実は、ソーラーパネルを止めた後「土地を買い取って、あなたたちに提供するから自由に使いなさい」という方が現れました。お金のないわたしたちには、それは、とてもとてもありがたいお話でした。すぐに会のメンバーと話し合いをしました。お金を出してもらうのは簡単だけれど、それで本当にいいの?小さな声だけれど、おかしなことには声をあげることの大切さをみんなに知ってほしい!ソーラーパネルの阻止事例として、同じ問題を抱えている地域に希望を持ってもらいたい!最後まで自分たちの手で解決してこそ意味がある!だから、やっぱりクラウドファンディングに挑戦しよう!!そのことをお話すると「社会に一石を投じることは大切なこと。ぜひ、そうしなさい。」とお返事いただきました。小さな山の集落です。目立つことをすると批判や反発もあります。だけれど、集落内に応援してくれる方もたくさんいることは、署名を集めたことでわかっていました。子供たちにどんな社会を手渡したいか?そこをベースに行動できる仲間が、この人口250人の過疎の集落にいました。ソーラーパネル設置を考える有志の会のメンバーは、愛と勇気で行動できるわたしの大好きな仲間です。みんながいたから、ここまでやってこれています。
買い取る遊休農地は約2000㎡。実は、三月に「ヤマソーヴィニヨン」というワイン用のブドウの木(2年苗)を譲っていただけるお話があり、平林の標高はワイン用のブドウ栽培に適していそうだということで約70本譲っていただきました。4月20日〜21日に、土地を買い取る前だけれど地権者さんの了解を得て、ソーラー予定地の端っこにブドウの木を移植しています。友人たちに呼びかけて、苗の掘り起こしから植え付けまでをお手伝いしてもらいました。なんと、そのブドウの木から小さな葉っぱの赤ちゃんが出て来ました!!この土地がソーラーパネルにならずに、こうして新しい命を迎えられたことがとてもうれしいです。まだ、全部は葉っぱが出て来ていないので、どれくらい根付いたかドキドキです!実るのは来年とのこと。おいしいワインができる日を楽しみに、トマトと一緒に大切にお世話していこうと思います。
今年1月から弁護士さんを通して、ソーラーパネル事業者と地権者さんとの「土地の売買契約解除」の手続きをしてまいりましたが、5月6日付で、法的な手続きをもって契約解除となりました。また、農地転用の許可証も本日、富士川町農業委員会を通して山梨県に返礼されました。これで正式に、ソーラーパネル計画は止まったことになります。ホッと一安心です。今後は、地権者さんと農地の売買契約を進めていく運びとなります。甲府市の「甲斐の杜法律事務所」小笠原弁護士には大変お世話になりました。繋いでくださった川村晃生先生(慶應大学名誉教授・市民運動家)にはとても感謝しております!ありがとうございました!
公開二日目にも関わらず、たくさんのご支援ありがとうございます!1日何度も目頭が熱くなります。先日ご縁があり、平林に菌ちゃん先生こと吉田俊道さんと、ドキュメンタリー映画監督のオオタヴィンさんがいらっしゃいました。ソーラーパネル計画を止めたことで、著名な方たちに足を運んでいただくきっかけづくりができてとても嬉しいです。お二人には素敵な応援メッセージもいただきました。ぜひ、本文をご覧になってくださいね。オオタ監督の映画「いただきます2」には、土と微生物の大切さが描かれています。菌ちゃん農法や、山梨県のみいづ保育園も出ています。機会があったら、ぜひ見ていただきたい映画です。買い取る遊休農地は、菌ちゃん農法を取り入れて微生物の力を借りて、元気なトマトをつくりたいと思います。これから始まる土作りがとても楽しみです!