もうまもなく、卒園式と入園式の季節ですね。今年は卒園児2名入園予定は8名。開園当初には想像もしていなかった人数!!一昨年、大雨の中迎えた開園初日。特別なことはなく、大雨の寒さに震える中、必死に火を起こしました。お赤飯と豚汁を食べました。昨年、初めての卒園式&入園式。卒園児1名!入園児2名!〜卒園式の日に卒園児の保護者の方から頂いた言葉〜「素敵な卒園証書現場スタッフが中心になって作ってくれました。毎日一緒に時を過ごしてくれた保育スタッフから授与。はれのひも あめのひも まいにち。本当に毎日。ありがとう。 卒園児は我が息子一人。たった一人のために、長い時間を費やして準備をしてくれました。ありがとう。多くの人が息子のことを見守ってくれて育んでくれて、そしてこの旅立ちを祝い喜んでくれるこれほどの喜びがあるでしょうか。母として本当に本当に胸が震えました。太陽の熱はもちろん、皆の気持ちがとてもあたたかく。子どもを預かってくれる場所を超えてもう心のふるさと。大切な同志たちです。」2つのお山をまたいでの宝探し&タイムカプセル。そして、記念の植樹は卒園児リクエストで柿の木。そして、卒園式の日がなんと、入園式の日なんです!「卒園児がいて、入園児がいる。にいはま森のようちえんが続いていくということです。」という理事長からのお言葉。2歳、3歳で入園する子たちが、たった数年であんな立派な卒園児になる。そうやってにいはま森のようちえんが積み重なっていく。すごいことです。今年も準備の時期がやってきました。今年は、ピザというリクエスト。卒園証書を手すき和紙で作れないかと、スタッフも動き出しています。残り僅かな年長さんとの時間を、大切に、丁寧に、そして楽しく過ごしたいと思います。
2018年に活動を開始したにいはま森のようちえん。当初は、キャンプ場の併設された公園などをお借りして活動していました。もっと子どもたちが自由に遊びを広げられる場所はないか、と探していて出会ったのが垣生山(はぶやま)です。戦後は、ご飯作りやお風呂の焚きつけとなる枝や薪を集めていたそうです。ガスの普及により、入山する人が減り、一時期は登山道がわからなくなるほど、荒れてしまった山を、かつてそこで遊び、育った大人たちが協力しあって、再び地域の人に親しまれる垣生山に戻ったそうです。春には瀬戸内海を臨みながらお花見。5月には、こいのぼりを捕まえる!と展望台へ。生い茂る木々のおかげで、夏は涼しく、雨の日はあまり濡れません。秋にはチクチクしたイガと格闘しながらの栗拾い。冬、「寒い寒い」と集まるのに、歩いてるうちに「暑〜い!」と子どもたち。冬の焚き火では、焼き芋の他に、お餅やお汁粉も楽しみます。のいちご、びわ、たけのこ、あじさい、桜、水仙、渋柿、栗、そして「ぬた場」(イノシシのお風呂場)など…子どもたちは四季折々に変化する自然の中で遊んでいます。大きな子がすいすい木を登るのを見て、小さい子もチャレンジ。出会った当初は、抱っこで登っていた子たちが、すいすい登って駆け回っているのを見ると、子どもたちの成長を感じることのできるお山です♪整備してくださるステキな地域の方々に見守られながらの活動、感謝の気持でいっぱいです。
私たちにいはま森のようちえんでは、ワクワクを見つけ、「楽しい」に没頭できる幼児期を過ごしてもらいたいと考えています。 「濡れちゃうよ」「寒いよ」「汚いよ」「危ないよ」そんな大人の声かけが、子どもたちの体験の機会を奪ってしまいます。「順番にね」「早くして」「他の子がいるでしょ」そんな大人の声かけが、子どもたちが五感を使うことを妨げてしまいます。「きれいだね」「どんな音がする?」「あれ見てごらん?」「なんだと思う?」そんな大人の声かけが、子どもたちが自由に感じる幅を狭めて、体験の意味を一つに決めてしまいます。「すごいね」「じょうずだね」「よくできたね」そんな大人の声かけが、子どもたちの世界に評価や効率、大人にとっての「意味あるもの」を押し付けてしまいます。たとえば、冬の海にやってきた1歳。この子は今、「寒い冬の海はどんなものか」に出会っている瞬間かもしれない。ひいては寄せる波を見つめているのかもしれない。子どもたちが棒を拾い、水の中をかき混ぜる。水の音に耳をすます子、棒にあたる水の触り心地を楽しむ子、水の中で葉っぱの揺らめくさまを見つめる子、棒のしなりを楽しむ子、魚の姿を探す子、同じことをしているように見えても、それぞれがそれぞれの世界を過ごしています。