平林に登る山道沿いには、とても美しい川があります。季節で釣りが解禁になると、釣り人の姿を見ることができます。毎年、クリーンキャンペーンと言って、山道沿いの河川清掃をします。朝6時から、平林区の各組ごとの担当箇所に行ってゴミ拾いをします。マイクロプラスチックは、海だけの問題じゃないことがわかります。鳥の巣にもビニールが。ソーラーパネル設置を考える有志の会でも活躍してくれた、お隣の柳さんも汗びっしょりになりながら、川に浮いているペットボトルやゴミを拾いました。そして、最後に残しておいた大物たち。パンツまでびっしょりになりながら、引き上げました。これはレトロな掃除機です。奥のオレンジは、こたつの天板でした。こたつのヒーターや、農業資材、ペットボトル、空き缶、ビニール袋、タバコ、タイル、家電などありとあらゆるゴミが落ちていました。この区間はあまりにたくさんのゴミがあったので、不法投棄禁止の看板を設置してもらえるように、平林区の衛生班のみなさんから町に話してくれるそうです。山と海をつなぐ日本の川は、3万5000本あります。日本の山は、世界の海と繋がっています。(今年は、5月16日に行われました)
今、コロナの影響で外材が日本に入ってこない「ウッドショック」という状態ということが言われています。外材が輸入されないので、国産材がとても高値になってしまっているそうです。(ネットで検索すると詳しい話が出てきます)しかし、日本には国土の七割に植えられた木があります。それを使えばいいと思いますよね?ところが、日本の林業は産業としては成り立っておらず補助金で動いています。なので、補助金以上の動きがすぐには出ないのです。そして、製材所がほとんど廃業してしまったので製材できる所がありません。日本の木を伐採して、製材して、加工するということが難しくなってしまっています。日本の地産地消が壊されて、こんなにも、森と暮らしが切り離されてしまっているのです。皮むき間伐という手段を知っていれば、その一連の作業が自分たちで可能になってきます。木材の地産地消も夢ではありません。そうすれば、お荷物だった森が「宝の山」に変わるのです。そのままにしていても荒れる一方でお金を生まないお荷物の山は、メガソーラーに売ってしまおうとなりますが、それが宝の山だったらどうでしょうか?今日本に起きている問題は、複合的に様々な問題が絡み合っていると思います。オオタヴィン監督が応援メッセージで書いてくださっているように、外国の先住民族は、地球は未来の預かり物として七世代先のことを考えてものごとを決定するそうです。ドイツは、ソーラーパネルのために森林を伐採したら、その六倍植林しなければならない規制があります。他にも解体にかかることや、野生動物の保護などに対して厳しい規制があります。しかし、ドイツのように自然環境との兼ね合いを考えながら開発を進めていく姿勢は、日本には残念ながらありません。日本は、規制ではなくガイドライン(環境省・経産省)があります。ガイドラインとはどんなものかというと、とてもびっくりしたのですが、法的効力がなく業者の努力目標でしかありませんでした。ガイドラインを守らなくても、なんの罰則もないのです。これでは、とても国が自国を守ろうとしているとは思えません。地方自治体でも同じことが言えます。だから、わたしたちが自立した市民となり、未来の子どもたちのために大事なものを守らなければならないのだと思います。自然を大切にすること、それは自分を大切にすることともイコールです。マイクロプラスチック問題、海洋汚染、環境ホルモン、大気汚染、地球温暖化、ありとあらゆる問題は、経済優先の資本主義社会によって生み出されたものです。そして、それらはひとりひとりの行動の結果です。いつかは、自分の身に帰ってくるということにもう気づいていいと思います。だから、だれかのせいにしないで、自分ができることをやり続けましょう。未来は、ひとりひとりの行動で変えることができるのですから!田舎には、国産材となる木が植えられたたくさんの森がある!菌ちゃん農法を取り入れ、雑草だけで元気な野菜ができるたくさんの遊休農地がある!そして、澄んだ空気、おいしい水、満天の星空、未来をいっしょに考えてくれる仲間が田舎に集まりだしている!全国の日本の田舎が輝く日は、すぐそこまで来ています。
仮植したトマトの苗は、すくすくと育っています。トマト師匠の神田さんから「トマトの畑、綺麗になっているけど、マルチの幅があと1.5倍ないとすぐ倒れちゃうよ」とメールが来ました。定植する畝のマルチの幅が足りなかったのです(T ^ T)神田さんが「直すのを手伝うよ」と言ってくれました。見守ってくれていることがわかって、じんわりとした安心感が広がるわたし。大玉トマトは野菜の中でも一番難しいと言われているので、最初からうまくいくとは思っていないですが、こんなところでつまずくとは...!!自分でやってみて、はじめて自分が理解していないことがどこなのかわかるので、見たことを自分の畑でなるべく自分でやってみます。これにくじけずがんばります(T ^ T)畑作業は、たまに隣の畑のおばあちゃんもいて「やったことないのに偉いね」といつも褒めてくれます。平林の人たちは、みんなとても優しいのです。
毎日、みなさんからの支援が増えるたびに、本当にありがたく励まされます。ありがとうございます!!もし、クラウドファンディングのやり方がわからないという方がいらっしゃいましたら、こちらで代理支援の手続きを取らせていただきます。(GoodMorning担当者に確認済みです!)いずれかのメンバーへの手渡し、もしくはお振込口座をお知らせしますのでご連絡ください。どうぞ、よろしくお願いいたします!
