宮城県と福島県で最大震度6強サンガ新社の佐藤由樹です。先日の深夜の地震は、大きな揺れでした。みなさん、大丈夫でしたでしょうか?2022年3月16日23時34分ごろに発生した地震は、宮城県と福島県で最大震度6強を観測しました。冒頭の写真は、地震翌日、3月17日の仙台駅の様子です。日常が戻っているようにも見えますが、このとき、地下鉄はまだ止まったままでした。仙台市営地下鉄、勾当台公園駅の入口。地震の影響で地下鉄が運休し、シャッターが閉まっている。また、仙台市青葉区中央にある旧さくら野百貨店の建物外壁の一部が崩れ落ち、道路には破片が散乱していました。仙台市青葉区中央。地震により建物の外壁が崩れ落ちている。サンガ新社の本社も、宮城県仙台市青葉区にあります。仙台市青葉区は 「震度5強」とのことでしたが、サンガ新社の事務所は8階ということもあり、思ったよりも大きな揺れに見舞われることになりました。棚の書籍などの多くが落下したほか、机の上に置いてあった複合機が床に落ち、一部が破損しました。上のデスクから落下した複合機。衝撃により左前面が破損した。 それなりに重い複合機でしたので、地震の怖さをあらためて感じました。とはいえ、ケガをすることもなく無事でしたので、その点は良かったのだと思います。心配してくださった皆さん、お心遣いをどうもありがとうございました。石巻に事務所を構えるデザイナーの鰹谷さんまた、多くの方々が、今回の地震で大変な想いをされていると思います。サンガ新社のデザイナーである鰹谷英利さんは、宮城県石巻市に事務所を構えながら、今も幅広く制作を担当してくださっています。鰹谷さんは旧サンガの黎明期からデザインを担当してくださっています。振り返ってみれば、2011年の東日本大震災の時も、私は鰹谷さんと一緒にティク・ナット・ハン師の『怒り』(原題:ANGER)を制作していました。その日は校了日で、昼過ぎまでには印刷所に入稿しなければならなかったのですが、入稿が遅れてしまい、午後に入ってからも最後の修正作業に取り組んでいました。夢中で校了に向かって進めている最中に、2011年3月11日14時46分を迎えたのです。地震直後、鰹谷さんから「作業は無理なのでやめます」という短いメッセージが届きました。しかし、その直後から、鰹谷さんとまったく連絡がとれなくなったのです。心配でたまらない日々でしたが、1週間ほどして、鰹谷さんが避難所で無事でいることを確認できたのでした。あの時は本当に安堵しました。石巻の被害の状況先日(2022年3月16日)の地震は、石巻は仙台よりも震度が大きかったと聞いたので、鰹谷さんに被害の状況をお尋ねすると、「本棚がいくつか倒れて大変な状態になっている」とのことでした。地震の対策はされていたそうですが、本棚が倒れて壊れたのは、東日本大震災以来だそうです。それでもパソコンまわりを整えて、少しずつ作業に取り組まれていて、本当に頭が下がる思いです。被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。クラファンのリターン品は大丈夫か?さて私は、もう一つ、心配なことがありました。本社事務所とは別の場所に、サンガ新社の倉庫があり、ここに入手できた旧サンガの書籍を保管しています。そして、今回の熊野宏昭先生の対談集紙書籍刊行のクラウドファンディングのリターンである『実践!マインドフルネス[注意訓練CD付]』『実践!マインドフルネスDVD』も、この倉庫に保管してあるのです。限られた数しか入手できておりませんので、この書籍が無事かどうか、とても気掛かりでした。サンガ新社の倉庫は、サンガ新社のボランティアスタッフの方の強力なお力添えによって、きれいに整えられているのですが、スタッフの方からもご心配の連絡をいただいていました。そうですよね。私も心配で、朝、倉庫に確認に向かいました。「仙台本社の事務所と同程度の被害だとしたら……。書籍が散乱し、かなり厳しい状況になっているだろう。もしかしたら書籍をお届けするのが難しくなってしまうのではないか」そんな不安が頭をよぎりますが、ほどなく倉庫に到着しました。そして、扉を開けてみると……。上段:『実践!マインドフルネス[注意訓練CD付]』、下段:『実践!マインドフルネスDVD』なんと!倉庫の書籍は1冊も落下することなく、地震がなかったのように整然と並んでいたのです。なぜ倉庫は大丈夫だったのでしょうか?おそらく1階であるということと、ボランティアスタッフの方が、転倒防止のために、本棚と床の間にストッパーを挟んで、対策を施してくださったからだと思います。みなさんのお力添えによって、サンガ新社の活動が支えられていることをあらためて実感した瞬間でした。本当にありがとうございます。今回の地震を乗り越えまして、『実践!マインドフルネス[注意訓練CD付]』『実践!マインドフルネスDVD』は、予定どおり美本としてお届けすることができますので、どうぞご安心ください。申し込まれた皆さん、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。また、さらなるご支援もお待ちしております!引き続き応援をいただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
