敗の翌日にやっと病院に行って。「服用して気持ち悪くならないかな」「不正出血は大丈夫かな」など不安な気持ちを抱えていました。その時思ったのが、どれだけパートナーが避妊をふたりの問題として向き合う人であっても、仕事やプライベートの予定を調整して、時間をかけて病院に行き、不安や惨めさを感じるのは私のほうだということ。どういうふうに寄り添ったらいいかわからないという男性側の気持ちも理解はできますが、わりと気の強いタイプの私ですら、すごく重たい気持ちになったので、緊急避妊薬を飲めば終わりではないんだよというのは、もっと理解が広まってほしいですね。先ほどののアンケートのように、少なくとも24%の女性はそういうしんどい思いをしている現実があるので。つるたま:しかも緊急避妊薬を飲んだ後、生理がくるか三週間経たないと結果がわからないですよね。それって、男性側はどんなに頑張っても体験しないことですよね。性行為自体はお互い納得のうえでの行為だったとしても、不安が偏ってしまう状況が、構造の不均衡としてありますよね。辻さん:そもそも構造的に圧倒的不均衡があるんです。いざとなった時に、女性だけが身体的、精神的、経済的負担を強いられるのかという前提が、ものすごくアンフェアな状態。行為の時もそうだし、緊急避妊薬を飲む場合も、そこから三週間あるいは次の生理まで、ご飯食べている時も、寝ているときも、仕事をしているときも、毎日頭の片隅に不安を感じる状態で過ごしていることを、本当に理解していますか?と聞きたいですね。つるたま:中絶の場合はちゃんと出来ているかどうかの不安はないけど、別の不安は続いていくじゃないですか。手術して、はい終わり、とはならない。例えば、男性が全額中絶費用を出したとしても、その後の不安が解消されるわけではないですよね。後半は緊急避妊薬について詳しくお話しします。後半の記事はこちら


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「ソーシャルイノベーション」のハブとなり、子ども支援、障害者支援、災害復興支援など、よりよい社会づくりを目指す「日本財団」が運営しております、社会課題に立ち向かう人のチャレンジを伝えるウェブメディア「日本財団ジャーナル」にソウレッジの活動が掲載されました。▼記事はこちら!記事では、「栄養知識と同じくらい性知識を当たり前のように浸透させたい」「学校や家庭任せにせず、子供と関わる色々な大人が、自分のできる範囲で性知識を伝えていくことが、誰にも言えずに苦しむ若者を助けることにつながる」「正しい知識にアクセスできる接点を増やすことが、子供達のセーフティネットになる」という、つるたまの性教育にかける熱い思いをお話しさせていただきました。また、現在実施中のクラウドファンディング「“緊急避妊薬と性知識”で、若者に人生の選択肢を届けたい!#わたしたちの緊急避妊薬」についてもお話しさせていただきました。詳しくは記事をご覧ください。ソウレッジでは、現在クラウドファンディング「“緊急避妊薬と性知識”で、若者に人生の選択肢を届けたい!#わたしたちの緊急避妊薬」を実施中です。現在約850人の方から、800万円以上のご支援をいただいております。終了まで残り9日!目標の2000万円に1円でも届かなかった場合はお金を受け取らないAll or Nothing方式を採用しております。ぜひ皆様の力を貸してください!よろしくお願い致します。