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~中村京蔵の挑戦~ 仏古典悲劇『フェードル』を歌舞伎をベースにした和様式で上演!

私、中村京蔵は、この度フランス古典悲劇の名作『フェードル』を歌舞伎をベースにした和様式での上演に挑戦いたします。 演劇の新たな地平に向かって模索して参ります! 何卒、是非ご高覧賜りたく、ご支援のほどお願い申し上げます!

現在の支援総額

2,201,500

110%

目標金額は2,000,000円

支援者数

155

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/04/28に募集を開始し、 155人の支援により 2,201,500円の資金を集め、 2023/06/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

2,201,500

110%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数155

このプロジェクトは、2023/04/28に募集を開始し、 155人の支援により 2,201,500円の資金を集め、 2023/06/30に募集を終了しました

私、中村京蔵は、この度フランス古典悲劇の名作『フェードル』を歌舞伎をベースにした和様式での上演に挑戦いたします。 演劇の新たな地平に向かって模索して参ります! 何卒、是非ご高覧賜りたく、ご支援のほどお願い申し上げます!

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【中村京蔵連載企画】最終回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」ーフェードル上演までの軌跡この連載もとうとうグランドフィナーレを迎えました。3年以前に企画し→大河内さんに演出を依頼し→岩切先生に翻訳台本使用をお許し頂き→キャストを人選してお願いし→スタッフを決めて依頼し→後見や協力者を決めて依頼し→打ち合わせを重ねて……と自主公演は慣れているので、少しも苦ではありませんが、今回は過去最大規模なので、なかなか大変でした(汗)しかし、自分で夢見ていた舞台が現実となるワクワク感は、生きている実感があり、全ての苦労を乗り越えることが出来ました!クラウドファンディング実施も、私の能力ではとても不可能なので、熟知している方々の手助けを得て、目標額越えさせて頂いたことは望外の喜びです!クラウドファンディングご支援の皆々様には、本当に感謝の気持ちで一杯でございます。皆様のご支援が無ければこの公演は成立しませんでした。改めて、心より御礼申し上げます。たった2日間3回の公演で、ああすればよかった!こうすればよかった!と、私自身は反省頻りでございます。更に練り上げて、再演の機会があれば……と念じております。私はこれからも、歌舞伎の古典は云うに及ばず、様々な舞台創造に専念して参りたい所存でございます。皆々様におかれましては、何卒末永くご支援ご指導ご鞭撻を賜りますよう、伏してお願い申し上げまして、この度は、まずはこれ切り!See you next time !


【中村京蔵連載企画】連載59回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」ーフェードル上演までの軌跡さて、裏方さん、スタッフ皆様のご紹介を、改めてさせて頂きます。黒衣後見は、私の弟弟子の京由、京純、彦三郎さんのお弟子のやゑ六さん、梅玉さんのお弟子の梅寿さんにお願い致しました。4人共、誠実で呑み込みの早い、安心して任せられる優秀な方々です。黒衣のような仕事は演出助手の方々がすることを、私は歌舞伎以外の舞台で知り、今回、共演者の方々は、黒衣の仕事はそれぞれのお弟子さんがすると知って一驚されていました!テゼとイポリットの化粧を含めた扮装全般は、ベテラン菊三呂さんにお願い致しました。照明の袰主さんは師が信頼していた照明家さんで、私の自主公演も、いつも全て袰主さんにお任せしています。欧州公演の時も、現地のスタッフと言葉は通じなくても、剽軽な身振り手振りでドンドン仕込みが進み、まあ!その仕事の早いこと!(笑)同じく照明の荒木さんは初めてお目に掛かりましたが、繊細なセンスと神経で、素敵な照明を設計してくださいました!音響の内藤さんも旧知の仲の大ベテラン!毒舌の中にも優しさが滲み出るお人柄です(笑)心の襞に入り込む見事な効果音に助けられました!映像の松澤さんは大河内さんのツテで初めてご一緒しましたが、大河内さんの意図を汲んで、素晴らしい幕開きとなり、松澤さんも歌舞伎的様式の舞台は初めてだそうで、興味津々で入れ込んでくださいました!狂言作者の竹柴潤一さんはツーカーの仲良しで、台本通り一言一句揺るがせにしない厳しい姿勢で、私もよく怒られました!(笑)舞台監督の滝沢さんは元歌舞伎座舞台に居て、独立したあとは各方面で大活躍!私の仕事も以前から手伝って貰っていて、今回のフェードルも大変面白がってくれましたが、終わって「草臥れ果てた………」とぼやいておりました(笑)


【中村京蔵連載企画】連載58回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」 ーフェードル上演までの軌跡小道具8フェードルの嫉妬狂乱の場が終わり、イポリット出立の場になります。イポリットは緋縅の鎧、草鞋履きになります。引っ込みに兜を持たせようと考え、太十の十次郎の兜を注文したのですが、あの兜には武智家の桔梗の紋が付いていると云われ、ああ!そうか!と気付いて、小道具さんが、「緋縅金箔押し兜 龍頭前立て付き」と云う立派な兜を用意してくださいました!イポリットに同行するテラメーヌも胸鎧、籠手脛当、草鞋履きです。テゼ3度目の出になります。小姓が持って出るテゼの刀は、「白柄紺地に龍柄錦張銅金付き大刀」で、小刀はテゼが差しています。小道具の話しは以上です。


【中村京蔵連載企画】連載57回 「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」 ーフェードル上演までの軌跡小道具7テゼが小忌衣に着替え、2度目の出になります。手には天地金の扇を持っています。天地金とは地紙の上部と下部に金泥か塗られている白扇のことで、武将や上つ方、また町家でも冠婚葬祭の折に持ちます。私は、テゼが我が子イポリットを怒りの余り扇で痛打しようとして果たせず、扇を破って、つまり、扇に八つ当たりしたいと考え、大河内さんに相談したところ、OKを頂いたので、恐る恐る小道具の近藤さんに訊いたところ、天地金の扇なら、古くなって使えないのが山ほどあるので、存分に破いてください!とお許しを得たので、稽古中から池田さんに気持ち良く破いて貰いました!(笑)只、なかなか簡単に破けるものではありませんので、上部に切れ目を入れました。扇を破る工夫は、私も「山月記」と「江島生島」で経験しました。


【中村京蔵連載企画】連載56回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」 ーフェードル上演までの軌跡小道具6テゼ王の帰還になります。テゼには当初、軍扇を持たせるつもりでしたが、後場で扇(天地金)を持たせることにしたので、ここは馬に乗って来た思い入れで、鞭(馬上鞭)に致しました。マントや甲冑に似合ってよかったと思います。小姓が持つテゼの太刀は、出鮫柄銀覆輪付き黒塗り雲蒔絵太刀と言います。なんのことやら???ですが(笑)、以下、小道具さんに訊き合わせたので、ご参照ください。(柄が鮫の皮そのままで、柄の紐を巻いてない状態が、出鮫柄。全体に金物の縁取りの装飾があるのが覆輪。で、地が黒塗りで、雲の柄の蒔絵がしてある太刀)