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駆除された獣達の命を「山と人を繋ぐ革製品」に変えて岩手の精神性を次世代に届けたい

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岩手では年間約20,000頭もの鹿が駆除され、その殆どが廃棄されています。未来の子供達が自然と共に生きる暮らしを残していくために、先人達が当たり前にしていた自然への感謝と畏敬の気持ちを今一度見直すことが大切だと考えます。駆除された鹿皮で商品を作り、心と経済の循環の輪を広げるプロジェクトを始めます。

現在の支援総額

5,364,510

536%

目標金額は1,000,000円

支援者数

296

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/05/25に募集を開始し、 296人の支援により 5,364,510円の資金を集め、 2022/06/26に募集を終了しました

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536%達成

終了

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支援者数296

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岩手では年間約20,000頭もの鹿が駆除され、その殆どが廃棄されています。未来の子供達が自然と共に生きる暮らしを残していくために、先人達が当たり前にしていた自然への感謝と畏敬の気持ちを今一度見直すことが大切だと考えます。駆除された鹿皮で商品を作り、心と経済の循環の輪を広げるプロジェクトを始めます。

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鹿皮を提供してくださっている遠野の山田さんのSNS投稿が素晴らしかったので、活動報告にて共有させていただきます。

皮の処理に対する素直な思いと「山ノ頂」に対する期待と希望を綴った文章がとても胸に刺さるものがありました。

ぜひお時間ある時に、ご覧くださいませ。


※以下、山田さんの投稿内容です。(太字部分)
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いま、有害駆除された獣の皮の活用事業を営んでいます。

「おい山田くん、鹿の革、儲かるらしいぞ。やってみろ。」

とある猟友会の会長から唆されて5年が経過したでしょうか。


…会長、その話が本当なら、今私大金持ちでした。革の販売は大層儲かりません。


一方で、当時はなんとなく伝え聞いていた問題が見えた機会ではありました。

数十年前から遠野では鹿が増え、農産物や牧草が食われ、更に増えた鹿は野山の希少な植物を食い荒らし、木の皮まで剥ぎ取り食べる始末。熊も鹿に餌を食われ尽くして、里に降りて米ぬかを食べて人を驚かす。最近では猪まで現れて、対策のことなる獣の被害に日夜追われる方もいます。


猟友会の方々、それぞれ目的は異なりますが、増えすぎた獣をなんとかしたいという考えは皆さん持っていらっしゃって、銃を所持する・獣と対峙する・罠を見回るといった労力をかけ、リスクをかかえながら日々有害駆除をされています。


獣が増えたことは、やはり人間が引き起こした一つの事象だと考えています。数百年、数千年単位で見れば誤差でしょうが、今、困難の局面に直面する方がいるのに、それに対して何も行動を起こさないというのはできません。


しかしながら、獣を仕留める、討つ、ということだけでは、増えすぎた獣を管理することはできません。里と山の間に適切な境界を設けることが必ず必要になると考えています。

直接的な管理ではなく、持続的な循環ができるよう、誰かに依存しない出口を生み出していくことを念頭に置くと、討った獣に価値を見出し、付与することが自分の役割だと思いました(ただ、猟友会の高齢化はまた深刻な問題で、銃や罠の免許を取得すること、その技術を引き継ぐことも今の内にしなければと焦りも出ています)。


今岩手県でジビエとして食肉加工・販売をすることは、放射能汚染の影響から非常に難しい現状にあります(数年で状況も改善され、近隣の大槌町では尽力の末、それが可能になりましたが)。だからこそ、皮を鞣し、財布や靴などに加工できる「革」にすることでマネタイズに挑戦することは単純明快でも安易な答えでした。


業界用語では「原皮屋」と呼ばれる仕事になりますが、討たれた個体と向き合うことは並大抵の精神と肉体ではできません。

夏は肉にダニが群がり、刺されないようにカッパを着込んで滝のような汗をかき、冬は雪の降る中、凍えないようにカッパを着込んで跳ね返る水がすぐさま凍りつき鼻水が止まらず、最適な環境などない中で、誰も通らない道を自らが決めて粛々と作業してきました。


いま、恩と意地といつかの未来のための想いで動いています。

ようやく、想いに賛同いただける方がだんだんと現れてくれたおかげで、少しだけ報われた気持ちがありますが、遠野の野山の環境が改善された訳ではありません。まだまだ果てのない道を淡々と歩いていくことになります。


山の頂に至る長過ぎる道中、少しでもお付き合いいただける方は、こちらのページをご覧いただけると嬉しいです。人が人を、想いが想いを繋げてくださったことで一つ素晴らしいプロダクトが生まれます。

▲駆除された獣達の命を「山と人を繋ぐ革製品」に変えて岩手の精神性を次世代に届けたい

https://camp-fire.jp/projects/view/570233
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山田さんは本業の傍ら、遠野の廃校の部室前で、夏も冬も皮の処理を一人で続けて来られました。

ここまで山田さんを動かし続けたのは、我が子の未来に山と里の本来あるべき暮らしを届けたい一心だったと思います。

最初お話をお伺いした時にも、「鹿皮はとても良いのだけど、手間が本当にかかるし当然値段が上がる。手間を考えれば全然安いのだけれども... しかも野生の鹿の皮には傷がある。 この価値を伝えて行かない限り、鹿皮のアウトプットが作れないので活用は難しい」というお話を聞きました。

本当にいつも誠実な山田さんに胸が打たれ、一緒にこの問題に取り組みたいと心を決めた瞬間でもありました。

山田さんのためにもこの事業をなんとか軌道に乗せたいと、嘘偽りなく思い続けてきた日々。 思い悩んだ日々もありましたが、皆様のご支援のお陰で、鹿皮の魅了と価値を届けていける風穴を開けることが出来ました。 やっと山田さんとの小さな約束の一つを果たせたのかと思います。 またまだスタートライン。 山田さんもちゃんと儲かって、持続的に事業ができる事もとても大切なゴールです。

継続的に駆除された鹿の利活用ができるよう、引き続きご支援のほど宜しくお願いします!

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