遊休農地を活用し、日本の原風景 平林の美しい景色を守りたい!

【ネクストゴール170万円に挑戦中です!】山梨県富士川町平林地区は、美しく小さな山の集落です。子どもたちに、美しい景色と、自然とともにある豊かな暮らしを手渡したい一心で、ソーラーパネル設置計画を止めました。予定地だった遊休農地を買い取り農地に戻すために、みなさんの支援をお願いいたします!

現在の支援総額

1,634,000

108%

目標金額は1,500,000円

支援者数

189

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/05/10に募集を開始し、 189人の支援により 1,634,000円の資金を集め、 2021/06/25に募集を終了しました

遊休農地を活用し、日本の原風景 平林の美しい景色を守りたい!

現在の支援総額

1,634,000

108%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数189

このプロジェクトは、2021/05/10に募集を開始し、 189人の支援により 1,634,000円の資金を集め、 2021/06/25に募集を終了しました

【ネクストゴール170万円に挑戦中です!】山梨県富士川町平林地区は、美しく小さな山の集落です。子どもたちに、美しい景色と、自然とともにある豊かな暮らしを手渡したい一心で、ソーラーパネル設置計画を止めました。予定地だった遊休農地を買い取り農地に戻すために、みなさんの支援をお願いいたします!

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「間伐」とは、人工林に植えた木を間引くことです。野菜の間引きと一緒です。植林は、坪植えと言って「1ha=3000坪」に3000本植えます。ある程度大きくなると定期的に間伐をし、元気な木を残して大きく育てて行きます。最終的に1haにスギは400本、ヒノキは800本残すと山主さんにも利益になり、健康な森づくりができます。今の森の現状は、間伐の手が遅れており、木は込み合い、お互いに太れないくらいギューギューで、上にだけ伸び続けたヒョロヒョロの木がいつ倒れてもおかしくない状況です。そこで、「皮むき間伐」という手法があります。チェーンソーを使わず間伐効果を出せるので、女性でも子どもでも参加できる国民全員参加の画期的な間伐手法です。国民全員参加で植林した森の手入れは、林業のプロだけでは間に合わず、国民全員で間伐しなければならないくらいの面積が日本中に広がっています。スギ・ヒノキの皮を剥き、立ったまま森で天然乾燥をかけます。木はいのちを絶たれ、少しずつ落ちる葉の間から空が見え始めます。林床に光が届き、そこにあったタネが芽を出します。真っ茶色だった林床に植物が戻ってくるのです。そうすると、そこにたくさんのいのちが集まったり、森の保水力が戻り「緑のダム」としての機能も果たす森になっていきます。皮むきする木は、細い木です。劣性木を間伐し、優性木を残します。皮をむかれた木は、1年から1年半経つと重さが生木の1/3になり重機のいらない森仕事が可能になります。残された木は、葉っぱが落ちた隣の木のスペースに枝を広げて行きます。こうして、皮をむくだけで、森が元気を取り戻すことができます。水は、山から当たり前に湧くのではありません。「植生が豊かな森の土」が、豊かな水を育み、わたしたちに送り届けてくれています。そして、海まで豊かにしてくれているのです。気仙沼の牡蠣漁師さんが、上流の森に広葉樹を植える「森は海の恋人」という活動をしているのは小学校の教科書にも載るくらい有名な話です。つまり、山に住む人が森の手入れをしてくれているから、街に水が供給されるのです。昔は当たり前に知られていたことが、今では蛇口をひねるから水が出ると思っている人のほうが多いのではないでしょうか?それもそのはず、経済優先の社会は、わたしたちの暮らしと森を切り離してしまったのです。この森のお話は、世界の森とも繋がっています。次回は、「日本の森と世界の森はひとつながり」のお話につづきます。皮むき間伐をやってみたい!詳しく知りたい!という方は、ぜひ「皮むき間伐体験」また「森のお話会」のリターンにてご支援をお願いいたします。もしくは、全国に地元の森を再生している仲間たちがいますので、インターネットで検索してお近くの体験会にご参加くださいね!


平林暮らしレポート その1で、野生動物が里に下りて来るのは、人災ですとお伝えしました。どういうことかというと、少し以前、山に暮らす人たちは、山に入って広葉樹で炭焼きをしたり、地元の木を使って地元の大工さんが家を建てたり、山に薪を取りに行ったり、山と暮らしは切っても切れないものでした。人の気配があるところには、獣は下りてこなかったのです。人と動物のテリトリーが分かれており、森のめぐみを享受しながら共存できていました。平林の年配の方に聞いても、昔は野生動物に畑が荒らされるということはなかったと言います。獣害被害は、人々の暮らしが森と切り離されてしまったここ最近の出来事です。地元に製材所や林業会社があった平林でも、現在は、山だけで生計を立てている人はいないと思います。日本は、国土面積における森林率が68%を超える世界有数の森林大国です。そして、世界有数の木材消費国でもあります。しかし、今、国内で使われている木材のほとんどは、熱帯雨林を伐採して輸入されたものです。日本は、世界の木材流通の5割に関わっています。世界の森を破壊し安く木材を輸入し、日本の木は売れないのでほとんど植林されたままの状態で放置されています。その森が荒れて、台風シーズンには土砂災害にも繋がっています。その荒れた日本の森は国土の半分の面積を占めるとも言われています。里山にあった雑木林は多様な植生からなり、花が咲き、木の実がなり、昆虫が集まり、それらを食べる動物たちが暮らしているいのち溢れる森でした。それが、売れる木を植えようと、戦後の拡大造林政策により植林されたスギ・ヒノキなどの人工林は、外材の輸入自由化により間伐の手が遅れ、林床に光が届かずに他の植生が全くない針葉樹「単体」の森になってしまっています。そして、日本の木が売れないので、地域の産業も衰退して行きました。人々は森に入らなくなり、人工林にはエサとなるものがないため、動物たちは食べ物を求めて里に下りてくるようになりました。獣害というと、野生動物が悪いように聞こえますが、その原因を作ったのはわたしたち人間です。経済優先の資本主義社会が生み出した人災だとわたしは考えています。何も知らないと緑が多くて豊かなところだと思いますが、平林の周りを見渡すと、実は一面植林された針葉樹の森なのです。今の日本に必要なのは植林よりも「間伐」です。では「間伐」とは何か?わたしたちにもできる間伐について、次回につづきます。(写真:手入れの遅れた人工林。林床が真っ茶色です。)