熊野宏昭先生の各対談者の方々の感想をご紹介する活動報告。今回は本書の第2章でご対談の初期仏教長老のアルボムッレ・スマナサーラ長老についてです。* * * * *アルボムッレ・スマナサーラ長老との対談についてこの対談はですね、さすがに私もちょっとビビりまして、「これは荷が重いな」と、かなり腰が引けながらお伺いしたという感じでした。これは余談ですが、会場が東京の谷中にある擇木(たくぼく)道場という禅道場でした。時期がちょうど3月の終わりで、谷中の桜がちょうど満開だったんですね。大変きれいでしたね。それを写真に撮ったりしながら、ちょっと気持ちを落ち着けて会場に向かったといったところです(笑)。私は、この本の中にも書きましたが、スマナサーラ長老の本を読んでマインドフルネスを勉強したつもりでした。ですので、そんな「つもり」の人が一緒にワークショップをさせていただいていいんだろうか、というようなことを思って、本当にドキドキだったんですね。それで、これも本の中に書きましたので読んでいただきたいのですが、控室に向かう間に、スマナサーラ長老から、ちょっともう驚くべき一言をいただいたんですね。かなり大きな宿題を出された、そういう対談だったと思います。このときもサンガの島影社長が一緒におられて、スマナサーラ長老の横に座ってニコニコ、ニコニコうれしそうにしていらして、3人でお話ししたのが本当に楽しい忘れられない時間でした。(熊野宏昭)* * * * *ご支援ご予約お願いします!『瞑想と意識の探求』事前予約クラウドファンディングに139人の方にご支援いただき、71万円を超える金額となりました。ありがとうございます。冊数で144冊です。クラウドファンディングは4月3日(日)23時59分までです。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!https://camp-fire.jp/projects/view/537381
皆さま、『瞑想と意識の探求』事前予約クラウドファンディング開催中です。ご支援いただいた方々ありがとうございます。ご検討中の方はぜひご予約をお願いします。本書の魅力を伝えるべく、クラファン活動報告を発信させていただいています。本書には熊野先生と6人の方たちとの対談が収録されていますが、そのお一人お一人に対するコメントを先日開催したイベントの中でいただきましたので、整理してご紹介させていただきます。今回は第1章として収録の臨済宗円覚寺派管長の横田南嶺老師についてです。* * * * *横田南嶺師との対談について横田南嶺老師との対談は、2018年11月18日でした。北鎌倉の円覚寺にお伺いしての公開対談だったのですが、実はなぜこの対談をすることになったのか経緯はよく覚えていないのです。おそらくサンガの編集部からお話が来て、せっかくの機会をいただいたので、ということでお受けしたのですね。そして、実際対談をさせていただいて、この対談は本当に印象的でした。私は17歳のときからヨーガをやり、瞑想もしてきたのですが、きちんと仏教の教えを受けたこともなければ、正面からそういう本物の人たちと対話をしたこともなかったのですね。いわばまあ、裏街道をずっと歩いてきたような感じです。それが突然、表街道をずっと歩んで来られた方と、「あれ? 話をすることになったぞ」みたいな、そんな感じでした。それで実際お話をしてみたら、この横田老師という方は、ものすごく率直な方なんですね。そして、なんと言いますか、本書で対談させていただいた6人の方々はみなさんそうだと思うのですが、まさに求道者なんです。「道を求めておられる方」という表現が非常にぴったりとくる方でした。こちらが疑問に思っていろいろとお聞きすると、わからないことはわからないとおっしゃるんですね。そして一緒に考えたいことは一緒に考える。言葉にして説明できるところは説明してくださる。大変に印象的でした。それから、ご自分がこれまで歩まれてきた禅の流れを一度置いて、新しくマインドフルネスなりヴィパッサナーなり、そういうものを自分が学んで取り入れたいんだという姿勢が非常にはっきりとしていて、そこもとっても印象的でした。あと、円覚寺のご本尊は「宝冠釈迦如来」という仏様なんです。釈迦如来なんだけれども宝石の冠をかぶっておられて。そういうおしゃれというのは、如来はしなくて菩薩がするものかなと思うんですが、この宝冠釈迦如来は非常に美しくて、その雰囲気が横田老師の雰囲気とまた非常に合うんですね。そういうこととか、秋の円覚寺の自然の素晴らしさとかとあいまって、本当に印象に残ってます。それからこの対談に伺ったときに、一昨年にお亡くなりになったサンガの島影社長が円覚寺の入り口のところで出迎えてくださって、いかつい顔をされた方なのですが私を見て満面の笑みで迎えてくださったのが大変印象的で、すごくうれしかったですね。そんな対談だったかと思います。(熊野宏昭)* * * * *ご支援ご予約お願いします!『瞑想と意識の探求』事前予約クラウドファンディングに127人の方にご支援いただき、65万円を超える金額となりました。ありがとうございます。冊数で132冊です。クラウドファンディングは4月3日(日)23時59分までです。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!https://camp-fire.jp/projects/view/537381
