生まれてから10ヵ月~1年たって、訓練に向いているかどうかテストをして、初めて音の訓練に入ります。訓練時間は、1日長くて15分くらい。犬の集中時間って短いので、それに合わせています。犬を喜ばせる「ファン・トレーニング」なので、ゲーム感覚で楽しんでやります。そのほかに、歩行訓練やバスの乗車、レストラン等の練習もします。また、ソーシャライザー(ボランティアで子犬を育ててくれる家庭)のお宅では愛情いっぱいで育ててもらい、人間社会になれるための「マナー(社会化)」を勉強します。時間がかかるプロセスですが、ていねいに訓練を重ねてまいります。【終了の9月17日(金)まで残り6日】目標金額:10,000,000円達成金額:7,976,613円達成まであと:2,023,387円クラウドファンディングの挑戦もあと6日となりました。ネクストゴール1000万円に挑戦しています。ぜひこの挑戦をFacebook、Twitterなどで知り合いにご紹介いただけると嬉しいです。
珍しい犬種を集めるコレクターがいます。集めるだけ集めて鑑賞しているだけで、愛情をもって育てない人もいます。今日は、そんなあいちゃんのお話を届けします。 あいちゃんは、生後1年で、日本聴導犬協会にやってきました。もともとは、大阪にある動物保護団体ARKで保護されたワンちゃんでした。ARK代表のエリザベス・オリバーさんは有馬が留学生の時、20年以上前に、英国で出会い、1997年からずっと「保護犬からの聴導犬育成」を支えてくれた方です。エリザベスさんの話では、「コレクターから来た。他にベルジン・シャパードや珍しい犬種ばかり集めて、散歩もさせない。手入れもそれほどしない。時には、ごはんも満足に与えない。集めるだけで、楽しんでる人がいる。この子はポーチュギー・ウォーター・ドッグという珍犬。珍犬だからこその悲劇。愛情も刺激も少ないから、つまらないから、グルグル回って、退屈を紛らわせていたのよ」当時300頭ちかいARKの保護犬の中から、有馬が関心を持ったので、エリザベスさんが柵の中に入って、その黒い子にリードをつけて出してくれました。 お腹部分が細くびれてて、まるで黒いすずめバチのようでした。そして、一瞬も止まらずに、小さな円を描きつづけました。スタッフが持っていたご褒美のお肉を差し出すと、グルグル回りをやめて、ご褒美の匂いをクンクンとかぎ、ちょっと考えて、ゆっくりとご褒美をくわました。ちょっとモグモグと噛むと、びっくりしたような目をして、スタッフを見上げたのです。おいしかったのでしょう! スタッフは、今回の候補犬選びのためにご褒美をたくさん持っていたので、ちょっとずつ追加分を上げたんだ。黒いクルクルさんは、その時、初めてスタッフの目をじっと見て、差し出したご褒美の前で座りました!それから、ご褒美を一歩ずつ歩くたびに上げたら、スタッフの横をきちんと歩いたのです。そこにいたみんながビックリしました。1年間、何もされずに過ごしてきた子なのに、こんなに人が期待していることがわかるなんて!穏やかでやさしい気質と、習得度の高さから、黒いクルクル巻き毛さんは日本聴導犬協会の子になったんだ。これから愛をたくさん受けられるように「あい」ちゃんと名付けました。でもね、たまたま、ペットシーツできちんと排泄するたびにご褒美を上げてたら、すぐにできるようになりました。音の訓練も、ご褒美を上げると、すぐおぼえてしまいます。こんなに頭のいい子が、ずーと狭い囲われた場所にいたかと思うと、どんなにつらかっただろうと思いました。いま、あいちゃんは聴導犬を引退して、日本聴導犬協会で生活しています。愛情いっぱいのケアと運動を与えられて、充実した生活をしてます。それも、みなさまからのご支援のおかげです。ありがとうございます。【終了の9月17日(金)まで残り7日】目標金額:10,000,000円達成金額:7,700,613円達成まであと:2,299,387円クラウドファンディングの挑戦もあと7日となりました。ネクストゴール1000万円に挑戦しています。
