今日も春のような陽気の世嬉の一。ぽかぽかでとても気持ちのよい天気です。今日から植木屋さんが一生懸命植木の剪定に来てくれております。春にご来店されるお客様に少しでも素敵な空間を提供したく、今から準備をしております。
さて、世嬉の一では第一回の古酒祭りを開催しています。実は、昔から本格的に温度管理をきちんと行い、振動と光を遮断してしっかり熟成させる古酒づくりを行っていました。これは、ウィスキーやワインが時と共に価値が上がるのに対し、日本酒は時の経過とともに価値がさがるように見られているからです。日本酒ほど丁寧に育てたお酒を継時進化しないはずはないと思い、ただ、経営の大変さから毎年すこしづつだけ古酒づくりをしていました。ほぼ個人の楽しみのようなものです。
ですので、当社の古酒は時間と共に変化するよう、生酒を古酒にしています。
火入れ、殺菌してしまうとほぼ変化がなく面白くないからです。杜氏の杜氏さんの技術もたかく、火落ちなどしない丁寧な醸造をみていると絶対美味しくなると思い作り始めました・・・・
・・・・が、今回それを一部販売することになりました。
その理由は、当社が敷地内に新しい酒工場をつくり、新酒の置く場所がなくなってきたからです。冷蔵庫を新設する前に、醸造の方を先にしてしまったので・・・今回、一部古酒を販売しようということになりました。
古酒を保存している冷蔵庫(震災前は別な冷蔵庫に入れておりました)
古酒というと、蔵のすみっこに常温で売れ残ったお酒のように思えますが、これらは最初から古酒にする目的で温度管理をしておりました。
年代ごとにくぎり冷蔵庫に保存しています。
写真をとっているので、明るくしていますが、普段は電気もつけず、暗くしています。
古酒にとって大切なのは適切な温度、そして酸素との遮断、振動を極力少なく、光を当てない。
よく古酒で紹興酒のように茶色くなり、ちょっと醤油のような香りがするのは、私はあまりすきではないです。あれは光による劣化と参加による香りの変化とみています。
そのため、当社の古酒はひね香がなく、まろやかになります。
今回、そのような古酒を第一弾として販売して、冷蔵庫をあけようと思います。
もっとも古いので29年古酒もあります。ただ、いくつかの古酒はすでに完売しました。
どれもきちんとした精米歩合(精米歩合60%以下)ですので、これを期に飲んでみてはいかがでしょうか?
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世嬉の一は日々積み重ねながら今日も元気に営業中です!
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