熊野宏昭先生対談集クラファン開催中! 熊野宏昭先生のコメント②『瞑想と意識の探求』事前予約クラウドファンディング開催2週間で50万円を超えるご支援をいただきました。ありがとうございます。100人の方にご支援いただき、100冊を超えるご購入をいただきました。ありがとうございます!4月3日まであと30日間、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。本書のサブタイトルは「一人ひとりの日本的マインドフルネスに向けて」です。この日本的マインドフルネスとは何か。本書を貫く大きなテーマですが、熊野先生の考える日本的マインドフルネスのヒントは鈴木大拙の『日本的霊性』にあるのです。本書では序章で詳しく語られますが、先日のイベントで改めてお話にただいたので、採録します。* * * * *鈴木大拙『日本的霊性』について2017年のインタビューで、鈴木大拙の『日本的霊性』のお話をしました。今から思うとちょっと不思議な感じだったかもしれないですが、世界に行き詰まりを感じていたんですね。この時は新型コロナウィルスのパンデミックの前ですけれども、「ちょっとやばいんじゃないか」と考えていました。特に日本人にとってやばいんじゃないかと。日本人、我々はルーツを見失ってしまっている。この世界がこれから突っ込んでいくところは、日本人がルーツを失ったまま乗り切れるわけがないじゃないかと、そういう予感がありました。そういう時に鈴木大拙が『日本的霊性』を読みました。大拙がこの本を書いたのは、第二次世界大戦の日本の敗戦前です。その時、この戦争は絶対負けると確信した上で、「日本的霊性」というものを語り継いでいかなくてはいけないという意識で書かれました。日本は戦後教育の中で日本的霊性を完膚なくゼロにされてしまった。そして今の状況がある。例えば、わたしたちは英語を使いますが、私は論文を書くのなら英語で書かなきゃ意味がないと今でも思っています。授業も全部英語でやってもいい、英語で勉強し、考え、世界ともコミュニケーションをとる。それが当たり前という環境でここまできました。しかし、「本当にそれでいいのか」ということをですね、ふと思ったんですね。ふと思ったんです。そして、大拙の問題意識に戻らなくてはならないのではないか、そういう思いがあり、そこからこの本の対談は始まったんだと思います。(熊野宏昭)* * * * *動画を公開中です!2月18日夜に開催したキックオフイベントの動画を公開しています。熊野先生より各対談者の先生方へのコメント集となっていますので、ぜひご覧ください。https://youtu.be/e7hsIFoqs4Aクラウドファンディングは4月3日(日)23時59分までです。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!https://camp-fire.jp/projects/view/537381
著者・熊野宏昭先生の「マインドフルネスの基礎」配信開始!3月1日から熊野宏昭先生によるマインドフルネスの基礎講座を6回連続で配信開始しました。研究者として、そして臨床家として、日本のマインドフルネスを先導する熊野先生による、基礎的な知識と実践です。さらに踏み込んだアドバンスの洞察にも触れていきます。観察瞑想と集中瞑想の違い。禅定体験への言及。五感を研ぎ澄ましていった先にある体験など、本書『瞑想と意識の探求』で追及されるテーマである日本的なマインドフルネスにつながる内容です。ぜひご覧ください。2022年3月1日(火)~6日(日)配信開始「マインドフルネス基礎編」全6回全文無料公開https://online.samgha-shinsha.jp/contents/eca293583f9a.18580「マインドフルネスとは何なのか?」という基本的な問いから始まり、集中瞑想から観察瞑想に至る実践の方法論を、瞑想実践を交えながら解説。マインドフルネスとはどんな心の持ち方、存在のありようなのかの紹介、そしてマインドフルネスがわれわれの日々の生活にもたらすものを「マインドフルネス瞑想の戦略」という観点から詳説いただく。最後に「アフターコロナ時代を生き抜くために」と題し、我々が不安定な世の中をどのような心持ちで生きていけばよいのか、そしてそこにマインドフルネスはどのように役に立つのかという、マインドフルネスの応用的展開にまで話が及ぶ。マインドフルネス初心者の格好の入門であり、実践者にとっては貴重な確認となる講義を全6回に分けて配信する。ご支援おねがいします!クラファン特価でご購入いただけます。限定セミナーや入手困難の書籍とのセットなどお得なリターンを用意しています。クラウドファンディングは4月3日(日)23時59分までです。ぜひご利用ください!https://camp-fire.jp/projects/view/537381