みなさまからのお力添えで、第一ゴール750万円に達成いたしました。ありがたくて、心が震えています。心から感謝申し上げます。 しかし、翌日には、ネクストゴール1000万円へのお力添えのお願いをしなくてはならなくなりました。昨年よりも収入が減少してるからです。心苦しいです。現在、日本聴導犬協会には、老犬・引退犬10頭を含む約40頭の候補犬たちが暮らしています。それらの協会犬の育成費用約1200万円(人件費を除き、獣医療費は約350万円。フード代を含め育成費用は約850万円程度)がかかります。すでにみなさまから750万円ものご支援をいただいてはいるのですが、現在、収入がさらに下がってきています。40頭の育成費用と聴導犬・介助犬希望者様のために、第2ゴール 1000万円に向かってお力添えをいただけますようお願いいたします。 2020年度の希望者様4名様の認定試験は10月を予定。すでに試験官の医師、獣医師、言語聴覚士、社会福祉士、臨床心理士、障害相談員。そして、補助犬訓練士の日程調整もできています。 しかし、2021年度の希望者様7名のうち5名様の相談、面接、体験が終了し、1名様は訓練に入られますが、このコロナ禍での移動の自粛など先行きが見えないことで聴導犬をあきらめる方も出ています。面接はあと2名様。それもいつになる予定が立ちません。コロナ禍でも、聴導犬・介助犬との暮らしを夢見る希望者さんたちのために、なにとぞご支援をよろしくお願いいたします。 ■おもちゃ大好き 介助犬PR犬わんちゃん、眼科専門獣医師へ みなさまからのご支援をいただいている、介助犬PR犬わんちゃんです。先日、目を傷め、眼科専門の獣医師の予約を待っています。わんちゃんは、いつでもどこでもおもちゃと一緒です。 台湾の保健所から、スタッフのMAYUMIさんが「絶対に命を救う」と、台湾の聴導犬育成訓練士さんに頼んで、連れ帰った子です。ベルジアン・マリノワと台湾の雑種犬とのミックス犬かなと、台湾では言われてました。大きな体で、おもちゃ大好き。夜寝る時も一緒にベッドに持っていきます^^。 現在、ちょっと目を傷めていてカラーをしているのですが、カラーの上にもおもちゃを大事に置いています(笑)。9月10日に眼科専門の獣医師に診ていただく予定です。早く治りますように・・・。老犬さんやPR犬たちの医療費も、大事な資金として必要です。みなさま、引き続き、応援いただけますと幸いです。 わんちゃんの後輩犬、聴導犬・介助犬のための育成費クラウドファンディングに ご協力お願いいたします! https://camp-fire.jp/projects/view/438541
みなさまに感謝です。日本聴導犬協会は、まつ君のような保護犬を聴導犬に育て、その才能をいかせるのも、みなさまからのお力添えの賜物です。■子犬を抱く犬スタッフのまゆみさんとスタッフEさんは、保健所の職員Mさんに案内されて、捕獲された犬たちが収容されていて、人の身長ほどもある、鉄の高い柵でいくつも仕切られた部屋に通された時、目の前の風景に驚かされました。灰色地に縞模様の中型犬が、捕獲されて不安そうな子犬たちを抱きかかえていたのです。人が急に入ってきたので、子犬たちはその中型犬にすがるようにして、まゆみさんたちを怯えた目で見上げていました。犬たちの色合いから、どうみても親子ではないと察しがつきました。長野保健所のMさんに、まゆみさんがお尋ねしました。 「子犬たちを中型犬にみさせているんですか?」 そんなことはあり得ないとは思いましたが、その場の状況が理解できず、一応、保健所担当のMさんに聞いてみました。