確認できませんが、大きな噂が飛んでいます。一つは、コロナの感染拡大で、ヤンゴンが7月1日にロックダウンするという噂です。正式な発表はありませんが、ほんとのようです。コロナの感染はミャンマー全土に広がってきています。ミャンマーでは感染予防も十分ではなく、ワクチンの接種なんて考えられません。ヤンゴン行きのバスのチケットは売り切れているようです。心配なので、私も明日ヤンゴンに帰ることにしました。スタッフのみんなとドライマンゴーの生産工程の確認を急いでいます。これからは、スタッフのみんなで頑張ってもらうしかありません。もう一つはもっと怖い噂です。国民防衛隊と国軍が明日双方で宣戦布告するということです。明日から内戦になるのではとみんな心配しています。バスのチケットは何とか手に入ったのですが、満員のバスで12時間も乗って帰ることを考えると、コロナに感染しないかと心配です。GUGUのことも心配です。心配することがたくさんあるので、どうしていくかはヤンゴンに帰ってから考えることにします。
国際産直の活動は、7月10日以降、ただ今準備中のホームページで報告してまいります。開設しましたら、こちらからお知らせいたします。引き続きご支援よろしくお願いいたします。
6月24日東京新聞からナチュラレッサに取材がありました。モウマカさんに連絡し、記者の質問に対する回答を作成してもらいました。記事は6月27日、明日の朝刊に掲載されます。【モウマカさんからの回答】東京の新聞社が、自分たちの国際産直の活動を報道してくれるということで、工場で働いている仲間は、みんなとても喜んでいます。27日の新聞をメールですぐ送ってくれるということなので、職場のみんなに仕事の前に読んであげることになっています。①ドライマンゴーの生産で、一番苦労していることは何ですか? ヤンゴンで生まれ育ったので、農業は初めての経験です。マンゴーを収穫して、ドライマンゴーを作るのも、初めての経験です。日本の友人がミャンマーに来ることができないので、毎日ビデオ通話で作り方を教わり、翌日集まってくれた農民に講習会を開いて、そのまま生産に入ります。農民もドライマンゴーなど作ったことがありません。「生で食べればいいのに何でこんなことをするの?」って感じです。すべてが初めてなのです。 ドライマンゴー作りで一番大変なのは、ソーラードライヤーの使い方です。日本の友人たちが環境にやさしいということで寄付してくれた(日本の皆さんありがとう!)ものですが、電気乾燥機と違い作業に目が離せません。電気乾燥機なら、温度と乾燥時間を設定すれば、あとは自動的に機械がやってくれます。ソーラードライヤーは毎日毎日が大変です。雨や曇りだとすべて作業は中止です。晴れていたら、日中の温度、湿度、風の強さを予測して乾燥時間を決めねばなりません。毎日毎日がテストです。天気が変わりやすいので、ずーっとそばにいて乾燥具合を見ていなくてはいけません。環境にやさしい作業ということは、赤ちゃんを育てるのに似ていると思います。②ドライマンゴーを多く生産できるようになると、どんな良い効果がミャンマーにあると期待していますか? マンゴー農園の農園主、そこで働く労働者に収入がもたらされます。そして、ドライマンゴー製造(マンゴーの下処理・乾燥・袋詰め)に多くの農民の雇用が確保できます。今、地方の農村では、ほとんど仕事がありません。 仕事が見つかっても、その人の日給は、皆さんには信じられないかもしれませんが、朝から夕方まで働いても日本の労働者の時給の半分にもなりません。 ミャンマー国内ではほとんど需要がないので、無農薬の安全でおいしいドライマンゴーを日本の消費者に買ってもらえれば、村の多くの人の雇用につながり、それが村の雑貨店などの売り上げにもなって、村の経済に活気が出てきます。 安定した仕事が見つかれば、人々は生きる希望を持つことができます。希望をもって生きていければ、そこからいろいろな可能性が生まれてくると思います。ドライマンゴー事業は、村の生活の糧であり、生きていく希望です。③日本の消費者に向けて、メッセージを寄せてください。 日本とミャンマーをつなぐ「国際産直」がスタートしたことで、椰子花蜜糖・ドライマンゴー・さつま芋栽培にかかわっている農民・労働者はみんな張り切っています。 農薬・化学肥料を使わず、自然環境と労働環境に配慮したGAP認証の農作物を食品添加物なしで加工しています。ミャンマーで一番安全でおいしい農産物・食品を日本の消費者に届けられるということで、みんな将来の夢を話し合えるようになりました。 ただ、現在のミャンマーはコロナ禍とクーデターの影響で貧困と飢餓が広がっています。貧しい地域の子供たち、孤児院に暮らす子供たちの栄養失調が心配です。早くKONYO-SAN PROJECTをスタートさせ、栄養失調の子供たちにさつま芋を配れるようにしていきたいと考えています。その時は日本の友人の皆さんに協力をお願いすると思います。どんな困難があっても、私たちは決してあきらめません。NARAINDARA :STEP by STEP一歩一歩確実に!これが私たちの合言葉です。