今日は、今度皮むきする森の下見に行って来ました。細いヒノキが倒れかかっています。すでに倒木しているのは主に松の木でした。下の写真は、大雨が降れば板状に絡み合った根っこが表層崩壊する危険があります。こちらは、森の中に不法投棄。いずれにせよ、林床は真っ茶色です。早く光を入れて健康な森に戻してあげたいです。これが、日本の森の現状です。日本中にこのような森が広がっていると考えていいと思います。そして、日本の森は世界の森ともつながっています。前々回に、日本は世界の木材流通の5割に関わっていると言いました。日本にこんなに森があるのに、どうしてでしょうか?実は、日本と相手国との取引(ODAー政府開発援助)により、熱帯雨林の木が伐採されているのです。伐採された森は、アブラヤシが植えられます。そして、パーム油が生産されます。これまではお金を生まなかった森が、お金を生む緑の工場となるのです。少し前まで、森に住む先住民は、森を銀行に例え元本には手をつけず、森を未来の子どもたちからの預かり物として利子分(木の実や狩りなど森の恵み)で暮らしていました。しかし、森で暮らせなくなり、お金が必要な暮らしへと追いやられました。そして、森が壊れると川も壊れます。あとには、魚が獲れない川が残ります。日本に輸入された木は、半分は紙、半分は合板として流通します。合板は、薄くかつら剥きにした外国の木を接着剤で貼り合わせてあるので、その強度は接着剤の強度(強度は15年で半減)とイコールになります。そして、風土の違う国から来た木ですので、接着剤には防虫剤や防カビ剤を入れます。だから、新築住宅には24時間換気扇が義付けられているのです。住宅メーカーは、その合板を多用する家を作っています。その住宅メーカーの最終坪単価は、平均約70万円と言われています。地元の大工さんに頼めば、坪単価60万程度で、日本の木で三世代健康に住める家が建てられることは、今やほとんど知られていません。住宅メーカーの建築費の中には、数割の広告費が含まれているからです。だから、外国の木を使う家が選ばれ、日本の地産地消が壊されていくのです。平林の大工さんにも「こういうことは自分たちじゃ言えないから、もっと言ってほしい」と言われたほどです。テレビCMやチラシの影響はとても大きいですね。こうして、わたしたちの購買行動が、知らない間に日本の森と世界の森のふたつを壊しています。山で暮らして来た人たちは、日本の森が荒れていることを知っています。知っているけれど、どうしようもないと思っています。そういう背景があり、だれでもできる皮むき間伐ならわたしにもできる!と、今、全国の女性を中心に活動が広がりを見せています。とても、ざっくりと書きました。詳しいことは、リターンの森のお話会または、インターネットで検索してお近くのお話会にご参加くださいね。オンラインでお話会をしている仲間もいます!「きらめ樹」と検索してみてください。まずは、知ること。そして、自分には何ができるかと考えて行動すること。一人ひとりの力は小さいけれど、世界を変える力があります。それは、今回のソーラーパネルの件でも実感したことです。