「別の柵の中に入れておいても、飛び越えて子犬たちの所に入って、抱きかかえるんだよ。何度も戻したけど、飛び越えてきちゃう。この犬がいると子犬たちも落ち着くので、そのままにしているんだ」保健所にいたとき、まつ君は起きると、離れた柵に入れられた子犬たちのところに柵を飛び越えては行くようになっていました。そのたびに、元の柵の中に戻され、また飛び越えては戻されを繰り返していたようです。すごい子犬愛でしょ。まつ君は、震える子犬たちを抱えていても、人に向かって吠えたり、威嚇するでもなくニコニコして尻尾を振っていました。「年齢は、どうですか?」本当は、子犬を候補犬として選びに来たまゆみさんとスタッフですが、輝くようなまつ君の笑顔に「この子はすばらしい」と直感しました。候補犬として選びたいと思いました。「歯が汚いからなぁ。3歳くらいかな」Mさんが教えてくれました。まゆみさんは、まつ君の若々しい肢体や表情から、もう少し、年齢は若いのではないかと判断して、「やはり、譲渡いただけますか?」気質が良くても、保健所の収容期間は7日間。譲渡希望がなれけば天使のようなこの子も殺処分になってしまいます。まつ君は、獣医さんに診ていただくと生後1年くらいでした。 ■最後の言葉は、「ア”~〇×▼〇、ア〝~〇、ガー」まつ君は4歳のとき、マッチングし、上原さんと出会いました。 そして、のどにできた癌が理由で引退するまで上原さんのベストパートナーだったんだ。癌の治療費はすべて日本聴導犬協会で負担させていただきました。11歳で協会に戻り、スタッフ全員と、会長の有馬のケアで14歳までの余生を過ごしました。癌の術後だったので、予後に効く十全大砲湯や五苓散などの漢方薬とか、花びら茸も続けていましたが、だんだんに食欲がおちてきました。ある日、いつもは最終便のバスで東京から帰ってくる有馬が、「一本早くバスに乗れましたー」 喜んで帰ってきて、寝ているまつ君に話しかけました。「今日も、ありがとう。まつ君。生きててくれてありがとう」まつ君はめったに鳴かない子でしたが「ア”~〇×▼〇、ア〝~〇、ガー」と、吠え声にならない、声で答えてくれました。うれしくなった有馬がもういちど、「返事してくれるんだ。めずらしいね。まつ君、介護させてくれてありがとう」というと、まつ君は、目もあけずに、もういちど「ア”~〇×▼〇、ア〝~〇、ガー」繰り返しました。有馬ががまつ君の痩せた体をなぜると、大きなため息をはいて、寝てしまったので、食事の用意を始めましたが、数分後に、なんとなく気になってまつ君の体に触ってみると、すでに硬直が始まっていました。スタッフさんたちが、「有馬さんが帰るのを待っていたんですよ」あまりにも早い硬直に、もしかしたら、すでに亡くなっていて、魂で返事をしてくれたのかなと、有馬は思ったのでした。日本聴導犬協会は「保護犬からの聴導犬育成」を掲げて、1996年に創設したんだよ。保健所への引き取り犬数の減少(1996年当時は約50万頭。令和1年で3-4万頭前後)で、今は、候補犬の保護犬と譲渡犬の割合が75%になりました。でも、今も「聴導犬候補犬ネットワークとして」全国にある20カ所の、保健所や動物愛護センターさん、動物保護団体さんの協力をいただいて保護犬を候補犬に選ばせていただいています。保護犬の命を守り、育てるために、皆さまのご支援が必要です。応援を、どうぞよろしくお願いいたします。ぜひこの記事を、FacebookやTwitterなどでシェアしていただけると幸いです。【終了の9月17日(金)まで残り9日】目標金額:7,500,000円達成金額:6,752,613円達成まであと:747,387円
