東京新聞にソウレッジ主催のイベントの記事が掲載されました!記事はこちらhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/1643113月8日の国際女性デーに合わせて、ソウレッジでは「若者の困窮と性の課題」というテーマで配信イベントを行っています。3月5日に行われました第一弾では、「性教育×女性の権利」をテーマとして、「#なんでないのプロジェクト」の福田和子さん、NPO法人「ピッコラーレ」代表理事の中島かおりさん、「arca」代表の辻愛沙子さん、一般社団法人ソウレッジ代表の鶴田七瀬の4人によるイベントを行い、東京新聞の担当記者様に取材していただきました。第一弾では、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ、性と生殖に関する健康と権利)の情報発信に取り組む社会起業家4人が、性教育の充実や、避妊方法の選択肢を増やす必要性を訴えてました。そして3月8日には、第二弾のイベントとして、「若者支援×緊急避妊薬」をテーマとして、認定NPO法人D×P理事長の今井紀明さん、虐待を受けて夜の街を彷徨って生きていた20歳の希咲未來さんとのイベントを予定しています。第二弾では、「困窮する若者」支援の現場から見る、緊急避妊薬の重要性についてお話する予定です。こちらからチケットを申し込むことができます。チケットを申し込んでいただくとアーカイブもご覧になることができます。若者支援における「性」の重要性について、みなさんと一緒に学べることをとても楽しみにしています。また、ソウレッジは現在クラウドファンディングを行なっています。緊急避妊薬が高価なものであるがゆえに若者に届きにくいという現状を変えるために、緊急避妊薬を無償提供し、自分を大切にするために必要な性知識を届け続ける仕組みづくりを目指した挑戦です。クラウドファンディングのリンクはこちらこちらのクラウドファンディングも合わせて参加していただけると嬉しく思います。
クラウドファンディングのページを読んだ方から寄せられた質問とその回答を、みなさまにもお伝えいたします。—どうしてソウレッジは、緊急避妊薬を無償提供するためのプロジェクトを行なっているのか?ソウレッジは、「性教育の最初の一歩を届ける」をミッションにかかげている団体です。その活動の中で、色んな背景を持つ未成年の方と話をして性教育を届けてきましたが、性知識があっても、それをなかなか行動に移せない子が多い、ということを知りました。そして、なかなか行動に移せない理由を、さらに踏み込んで調べていくと、親に頼れない、お金がない、恥ずかしいという気持ちが強い、ということが原因でなかなか言い出せない現状があるからだとわかりました。・生理痛がつらくて低容量ピルを試してみたいけど、お金がないし、親に言っても我慢しなさいと言われちゃって、どうしようもできない。・私が低容量ピルを飲んでるからってパートナーがコンドームをつけてくれない。コンドームをつけないと性感染症の予防はできないって知ってるのに、嫌われたら嫌だからなかなか言えない・・・。・昨日の性行為はコンドームをつけずにただ膣外射精しただけだから、当然妊娠の可能性はあるのに、お金がないし、病院でなんて言われるかわからないから緊急避妊薬をもらいにいけない、どうしよう・・・。このように、性知識はあっても、それをなかなか行動に移せない子が多い、という現状を変えたい。どんな背景の子でも、困っている時にたどり着けるような場所を作りたい。そしてそこからさらに性知識を深めてもらい、性に関することは恥ずかしいことではないし、性に関することで困った時に頼れる場所もあるんだということを伝えたい。もっと言えば、「避妊をできない人とは自分から別れられるようになりました」のような、知識だけじゃなくて勇気も届けられる活動がしたい。そんな想いを形にする一歩目として、緊急避妊薬を無償提供する、という今回のプロジェクトを行うことを決めました。