クラウドファンディングが終了した5月20日以降、セインタロンマンゴーの収穫時期となり、モウマカさんはじめ現地の皆さんはドライマンゴー製造にかかりっきりになっていました。まずは、これまでの経過を簡単に報告しておきます。モウマカさんは5月後半にいったんヤンゴンに戻り、ドライマンゴーの包材の手配と輸出許可申請を行っていましたが、輸出商品のサンプルがないと申請を受け付けないということで、急遽農園からサンプルを取り寄せたりしたりで、手続きを終えて農園に戻ったのが6月6日でした。ちょうどこのころから、現地では何十年ぶりという長雨にたたられマンゴーの収穫ができませんでした。6月21日から晴れ間が戻ったということで仕事を再開しました。ただ、温度が十分に上がらず、湿度も高かったため、製造したドライマンゴーは真っ黒になってしまったとのことです。もう一度テスト製造からやり直しているという状況です。通常7月中旬には収穫が終わってしまうので、この異常気象で何とか収穫が持ちこたえられるか現地では心配しています。支援してくれた日本の皆さんにリターン商品だけは製造したいと今日から頑張って行くそうです。追記:①ミャンマーの現状は悪化の一途をたどっています。先週は、農園の近くのキンマ村が焼き打ちに合いほぼ全焼したと連絡ありました。製糖工場の敷地内に仮住居の建設が始まりました。工場関係者の安全確保のため仮住居を開放するとのことです。②東京新聞の取材があり、6月27日の朝刊でドライマンゴーの国際産直の取り組みが紹介されます。③7月10日からナチュラレッサのホームページを開設し、ミャンマーとの国際産直のプロジェクトの日本側の取り組みも紹介してゆきます。
日本の友人から最後の農園便りだからいろいろ思っていること、これからやってみたいことなど好きなことを書いたらと言われました。農園便りといっても、今私はヤンゴンにいるし、これから本格的なドライフルーツの生産に入るのは6月になってからだし、その時には近くの農家から大勢人が来て収穫、カット処理作業を一緒にやることになります。マンゴーの季節が終われば、いろいろなドライフルーツを作ろうという計画もあります。ドライマンゴーの試作が大成功したので、みんな盛り上がっています。ミャンマーはトロピカルフルーツの宝庫です。いろんなドライフルーツつくりをみんなでどんどん進めていきたいです。だけど、昨日ヤンゴンに帰っていろいろな友達と会って話したことがまだ心に残っています。コロナ禍、クーデターの影響で、みんな失業しています。収入がないので生活が苦しいのです。私もヤンゴンで生まれ育ったので、こうした仲間と一緒にさつま芋栽培ができたらいいなと昨日から考えています。ヤンゴンから車で1時間行けば、耕地が広がっています。栽培されていない畑もたくさんあります。KONYO-SAN PROJECTを成功させるのが今の私の夢です。私の友人がこの近くに何エーカーかの畑を持っているので一緒にやれたらと思います。さっき日本の友人にこのことを電話したら、重要なテーマだから慎重にじっくり取り組んだらとの返事でした。試験的に1エーカーの土地(註:1200坪)を借りてチームでさつま芋栽培を始める。ニームの木、モリンガの木も植えてパウダーを製造する。できたさつま芋は干し芋にして輸出する。空いた時間は、ゼリーなどの日本のお菓子を作る。いろいろな仕事を組み合わせてみんなで働いていけたらいいなと思います。時間があったら、さつま芋栽培、ドライフルーツ製造を提案しに私は全国を飛び回ります。ヤサージョ町のドライフルーツプロジェクトが全国のモデルになります。できるかどうかわかりませんが現在の私の夢です。とにかく6月からはドライマンゴーの製造に全力で取り組みます。応援してくれた日本の皆さんありがとう!モウマカはこれからもどんどん頑張ります!!(なにかまとまらなくてすみません!!)