日本聴導犬協会の運営費の98~100%は、みなさまからのご寄付で支えられています。かよちゃんのような保護犬を聴導犬に育て、その才能をいかし、その生涯をハッピーにできることも、みなさまからのお力添えの賜物です。■「焼却炉のそばの箱に入れられてたの」もう20年前、小学生の女の子が子犬をふたり、子犬を連れて日本聴導犬協会に来てくれました。「捨てられた犬でも、聴導犬になれるって聞きました。この子、なりませんか?学校の帰りに、見つけたんです」子犬を見つけたいきさつを、有馬が聞きました。小学校からの帰り道で、ふたりの女の子は、かぼそく、小さななき声を聞きました。「何か、聞こえた?」ランドセルの背負いベルトを胸のところでギュっとつかんで、ふたりは半信半疑で、なき声をたどっていきました。いきついたのは、小さな箱。その箱は焼却炉のそぐそばに、他のゴミと一緒に置かれていたので、もしも、子犬たちが声を出さず、もしも女の子たちにも気づかなかったら、そのまま焼かれていたのかもしれません。「良く、助けてくれたね。えらいね。ありがとう。聴導犬になれるかどうかのテストがあるので、この子にそのテストをしてもいい? 一緒に、見てる?」聞くと、二人はちょっと心配そうにうなづき、小さな家屋に入ってきました。子犬も何の躊躇もなく、ふたりと共に部屋に入ってきました。女の子の後ろに、中年の女性が見えました。「お母さんですか? どうぞ、どうぞ」 お母さんとふたりの女の子は、飯田市という日本聴導犬協会のある宮田村から車で1時間くらいのところから来てくれました。子犬は、まだ生後2ヵ月もいっていない赤ちゃんでした。怖がらせないように、スタッフは体を小さくかがめて、ニコニコして赤ちゃん犬に話しかけました。子犬は、怖がる風もなく、スタッフのまゆみさんが持っているご褒美がほしくてトボトボと近づきました。他の人を怖がらないのは、第1次テスト合格です。そのあと、聴導犬のアセスメントとして、①仰向けに抱っこ ②オモチャでの遊び ③オモチャを取り上げた時の反応など、英国聴導犬協会での44項目のアセスメントを、会長の有馬が18項目のレーダーグラフにしたアセス表で査定していきました。時間は15分くらい。子犬の集中力の時間と、疲れさせないようにするために、短時間でのチェックです。。心配そうに、子犬とスタッフを見ている3人に向かって、子犬を抱っこしたまゆみさんが「良い子さんですね。聴導犬の候補として協会にもらえますか?」女の子たちは嬉しそうに「わぁ」と声を上げたのですが、お母さんの佳代子さんから「お別れのために、数日あずかかよちゃんが宮田村に来る車の中で決めていたことだそうです。もし、聴導犬の候補犬となったら、お別れのために数日間だけ預かって、それから協会にお渡ししようね。と、「もちろんです。ごはんもタップリもらっているし、元気そうなので、このノミ・ダニ除けだけ、背中にポトポトっと落としておいてね」フロントラインというスポット式のノミ・ダニ除けをお願いしました。その愛らしいモフモフ犬は、お母さんの佳代子さんの名前をいただいて「かよちゃん」と名づけられました。小さくてモフモフした女の子。なんだか、日本聴導犬協会の未来が明るいよって、言われているような気がしました。訓練も上手で、頭が良く、吠えないかよちゃんは、社会化のために飯田市から東京のソーシャライザーの矢野さん宅に移ったんだ。矢野さんは初めて犬と生活したんだけど、かよちゃんがかわいくて、かわいくて。まるで恋人同士みたいだった。そして、かよちゃんは、半年後に千葉のユーザーさんの聴導犬になりました。焼却炉のそばに捨てられていたかよちゃんが訓練を経て、立派な聴導犬として成長し、耳が不自由なユーザーさんをサポートしたのです。かよちゃんのような聴導犬、また介助犬を育て続けられるように、応援をお願いいたします。【終了の9月17日(金)まで残り11日】目標金額:7,500,000円達成金額:6,521,113 円達成まであと:978,887円