カレーうどんのために野菜を切る子も、どこから切るか、どんな大きさに切るか、どうやったら固い野菜が切りやすいのか、子どもたちの頭の中でいろんなことを考えています。潮が満ちてきて、岩場で水しぶきが上がる。波のひくタイミングを見て、奥まで走る。そして叫ぶ。毎日一緒にいても、毎日違う。子どもたちには子どもたちの世界があります。大人の思考では理解しきれないほど、五感を使って、その瞬間を楽しんでいます。子どもが何をやりたいと思うのか、そこでどんなことを感じているのか、そばで見ているのはとってもおもしろいです。言葉や表情で、彼らの感じてることが伝わってきたとき、彼らのみている世界に感動します。大人のちょっとの介入で、子どもの世界を狭めてしまわないよう、スタッフは日々、子どもへの声のかけ方、タイミング、距離感、いろんなことを考えながら、現場に立っています。与えないからこそ生まれる自由な世界を意識して過ごしています。好奇心や探究心、学ぶ心、感受性、表現力、知性、すべてにつながる、今しかできない貴重な体験の積み重ねだと考えています。
昨日は雪山、今日は海岸で遊ぶ子どもたち。岩場で貝を探し、砂浜でシーグラスを集めてお店屋さんごっこ、焚き火で焼き芋を焼いて…冬には冬の楽しみ方があります♪今日は、地域の方がお散歩途中に立ち寄ってくださいました♪11:00に届く給食弁当。子どもたちは、10:50ころに「お弁当まだ届かないかな?」と言い出します。腹時計の正確さにスタッフも驚きます。現在、4月入園に向けて、来年度入園の子たちはお家の方と一緒にプレ保育に通っています。最初はお家の方にくっついていた子たちも、園児やスタッフにも慣れてきて、一緒に遊ぶ姿も見られ始めています。開園1年目は10名。「きっとすぐ定員いっぱいになっちゃうと思って、慌てて入園しました」という保護者の方からの言葉を励みにあっという間の1年目。開園2年目は、新入園児2名。それでもお休みの子が重なると、5名なんて日もあって少し静かな日もありました。開園3年目を迎える来年度はなんと、新入園児見込み8名!!満2歳から年長さんまで17名。隣の市からの通園や、他園からの転園など…。様々な思いで、森のようちえんを選んでいただいています。定員に迫る勢いです!これまでは園児が少ない日でも、スタッフは緊急対応のことを考えて、3人体制をとってきました。来年度は2歳、3歳が増えるため、常時4人体制をとることに。4月の間は、ボランティアの手も借りながら、お家の方と離れる時間に慣れながら、少しでも安心して過ごせる場を作っていこうと思います。春に向けて準備が少しずつ始まっています♪
車で一時間弱…、新居浜市別子へ雪遊びに行きました。雪合戦、雪だるま作り、かき氷、スケートをしながら、かつて別子銅山で栄えた山を登っていきます。気温は0度。それでも歩いていると、ポカポカと暖かくなりました♪283年もの間、この山(標高1210m)から、海面より下1000m深くまで掘り、銅を採掘し、加熱して銅を取り出し、人や牛車の力で海まで運んでいたそうです。ここよりもう少し南側には鉄道もあったそうです。滝の宮公園やマイントピアをお散歩したときにあった線路道も、この別子銅山のためにできたんだよー、とお話すると、子どもたちもびっくり!閉山後には、植林され、今は緑豊かな山々となっています。現在は山道は整備管理され、当時の写真が載った案内板もあり、当時の様子を学ぶことができます。一つの大きな村があったなんて、想像もできないなぁ。この山に、小学生600人がいたそうです!どんな健脚だったんだろう…。写真の赤レンガのあたりには、日本全国から来た大切なお客様をお招きする接待館があったそうです。写真の水が湧き出ているところは、「ダイヤモンド水」銅を探して深く掘っていたら、工具が岩に当たって壊れ、水が湧き出てきたそうです!その先端についていた工具にダイヤモンドが含まれていたことから「ダイヤモンド水」と呼ばれているそうです。「この水は、寒い冬に触ると温かくて、暑い夏に触ると冷たくて気持ちいいのはなんでだろう?」と年長さんが話していました。新居浜市内あちこち歩くことで、こうやって新居浜の歴史に触れながら、子どもたちは郷土愛も自然と育まれていきます。