染めはじめました。藍の華はそっとすくってよけておきます。そっと籠を沈めて、蒅が布についてムラになるのを防ぎます。そーっと布を沈め、泡だてないように、そっと布の隅々まで藍液がゆき渡るように手繰っていく。そっと引き上げ、なるべく液面近くで絞る。すべて、そっと、そーっと。空気中でしっかり酸化させ、また沈める。の繰り返し。藍液の匂いと感触を感じ、鳥の声を聞きながら黙々と染める、瞑想タイム。染め上がったものは、一晩水に浸けて灰汁を抜きます。はじめての藍、日が経つにつれ色の出かたは変わってくるけど、1回染め、2回染めと、10回まで色見本的に染めてみました。並べるときれい。一番初めに染めるもの、何にしよう…幕開けに相応しいものはなんだろう…クラファン支援者の方々あってのことなので、やはりリターン品が先決か…とずっと考えていたのですが、結局、最初に染めたのは、いま、一番元気になってほしい人に着てもらいたいものにしました。藍の服は、着る薬。少しでも快適に、少しでも体調を底上げできたら。建ってすぐの藍は、粒子が大きく、よく染まるけれど、比較的色が落ちやすい性質があるそうなので、リターン品の染めは、色が少し落ち着いた頃から入ろうと思います。もうしばらくお待ちくださいませ!※ 手ぬぐいをお選びいただいている方で、まだお色のご希望聞いていないかた、ご連絡お待ちしております!
藍建8日目の本日、無事に藍が建ちました!前回の報告では甕の半分くらいまでしか入っていませんでしたが、発酵が進んだところで灰汁を足し、甕の口付近まで。最終の調整で石灰を入れ、これから長くいい色を出してもらうための栄養としてふすまを炊いたものをあげました。藍はいきもの。使い過ぎれば疲れてしまうし、大事に使い渋ればエネルギーが有り余って体調を崩してしまいます。1日置きに、一定量を染めていきます。それでも体調はよくみて管理していかなければいけません。一般には、pHの管理と言われるのですが、師匠はpHは測らない。見た目、匂い、触った感触、滑り具合、味、手についた色など、全身で藍の訴えを聞けとおっしゃる。はじめは、サブデータ的にpHを測ろうかと思ったけれど、絶対頭で考えてしまいそうなので、やめました。いつか数字と照らし合わせることをするかもしれないけど、今はそれよりも五感を研ぎ澄ますことの方が必要だと思い、全力で藍を感じていこうと思います!また新たな挑戦の日々が始まります!いよいよ、明日から染め作業に入ります。お待たせしておりますが、リターン品のご案内、順次送らせていただきますのでお待ちください。お礼メールのリターンをお選びいただいた皆様、藍ネイルの施術をお選びいただいた皆様にはご登録いただいたメールアドレスにメール(gmail.comより送信しています)を送らせていただきました。届いていないよという方は、一度迷惑メールボックスなど探してみてください。また、お礼メールのほかにお品物をお選びいただいている場合は、お品物をお送りする際にご挨拶させていただきたいと思いますので、もうしばらくお待ちください。みなさまのおかげで、順調にここまで来られましたこと、本当にありがとうございます!!
藍建て2日目。日本酒、石灰、誘い藍 を投入。日本酒は、私にとって最高のお酒「自然酔」城陽酒造×安全農産供給センターの、純米吟醸無濾過生原酒。しかも丹精込めてつくられた無農薬米のもの。実は、クラファンのリターンに、このお酒を出すべく奔走していたのです。めっちゃ美味しいし、一般には販売されていないので、絶対喜んでいただけると思ったから…しかし、手続き的なところがどうしてもクリアできず断念でした。誘い藍は、師匠の元気な甕から分けていただいた微生物さんたち。発酵のお手伝いをしてくれます。いよいよ、発酵がはじまっていきます!そして今日、3日目。 泡がぶくぶく、ぷくぷく泡のひとつひとつが愛おしく、美しく、ずっと眺めていたいです。ここからは実際綿の布で試し染めをして色を確認しながら、次の作業のタイミングを見極めていきます。色がではじめました!まだまだこれからですが、とっても嬉しい!順調に進みますように!藍さん、微生物さんたち、ようこそ、ようこそ(^^)
みなさま、こんにちは!昨日で灰汁取り作業が終了し、本日いよいよ藍建てに入りました!この蒅は徳島でももう5軒しか残っていない藍師の佐藤阿波藍製造所で作られた、2020年もの。約1年半寝かされ、カチカチに乾燥しており大変良い状態です。タデアイにもいろいろ種類があり、佐藤阿波藍製造所でつくられているのは「白花小上粉」と呼ばれる、白い花を咲かせる植物。茎が倒れてしまうので、赤い花を咲かせるものより、栽培管理も収穫も手間がかかるそうなのですが、最も美しい色が出る最高品質の藍と言われているそうです。そんな蒅を分けていただけること、本当にありがたいことです。愛染明王さまに無事を祈り、作業を開始しました。まずは、甕に灰汁を入れます。乾燥した状態で20Kg の蒅を灰汁の中に投入していきます。 本当に腰にくる作業ばかりです。 昔は持ち運びがしやすいように、蒅をついてお団子にした「藍玉」と呼ばれるものを使っていました。(「晴天を衝け」にも出てきましたねー!)その場合には、前日に灰汁で練っておくような作業が必要だったそうです。今でも蒅を練る作業をする方もいらっしゃるらしいのですが、師匠は色々試したのち、この方法に落ち着いたそうです。甕は、夏場でも保温が必要なため、いろいろぐるぐる巻いております。あったかい灰汁を吸ってぷくぷくと馴染んでいきます。しっかり馴染んだら、返しのついた竹の棒でよく撹拌します。今日はさらに夕方と夜に撹拌をしておしまい。蒅さんにとって居心地のよい環境でありますように!
みなさま、こんにちは!いよいよ、はじまりました。まずは「灰汁発酵建て」に必要な「灰汁(あく)」取り。200Lのバケツに樫とブナの灰を45kg。灰ならなんでもいいわけではなくて、なるべく硬い、年輪もわからないくらい成長のゆっくりな木の種類であること、が、「いい灰汁」の条件なのだそうです。そこへ、熱湯を注ぐ。庭の給湯器から直接使えるように工事をしてもらったのだけど、うちのボイラーは最高給湯温度が60度。それでは低いので、台所で鍋に沸かした湯を何回も運びました(汗スコップでよくかき混ぜて、24時間放置。灰は沈殿し、上澄みが灰汁。これをポンプでタンクの中へ。1番灰汁が入りましたー♡今日は2番灰汁を取っています。1番灰汁とは全然違う色!昨日は赤だし、今日は合わせみそ!7番まで取ります!ありがとうございます!!【追伸・お願い】リターンに「手ぬぐい」をお選びいただいている方にメッセージをお送りしています。手ぬぐいの色選択の設定がされておらず失礼いたしました。紺色無地、または、むらくも染めご希望のお色をお知らせください。既にご連絡いただきました皆さまは発送までしばらくお待ちくださいませ。お手数をおかけして申し訳ありません。