雲上の集落平林
2021/05/24 17:14

昨日の朝、平林は雲上の集落でした。雨が上がりの翌日などは、このような景色になります。毎日、同じ風景はふたつとなく、ドラマチックな景色が見られます。早朝から、最高の一瞬を収めようとするカメラマンがたくさん来ていました。わたしは用事があり、山道を下ると雲の中へ。小さい頃は、「雲に乗れる」と思っていましたが、雲の中に入るたびに雲には乗れないんだなと毎回思います。一度、町まで降りてまた平林に帰ってくるとピッカーン!朝日が登って、幻想的な風景でした。そして朝から、田んぼの畦づくりをやりました。素敵な景色を見ながら、いい汗をかきました。田んぼが終わったら、ソーラーパネル予定地の草刈りをしました。斜面の草を刈ったので、本日は筋肉痛です。草刈りがとても楽しいです。次は、ここを耕していきます。葛やスギナがすごいのですが、月に一回耕すことを3〜4ヶ月続ければ、葛もスギナも生えてこなくなると菌ちゃん先生から教えてもらったので、やってみようと思います。最初は、「みんなの前で土地を買い取ると言ってしまったけれど...できるかな。」と、不安に思っていましたが、そう思う日も、毎日毎日向き合い続けた遊休農地。今はとても愛おしいです。ソーラーパネルではなく、いのち溢れる農地に戻したいと思います。


若者からの「平林でどんな暮らしをしているか知りたい!」という、ご要望にお応えします。今回は、大まかな暮らしの部分をお伝えします。とても山奥の集落のようですが、実は便利がいいところです。集落内に商店はありませんが下の街のスーパーまで車で15分、最寄りのインターも15分、東京行きの高速バス停も15分。ただ、車がないととても不便かと思います。運転できないお年寄りは、近所の人が買い物に連れて行ってくれたりと、共助の関係ができています。この車で15分の距離ですが、平林まで続く「平林青柳線」は標高が急激に上がります。慣れていないとよくある、耳が痛い、あるいは耳が詰まったような感じになります。はじめて来た人は30分くらい山を登る体感があるそうです。「本当にこの奥に集落なんてあるのかな...」と不安になるような山道です。先日は、子グマの目撃情報がありました。(獣は悪くありません、これは経済優先社会により森と暮らしが切り離されてしまったために起きている人災です。それについてはまたあらためてお伝えしたいです。)「平林青柳線」は、連続雨量が80mmを越えると、通行止めになります。台風が来るとわりとすぐ通れなくなるので、家に帰れなかったり、仕事に行けなくなったりします。ということは、山道が崩れる恐れがあるので通らないでねということです。道路で土砂災害が起きたら孤立集落になる可能性がありますが、平林へ通じる山道は実はいくつもあります。くねくね山道を毎日上り下りするので、ガソリン代は街暮らしよりは少しかかるかもしれません。コーナーを攻めると、タイヤの寿命も短くなります。安全運転がいいです。ひと昔前の道路が舗装される前は、この道を歩いて学校に通っていたそうです!!さて、そんな山道ですが、登ると美しい集落がひらけます。気温は、下の街と5度は違います。なので、出かけるときに平林気温で服を選ぶと街で失敗することがあります。富士川町の街に住んでいる人たちでも、来たことがない人がたくさんいるようですが、近くにこんな美しい避暑地があるのに来ないのはもったいない!と思います。空気が澄んでいて、星空が美しく、水が汲める場所があり、夏は涼しくホタルが舞い、富士山の眺望は最高。それを考えると、多少の不便はなんとも思いません。自然から与えられる豊かさのほうが、断然多いのではないかと思います。たまに甲府などに行くと、集落内に信号はひとつもないので、お街での信号待ちがとてもストレスです。そして、人工物の多さに圧倒されます。平林で目に入る景色のほとんどはグリーンです。だからこそ、ここにソーラーパネルができてしまったら、とても目立ち、毎日違和感を感じることになったと思います。書きたいことがたくさんありすぎてまとまりませんが、次回につづく!


5月6日付で契約解除の合意書が返送され、5月12日に農業委員会に農地転用の許可証を返戻しました。それから、2週間以内に事業者がこれまでかけた費用の40万円を、こちらが負担するということで振り込むことになっており、仲間から40万円を借りて無事に支払うことができました。また、弁護士費用も支払いました。これで、事業者とのやりとりはすべて完了!またひとつ、前進です!!みなさんのおかげで、支援も50パーセントを越したので、今回借りたお金は返すことができます。本当にありがとうございます。NHK甲府からも取材依頼がありました。日本の小さな田舎で起こっていることを、たくさんの方に知ってもらうために、引き続き動いていこうと思います。最後までよろしくお願いいたします!p.s.雨続きだった平林ですが、今日は雨が上がりました。1日、遊休農地の草刈りをしようと思います!みなさまも、よい休日をお過ごしください!


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