クラウドファンディングのページを読んだ方から寄せられた質問とその回答を、みなさんにもお伝えさせていただきます。—海外の緊急避妊薬の使用率は、日本に比べて高いのか?結論から言うと、先進国のなかで日本は緊急避妊薬を使用している割合はかなり低いです。ピルの種類をざっくり2つに分けると、・毎日飲んで避妊するピル・妊娠リスクが高い性行為をした後に飲むピル(緊急避妊薬)となりますが、日本はどちらも使用率がとても低い状況にあります。平成25年の国連の調査だと、毎日飲んで避妊する低用量ピルを飲んでいる人の割合は、フランスで約40%、英国で約28%なのに比べて、日本の服用率はわずか3%で、他の先進各国と比較すると10分の1程度、という結果でした。 現在はもう少し多くの方が服用しているとは思いますが、日本人のピル内服率はとても低いのです。イギリスでは国民だけではなく旅行者へも避妊具やピルが無償で提供されていて、そのおかげで10年間で若者の中絶数が半減したという報告があります。最近フランスも25歳以下の若者への避妊具の無償化をしており、世界ではどんどん避妊具へのアクセスがしやすくなりつつあります。一方、日本では避妊具も緊急避妊薬もとても高価で、「一番届いて欲しいはずの若者になかなか届かない」というのが現状です。
クラウドファンディングのページを読んだ方から寄せられた質問とその回答を、みなさんにもお伝えさせていただきます。—緊急避妊薬を飲む人はどんな人なのか?まず、緊急避妊薬を飲むという選択ができる人は、自分を守るための知識と勇気を持っている人であると、ソウレッジは考えます。内服する人の数だけ、そこに至るまでの背景があると思いますが、緊急避妊薬を飲もうと思える、ということは、緊急避妊薬のことを知識として知っていて、それを飲むことが必要な状況にあるとわかっているということです。そして緊急避妊薬を内服するということは、自分のことを大切にする、ということなのです。望んでいないタイミングでの妊娠を避けるため、また、妊娠後の人工妊娠中絶という心身ともに負担の大きい選択肢を避けるため、避妊の最後の砦と言われる緊急避妊薬の内服をすることは、自分自身やパートナーのことを大切にしているからこそできる行動です。また、緊急避妊薬を内服される方で多いのは、避妊しなかった、避妊に失敗した方や、性被害にあった、という方もいらっしゃいます。より具体的な例としては以下があります。・家族から強い期待を抱かれていて、その家庭から抜け出したいと思っているときに、恋人と健康的ではない付き合いをしていて妊娠してしまった・すでに妊娠出産を経験していて、「もうこれ以上は出産が難しい」と思っているどのような方にも緊急避妊薬が届くよう、引き続き活動を行なっていきたいと思います。応援よろしくお願いいたします。
クラウドファンディングのページを読んだ方から寄せられた質問とその回答を、みなさんにもお伝えさせていただきます。ー 1度緊急避妊薬を飲んだら次の生理まで妊娠はしないのか?まず大前提として、卵子が成熟しない限り排卵は起こりません。排卵された卵子が精子と結合することで受精卵が形成されることが妊娠に必要です。緊急避妊薬とは、卵子の成熟を促すホルモンを抑制することで排卵を防ぐ薬です。薬によって成長が止まった卵子細胞はそのまま体内に残り、緊急避妊薬の効果がなくなった後に成長を再開させます。(薬の持続時間は約5日間)つまり、緊急避妊薬の効果は次の生理まで続くようにできていないため、性行為で避妊をしなければ薬を飲んだ後でも妊娠する可能性があります。そのため、「避妊具をつける」などの方法で避妊をする必要があります。ただ、避妊具の代表ともいえるコンドームでも100%避妊できるわけではありません。コンドームの避妊成功率は80%〜90%といわれており、緊急避妊薬によって避妊が成功したかどうかを確認するためにも、次の生理が起こるまで性行為を控えることがおすすめです。どうしても性行為を避けられない場合は医師と相談の上、「緊急避妊薬を服用してその翌日から低容量ピルの服用を始める」という方法もあるので、気になる方は専門の医師に相談してみてください。