10月17日(日)の稽古の日、鎌倉市は朝から小雨が降っていました。それでも稽古は通常通り行われます。朝8時半の稽古開始のときは小雨程度でした。雨が少しづつ強くなってきました。雨が降っても・雪が降っても稽古は稽古です。これも大事な訓練の一つです。当日は、この雨の中、入会希望者が数人と横浜の中学校の先生が見学にこられました。「このようなお天気でも稽古をやります。"雨だから今日の稽古はお休み"はなく厳しい稽古になりますので良く考えて入会してください」とお伝えしました。見学に来られた方から「厳しい環境で、子どもたちにどう対応させ、物事に取り組ませるか非常に重要」とのコメントをいただきました。明日は雨で濡れた馬具の手入れについてお伝えします。目標金額350万円【2021年12月15日(水)まで】伝統の技、流鏑馬の馬場に散水用設備、更衣室と日除けを!安心して稽古を続けるためにhttps://camp-fire.jp/projects/view/449211
馬日除け(馬繋ぎ)の基礎工事の様子です。10頭分のスペースを整備しています。1頭のスペースは奥行き3m×横2.5mの広さとなっています。上の写真は、単管パイプを固定する部品です。単管パイプを繋ぎ固定するにはかすがい(写真の左側の2種類)を使い、単管パイプとパイプを固定します。取外し・取り替えが簡単にできるのが特徴です。また、単管パイプとパイプを繋ぐためにはジョンと(写真右)を単管パイプに入れパイプの中の空間で締め付け外れないようにします。馬日除けが崩れ、馬と門人にけがを負わせることがないように、安全・安心を常に確認して工事を進めています。よしずもとどきました。このよしずを単管パイプの上層部に張り付け、抑えて固定し馬の日除けをつくってまいります。この工事の状況はまた、こちらの活動報告で、お伝えします。目標金額350万円【2021年12月15日(水)まで】伝統の技、流鏑馬の馬場に散水用設備、更衣室と日除けを!安心して稽古を続けるためにhttps://camp-fire.jp/projects/view/449211
「天長地久の式」(てんちょうちきゅうのしき)とは、騎射の前に行われる「天下泰平、五穀豊穣、万民息災」を祈念する流鏑馬を象徴する儀式です。作法は、まず馬を中央に進め「五行の乗法」を行います。左回りに3回、右回りに2回、馬を乗り回し、中央で馬を止め神前に目礼します。次に、鏑矢を弓に番え、天に向かって満月のように弓を引き絞り、続いて、地に向かって満月のように弓を引き絞り、「天下泰平、五穀豊穣、万民息災」 を祈念します。左回りは宇宙の陽の力、右回りは宇宙の陰の力を、そして、天長地久の式全体で万物の陰陽和合を表すとされています。流鏑馬の見どころは騎射だけではありません。ご覧になる際には、 天長地久の式にもご注目ください。目標金額350万円【2021年12月15日(水)まで】伝統の技、流鏑馬の馬場に散水用設備、更衣室と日除けを!安心して稽古を続けるためにhttps://camp-fire.jp/projects/view/449211
10月5日よりスタートした本プロジェクトですが、本日100万円をこえました。ご支援をお寄せいただいた皆さまに心より御礼申し上げます。馬上から矢を放つ技は、日頃の稽古に支えられています。私たちの稽古場である「流鏑馬鎌倉教場」では更衣室、散水用設備、また馬用の日除けという環境整備が急務となっています。残り60日。目標金額は350万円です。あと250万円が必要です。鎌倉に伝わる伝統文化「流鏑馬」の維持継承には射手の育成が欠かせません。十分な稽古環境を整えるためのご支援をお願いいたします。
鎌倉教場の「今」をお伝えします。今回はお天気についてです。「流鏑馬」というと、皆さんはこのような絵を思い浮かべるのではないでしょうか?「いい天気に綺麗な馬場を駆け抜ける馬」ですね。ところが、こんな日もあります。雨粒が写っていませんが、なかなかの大雨です。馬場の周囲は一段低くなっているので、まるで水田のようです。当然、こんな日には稽古が中止に……………ならないのです。34℃だの35℃だのといった猛暑続きですから、雨が降るとちょっとほっとします。しかし、これはこれでまた大変です。ここでは門人が馬場整備をして、たまった水を抜いたり、砂で水たまりを埋めたりして、稽古に向けて準備しております。どうしてそこまでして稽古する必要性があるのか?それは…流鏑馬の本質は「神事であること」です。競技とは異なり、人間のためではなく、神様に奉納するために行われるのです。人間は、その場にいれば、ついでに拝見させてもらう立場になります。そのため、人間は、その人が例えどんなVIPあろうとも「陪観」となるのです。もちろん、神事は神社のお祭りですから、賑々しい方が神様もお喜びになるので、大勢の人間が楽しんでいることも大切ですが、例えば、暴風雨の中の流鏑馬で、観覧する人間が一人もいなくても、流鏑馬は粛々と神様に奉納されるのです。したがって、雨でも、雪でも、風でも、無観客でも流鏑馬神事は中止になることは原則としてありません。そのためにも、常日頃から「悪天候の中の流鏑馬」を想定しておかなければならず、このような大雨の日は、この「悪天候の中の流鏑馬」の稽古をする絶好の機会となるわけです。そして、悪天候時にも普段どおりの騎射をしなければならないという使命を背負っている射手にとっては、むしろ、燃えるシチュエーションとなるのです。なお、もちろんのこと、安全面に著しい問題が生じるような場合、特に暴風の場合があり得るのですが、神事を途中で中止にすることもあります。危険を顧みていないわけではありませんので、誤解のないようにお願いいたします。このように、私たちはどんな天候でも稽古をしなければなりません。しかし、現状だと稽古場の設備が十分に整っているとはいえません。このような雨の日にいつも稽古で使っているテントを設置した場合、テント横幕の裾部分から大量に浸水してくるので、使い物になりません。そのため、狭い物置の中で着替えることとなってしまいます。密を避けるために1人ずつ物置を使うと、最後の者が着替え終わるまで大変な時間がかかります。このような現状の余りにも使い勝手の悪い更衣環境は、流鏑馬を後世まで維持継承していこうと志している、若い門人たちの健康管理を考えると、早急に改善しなければなりません。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策のため、密を避けようとすれば、尚更使い勝手が悪くなっていることも含めて考えますと、一定程度の広さを持つ、雨天時も使える更衣室の設置は喫緊の課題です。馬場の設置から10か月が経ちましたが、30人近くの者が、交代でテントの中で着替えるのは、そろそろ限界といえます。「せめて屋根が欲しい、壁が欲しい。」という切実な声をお聴き届きいただき、皆様、どうか御理解の上、何卒お力添えをよろしくお願いいたします。目標金額350万円【2021年12月15日(水)まで】伝統の技、流鏑馬の馬場に散水用設備、更衣室と日除けを!安心して稽古を続けるためにhttps://camp-fire.jp/projects/view/449211